幹事クリタのコーカイ日誌2000

 
 3月26日 ● 花見の思い出。

 もうすぐ名古屋でも桜の花が咲きます。なぜかやはり日本人は桜が咲くと血が騒ぐようで、思わず「花見だ花見だ」と浮かれ出します。単に酒が飲めるから嬉しいという種類の人もいれば、桜にかこつけて意中の人をデートに誘うのが目的の人もいて、純粋に桜が見たいのかなんなのかは様々でしょう。

 名古屋市内の定番花見スポットと言うと、宴会するなら鶴舞公園、デートするなら山崎川と相場が決まっています。山崎川の桜は毎年その時期になるとライトアップされて、川面に映る桜が幻想的で夢のように美しいですし、宴会禁止なので酔客もいません。デートスポットとしては最適だったのですが、残念ながら最近ますます人出が多くなり、最盛期には日曜日の渋谷を歩いているがごとく大混雑しています。とてもしっとりと桜を愛でながらデートするという雰囲気ではなくなってしまいました。

 もっとも恋人同士なんて桜の木が1本あれば、どこでも十分にうっとりできるものです。僕も以前、手を握り合ってずっと満開の桜の下でただ座っていたことがありました。まだ肌寒い季節だったのですが、その時はうっとりとしていますから寒さはあまり感じません。ただ、後で体の芯まで冷えてしまったことに気づいた時にはもう風邪を引いていることがありますからご注意ください。

 さて、宴会型花見なら鶴舞公園とか名城公園のような公園がやはり最高です。周りもみんな会社のグループで、仕切の良い幹事がいると料理も酒も万全、可愛い女の子もいてノリ良く盛り上がれます。しかし、なまじ気の利かない新入社員にやらせると、場所はトイレのそばだったり桜の木が遠く離れていたり、酒は切れるは料理はまずいはで、宴会がどんどん暗くなっていきます。「あっちは楽しそうだな」なんて愚痴ばかりこぼしたりして最低な雰囲気になることも。

 もう10年以上前に一度だけ会社の仲間10人くらいで鶴舞公園で花見をしたことがあります。この時は今でも語り草になるほど大盛会でした。男同士で絡むは女同士でもキスするは、会社の上司の危険な物真似をするは、ゴザの上で転がったままはみ出してドロだらけになるは、飛び交う会話は危険球どころか暴投だらけ。何が何だかわからないくらい酒を飲んで酔っぱらいまくってひどいものでした。ふと気が付いたら周りはもう消えてしまって客はほとんどおらず、残飯目当ての浮浪関係のオジサンばかりがウロウロしていたので、慌てて撤収しましたが、一体あれは何時まで宴会していたのか、未だに定かではありません。

 最近はもう若くはないので、あんなバカ騒ぎはなかなかできませんが、たまには桜の木の下で気の置けない仲間とゆっくり飲んでみたいものです。
 
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