幹事クリタのコーカイ日誌2001

 
 2月24日 ● 最近本が読めない。

 コピーライターなんて職業の人間は、当然本好き活字好きなわけですが、どうも最近読書のペースが落ちていて自分でも情けなく思っています。学生時代なら暇に任せて週に2冊くらいのペースで文庫本を読み漁っていたのに、最近は通勤の地下鉄の中で読むくらい。しかも、それすら面倒で寝ていたりすると、月に1冊読めるか読めないか、という体たらくです。

 本を買うペースはさほど落ちていませんから、周りは読んでいない本だらけです。面白そうだとか話題の本だとかで買ってきては、最初の数ページだけパラパラめくって「後で読もう」と思ったまま、数年も埃をかぶっている本がそのへんに積み上がっています。特にハードカバーは最近ちゃんと読み切った記憶がありません。本当に書いていても情けないですが。

 数年前から徐々にこうした傾向が出てきていて、僕は最初「インターネットであちらこちらのサイトを読んでいることが読書の代償行為になっているんだ」と思っていました。面白いサイトを見つけては読み耽っていると、確かに読書と同じ知的興奮を味わうことができます。「読む」という時間の総量は変わっていないと思っていました。

 しかし最近気がついたのは、どうも本を読んでいると「疲れる」のです。もちろん学生時代だって読書して疲れることはありましたが、最近はすぐに疲れてしまって気力体力が続かないということに気づきました。数時間くらい脇目もふらずに熱中して読んで、1冊を一気に読み終える、ということができなくなってきているのです。通勤読書がはかどらないのも、仕事などで疲れるていると本を開く気力すら起きないからです。ずばり、これは年のせいでしょう。

 ゲームをしている時も「あれ、昔のように長時間ぶっ通しでプレイできないな」と思っていました。40才になって、さすがに10代や20代の頃のように集中力や体力が持続できなくなってきたようです。いやぁ、年は取りたくないものです。

 もっともある先輩に言わせると「今頃気づくなんておかしい。もっと早い時期から年齢による体力や気力の低下は起きているはずだ」ということでした。確かに未だに10代の頃と同じように何でもできると思っていろいろやっていますからね。30代はほとんど年を感じたことはありませんでしたし、テニスでは相変わらず元気いっぱいです。うーん、でもそれもなんだかバカみたいだなぁ。体力バカって感じで知性を感じません。上手に年を取るのは、なかなか難しいようです。

とりあえず、読むたびに(1日1回)


を押してください。 日記才人という人気ランキングに投票されます。
初めての方は、初回のみ投票者登録画面に飛びます。
結構更新の励みにしていますので、押していってくださると嬉しいです。


この日記をマイ日記才人に登録する

前日翌日最新今月