幹事クリタのコーカイ日誌2000

 
 1月23日 ● カセットテープを捨てる。

 先日購入したテレビが配達されたので、合わせてビデオとステレオもセッティング。ソニーの最新鋭機器で揃えたので、見違えるほどAV環境が変わりました。これだけ大がかりに入れ替えをすると、ソフトの方も見直しをしたくなります。とりあえずこれまで後生大事に抱えていたレコードも、今回の入れ替えでプレーヤーがなくなってしまったので、奥の方にしまい込まれてしまいました。もう日の目を見ることもないかも知れません。

 思い切って切り捨てたのはレコードだけではありません。僕は音楽を主に聴くのがクルマの中のため、カセットテープはレコード以上に膨大な量を抱えているのです。しかし、これもまた完全に時代遅れになりつつあります。今後のことを考えると、溜め込んできたカセットテープは場所をふさぐだけなので処分するしかないと決断し、ばっさりと捨てることにしました。

 「笑う犬の冒険」の小須田部長のごとく、「いるもの」と「いらないもの」の2つの箱を用意し、深く考えずにどんどん放り込んでいきます。なにせ深く考えると、1本ごとに思い出があったりして、どれもこれも捨てられなくなってしまうので、この数年間で1回でも聴いたか、もしくは今後時々聴きそうかということだけで判断していきました。

 数年前にも同じようにカセットテープを200本くらい捨てたことがあるんですが、その時は古くなって劣化したカセットと、試しにダビングして聴いてみたけど、それほど、と思ったアーティストのテープを捨てました。しかし、今回は好きなアーティストのアルバムをずっと買い揃えてダビングしていたテープもガンガン捨ててしまいました。

 山下達郎、松田聖子、太田裕美、中島みゆき、ユーミン、サザン、ビリー・ジョエル、ロッド・スチュウアート、マイケル・ジャクソン、アバ。もうあれもこれも全然遠慮なしで軒並み「いらないもの」へ。時々「あ、このアルバムは…」なんて思い出して、ちょっとだけ感傷的になりますが、エイヤッと捨てていきます。当時好きだった女の子にダビングしてもらったテープとか、一緒にクルマで聴いたテープとか。そうでもしないと全然減りませんからね。

 本当はレコードが聴けなくなった以上、それをダビングしてあるカセットまで捨ててしまうと、もう聴くこと自体叶わなくなるのですが、特別思い入れのある大好きなアルバム以外は、やはり捨てまくるしかありません。と言うか、捨てているうちに逆に快感になってくるのは、どういう心理的現象なんでしょうかね。過去のしがらみを捨てて身軽になっていくような気分を感じているのかも知れません。

 気が付いたら残ったカセットテープは半分以下になっていました。それでもまだ相変わらず200本以上はあるんですが、何とかカセットラックに収まったのでよしとしました。このラックからはみ出してきたら、またその時はばっさりと捨てていかなければならないでしょう。人生、捨ててばかりです。そんなものなのかも。

とりあえず、読むたびに(1日1回)


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