幹事クリタのコーカイ日誌2001

 
 8月14日 ● 靖国参拝前倒し。

 結局小泉の妥協点は前倒しして13日に参拝することでした。はっきり参拝すると言った以上、とりやめることもできず、とは言え公言した通りに15日に公式参拝しての反発を考えると強行もできず、という現実的な「落としどころ」だったのでしょう。しかし、はっきり言ってこの策は中途半端過ぎて、どちらの顔も立てようとしてかえって失敗した典型例のような気がします。

 靖国に参拝すること自体に問題がある、としている立場からすれば、15日が13日なら良いというものではありません。渋々15日を諦めた、というのが見え見えである以上、小泉のことをこれで良しとはしないでしょう。しかも、中国からすれば「結局これまでの首相と変わらない」「与し易し」と思われたに違いありません。

 逆に「なんでやめたんだ」と失望した向きも多いと思います。中国の外圧に屈し、靖国参拝ひとつ言った通りできない小泉を見て、これで本当に今後「聖域なき改革」なんてできるのか、と不安になる人も少なくないと思います。これから小泉に期待している諸々の施策は、靖国公式参拝なんかよりずっと抵抗も大きく難しいはずだからです。

 実際、参院選後の小泉の動きは、山崎・加藤のYKKや田中真紀子などと距離を置き、逆に青木、野中ら橋本派・守旧派と接近しつつあるように見えます。相変わらず株価は下がり続けているのに、このままズルズルと「普通」の首相になってしまうのではないか、という気がしてなりません。中途半端なまま終わった靖国公式参拝が、全ての小泉政権の施策の象徴にならなければ良いのですが。  

とりあえず、読むたびに(1日1回)


を押してください。 日記才人という人気ランキングに投票されます。
初めての方は、初回のみ投票者登録画面に飛びます。
結構更新の励みにしていますので、押していってくださると嬉しいです。


この日記をマイ日記才人に登録する

前日翌日最新今月