今年の年賀状業界（そんなものがあるのかどうか知りませんが）の特徴は、e-mail等によるデジタル系年賀状が激減して、従来の郵便ハガキのよる年賀状が復活したことです。これはやはり2000年問題の影響でしょうが、去年まで年々増加の一途だった電子年賀状が今年はほとんどありませんでした。みんな考えることは同じですね。

　で、代わりに元旦に届いた郵便年賀状は例年に増して多かったような気がします。中島みゆきの宣伝効果が大きかったのか、郵便局がバイトの数を増やして頑張ったのかわかりませんが、とにかく毎年3日や4日にしか来ない人からも今年は元旦に来ていてびっくりしました。五月雨式に後からぽちぽち届くのも楽しみではありますが、やはり元旦にドサッと年賀状が届くと気持ちが良いものです。

　最近はますますパソコン+カラープリンタという年賀状が増えてきました。もちろん印刷や昔ながらの手作りやプリントゴッコも健在なのですが、何と言っても写真画質プリンタの鮮やかさには目を見張ります。我が家は20年近く前に購入した初期型プリントゴッコで未だに年賀状を作っていますから、最新型パソコン＆プリンタ年賀状との差は歴然。思わず来年は買い換えようかと考えてしまいました。

　ただ、いくら綺麗な年賀状を印刷して送ってきてくれても、そこに一言が添えられていないと全然面白くありませんね。そこにあるのは「虚礼」という白々しさだけです。逆に単なる既成のハガキであっても、添えられているコメントが楽しければ印象に残ります。年賀状はあくまでも私信なのですから、どんなに素晴らしいデザインよりも、自分に向けられた一言の方が嬉しいのです。

　もっとも、なかなか苦しいんですけどね、年賀状のやり取りだけで全然会っていない人に何かコメントをと思っても。ただそういう時は自分の近況を書くのが一番です。「元気ですか？」とか「一度会いたいですね」なんて書いても、これも虚礼っぽいですから。あ、僕も今年たくさん書いたな、それ。反省しなきゃ。 　
　

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