幹事クリタのコーカイ日誌2000

 
 11月22日 ● 担ぐ御輿もない自民党。

 まあ今さらながら加藤紘一の腰抜けぶりをとやかく書く気にもなれませんが、名門派閥「宏池会」がここまで脆く分裂してしまったというのは、ちょっと驚きでした。単なるコップの中の嵐であろうが、とにかく派閥会長が狼煙を上げて決死の突撃しようとしているのに、半分しか兵隊がついていかないのでは、派閥としての機能を失っていると言われても仕方ないでしょう。

 大将ののぼったハシゴを外すような真似をすれば、加藤が政治家としての発言力を失ってしまうことは自明だったはずです。例え不信任案が否決されても敢然と賛成票を派閥として投じることで、世論を味方につけ死中に活を見出すことも可能だったはず。それを大将を見捨てるという、派閥としては最悪のカタチで収拾したのですから、これでは戦えるはずもありません。

 もっとも、それくらい加藤に派閥を率いるだけのチカラがなかったということも言えるのでしょうね。かつての「三角大福中」時代や「安竹宮」時代だったら、こんなみっともないことにはならなかったろうと思います。加藤は所詮名門企業の雇われ社長のようなもので、社長よりも会社が大事、と多くの重役が考えた結果が、今回の茶番劇につながったのだと考えられます。

 しかし翻って他の派閥ならリーダーにそれだけの魅力があるかと言えば、これもまたノーでしょう。橋本派にしろ森派にしろ、とりあえずボスに据えているだけで、本当にみんながついていこうとしているかというと、全然そんなことはありません。あくまでもコマのひとつが橋本であり森なわけです。そういう意味では加藤派と大差ありません。

 今回の抗争が終息したいとは言え「森おろし」まで終わったわけではありません。ただ、森をおろしたからと言って、代わりに担ぐべき御輿が自民党内にあるのかというと、これまたかなり疑問です。なにせ自派ひとつまとめ切れない人物が、次期総裁候補ナンバー1だったわけですから、自民党の人材不足も末期的かも知れません。  

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