幹事クリタのコーカイ日誌2001

 
 9月11日 ● 全米オープンテニス。

 今年最後のグランドスラム大会、全米オープンテニスが終わりました。男子は20才の若手ヒューイット(カップヌードルの広告でヤカンをハードヒットしていた選手)が、30才の生きた伝説サンプラスをストレートで下し初優勝、女子はウィリアムズ姉妹対決を姉が貫禄で制して2年連続2度目の優勝を果たしました。

 全米オープンは全仏やウィンブルドンと違って、コートサーフェスに癖がないハードコート故に、ある意味、真の強者が勝つ大会だと言われています。その通りに今年も男女とも実力者が上位に残りましたが、現在のテニス界では男子と女子ではトップ選手の厚みが違います。

 女子は2〜3年前の新旧世代交代期が終わり、ウィリアムズ姉妹、ヒンギス、ダベンポート、カプリアティの5強時代に入っています。主要大会ではまずこの5人の中からチャンピオンが生まれると考えて間違いありません。逆に言えば、一番面白かった混沌の時期は過ぎてしまったとも言えます。5強を脅かす若手として期待できるのはヘニンとクリステルスのベルギー勢2人、それにディメンティエバくらいでしょう。

 ところが男子は今が新旧の世代交代期です。旧世代の代表はサンプラス、アガシ、ラフター。さらにウィンブルドンを勝ったイバニセビッチやカフェルニコフ、コレチャ、モヤ、ヘンマンらも旧世代に入れてもいいかも知れません。

 これに対抗する新世代(ニューボールズと呼ばれています)は実に多士済々。今年のチャンピオンであるヒューイットや、去年の覇者サフィン、ロディック、フェデラーら20才前後の選手がグングン実力をつけてきていますし、現在のランキング1位クエルテンやフェレーロ、グロージャン、クレメン、ハース、ギャンビル、ラペンティ、キーファー、ノーマンと、次のチャンピオンの座を狙っている選手が山のようにいます。

 新世代から誰が飛び出してきて次のチャンピオンとして君臨するのか、今がそれを見極める一番面白い時期なのです。そしてそのためにも旧世代が強力な壁となって彼らの前に立ちはだからねばなりません。今年グランドスラムをひとつも勝てなかったサンプラスにも、引退を示唆しているラフターにも、もちろんアガシにも、もう少し頑張ってもらって、若手に厳しさを教えて欲しいと思います。なんたってまだ彼らも30才前後なんですから、老け込む年齢じゃないと思うのです。そうじゃないと40才でまだまだ向上しようと頑張っている僕の励みにもならないしね。

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