もしかしたら次は6大関なんて事態になってしまうのでは、と心配した名古屋場所ですが、どうやらＪリーグの入れ替え戦のような結果になりました。

　故障の武双山は2場所で陥落という最短記録タイになってしまいました。上がるのにあれだけ時間がかかって、落ちるのはアッという間というのも非情な結果ですが、もともと怪我が多くて大関を逃し続けてきた力士です。簡単に運がないと片づけてしまって良いものかどうか、体調管理について猛省した方がいいと思います。

　同様に、10勝を上げて2度目の返り咲きを狙った貴ノ浪も、足の故障がひどく負け越してしまいました。貴ノ浪の場合も、足の故障さえなければ十分に横綱とも戦える実力を持っています。このまま落ちていくくらいなら、手術でもなんでもして、もう一度上を狙ってみて欲しいと思います。

　魁皇はライバル武双山と入れ替わっての大関昇進になりそうです。11番勝ったこともさりながら、2横綱3大関を破ったという内容も評価されているようです。元々地力だけなら貴乃花にも負けないものを持つ力士だけに、ポカと連敗癖さえなければ、と思っていましたが、今のままではそのあたりは昇進しても心配です。

　さて、来場所は雅山が早くもカド番、そして栃東が大関昇進をかけた場所になります。こう大関が上がったり下がったりするというのも、面白いんだか安っぽいんだかわかりません。ま、大関なんて負けたら引退しかない横綱と違って、落ちたりカムバックしたりできるんですから、エレベータのように上下する様もまたよしということにしておきますか。

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