幹事クリタのコーカイ日誌2001

 
 5月31日 ● 読まない人。

 世の中には説明書を読まないという人が実にたくさんいるようです。典型的なのは家電のマニュアル。特に多くの女性は、電話機だろうがステレオだろうが冷蔵庫だろうがビデオカメラだろうが、とにかくマニュアルなんか読む気さらさらなし、という態度の人が目立ちます。

 よくパソコン関係のマニュアルはわかりにくい、と悪口を言われますが、あれだってちゃんと読めばわからないわけではありません。ただ読みたくないから悪口を言って誤魔化している人が多いだけだと僕は思っています。MS-DOS時代のことを思えば(特に周辺機器のマニュアルのわかりにくさは筆舌に尽くしがたいものがありました)、最近のパソコンのマニュアルなんて絵本を読んでいるようなものです。

 説明を読まない人はどうするかというと、いきなり自分の都合を押しつけようとします。家電製品なら思うように動かない、とメーカーや販売店にクレームをつけるわけですが、言われた方としては「マニュアルに書いてあるじゃん」と思って困惑することでしょう。それでも彼らは商売ですから、文句も言わないで応対していることと思いますが、これがボランティアで運営されているテニスサークルとなると、話は変わってきます。

 うちのサークルのホームページというのは、サイト全体がひとつの説明書のようなものです。これを隅から隅まで読んで貰えれば、ほぼサークルの全容が理解できるようになっていますし、そこまでしなくても「紹介」というページが用意されているのですから、そこだけでもざっと読んでくれれば概要は理解できるようになっています。

 ところが特に女性に多いのですが、ちゃんとその「説明書」を読まずに、いきなり「サークルに入れてくれ」と言ってくる人が時々いるのです。こういう人は、うちのサークルのことも理解せずに、自分が思い描いている都合の良いサークル像を勝手に設定して、それをこちらに求めてくるから弱ります。やんわりと説明しても、なかなか理解して貰えず、逆に「どうして私の言うことを聞いてくれないのか」などと文句を言ってきたりします。

 先述したように、サークル運営はビジネスではなくボランティアです。お金儲けではない以上、こちらも無理してまで相手に合わせる義理はありません。サークルに参加するということは、「お客様」ではなく「仲間」であり「共同運営者」であるということをわかって欲しいのですが、テニススクールと同じような気持ちでサークルに参加しようとする人が後を絶ちません。

 ホームページを作ってから、サークルは大きく発展しましたが、最近はサイトでのメンバー募集を一切やめてしまおうか、と思うこともあります。多分、数年前にインターネットにアクセスしていた人たちに比べ、今ははるかに大衆化したせいで「読まない人」も急増したのでしょう。まあ、ここに文句を書いたところで、「読まない人」なんだから、読んじゃいないんだろうけど。  

とりあえず、読むたびに(1日1回)


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