幹事クリタのコーカイ日誌2001

 
 6月5日 ● サッカー下手なブラジル。

 日本がブラジルと引き分けました。これは先日のカメルーン戦での完勝に匹敵する見事な成果です。「マイアミの奇跡」と言っても、あれはしょせんオリンピックでのこと。A代表が国際カップ戦で引き分けたのですから、ちょっと前なら「大金星に等しい引き分け」と大騒ぎのところです。しかし、見ていると、とてもそれほどの大騒ぎをする価値がある試合だったかな、という思いは残念ながら否めません。

 トルシエ監督は準決勝のために敢えてこのブラジル戦はメンバーを落として臨みました。川口も稲本も森岡も休ませてサブメンバーを先発させたのです。GKなんて楢崎ですらありません。たださえ故障者が多く、本来の代表メンバーが揃っていないにも関わらず、セレソン(ブラジル代表の愛称です)相手に主力を温存するなんて、ちょっと前なら大ブーイングだったと思います。

 ところがこの格落ちメンバーの日本に対し、ブラジルが苦戦するのですから驚きです。テレビで解説の風間が再三指摘していように、日本のバックラインは森岡を欠いてかなり不安定な守備をしていました。本来のブラジルならそこを突いて3〜4点は取っていても不思議はない展開だったにも関わらず、まずい攻めでことごとくチャンスを逃し続けました。決定的なシーンもあったのに、あっさりとゴールマウスを外してしまうブラジルの決定力不足は、まるでかつての日本代表の試合ぶりを見るようでした。

 欧州リーグのスターたちが代表に戻ってきてくれず「B級」呼ばわりされている今大会のセレソンですが、まさにそのB級ぶりを証明するかのような戦いだったと言わざるを得ません。あんな下手なブラジルに引き分けても、どれほどの価値があるのか、あの程度なら勝っても不思議はないでしょ、と思わせるほど、日本代表のレベルが上がったということなのでしょうね。

 ともあれ、これで準決勝の組み合わせは、日本-オーストラリア、ブラジル-フランス。この組み合わせなら、優勝も決して夢ではなくなってきました。  

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