幹事クリタのコーカイ日誌2000

 
 5月30日 ● 名古屋焼き肉戦争。

 ここ2、3年、妙に焼き肉屋のチェーンが増えたな、という気がしていたのですが、昨日のNHKでその実感を証明するように、名古屋では焼き肉屋戦争が勃発しているというニュースを流していました。なんでもこの地区だけで5つもの焼き肉屋チェーン店が鎬を削っているそうで、NHKで紹介されていた焼き肉屋も、良くロードサイドに見かけるような店ばかりでした。

 なにせ最近名古屋では、なにかの店が潰れると決まって後には焼き肉屋です。僕はてっきり全国的にそういう傾向にあるのだと思っていましたが、それはどうやらまだ名古屋だけの流行だったようですね。ニュースではこれから競争が激しくない北陸や関東・東北にも焼き肉屋は進出を考えているというようなことを言っていましたから、半年、1年後には全国的に焼き肉ブームが訪れるのかも知れません。

 僕もちょくちょく焼き肉を食べるのでわかりますが、牛肉を腹一杯食べられる割に、焼き肉というのは割安感があります。すき焼きやしゃぶしゃぶ、ステーキでは家族4人が外食に出かけても、とても腹一杯まで食べることはできません。1回の外食に2万も3万も払えないからです。しかし焼き肉だったら4人で1万円前後で済みます。それでも高いと言えば高いのですが、たまの贅沢としては許容できるギリギリの線です。そして、商売に厳しいケチな名古屋で受け容れられれば、他の地域でも大丈夫ということなのでしょう。

 ニュースによると焼き肉屋もいろいろ差別化を図っているそうで、「安さ」で勝負したり「味」で勝負したり「雰囲気」で勝負したりと様々です。これまでの焼き肉屋というのは、中山美穂がビールのCMで「タン塩タン塩」と言っているような、ちょっと汚くて匂いが服に染み付くようなオヤジな場所、というイメージだったのですが、最近ではすっかりファミレス化しています。中には彼女と2人でデートできるようなお洒落な焼き肉屋もあります。

 かつては「焼き肉屋でデートするカップルはもうできている」という定説がありましたが、今でもそれももう昔話になりました。これからは口説くために焼き肉屋でデートする時代です。イタメシ屋も飽きたし、本当は女の子も焼き肉好きだからね。結構いけるかも。

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