幹事クリタのコーカイ日誌2002

 
 1月28日 ● 『利家とまつ』の風景。

 昨晩でNHKの大河ドラマ『利家とまつ』も4回を数えました。序盤の山場であろう桶狭間の戦いも終わり、また利家の父・利昌を演じていた菅原文太も死によって出番を終えました。とりあえず順調な滑り出し、という印象です。

 なんでも前田家のお膝元・金沢では第1回の視聴率が60%を超えたとかで、かなり盛り上がっているようですが、現在の舞台である名古屋では視聴率はそこそこ取れているものの、ご当地ドラマとして特別話題になっているというわけでもないようです。

 まあ信長・秀吉・家康が主人公になることが多い大河ドラマでは、しばしば尾張・三河が舞台になるため、今さらということもあります。ただ、僕の個人的な感想かも知れませんが、今回の『利家とまつ』の風景が、どうも地元らしく感じられないのが余計に足を引っ張っているような気がします。

 タイトルバックを見ていると、どうやら今回のロケ地は茨城県や福島県など北関東から南東北地方のようです。そのせいか、ドラマで映し出される風景が、湿度が高く温暖で肥沃、古来から交通の便が良く開けた濃尾平野という感じがしないのです。

 特に前田家の治めていた荒子という土地は、庄内川の下流にある低地です。どちらかというと海に近い場所なのに、ドラマの荒子城は丘陵地帯にあって全然趣が違います。荒子だけではなく、信長の清洲城も佐々の比良城も、あんな標高の高そうなところではありません。熱田も港があったくらいですから、すぐそこは海のはずなのに、ドラマでは全然そんな感じではありませんでした。

 もちろん、そういった考証をしっかりするよりも、ドラマとしてわかりやすく面白ければいいということなのでしょう。若者向けに作った大河ということをかなり意識しているみたいですし。ただ、地元民としては、どうしても見ていて違和感が残ることも否めません。今後、舞台は近畿地方から北陸へと移っていくことでしょうが、その時に地元の人たちは同じような疑問を感じるのでしょうか。

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