幹事クリタのコーカイ日誌2000

 
 3月13日 ● 走るのは選手。

 名古屋国際女子マラソンで第一人者の高橋尚子が見事な快走を見せて優勝。シドニー五輪への代表切符をほぼ手中にしました。前半は随分遅いペースで見ている方も中継しているテレビ局もいらいらしましたが、後半見違えるような走りっぷりで、あっという間に後続を引き離しての独走。全く敵なしという強さを見せつけました。高橋の強さが際立ったというレースでしたが、一緒に走った選手にしてみればあれだけ力の差を見せつけられるとイヤになってしまったんじゃないでしょうかね。

 ところで高橋と言えば女子長距離界の名伯楽・小出義雄監督との師弟関係が有名ですが、それにしても今回の小出監督は目立ちまくっていました。実況中継でも途中で大声でアドバイスする姿を全国に晒していましたが、優勝インタビューでも高橋と一緒に壇上に上がりパフォーマンス。夜のスポーツニュースでも酔っぱらった赤ら顔で一緒に登場して、いかにも酔っぱらいオヤジというトークを炸裂させていました。

 もちろんこれはマスコミが引っぱり出しているせいでもあるのですが、それにしても出過ぎ。いくら高橋に大きな影響を与えている面白いオヤジだとしても、結局走るのは高橋自身です。野球の監督のように試合中に事細かく指示を出して本当に「指揮官」であるにしても、目立つのは選手の方がいいとされているのに、今回の高橋のように自分でレースを作るマラソンで監督が目立ちすぎるのは「なんだかなぁ」という感想しかもてません。

 それにどうも女子マラソンというのは昔からウェットな師弟関係ばかりが強調され過ぎていて、それが五輪代表の選考にも不明朗さを感じさせる一因だと思います。もっとも女子スポーツ選手というのはマラソンに限らず、また日本に限らず世界的にも選手とコーチが一心同体で頑張って強くなるという傾向がありますから、一概にウェットだから悪いとも言えないんですけどね。ただ個人的な好みで言えば、もっとクールで自立した人間同士でいられる選手とコーチというのが良いと思います。

 
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