幹事クリタのコーカイ日誌2001

 
 8月17日 ● 日南学園・寺原の154km/h。

 大会前から評判だった日南学園の寺原投手が、とうとう甲子園の歴代最速154kmを投げたそうです。松坂の高校時代を凌ぎ、現在のプロ野球でもなかなかこれだけの速球を投げる投手はいませんから、話題になるのも当然と言えば当然。日南学園も苦戦の末に勝ち抜いたので、今後ますます注目度は上がっていくことでしょう。

 もっとも甲子園の豪速球、快速球投手は過去にもたくさんいました。古くは尾崎とか池永の名前が必ず挙がりますが、僕はさすがに見ていないので何とも言えません。記憶にあるところでは、古い順に江川、小松、槇原、伊良部、松坂といったあたりでしょうか。中でも、もはや語り尽くされたことではありますが、やはり江川の速さと迫力は抜群でした。

 当時の江川は、大人が子どもに混じって野球をやっているという印象でした。バッターが速球をファウルするだけで拍手が起きる投手など、未だに見たことがありません。大学・プロを通じて、高校3年春の江川が一番速かった、という説もあるだけに、もしスピードガンがあったら、あの時の江川は一体どれくらい出ていたのか、想像するだけでも身震いがでるほどです。

 迫力では劣りますが、完成度と言う点では、松坂も江川以上だったと思います。この2人に桑田を加えた3人が、僕の見た甲子園投手のベスト3です。寺原もスピードガンなら彼らを超えていると思いますが、トータルに見た「打てそうもない」感じでは、まだまだ及ばない気がします。

 それ以上に寺原を見ていて心配なのは、故障です。江川や松坂に比べて線が細いので、あれだけのスピードボールを投げ続けていて、果たして肩や肘を故障しないのか、と案じてしまいます。希にみる逸材であることは間違いないだけに、あまり投げ過ぎないで欲しいと思っているのは、プロのスカウト陣だけではないと思います。

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