幹事クリタのコーカイ日誌2002

 
 2月8日 ● めでたさも中くらい。

 なんだかんだやっている間にまた誕生日を迎えてしまいました。「また」と言いたくなるくらい、最近は1年が経つのが早くて、「おいおい、また年くっちゃったよ」てな感じで、本当にイヤになります。小林一茶じゃありませんが、「めでたさも中くらいなり誕生日」という気分です。いや、最近は「誕生日冥途の旅の一里塚」に心境は近づいているかも知れません。

 誰しも感じていることだと思いますが、年を取るに従って、どんどん時間の経過が早くなります。この調子では50代、60代になったらどんなに1年が短いのか空恐ろしくなります。すでに人生の折り返し地点を過ぎたと思われる僕としては、後半生はあっと言う間に過ぎていくのではないかと思うと、誕生日を祝う気持ちも「中くらい」としか思えません。

 もっともイヤなことばかりでもありません。確かに「若さ」が絶対的な価値のようにしばしば扱われる今の日本では、年を取ることは一見マイナスも多いのですが、年を取れば取ったで、若い頃にはわからなかった楽しみがわかるようになってきます。若さの勢いに任せて見えていなかったことが見えるようになり、深みとか渋みとか滋味とか、そういった類のことが少しずつ感じ取れるようになってきました。

 それと、年を取るにつれて自分のスタイルが確立していくので、楽になっていくということもあります。それはある意味可能性を狭めているという見方もできますが、そこは気の持ちようですから、やる気さえあれば新しいことでもチャレンジはできます。知恵がついてきた分だけ、ピンチを上手に切り抜けることができる場合も多くなりますし、効率的に人生を楽しむ術を手に入れつつあるな、と自分でも思っています。

 定年まで20年を切り、会社人生も折り返しました。できることなら50才くらいでリタイアして趣味に生きる生活をしたいところですが、今のままでは多分それも難しいでしょう。ならばせめて働きながらも自分の楽しみを少しずつ広げていきたいと願っている誕生日でした。

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