幹事クリタのコーカイ日誌2002

 
 2月7日 ● 安請け合いは美徳。

 できるかどうかわからない頼み事や約束があると、僕は大抵断ります。ダメな時に申し訳ないので、最初にまず断っておいてから、後でなんとかなるかどうか考えて、できそうな時は連絡をするようにしています。期待させてダメだった、というのは相手にとって取り返しがつかないだろうと思うから安請け合いはしないようにしています。

 ところが世の中には、逆にできるかどうかわからないのに約束してしまう人もいます。とりあえず可能性があれば引き受けて、後になって「やっぱりダメだ」と言ってくるタイプです。こういうタイプの人に2、3回これをやられると、僕はもうすっかり信用しなくなります。「できない約束なら最初からするなよ」と思います。それが普通だと思っていました。

 ところが世の中意外とそうでもないんですよね。できるかどうかわからないことでも、とりあえず引き受けて後になってダメ、と言われた場合に「それでも何とかしようと努力してくれたんだから」と好意的に受け取る人が結構多いのです。「無理だと思ってもやってみようとしてくれる気持ちが嬉しい」とか言って感謝していたりするのです。

 僕にしてみれば、約束は必ず守るものであり、本当に相手のことを考えたら、できないことは最初に断る方が傷が浅いからいいんじゃないの、と思うのですが、「気持ちが大事なんだよ」とか言われて「うーん」と唸ってしまいました。特にビジネスの世界で、この価値観が違うと弱ってしまいます。仕事だからこそ、できない可能性もきちんと考えて返事をした方がいいと思うのですが、仕事だからこそ「できない」とは言わずにとにかく気持ちよく引き受けて、後でどうやって上手に断るかを考えるという人も多いのです。どうやら安請け合いは美徳らしい、ということを最近教えられて、少しショックを受けています。

とりあえず、読むたびに(1日1回)


を押してください。 日記才人という人気ランキングに投票されます。
初めての方は、初回のみ投票者登録画面に飛びます。
結構更新の励みにしていますので、押していってくださると嬉しいです。


この日記をマイ日記才人に登録する

前日翌日最新今月