幹事クリタのコーカイ日誌2000

 
 9月21日 ● 野球、ソフトボール、そしてサッカー。

 柔道と競泳で幸先良くメダルを獲得したものの、その後は両方ともいまひとつ伸び悩み。戦前の予想を上回ったのは、滝本の金メダルくらいで、後はどちらも好成績とは言えません。ところが、今回出場している数少ない球技である野球、ソフトボール、サッカーがそれぞれ大健闘、スポーツファンの期待はいやがうえにも高まってきました。

 野球は初戦アメリカ戦こそ延長戦の末に力負けしましたが、その後は順調に勝ち進んでいます。なんと言っても5強の一角オーストラリアに勝ったのが大きかったですね。元中日のディンゴに3ランを打たれたものの、後は黒木がしっかり抑え、プロを軸にアマの選手もよく活躍しました。この調子で取りこぼさずに最後の韓国戦、キューバ戦を迎えることができれば、メダルも近づいてきます。

 ソフトボールはもっと熱い戦いが続いています。なにせ112連勝中の無敵アメリカに30年ぶりに勝ったのは、まさに歴史的勝利でした。中国もオーストラリアも破り、もはや予選1位はほぼ確実。ソフトボールの決勝トーナメントはページシステムだけに、最低銀メダルは手中にしたと言っていいでしょう。できることなら、もう一度アメリカに勝って、真のチャンピオンになって欲しいものです。

 そしてなんと言ってもサッカーです。ブラジルには0-1で惜敗したものの、スロバキアが南アに勝ってくれたお陰で、メキシコ以来の決勝トーナメント進出を決めました。しかも、今回とアトランタ五輪、予選での勝ち点6は同じでも、内容はるかに今回の方が濃いと思います。

 南アもスロバキアも決して弱いチームではありませんでしたが、しっかり勝ち点をもぎ取りました。そしてブラジル戦。攻守の要である中田英と森岡を欠きながら、真っ向から本気のブラジルとガチンコで勝負。前半5分に1点を失ったものの、残り85分は決して見劣りをしない試合をしました。点こそ奪うことはできませんでしたが、中田英がいないことを差し引けば立派なものだと思います。

 4年前の「マイアミの奇跡」は、まさに奇跡でした。幸運に恵まれた1点をひたすら守りに守ってものにした、神様の気まぐれのような勝利でした。実力的には多分0-5で負けても妥当なところです。しかし、今回の0-1は、ほぼ実力通りのスコアだと思います。ブラジルには劣るものの、その差は手が届かないほどではないということです。それは取りも直さず、世界トップクラスのサッカー先進国に日本は肩を並べつつあるということの証左でもあります。

 メキシコ五輪の銅メダルチームやアトランタ五輪のブラジル戦勝利チームよりも、このシドニー五輪代表チームの方が上であるとは、やはり結果を出してからこそ言えることです。かくなるうえは、決勝トーナメント1回戦のアメリカに見事勝利して、準決勝進出、そしてメダル獲得を果たして欲しいと思います。もはや「奇跡」がなくても、それくらいの実力は身に付けているのですから。

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