幹事クリタのコーカイ日誌2001

 
 6月7日 ● ハズレの男。

 40才を超えてなおナンパ道を究めんと日々努力しているMっちゃん。彼によれば、上級ナンパ道の難関は、始め方よりも終わり方にあるようです。なにせ既婚者のMっちゃんとしては、手を出した女性に執着されるのが最悪のパターンで、自分が飽きた頃にすんなりと別れられるのが最上。だから、面倒くさくなりそうな気配がしたら、こちらから振るのではなく、あの手この手で向こうから振られるように仕向けるらしいのです。

 その手口は聞いていると爆笑ものばかりです。曰く「オヤジが倒れて億単位の借金が残って、介護もしなくてはならない」とか「実はオレはホモだったんだけど、キミなら女性も愛せるようになるかと思って付き合ってみたが、やはりダメだった」とか、そんなセリフを信じる女がいるのか、と思うような理由ばかりです。

 ただMっちゃんによれば、実はそういうセリフは信じてくれなくてもOKらしいのです。そういう間抜けな言葉に呆れてしまって「ああ、こんな男と付き合った私がバカだった」と思ってくれれば、それはそれで成功。「ひどい男」と恨まれるよりも「ハズレだったわ」と呆れられる方が、あっさり別れることができるので良いというのです。

 しかし、これはなかなかできないことだと思います。人間誰しもプライドとか見栄とかありますから、別れた女に「良い思い出だった」と思われるのならともかく、ずっと「ハズレ男」「人生の汚点」と思われるのは辛いことです。一人や二人ならともかく、年に何人もの女性にそう思われるのは、いわば自分の恥を世間に広めながら生きていくようなものですからね。普通の男性ならなかなか耐えられることではありません。

 名よりも実を取る男、と言えば良いのでしょうか。Mっちゃんのナンパ道は、それはそれで厳しい道のような気もします。  

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