世の中には出社拒否になってしまうような人がいる反面、家にいるよりも会社で仕事している方が楽、という人もいます。先日もテニスサークルのＨちゃんが、有給休暇にも関わらず会社に出てきていて、挙げ句に電話まで取っていました。典型的な「仕事嫌いの会社好き」らしく、僕にはちょっと信じられませんが、よほど会社での人間関係がうまくいっているのでしょう。

　逆に「仕事好きの会社嫌い」なら、同僚にもたくさんいます。広告を作るのは楽しくて好きだけど、会社という組織に縛られているのはうざったくてイヤ、というタイプです。だったら文句を言っていないでさっさと会社を辞めてフリーになればいいのに、と思いますが、そこまでの勇気や気概はないのでしょう。

　大変そうなのは、会社も決して好きじゃないけど、家にいるよりはマシ、と思っているタイプです。同僚のＮ島さんなどはこのタイプのようで、決して自ら好んで会社を休むことはありません。昨年度も1日も有給休暇を取らずに過ごしてしまいました。今どき皆勤賞を誉めてくれる会社などありませんから、休暇を取らないことが良いことではないと思うのですが、本人は休暇をわざわざ取るよりも、出社して仕事をしている方が楽だと思っているようです。

　僕自身は会社も仕事も嫌いではないのですが、では好きかと言われると答に窮してしまいます。と言うのも、やはり家にいて読書をしたり雑誌を読んだり子どもと遊んだり、テレビやビデオを見たりパソコンをいじったりゲームをしたりするのが大好きなので、会社に行くよりは家にいたいタイプです。家でやりたいことが多すぎて、会社に行く暇（？）が惜しいのです。その上、テニスもできたら週に3回はやりたいので、ますます会社で仕事をする時間がもったいないと思えて仕方ありません。もちろん、毎年有給休暇は限度いっぱい消化しています。

　生きていくために仕事を辞めるわけにはいかないので、一応ちゃんと出社して会社のルールを守って与えられた仕事も着実にこなしているつもりですが、遊んで暮らせるだけのお金があったら、仕事はやめてしまうかも。多分やめちゃうだろうなぁ。ほんと、決して仕事も会社も嫌いじゃないんですけど、他にやりたいことがいろいろあるからね。

　僕のようなタイプは、現役時代は辛いけど、引退してからは楽しめると思っています。これからの高齢化社会にあるべき人間像だと考えているのですが、どうでしょうね？ああ、でもお金がないと、どうしようもないタイプかも。

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