いつかこの日が来るだろうとは思っていたけれど、予想よりも早かったのでビックリした、というのが、大方の日本の野球ファンの気持ちでしょう。まだ6月、オールスター前のシーズン中盤だというのに、イチローが首位打者の座についてしまいました。

　日本では7年連続で首位打者を獲得するほど、向かうところ敵なし状態のイチローでしたが、さすがにメジャー1年目では相手投手の球種や癖などもわからないので苦戦するだろう、というのが専門家も素人も一致した見方だったと思います。それが開幕直後から打ちまくり、しかもその勢いは衰えるどころかますます加速がついての安打製造機ぶり。打率だけではなく安打数も盗塁数もオールスターファン投票でも1位。たった3ヶ月ですっかりメジャーのスタープレーヤーの仲間入りです。

　衛星中継で見ていても、イチローは日本にいる時よりも生き生きと野球をやっているように見えます。もちろん新庄ほどそれを外に表してはいませんが、新しい環境に嬉しくて仕方ないという印象は新庄と変わりません。本当に楽しんでいるのでしょう。後は張り切りすぎて新庄のように怪我などしないように気をつけて欲しいものです。

　それにしてもイチロー、このままメジャーで首位打者と盗塁王を獲得してしまったら、1年目にして目標達成ということで「燃え尽き症候群」にでもなってしまわないでしょうか。結局日本でもアメリカでも野球は野球、レベルもそれほど大差ないことを証明してしまうのですから。「メジャーも大したことないな」と感じたイチローは、次はどこへ向かえば良いのでしょう。まさか、イチローが尊敬するマイケル・ジョーダンの逆パターンで、ＮＢＡ入りを目指したりはしないよね？そう言えばイチローの母校愛工大名電は野球だけではなくバスケもそこそこ強かったなぁ。 　

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