幹事クリタのコーカイ日誌2000

 
 11月19日 ● 琴光喜の内無双。

 大相撲人気も随分と落ちてしまい、あまり話題にものぼらなくなりましたが、人気に反してこの九州場所は、充実した土俵が続いています。これだけ面白い場所も久しぶりじゃないでしょうか。

 充実している第一の理由は横綱・大関が強いからです。特に曙と貴乃花が復調して、武蔵丸と3人、きちっと土俵を締めています。貴乃花はまだ全盛期の強さを取り戻してはいませんが、引退間際かと思われた頃に比べれば、かなり良くなってきました。そして曙は優勝争いのトップを走っているように、完全復活です。これだけ長い不振の時期をくぐり抜けて、復活した横綱というのも記憶にありません。

 次に新鋭の活躍。期待された三役の追風海は休場、栃乃花も上位の壁に跳ね返されましたが、若の里は勝ち越しました。そして幕内中位の隆乃若と琴光喜。将来性豊かなこの2人がそれぞれ14日目で10番と12番というのは見事です。とりわけ琴光喜は、実質的に新入幕と変わらないのに、1横綱2大関を倒し、最後まで優勝争いをするとは予想もしませんでした。

 もうひとつ、今場所が面白い理由は、一時期寄り切り一辺倒だった決まり手が多彩になり、技のバリエーションが増えてきているためです。14日目にも魁皇が土俵際粘って武蔵丸に一本背負い、そして琴光喜は雅山相手に見事な内無双を決めました。この内無双の鮮烈さこそ、今場所の土俵の充実を象徴していました。

 「20世紀最後の大相撲」というキャッチフレーズにあまり意味を感じませんが、21世紀に向けて良い締めくくりになりそうな九州場所ではあります。  

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