幹事クリタのコーカイ日誌2000

 
 2月16日 ● いま学校は何を教えているのか。

 バレンタインデーに小学校4年生の息子がチョコと一緒にラブレターを貰ってきました。可愛らしいキャラクターのついたピンクの封筒に「クリタくん、ずっと好きでした」みたいな内容の手紙。「ほらこれ見てごらん」とカミさんから渡されてビックリしたのですが、なんとこの手紙はヤラセだったのです。

 ヤラセと言ったら語弊があるかも知れません。でもどうしてうちの冴えない息子がこんな典型的かつ古典的なラブレターを貰えたかというと、担任の先生が指導して、クラス全員の男子にクラス全員の女子からチョコとラブレターが渡されたのだそうです。封筒も先生が用意したものだとか。言われて息子がこんなものを貰えたことは納得はしたものの、どうしてそんなことをしなくてはならないのかが納得できませんでした。

 そもそもバレンタインデーというイベントそのものを学校推薦的行事として全肯定していいものかどうか。僕はこれを商魂に踊らされている下らない行事だと切り捨てるつもりはありません。2月なんてイベントが少ない寂しい月ですから、人生を楽しむためにこういう日があっても良いとは思っています。また年頃の男性や女性がそれぞれに恋愛について思いを巡らせ、また経験値を得る良い機会だとも考えています。

 とは言え、小学校で公式行事的に(もちろん担任の先生の思いつきなので本当の意味でのオフィシャルな行事ではないですが)扱うほど認定されていることでもないでしょう。日本の伝統的な行事である雛祭りとか七夕なら理解できます。でもバレンタインデーは未だ認知されて30年程度の歴史しかないチョコレート屋の祭りですからね。

 「今日はバレンタインデーです。日本では好きな女性が今日だけは男性に思いを打ち明けることができる日とされています」という話を発端として、思春期前の小学生に対して健全な恋愛観を育てるための教材とするなら、それは良いと思います。でもだからと言って強制的に全男子生徒にチョコと手紙を配る必要なないでしょう。と言うよりも、それは義理チョコ、義務チョコで歪んだ現在のバレンタインデーを縮小コピーしているに過ぎません。悪い習慣を植え付けてどうしようと言うのでしょう。

 今の小学生はプールで飛び込みの練習も満足にしていません。時間がないから水泳は各自スクールなどで教わっておいてね、という姿勢です。ローマ字も満足に教えてくれません。英語習っているんだからアルファベットくらいわかるでしょ、ということらしいです。前にも書きましたが、社会科で都道府県名や県庁所在地、日本の主な平野や河川、山脈なども教えてくれません。詰め込み教育になるからだそうです。「ゆとり教育」の名の元に、何も教えてくれないのが今の学校です。

 でもそれらは全て基本でしょ?バレンタインデーを教える暇があったら、アルファベットの小文字くらいちゃんと書けるようになるまで面倒見たらどうなんでしょうか。そうそう、中学校では筆記体も教えないそうですよ。誰も書かないからだって。でも困りませんかね。いくらワープロが発達したと言っても、未だにサインは手書きですよ。書けなくてもせめて読めなければ困ると思うんだけどなぁ。
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