幹事クリタのコーカイ日誌2001

 
 6月16日 ● 地味に花咲け若松監督。

 中日がようやく連敗街道から脱出しました。野口やバンチを出しながら阪神に3タテを食らった時には、どうなってしまったのか、と心配を通り越して呆れてしまいましたが、巨人相手、上原相手に山本昌が力投&タイムリー。ベテランがチームの救世主になって快勝しました。

 それにしても阪神に負けながら巨人に勝つというのは、まさに弱きを助け強きを挫く、という言葉そのまま。これが逆だったらもっと腹立たしいところでしたが、まあこれなら許せるケースです。

 で、ペナントレースの方は、いつの間にかヤクルトが貯金を9つも稼いで快走しています。長嶋、星野、野村、山本浩、森とスター監督が勢揃いしている中で、もっとも地味な若松監督が的確な采配を振るって勝ち続けているところが、現役時代の「小さな大打者」そのままで小気味よい感じがします。

 そう言えば若松は、生涯通算打率日本人1位という立派な記録の割には現役時代から地味な人でしたが、2試合連続代打サヨナラホームランなんて派手なことも時にはしでかしたりして、結構玄人受けする選手でした。スワローズ生え抜きでかつスワローズで現役を全うした最大のスターですが、スワローズが人気球団になったのは、1978年に広岡監督の元、日本一を達成してから。この年、若松はMVPに選ばれていますが、実は本当にチームを牽引して目立っていたのは“赤鬼”マニエルでした。

 当時いしいひさいちが「がんばれ!タブチくん!!」で華々しく人気を集めまていましたが、マンガの中でのスワローズのスターは広岡監督とペンギンのような安田でした。マンガでもマニエル、松岡、八重樫ほどにも目立たなかった若松は、地味なままに引退をし、その後ひっそりとスワローズの二軍を育てていましたが、ようやくここにきてその努力が花開こうとしている感じです。

 目立たない若松が現役時代そのままに、当代きってのスターである長嶋を倒して王者の座につくことができるのか?誰も見ていないのでは、と思われるほど人気凋落ぶりが激しいプロ野球ですが、そういう目で見ると、これからのペナントレースも少し楽しみになります。  

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