幹事クリタのコーカイ日誌2001

 
 3月18日 ● 「てんむす」は卒業したけど。

 「夜もヒッパレ!」は好きな歌番組のひとつでした。単なるカラオケ番組という揶揄もあったかも知れませんが、ランキングに入っているヒット曲を、実力はあるけれどヒット曲はもう出せなくなった歌手が歌うことで、歌手の力量と歌がヒットすることとは別だと言うことを感じさせてくれるところが面白い番組でした。いわばランキング番組でありながらランキングの限界を示していたのです。

 しかし、番組が続くにつれて、当初の実力のあるシンガーが今のヒット曲を歌うというコンセプトから少しずつずれていき、下手なアイドルやお笑い芸人や役者やスポーツ選手にも歌わせるようになってきました。本当にカラオケ番組になってしまったのです。そして、その流れを決定づけたのが、売れていないグラビアアイドル5人組を番組レギュラーにして作ったユニット「てんむす」でした。

 それまでの番組レギュラーはMAXでありSPEEDでした。彼女たちが売れてしまったために、新たに起用された「てんむす」の5人でしたが、当然のことながらアクターズスクール育ちのMAXたちと比べるべくもないくらい歌もダンスも下手。僕は最初1ヶ月限りのユニットだと思っていたのですが、人気があったのか事務所のチカラが強かったのか、今月まで1年半もレギュラーとして毎週毎週下手な歌とダンスを見せられ続けてしまったのです。

 彼女たちがSPEEDのようにめきめきと成長して売れていったのなら、まだ1年半粘った甲斐もあったでしょうが、所詮は新鮮さが命なだけのグラビアアイドル。粘れば粘るほど鮮度が落ちるばかり。歌の下手な三宅裕司をフォローする女性の司会者が、マルシアや森口博子、西田ひかるのような歌手から、中村江里子、柴田倫世と女子アナ路線に切り替わったことも合わさって、番組の音楽的な雰囲気もクオリティも、そして視聴率もどんどん落ちていきました。

 さすがにこれではマズイとプロデューサーが思ったのでしょう、成長しない、人気も出ない「てんむす」を無理矢理CDデビューさせて、ようやく卒業に追い込むことができました。しかし、歌本位路線から話題性路線に切り替えて失ってしまったものが、そうそう簡単に取り戻せるとは思えません。大幅なテコ入れをしないと再浮上のきっかけはつかめないことでしょう。秋には番組終了、ということもあるかも。

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