幹事クリタのコーカイ日誌2000

 
 7月20日 ● 子どもの通知表。

 1学期が終わり、子どもたちが通知表を貰って帰ってきました。昔と違って、最近の学校では5段階評価をしてくれません。1年生ならともかく、5年や6年になっても◎、○、△といった評価だけでは、どれくらい勉強が進んでいるのか、どの程度内容を理解しているのか全然わかりません。

 もちろん日頃の学習態度や小テストの成績、さらに本人の言動などから、ある程度は推測がつきますが、もう少しシビアに結果を示してくれないものかなぁと、ついつい思ってしまいます。所見欄にも良いことしか書いてくれないし、そこまで通知表で子どもをおだててどうするよ、なんて思ってしまいますが。

 初めて通知表を貰ってきた1年生の娘は、どの教科も◎と○が入り混じった、いかにも無難な通知表です。「まあまあ頑張ったね」って感じで、絶賛するほどではないけれど、叱られるような内容でもない、ある意味つまらない通知表でした。もちろん無難でつまらないからと言って娘を怒ったりはしませんけどね。

 ところが5年生の息子ときたら、もうガタガタです。4年生の時だって決して今回の娘の通知表ほどにも良くなかったのに、5年生になったら一気に◎の数が激減しました。その下落ぶりは雪印乳業の株価の比ではありません。よくぞまあここまで下がったもんだ、というほどの内容です。

 まあだからと言って、息子に小言くらいは言っても厳しく叱る気にもなれないんですけどね。もともとこの息子は、僕とは似ても似つかぬ人間で、単に性格にとどまらずいろんな意味で僕とは対称的ですから、成績がガクンと下がったからと言っても、どうもいまひとつそれがピンと来ないんですよねぇ。感情移入がしにくいんです。

 もちろん、これはタイプの違う人間だからクールになってしまうのか、本当は僕自身が子どもに対してクールな感情しか持てないのか、そのあたりは実はよくわからないのですが、いずれにしても「こんな成績ではこの先困ったことになるだろうなぁ」と思うのですが、だからと言って「何とか成績が上がるようにきっちり勉強させなきゃ」とも思えないのですよ。所詮学校の勉強なんて、本人がその気にならなければしょうがないじゃん、って姿勢なんで。

 また当の本人がしれっとした顔をしていて、あまり成績にもこだわっていないようなんですよ。そういう息子を見ていると「やっぱりオレとは違うなぁ」なんて不思議なことで感心していたりします。子どもだからと言って、親のコピーでは全然ないのが面白いですね。自分と同じような人間が出来上がって、自分と似たような道を歩いてくれるのも、親としては嬉しいのかも知れませんが、こういう自分とは全く違う人生を歩きそう息子も面白いと僕は思っています。もっとも面白がっているだけじゃ、妻から怒られてしまうんですけど。

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