幹事クリタのコーカイ日誌2001

 
 6月24日 ● 最近の若い奴ら。

 古代エジプトの壁画にも「最近の若い奴らはなっとらん」と書いてあった、という話があります。この「古代エジプト」の部分が、他の時代の話になることもありますので、これは一種の伝説というか誰かの作り話なんでしょうが、いずれにしても大昔からいつも「最近の若い奴ら」は疎まれるものだったようです。いつでも年長者から見たら若者は礼儀知らず、常識知らずで、周りが見えず自己主張ばかり強い困った奴らなのでしょう。

 僕も若い頃はそういう輩の一人だったと思います。マークシートによる共通一次試験一期生で、当時はマスコミから「新人類」と言われたものです。もちろん、これは年長者にとっては決して誉めているつもりではなかったのでしょうが、僕自身は「新人類」と呼ばれるのは嫌いではありませんでした。既成の枠や価値観にとらわれない全く新しい世代というニュアンスがして、敢えてそう呼ばれるような言動をとってさえいました。つまり、いちいち逆らっていたのです。

 上から押しつけられるのが大嫌いで、上司にたてつき思いっきり疎まれましたし、クライアントにも正論をぶって担当を外されたりもしました。今のテニスサークルを作ったのも、それまで入っていた会社のテニスサークルはオジサンたちが作ったサークルだったので、いろいろ不都合があっても従わざるをえず、だったら自分たちで好きにできるようなサークルを作ろうと考えたからです。

 サークルを作った当初はいろいろ軋轢もありました。トラブルで何度も放り出しそうにもなりましたが、でも自分で作ったものだからこそ、踏ん張って続けてきました。「最近の若い奴ら」なりの意地のつもりでした。

 いつの間にかあの頃のオジサンたちの年齢に随分僕も近づいてきました。入社して19年目、サークルを作って16年目。今では会社でもサークルでも「最近の若い奴らときたら」とよく思います。そして彼らを見るたびに、20代の自分はどうだったのか、当時のオジサンたちには僕のことはどう映っていたのだろうか、と最近よく思います。

 きっと跳ねっ返りの手に負えない困った若者だったんだろうなぁ、よく相手してくれていたなぁ、と今になって反省してみてもすでに手遅れですけどね。でも、この年になって、あの頃あえて苦言を呈してくれたオジサンたちには感謝しています。だって、本当に若い奴らに何か言うのって、エネルギーがいるんだもの。疲れますよ、実際。  

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