幹事クリタのコーカイ日誌2002

 
 3月21日 ● 春の新ドラマ予想。

 すっかりドラマの視聴率も落ち着いてしまった昨今ですが、この春には切り札が登場します。すでにすっかり巷では話題のフジ月9。明石家さんま、木村拓哉主演、北川悦吏子脚本のラブサスペンス『空から降る一億の星』です。共演女優陣に安定感抜群の深津絵里、人気絶頂の井川遙、赤丸急上昇の柴咲コウと並べ、まさにプロデューサーとしては完璧という布陣。これで視聴率が取れなければ嘘でしょ、という感じです。

 とは言え、この番組にも死角がないわけではありません。まず北川悦吏子にサスペンスが書けるのか、という不安。彼女はストーリーではなく、台詞回しで見せる作家です。脚本界のユーミン。だからこそ旬の俳優を揃えないと、彼女の作品は生きてきません。サスペンスでは彼女の取り柄が発揮できないのではないかと思います。

 もうひとつの不安は、キムタクは男性との共演は冴えない、という過去の実績。ヒットしたドラマは山口智子、松たか子、中山美穂、常磐貴子といつも魅力的な女優とのマッチアップ。それに比べて相手役が浜田雅功だったり田村正和だったりした時はイマイチでした。これはキムタクが悪いというよりも、共演相手の男優がキムタクに負けてしまっているという気もしなくはないですが、相手役の魅力を引き出すことも座長の責任。バラエティならともかく、ドラマにおいては、さんまはキムタクよりはるかに格下の相手です。うまくさんまを「潰さず」共演できるかどうかが心配です。

 さて、大本命以外に期待できそうなこの春ドラマは何かあるかというと、これがまた全然ありません。今季はジャニーズが頑張っていて、堂本剛主演のTBS系金曜夜10時『夢のカリフォルニア』(柴咲コウ、国仲涼子、田辺誠一、岸辺一徳)、長瀬智也主演フジ系木曜夜10時『ビッグマネー!・浮世の沙汰は株しだい』(原田泰造、長谷川京子、植木等、小日向文世)、そして稲垣吾郎主演TBS系日曜夜9時『ヨイショの男』(市川染五郎、浅野ゆう子、矢田亜希子、畑野浩子)と大エース・キムタクに続く準エース級3人が登場します。

 いずれも元々人気のある枠ですし、それぞれに企画も面白そうではありますが、不安はどの作品も脇役が手薄なこと。そこそこの顔触れは揃っていますが、主役と対等に渡り合えるだけのオーラがある相手役が不在。ジャニーズファン以外がどれだけ食いついてくれるか、心許ないと思います。

 ジャニーズ以外では、定番の日本テレビ系土曜夜9時が『ゴールデンボール』というボーリング場を舞台にした作品できました。金城武、黒木瞳、榎本加奈子、小川直也、瀬川瑛子、松本恵改め莉緒と、いかにも「土9」という癖のあるキャスティングで、しかも脚本は野島伸司。ただちょっと設定が大人向けなので、子供ターゲットというイメージが定着しているこの枠で、どれだけ受け入れられるかが疑問です。

 他にもいろいろあるにはありますが、プロ野球が始まることでもありナイターで中止することもある他の曜日に比べて、今季のドラマは結局『空から降る一億の星』に集約されてしまうことでしょう。

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