幹事クリタのコーカイ日誌2001

 
 11月9日 ● 企画倒れ。

 幹事をいろいろやっていると、時々企画倒れになることがあります。遊びに行く計画やパーティなどで、もちろん自分では面白いと思って企画しているんですが、なぜか誘ったメンバーの反応が鈍く全然人が集まらない。折角だからと無理に強行しても、やっぱりうら寂しい感じがして嘆息とともに終わります。幹事としては失敗な訳ですから、すっかり意気消沈してしまいます。

 小学6年生の時に、僕は自分の年賀状にお手製お年玉クジを作ったことがありました。小学生ながら年賀状に何かエンターテイメントを盛り込みたかったのです。1月7日にそのクジの抽選会を僕の家でやるので、みんな年賀状を持って来てください、という内容で、30人ほどの友人に年賀状を送りました。自分としてはこの企画に自信満々で、お年玉でいろいろ賞品を買い揃え、母親にはご馳走を用意させて朝から部屋を掃除して友人の来訪を待っていました。

 ところが実際に来たのは、いつも遊びに来る近所の親友ただ1人。どうしてみんな来ないんだろう、と思って電話をかけると「本当にやるの?冗談だと思っていた」「あー、そんなこと書いてあったね、忘れてたよ」「へ?知らない。年賀状ちゃんと読んでないもん」などという反応が返ってきたのです。同情して慌てて駆けつけてくれた友達が3人くらいいたので、何とかパーティのカタチにはなりましたが、お年玉まで使い込んで賞品を用意していた僕はすっかりしょげ返ってしまいました。ご馳走を振る舞われお土産まで貰った友人たちが喜んで帰っていったのが唯一の慰めでした。

 それから28年。その間に何回も同様の企画倒れを経験しました。どれも内容には自信があるけれどニーズが読み切れていないのか宣伝が下手なのか、人が集まらずにダメになるというパターンばかりです。実は今週末も企画倒れになりそうな物件をひとつ抱えています。今はもう同情して駆けつけてくれる親友もいないし、こういう時に「幹事の孤独」を痛切に感じます。

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