幹事クリタのコーカイ日誌2001

 
 3月7日 ● 清水宏保の凄さ。

 W杯スケート・カルガリー大会で清水宏保が500mで2レースとも完勝。4季ぶりの総合優勝を果たしました。この大会の清水は風邪を引いて体調が悪く38度を超える熱があったそうですが、それでも世界記録保持者のライバル・ウォザースプーンを圧倒するのですから、大したものです。

 もっとも、清水本人は以前からこのカルガリーで世界記録を狙うと宣言していましたから、100分の4秒及ばなかったことに不満そうでした。もはや次元の違う戦いに彼は入っているようです。

 さらに清水が凄いのは、彼が引っ張ることで他の日本人選手までレベルアップさせていること。この大会で清水の練習パートナーである武田豊樹が世界記録に迫る34秒91をマークし3位に入りました。総合得点でも2位のウォザースプーンを追って3位に武田、さらに4位には清水のライバルだった堀井学。スキーのジャンプや複合のように団体戦があれば、日本男子が圧勝しているところです。

 スピードスケート、特に短距離の500mは陸上の100mや水泳の100m自由形と同様に、体格に劣る日本人には不得手な種目であって当然だと思います。それなのに、日本人でも特に小柄な清水が圧勝できるのは、ロケットスタートとコーナリングの巧みさ。いわば小柄であることを逆に生かしているとも言えます。もっともっと日本のスポーツマスコミは清水の凄さを伝えても良いと思いますけどね。イチローばっかり追っかけていないで。

 ただここまで清水が強いと、心配なのは、またヨーロッパ人がルールを自分たちが有利なように変えてしまわないかということ。複合で荻原がやられ、ジャンプで船木や原田がやられたように、日本人がちょっと勝つと、すぐにルールを変えてしまうのがヨーロッパ人です。ウィンタースポーツだけではなく、かつてF1でもホンダエンジンが勝ちまくっていた時にルールを変えられてしまったことがありました。我々から見ると、そういうことをして恥ずかしくないのか、と思うほどにあからさまに彼らはやってきますからね。

 もっとも今さらスラップスケートを禁止にもできないでしょうし、清水のコーナリングテクニックを生かしにくくするために、リンクをもっと大きくするということも難しいでしょうから、有効な清水潰しの手はとりあえずないとは思いますけどね。それでもやられたら、ヨーロッパ人の意地悪さに逆に感心してしまうかも。

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