IMPROVISED MEDITATIONS & EXCURSIONS (ATLANTIC)

JOHN LEWIS (1959/5/7,8)

IMPROVISED MEDITATIONS & EXCURSIONS


【パーソネル】

JOHN LEWIS (p) CONNIE KAY (ds)
GEORGE DUVIVIER (b) <#1-3,7> PERCY HEATH (ds) <#4-6>
【収録曲】

(01-03) NOW'S THE TIME / SMOKE GETS IN YOUR EYES / DELAUNAY'S DILEMMA
(04-05) LOVE ME / YESTERDAYS
(06-07) HOW LONG HAS BEEN GOING ON / SEPTEMBER SONG
【解説】 ( 2013年03月03日更新 / 連載 1,068回 )

 1週間ほど前、新聞を読んでいたら彗星の話が出ておりました。 何でも今年、彗星が2つほど地球に接近するんだとか。 ほう。 ほうき星っすよね。 漢字で書くと、帚星。 何だか凄く宇宙っぽい字面ですよね、帚。 ウンモ星人 の宿命のライバル、ホウキ星人のオフィシャルマークとして採用したいところでありますが、 ほれ 。 試験的にやってみたところ、まったく意味がないことが分かったので、採用は見合わせておこうと思いますが、で、今年はどんな彗星がやってくるのかというと、まずは これ 。 ほぉ、パンスターズ彗星っすか。 個人的には “ぱんつシスターズ” とかのほうが、ソソられるものがあったりするんですが、春の宵、西の低空に姿を現す2013年最初の期待の彗星。 ほう。 なかなかのポエマーでありますな、国立天文台も。 新聞には 3月15日にやってくるような事が書いてあったような気がするんですが、カメラによる撮影方法についても触れられておりました。 彗星を撮るのって、何だかちょっとハードルが高いような気がしていたんですが、レンズは広角〜中望遠くらいで大丈夫みたいだし、基本的には夕焼けを撮るのと同じようなものなんだとか。 探してみたらその記事があったんですが、 これ っすな。 「大彗星、見えるかな?」 じゃねーよ。見るんだよ。 ノッポさんならそう言うに違いありませんが、記事の続きはお金を払わないと見れねーよ。 ま、国立天文台ので何とかなるので別にいいんですが、この彗星は 3月15日にしか見れねーワケではなくて、3月10日頃から4月上旬まで。 そういう、わりと広いスパンで何とかなるみたいです。 そういう、のんべんだらりとした奴だと今ひとつ有り難みがなくて、ちょっぴりテンションが下がった感は否めないんですが、今さら他のネタを考えるのも面倒なので、何とか彗星で押し通すことにして。 とまあそんなことで、今日のテーマは 『ほうき星を放棄する』 。 やっぱり他を考えることにします。。。

 子供の頃、彗星のように現れたもの。 それは水性ボールペンであります。 …と、何とかそっちの方向に話を持っていこうと思うんですが、ボールペンというのは子供の頃、さほど重用しないアイテムだったりしましたよね。 鉛筆やシャーペンと違って消しゴムでは消せないのでノートを取るのには使えないし、公文書に虚偽を記載するような機会もあまり無かったりするし。 唯一、活躍するのは学年末の今頃の時期だったりするんですが、文集の作文とかを書かされるのに使うボールペン原紙。 あいつだけはボールペンでないと駄目でした。 書き直しが出来ないし、書き損じや誤字脱字も許されないので、えらく緊張しましたよね、アレは。 失敗したとき用に修正液というのも用意されていたんですが、ぜんぜん消えないというワケではないという程度しか消えなかったりして、几帳面で神経質な僕としては、到底許容出来るものではありませんでした。 当時から作文とかを書くのは大の苦手だったし、 「坊主憎けりゃ、袈裟まで憎い」 の心理で、原紙のみならず、ボールペンそのもののほうも激しく嫌悪しておりました。 で、それとは対照的に万年筆というのに多大なる憧れを抱いていたんですが、当時の子供にとっては “大人のステイタス” みたいな存在でしたからね。 「中一コース」 とか 「中一時代」 とかを定期購読すると、記念品に万年筆を貰えたんですが、当時の男子児童に強烈なインパクトを与えたようで、ググってみると結構な数のオッサンの思い出話がヒットします。 これ とか。 もはや、人に文字を読ませたくないとしか思えないような壁紙の選択だったりするんですが、画像のアスペクト比もおかし過ぎぃ。。。 とても読む気にならないみんなの為に、僕が特別に直してあげることにしました。 ほれ 。 ソースを見たら “ホームページNinja 8” というので作ったみたいなんですが、なるほど。 忍者だから文字が背景に忍ぶようなスタイルになっているんですな。 ★昭和53年度★ の 「ピンク・レディーやなあです。」 が、ちっともピンク・レディーには見えないような気がするところまでは改竄の手が及びませんでしたが、実録漫画 『岡田有希子物語』 は、なかなか興味深いものがありました。 1967年8月22日生まれということは、僕と同学年なんですな。本名は佐藤佳代。 「誰かと思ったら、佐藤かよー。」 と言われていたに違いありませんが、愛知県は尾張一宮市の出身って、桑名とは、ほとんどご近所みたいなもんですよね。俄然、謹慎感が沸いて来ました。 …って言動を控えて、自らを戒めている場合ではなくて、俄然、親近感が沸いて来ました。たまにゴッチャになっちゃうんですよね、 「きんしん」 と 「しんきん」 。 というか、岡田有希子って名古屋出身だったような気がするんですが、Wikipedia を見たら、やはり名古屋市熱田区の出身となっておりました。 実録と銘打っておきながら、嘘ばっかり書いてるやん、征矢直行っ!

 …と思ったら、名古屋出身というのは当時の公式プロフィールによるもので、出生は一宮市で、二歳で名古屋に転居している。 そう脚注に書いてありました。 疑ってすまなかったっすね、征矢直行くん。 あまり聞いたことのない漫画家なんですが、ググってみたら こんな顔のオッサン なんですな。 何だかちょっと胡散臭そうなので、わざわざ謝らなくてもよかったような気もするんですが、ニコンの「フレッシュギャルコンテスト」で入賞っすか。 岡田有希子以外にはこれといったギャルが輩出されなかったコンテストのようでありますが、歌に勉強にと精進した佳代タンが、あんな最期を遂げてしまうとは。 …という話はさておいて、「中一コース」 と 「中一時代」 の年間予約プレゼント年表でありますが、よく調べましたな、こんなもの。 その点だけは、みやもっちゃんを素直に褒めてあげたいと思うんですが、ピンク・レディーだけフォント色をピンクにしてみたりと、それなりに工夫もしているみたいだしー。 この工夫 (くふう) さえあれば、工夫 (こうふ) としても立派にメシを食っていけそうなんですが、 “ATOK” で工夫 (こうふ) が出て来ないところを見ると、もしかして差別用語扱い? この工夫さえあれば、工場作業員としても立派にメシを食っていけそうなんですが…と言い換えておいたほうがいいかも知れませんが、それでは何の意味もなかったりするし、ま、それはそうと、昭和51年度と52年度は、桜田淳子と山口百恵の対決だったんですな。 ちなみに僕が中1になったのはいつだったのかというと、中学3年生の岡田有希子が『スター誕生』 名古屋予選に出場したのが昭和57年10月であるところから換算すると、んーと、昭和55年? となると、年間予約のプレゼントは、ピンク・レディー こちら “ちびラジ” ということになるんすかね? えー、マジかよ!? 僕は小学生時代、ずっと 「科学」 と 「学習」 に慣れ親しんでいたので、旺文社ではなくて断然、学研派でありました。 よって、中学生になったら迷うことなく 「中一コース」 を買うっ! そう心に決めておりました。 で、友達から 「中一コースと中一時代、どっち買うん?」 と聞かれた時にも 「コースっ!」 と即答したんですが、すると 「えー、ピンク・レディー好きなん?」 と馬鹿にしたような口調で言われて、ずいぶんと悔しい思いをしました。 そんな邪 (よこしま) な理由なんかじゃないっ! 僕は純粋に学研が好きなんや! …とまあ、そんな記憶があるところをみると、ピンク・レディーなのは間違いないんですよね。 が、トランジスタラジオって、マジかよ!? 1年前の昭和54年はミーとケイの “サイン万年筆” となっているので、僕の中学入学年換算が間違っているという可能性もないワケではないんですが、同じ年の対抗馬は王選手の “ホームラン万年筆” 。 当時、熱心な巨人ファンで、ピンク・レディーなど全然ファンではなかった僕としては、この2つなら大いに迷った筈です。 王選手の為なら、6年間ほどお世話になった学研への恩義など、あっさりと切り捨てたに違いなくて、でもちゃんと 「中一コース」 を買っていたところを見ると、プレゼントの選択で葛藤は無かったな…と。 ちなみに昭和55年の 「中一時代」 はというと、榊原郁恵の “ヤングミニ” 。 郁恵タンもピンク・レディーと同じくらい僕にとってはどうでもいい存在だったので、この2つの選択であれば、間違いなく恩義を優先した筈です。 子供の頃からめっちゃ義理堅いキャラでしたからね、僕。

 言われてみれば、万年筆がめっちゃ欲しかったのは確かなんですが、それが貰えて嬉しかったという記憶もまったく無かったりします。 ラジオを貰った覚えもないんですが、当時、喜んでラジオを聞いていたのは確かだしー。 「クラウン・レコード1万円クイズ」 とか、鮮明に覚えているんですが、北島三郎の 「風雪ながれ旅」 が大フィーチャーされておりましたなぁ。 調べてみたらこの歌の発売は1980年9月15日。 年号にすると昭和55年。 おー、計算ぴったり。 中一コースで貰ったラジオで聞いていたとしか思えなくて、万年筆など貰ってはいない。 そう断言せざるを得ません。 こちら “ちびラジ” とかいうのを調べてみれば、何か記憶が蘇るかも知れませんが、 これ っすかぁ。 身に覚えがありませんなぁ。。。 もしかしたら年間購読予約なんかしなかったんじゃ? そんな気さえしてきたんですが、サブローだって、さば兄の払い下げのラジオで聞いていたという可能性もあるしー。 いずれにしろ、プレゼントの変遷にはちょっと興味深いものがありますよね。 最初のうちは、お前ら絶対で裏で闇取引してるやろ!? …としか思えないほど、コースも時代も同じ景品だったりしております。 万年筆 → ラジオという流れですよね。 昭和57年に初めて両者が袂を分かって、ラジオ VS カメラという構図になります。 ちょっぴりゴジラ VS ガメラっぽい戦いですよね。個人的にはカメラのほうにソソられるものを感じます。 一方、フィーチャーされるアイドルのほうはコース軍が桜田淳子 → ピンク・レディー → 石野真子 → 松田聖子というラインナップであるのに対し、時代チームは山口百恵 → 王選手 → 榊原郁恵 → 河合奈保子。 あー、河合奈保子だけ “ATOK” の辞書に入ってねぇ! 個人的には王選手よりも上にランクされるくらい激しくソソられるキャラなのに、差別やんっ!

 何でもいいけどこの景品って、女子児童にはまったくソソられるものが無かったりしますよね。 コースも時代も女子はターゲットにしてなかったんすかね? 少なくともコースのほうには女子向けの漫画も連載されてましたけどね。 ただ、それではギャル系読者がぜんぜん増えなくて危機感を募らせたのか、コース軍は昭和58年に近藤真彦を起用するという奇策に打って出ます。 えー、何それ? いらねー! ちなみに景品のほうは先祖返りして万年筆。 一方、時代軍のほうはというと、柏原芳江の “マジペン13” 。 水で消える特殊インク付き万年筆って、えー、何それ? めっちゃ欲しい! 何でもいいけど、榊原郁恵と柏原芳江の紛らわしいコンビがあって、キャンディーズや中森明菜がないというのはちょっと意外。 明菜の場合は不純異性交遊してそうな雰囲気が敬遠されたのかも知れませんが、山口百恵だって半分は不良少女系だし、キャンディーズは健全ムード満点なのに、不思議っすよね。 榊原郁恵とか、そんなに売れてましたっけ? 「夏のお嬢さん」 だけちゃう? チュウチュウチュ (中略) アイスクリーム、ユースクリーム、好きさー、お嬢さんー、お嬢さんー♪ 柏原芳江のほうは、紅茶の美味しい喫茶店と、今の時期の定番 「春なのに」 があるからまだ許せるんですが、で、昭和59年、みやもっちゃんの調査が及ばなかったのか、あるには近藤真彦があまりにも不評だったからなのか、コースのほうはプレゼントの記載がありません。 打ち切り? 時代のほうは少なくとも昭和61年までは頑張っていたみたいで、景品のほうはデジタル時計、接写レンズ付きカメラ、ラジオ付きカメラと変異しております。 おお、だんだんとハイテク化しておりますな。 ラジオとカメラ、どっちにしようか悩んだ時代もあったのに、進化しましたなー。 ただ、早見優 → 岡田有希子というのは、ちょっと小粒な気がするんですが、早見優って、何かありましたっけ? 恋かなー? (Yes!) 恋じゃなーい (Yes!) 愛かなー? (Yes!) …って、何でも適当に全肯定してんじゃねえ! そう思わずにはいられない歌しか記憶にはないんですが、岡田有希子も自殺しちゃったから有名になったものの、そうでなければ、そこまでではなかったような気が。 ちなみに Wikipediaには投身自殺と書いてありますが、えー、飛び降りちゃうん? 僕の認識ではビルから飛び降りるのが 「飛び降り」 で、電車に飛び込むのが 「飛び込み」 、東尋坊から身を投げるのが 「投身自殺」 なんですが、ちゃうん? 調べてみたら、どうやら飛び降りと投身には、あまり明確な定義が無さそうな感じだったんですが、ちなみに飛び降りだか、身投げだかをしちゃったのは昭和61年4月8日。 その年、中学の入学記念に岡田有希子のラジオ付きカメラを貰っちゃった人は、複雑な気持ちになったでしょうなぁ。。。

 とまあそんなことで、彗星のように現れた水性ボールペンに関しては、触れるスペースが無くなっちゃったので、またいずれ。 で、3月19日は僕の誕生日であります。 まだ少し間があるんですが、いろいろと準備も必要だと思われるので、早めに告知。 プレゼントは万年筆希望♪ …ということで、ひとつヨロシク! いや、久しぶりに使ってみたくなったもんで。 高校の時だかに買って貰った パイロットのミューレックス が欲しいところなんですが、復刻されてないみたいだし、そんな贅沢は言いません。 セーラー万年筆 の安物でいいっす。クリアーキャンディで十分。 ただ、おまけで使用済みのセーラー服も付けて貰えると、嬉しいな♪ …っと。 ま、どうせ誰からも何も貰えないと思うので、パンスターズ彗星が見えたらそれが天からの贈り物だと思うことにして、今日のところは、おしまい。

 ということで、今日はジョン・ルイスっす。 先週 、手元にCDが見当たらなくて、いらない子扱いされたんですが、無事に見つかりました。 見つからなくても別に構わなかったんですが、見つかっちまったもんは仕方ありません。 諦めてレビューを書くしかないんですが、この人、日本での知名度は抜群だったりしますよね。 が、それはあくまでもM.J.Q. の一員としてであって、単独での人気はさっぱりだったりします。 ヨーロピアンなクラシック趣味が疎まれる要因なんでしょうな、やはり。 個人的にもさほど好きではなかったりするんですが、この前、CD屋さんで 『インプロヴィシッド・メディテーションズ・アンド・エクスクルーションズ』 というアルバムを見つけたので、ネタ用にと思って、一応は押さえておきました。 無駄に長くてクソ難しいタイトルを付けるところがいかにもジョン・ルイスなんですが、 『瞑想と逸脱の世界』 などという日本語名が付けられていたりします。中2くらいの男子が喜びそうではありますな。 シンプルなトリオ編成となっていて、ドラムスはコニー・ケイ、ベースはパーシー・ヒース、もしくはジョージ・デュビビエ。 ほぼ、ミルト・ジャクソン抜きのM.J.Q. と考えてよさそうですが、ぶっちゃけ、M.J.Q. からミルトを抜くのは、酢豚から豚を抜くようなものですからな。 実はルイ酢という酢が酢豚にとっては重要な意味を持っていたりするんですが、酢のない酢豚は、ただの豚ですからね。 パーシー・ヒースが抜けるくらいなら、パイナップルが無くなる程度で、ほとんど影響はなかったりするんですが、とまあそんなこんなで、とりあえず聞いてみることにしましょうかぁ。

 1曲目はパーカー・ナンバーの 「ナウズ・ザ・タイム」 。 ちょっと意外なチョイスなんですが、普通に共演経験もあったりするので、別に不思議ではないんですけど。 で、演奏のほうはと言うと、まさにミルト抜きのM.J.Q. といった風情。 あ、でもベースはデュビビエっすかね? 僕の卓越した耳にはそう聞こえるんですが、調べてみたら、おおっ、正解♪ 超地味なベースという楽器でも、意外と雰囲気が変わるものなんですな。 ルイスのピアノも気のせいか、いつもよりはちょっとだけスイングしているような気もするし、思ってたよりは、ま、普通に悪くはなかったかな? …と。 とまあそういうことで、次です。 今日の後半はいつにも増して適当な出来になちゃいそうな気配ですが、 「みやもっちゃんのほ→むぺ→じ」 を見やすくするのに無駄に時間が掛かってしまったので、やむを得ません。 ということで、 「スモーク・ゲッツ・イン・ユア・アイズ」 。  「煙が目にしみる」 という邦題で知られる有名なスタンダード・ナンバーです。 通称 「ケムシミ」 。 初めて聞いたし、僕も初めて使ったんですが、ググってみたら使っている人がいました。 これ 。 おお、マイルス版、いいっすなー。 パティ・オースティンのほうはポップな仕上がり。 で、ルイスはというと、これはモンクっすなぁ。 セロニアスのモンちゃんとジョンのルイたんって、まったく共通点が無さそうに見えるんですが、訥弁スタイルのピアノという点では、意外と同類。 そんな発見があったりして、ちょっとだけ嬉しかったんですが、後藤誠クンの書いた日本語ライナーによると、ルバートのファースト・テーマの後、イン・テンポでソロが5コーラス。 4コーラス目からドラムのリム・ショットが入る。 その後リフを2回繰り返し、サビをソロでとり、ラスト8小節でテーマとしている。 そういった構成になっている模様です。 演奏が進むにつれてモンクっぽさは薄れていって、いい漢字にヨーロピアンな世界が展開されることになるんですが、うちの近所にあるんですよね、 「ヨーロピアン」 という名前の喫茶店。 看板に砂浜と椰子の木の絵が書いてあったりして、どうみても雰囲気はハワイアンなんですけど。

 ということで、次。 ルイスくんのオリジナル、 「デロネイズ・ジレンマ」 。 M.J.Q. でも取り上げられている、なかなかの佳曲なので期待が高まりますが、豚抜きの酢豚ではやっぱり、ちょっと物足りないような気が。 豚の替わりにイカを入れて、酢イカにするという工夫も見られないしー。 そんなことでは工夫、改め工場作業員としてやっていけないような気がするんですが、ま、音楽の世界で普通にメシが食えているのなら別にいいんですけど。 で、演奏のほうはというと、ルバートのファースト・テーマの後、イン・テンポでソロが5コーラス。 4コーラス目からドラムのリム・ショットが入る。 その後リフを2回繰り返し、サビをソロでとり、ラスト8小節でテーマとしている。 …って、何だかどこかで見たことがあるようなフレーズなんですが、あ、引用するのに1曲間違えておりました。 「ケムシミ」 のほうは、ルバート・ソロでファースト・テーマを演奏。 ソロはイン・テンポで2コーラス。 ここでのエンディングの処理が、実に見事である。 そっちのほうでした。 修正して書き直すのはボールペン原紙と違ってさほど難しくはないんですが、面倒なのでそのまま放置しておきます。 読んでる人のほうでソースを書き直して再アップするなどして、自力で何とかして下さいね。 とか言ってるうちに演奏のほうは、おしまい。

 で、次。  「ラブ・ミー」 。 決闘が行われる牧場? それは 「ララミー」 っすな。 調べてみたら決闘が行われるのは 「OK牧場」 のほうで、 「ララミー」 のほうはただの牧場であることが判明したんですが、桑名にあるんですよね、 「OK牧場」 とかいうウエスタンなお店。 これ っすか。 食い物が無駄に美味そうで、食い過ぎてOK牧場の血糖値が上昇しちゃいそうなんですが、一方の 「ラブ・ミー」 はというと、穏やかなバラード調。 ルイスのオリジナルのようですが、どこかで聞いたことのあるメロディだったりして、恐らく何とかという曲の別名バージョンだったりするのではなかろうかと。 で、僕の卓越した耳によると、ベースは相変わらずデュビビエであるように聞こえるんですが、ここから3曲はパーシー・ヒースなんすな。 超地味なベース弾きが替わったところで、演奏の大勢には何ら影響がないことが判明しましたが、A(6)−A(10)−B(8)−A(6) の変速小節であるらしく、これは恐らく変則の間違いではないかと思うんですが、直すのが面倒なので、そのまま放置しちゃったんですかね? 文筆業に関わるものにとっては、あるまじきアルマジロだと言わねばなりませんが、僕は工事現場の監督員としてやってる人間なので、別にいいんですけど。 で、以下、ソロは2コーラスで、A(6)をA(8) で回している。ラスト・テーマはなしで、ルバート・ソロでエンディング。 そういった流れになっている模様です。 よく出て来ますよね、ルバート。 保安官のロバートなら池乃めだかがよく使っておりますが、ルバートというのは何かと思ったら、恐らくはテンポ・ルバートの略。 「盗まれた時間」 という意味らしく、柔軟にテンポを変えるとか、そういった意味であるようです。 またひとつ賢くなったところで、次。  「イエスタデイズ」 は名演だ。 そう、誠クンも太鼓判を押しておりますが、ルバートで弾くピアノに、ベースがぴたりと呼吸を合わせる。 本当にルバートが好きなんですな、ルイスくんも誠クンも。 僕なんか、あまり同じ単語ばかりを連発するのは気が引けるので、何とか違ったいい回しをしようと頑張って努力するんですが、お構いなしっすかー。 で、イン・テンポによるソロは6コーラスで、7コーラス目でルイスは用意していたリフを弾き、そのままルバートのエンディングで仕上げる…と。 イン・テンポとエンディングも頻出用語っすよね。 いや、人の文章を無断で勝手に引用しているだけのヤツに文句は言われたくないと思うんですが、演奏そのものは落ち着きのある知的なバラードに仕上がっていて、ま、いいんじゃなかろうかと。

 ということで、6曲目。 さすがに引用も飽きたので、自力で何とかしようと思うんですが、 「ハウ・ロング・ハズ・ディス・ビーン・ゴーイング・オン」 。 「いつ頃から?」 という、疑問文の日本語タイトルが付けられておりますが、ガーシュイン・ナンバーである模様です。 あ、演奏のほうは先ほどの 「イエスタデイズ」 がまだ続いていたりするんですが、ルイスのソロの展開は 「ジャンゴ」 っすな、こりゃ。 で、今から始まる 「ハウ・ロング・(後略)」 のほうは、これまたM.J.Q. っぽい仕上がり。 ぶっちゃけ、ちょっぴり飽きて来ちゃった僕がいたりするんですが、とまあそんなことで、ラスト。  「セプテンバー・ソング」 。 日本でセプテンバーと言えば 「すみれ September Love」 なんですが、それとよく似た名前の寄生虫がヒラメか何かから出ているみたいですな。 クドア・セプテンプンクタータっすか。 見た目がオシャレだと世間でも評判だったりするんですが、 これ 。 確かにヒラメに寄生させておくのは勿体ないっすな。 かすりの浴衣とか、パンツとかの柄にするとよさそうなんですが、ということで、試しにやってみました。 ほれ 。 おお、イケるやん! 乳パッドにも使えるやん! …とか、余計なことをやっていたら、演奏について触れるスペースが無くなってしまいましたが、とまあそんなことで、今日のところは、おしまい。

【総合評価】

 ま、思ったよりは悪くなかったけど、普通にジョン・ルイスであったな。 そういった仕上がりでありました。


INDEX
BACK NEXT