幹事クリタのコーカイ日誌2000

 
 9月2日 ● 星野が匙を投げた瞬間。

 1日から始まった最後の天王山となる中日-巨人の3連戦。初戦、中日が落とせば、その時点で巨人の優勝へのカウントダウンとなる大事なゲームだったのですが、結果は見事なまでに巨人が巨人らしい攻撃を見せて決着をつけてしまいました。

 僕はバックネット裏でこの試合を見ていたのですが、立ち上がりから中日の先発野口の出来は最高でした。特に1点リードを貰って4回表、高橋、松井、清原を三者連続三振に取った時は、しびれるほど良い球が来ていました。しかし、逆に飛ばしすぎかも、という予感が当たったのが6回でした。

 すでに二死をとってバッターボックスに高橋。先ほどの三振の屈辱を晴らすべく痛烈な当たりがライト線へ。すでにその前の回にキャッチャーの村田にレフトスタンドへ運ばれて同点とされている野口は、ここが限界でした。明らかに動揺しているまま、松井にも二塁打を打たれあっさり逆転。僕は次が右打者の清原だけに、星野監督はここでリリーフを送ると思いました。まだ1点差です。負けたらペナントレースの灯が消える大事な一戦なのですから、当然総力戦覚悟でしょう。

 ところが何故かそのまま野口は続投です。案の定、清原に右中間への二塁打を打たれて松井が生還。3対1。もういくらなんでも野口降板だろう、と思ったら、さらに続投。そして江藤に試合を決めるツーランを打たれて5対1。万事休すでした。

 星野監督がどうしてあそこまで野口を引っ張ったのか、それはわかりません。しかし、あのタイミングで野口を降板させなかったということは、この試合に勝つ気がなかったのか、と言われても仕方ないでしょう。なにせ江藤に打たれて次打者二岡となっても、まだ野口がマウンドにいたのですから、完全にさらし者状態です。星野はこの試合の6回、ペナントレースを諦めたのです。

 結局その後に出てきた正津、そして朝倉(こいつも打たれても打たれても降ろして貰えずさらし者でした)がめった打ちをくらって、瞬く間に大差がついてしまったのですが、最後に少し盛り返して中日打線も点も取っただけに、2対1の時点で野口を降ろしていれば、もう少し違った展開になっていたのではと思えてなりません。

 それにしても仁志-清水-高橋-松井-清原-江藤-二岡とつながる打線は、やはり最強です。挙げ句に代打で元木やマルティネスが出てくるのを見ると、オールスター戦かと思ってしまいます。独占禁止法に抵触していないか、一度他球団は訴えてみたほうがいいんじゃないでしょうかね。

とりあえず、読むたびに(1日1回)


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