BUD PLAYS BIRD (ROULETTE)

BUD POWELL (1957/10/14,12/2,1958/1/30)

BUD PLAYS BIRD


【パーソネル】

BUD POWELL (p) GEORGE DUVIVIER (b) ART TAYLOR (ds)
【収録曲】

(01-03) BIG FOOT (Long Version) / SHAW 'NUFF / BUZZY
(04-06) YARDBIRD SUITE / RELAXIN' AT CAMARILLO / CONFIRMATION
(07-09) BILLIE'S BOUNCE / KOKO / BARBADOS
(10-12) DEWEY SQUARE / MOOSE THE MOOCHE / ORNITHOLOGY
(13-15) SCRAPPLE FROM THE APPLE / SALT PEANUTS / BIG FOOT (Short Version)
【解説】 ( 2012年09月17日更新 / 連載 1,046回 )

 わりと盛り上がったロンドンオリンピックも終わってしまいましたなぁ。 …って、1ヶ月も前の話なんですが、野辺山のホテルで朝、チェックアウト前にテレビで閉会式を見ておりました。 音楽ライブかよ? スポーツ、関係ねぇじゃん! そんな感じがして、あまり感心しませんでした。 長野オリンピックの閉会式 (ただし、萩本欽一は超除外) のほうが感動しましたなぁ。 あの時の様子は、ま、 ここ を見て貰うとして。 おお、40人の花笠童女(上田市別所温泉の子供たち)も登場したんですか。 去年、見に行ったんですよね。 これ ですな。 自信作の 「花笠女児@待機中♪」 を写真コンクールに応募したところ、おもいきり没になったので、今ひとつ印象がよくないんですが、ちなみに入賞作品は こんなの 。 僕が応募したのは 「祭り・行事・風習部門」 なんですが、何この “特選” の、何の変哲もない写真? うちの会社の社長は 「哲」 という名前のちょっと変なオッサンなんですが、その変な哲が見ても、何の変哲もねえな。 そう言うに違いありません。 地元民か? 地元の町内会長の爺ィが応募してきたので、「やっぱり、タダシさんの写真が一番ですなぁ。」 とか言って、特選にしちゃったのか!? そんな裏事情があるとしか思えないんですが、不正の臭いがプンプンしますな。市民オンブズマンに訴えてやるぅ! ま、特選の替わりに “童女同情賞” というのをくれるというのなら、訴えを取り下げるにヤブサカではないんですけど。 「おにいちゃん、かわいそうなのぉ。。。」 と、童女が同情してくれて、 「これ、どうじょ♪」 と、泥鰌 (←賞品) を渡してくれるとか。

 ま、正直、閉会式の童女登場シーンなど、まったく記憶には残ってなかったりするんですが、それはそうと、懐かしい名前でありますな、サマランチ会長。 「サマランチ会長の好きな食べ物はお子様ランチ。」 とか、超定番ネタでしたよね。 たまらない事があったとき、もう、たまらん (ち会長とか言わない。) とか。 今の会長は何て名前でしたっけ? ロゲ会長? ロン毛なのか、ハゲなのか、はっきりしろ! そう言いたくなっちゃいますか、ヨハネ・パウロ2世の後にローマ法王になったオッサンとかも、未だに名前を覚えられずにいたりします。 とまあそれはそうと長野の閉会式なんですが、いちばん印象に残っているのはエンディングの「WAになって踊ろう」。 どこかに動画が上がってませんかね? あ、ありました。 これ 。 “AGHARTA(アガルタ)” が歌っていたんですな。 何、それ? …と思ったら、謎の地底人集団なんだそうです。 長万部太郎こと角松敏生率いる覆面バンドという説もあるようですが、“AGHARTA” って、電化マイルスのアルバムにもありますよね。 どういう意味なのかと思ったら、地球の中心にあると言われた高度な文明を持つ社会・伝説上の理想郷。 なるほど、だから地底人なんですな。 ペアになってる “PANGEA(パンゲア)” のほうは “INAGEYA(いなげや)” の親戚とかではなくて、古代にあった超大陸。 いずれも 「みんなの故郷(ふるさと)は地球」 という意味が込められているんだと思うんですが、試合が終われば敵・味方の区別なく、みんな友達、ノーサイド。 国籍や人種の壁を越えて、選手たちと地元・長野の子供やオバチャン達が入り乱れて、みんなが楽しそうに歌って踊っている姿を見ていると、何だか目頭が熱くなりますなぁ。 何でも、選手村とか各競技の待合室とかで 「WAになって踊ろう」 を流しまくって、選手たちを洗脳したんだそうで、その作戦が見事にあたって、この盛り上がりよう。 ノリがよくて単純な歌ならなんでもよかったんでしょうが、恐らく 「尊師マーチ」 でも同じくらいの感動シーンが生まれていたのではなかろうかと。 お〜お〜お〜、さあ、尊師尊師尊師尊師尊師、アサハラ尊師〜♪ おお、やっぱり特に違和感はありませんな。

 ナマでこの感動が味わえるなら、2020年の東京オリンピック、賛成しちゃってもいいかな? そんな気もしてきたんですが、いろんな競技もナマで見てみたいしー。 よく考えたら生スポーツって、相撲と野球くらいしか観戦したことがないんですよね。 結核とか、コレラとか、ペストとか、ジフテリアとか、赤痢とか、炭疽菌とか、梅毒とか 、クラミジアとかにも感染したことがないし、尖閣諸島周辺海域の中国艦船も見たことがないし、たまに汗腺が汗ばんだりするくらいで、僕の “かんせん歴” は極めて希薄であると言わずにいられません。 ちなみに相撲は小学生の頃、爺ちゃん婆ちゃんと一緒に毎年のように名古屋場所を見に行っておりました。 麒麟児が大好きだったんですよね、婆ちゃん。 個人的には三重県出身ということで、琴風を応援していたんですが、今から考えたら、津の出身なんですよね。 桑名人からすると、津ごときが相撲で有名になったりするのは何だか癪なので、応援なんかするんじゃなかった! そう思わずにはいられません。 若気の至りというか、胸毛の青葉城というか。 同じ、津の出身である双羽黒が横綱になった頃は僕も分別がつく年頃になっていたので、 「ケッ!」 とか思っていたんですが、後に親方の奥さんを殴って廃業に追いやられた時は溜飲が下がる思いでありましたな。 で、桑名人としては瀬古利彦くんがめっちゃウザいおっさんになってしまった事が残念でならないんですが、他にこれといった有名人がいなかったりするんですよね。 レーシングドライバーの松田次生くんも、最近は多度大社で節分に豆を撒くくらいしか活躍の場がなかったりするしー。 あとは作家の黒田研二とか、ミュージシャンでは “TAKA” (“La'cryma Christi” のヴォーカル)なんかがいるようですが、誰それ? 有名なんすかね? 他には声優の小松未可子とか。 出演作品は 『侵略!イカ娘』 の田中、『花咲くいろは』の志保・生徒F・生徒A、『織田信奈の野望』 の真柄直隆など。 アニメのタイトルは世俗に疎い僕ですら聞いたことがあるんですが、役柄が何だか微妙っすな。 で、オリンピックのメダリストが地元でパレードしたというニュースを見ると何だか悔しくてならんのですが、瀬古くん、ロサンゼルス・オリンピックでは14位と、惨敗だったしー。 14位で惨敗って、この前の藤原新はどうなる? …という気がするんですが、瀬古くんは金メダルを期待されてましたからね。 全盛期だったモスクワ・オリンピックのボイコットが痛かったっすなぁ。。。

 メダリストの地元パレードと言えば、吉田沙保里が津でパレードをしてましたな。 一志町の出身なのに、津がでしゃばって来たりして、何だかムカつきます。 いくら一志町が市町村合併で津の一部になったとはいえ、津の出身だと言い張るのは違和感ありあり。 調子にのって、新しいスポーツ施設は 「沙保里アリーナ」 にしよう! …とか言い出して、ウザいことこの上なし。 本人は 「 “サオリーナ” なら嬉しい。」 と言ってるようで、そっちのほうがよっぽどネーミングのセンスがありますな。 で、まだ現役を続ける意向のようですが、2020年の東京オリンピックまでは…、さすがにちょっと難しいでしょうなぁ。 生サオリン、ちょっと見てみたい気がするんですけど。 国体とかには出場しないんですかね? オリンピックに比べると注目度は下の下の下なんですが、近いうちに始まるんですよね、 ぎふ清流国体 。 みんな、知ってたかな? 僕は職場が岐阜県なので知っていたんですが、そこらじゅうに幟とかを立てまくって、何とか盛り上げようと必死ですからね。 各地の競技場も無駄に立派に整備されているみたいだし、東海環状自動車道 も大垣西ICと養老JCTの間が無駄に開通したりしております。 税金の無駄遣いだと批判する人もいるでしょうが、土建屋の活性化につながると思うし、地方のインフラ整備という点でもそれなりに意義があると言えるのではなかろうかと。 47年に1回くらいしか順番が回ってこないと思うので、大目に見て頂けたらと思います。 ちなみに三重国体は僕が子供だった頃に開催されてたような気がします。 調べてみたら1975年。 さば君は7歳。 確かに子供だった頃っすな。 桑名市は、当時は地味競技の代表格で、体育館の片隅感が半端なかった卓球の会場だったのはなかろうかと。 今では大人気ですけどね。平野早矢香たんや、かすみんが来るなら、絶対に見に行きたいところなんですが、愛ちゃんは、ま、個人的にはどうでもいいとして。 ぎふ国体にはオリンピックのメダリストも結構な数が参加するという話を耳にしたんですが、誰が出るんですかね? で、協議を観戦するにはやっぱりお金とか必要なんでしょうか? 前売り券が無いと入れないとか? 今まで、国体なんぞにまったく興味がなかったので、システムがよく分からなかったりするんですが、それはそうと今回のマスコットの 「ミナモ」 って、正直、かなり微妙ですよねぇ。 県の職員の人はみんな名刺にイラストを入れてるし、この前、可茂総合庁舎の前を歩いている生ミナモに遭遇したんですが、何だかまったくソソられるものがありませんでした。 桑名の ゆめはまちゃん の足元にも及ばないのは当然として、津の シロモチくん にすら負けているような・・・。 何、この “ひこにゃん” のパクリ? …としか思えないキャラだったりするんですが、ま、津も 「天むす」 や 「いちご大福」 を名古屋にパクられたという点では被害者だったりしますからね。 これくらいのオイタは大目に見てやってもいいのではなかろうかと。

 で、ぎふ清流国体なんですが、開会式は 9月29日(土)。 ブルーインパルスの祝賀飛行もあるようなので、ちょっと覗いてみようかと。入場料とか、いるんですかね? で、岐阜出身でいちばん有名なアスリートと言えば高橋尚子なんですが、ゲストに来るみたいですな。 スノーボードの中島志保とかも。 オリンピックでの成績は今ひとつだったんですが、今井メロみたいに生き恥を晒したわけではないので、養老町民も一安心だったのでははなろうかと。 で、音楽ゲストのほうは宗次郎とか、由紀さおりとか。 2人ともグンマー出身のようで、別に地元に縁があっての出演というワケではなさそうです。 どうせなら野口五郎を呼んでやればいいのにー。 北アルプスの野口五郎岳に因んだ芸名なんですよね。あまり関係は無さそうな美濃市の出身なんですけど。 野口五郎岳 (笑) って、誰もが馬鹿にするんですが、標高は2,924mと、意外と立派。 黒部五郎岳 (2840m) と、どっちにしようかと悩んで、より高いほうを選んだそうです。 岐阜と滋賀の県境に金糞岳というのがあったりするので、どうせなら金糞岳男とかにすればよかったのにー。 で、開会式に先立って、すでに水泳競技は始まっているんですな。 入江陵介、松田丈志、鈴木聡美など、メダリストが8人も出場していて、かなり豪華なメンバー。 ナマ聡美たん、ちょっと見たいかも? 他の競技だと、オリンピックでの成績はもうちょっと or さっぱりだったものの、陸上競技のディーン元気とか、福島千里とか。 体操女子は寺本明日香が出場するみたいです。 正直、かなりソソられるものがありますな。 メダリストは女子アーチェリーとか、バレーボールとか、そのあたり。 早矢香たん、かすみん、サオリンは来てくれなさそうなので、狙うとするならバレーボールっすかね? 会場はどこなのかと思ったら、美濃加茂市とか、山県市とか、安八町とか、海津市とか。 安八と海津なら余裕っすな! で、入場料とかはどうなっているのかと思ったら、どうやら原則無料の模様。ほほぉ。 ただ、無料 (ただ) となると無駄に海津市民とか安八町民とかが押し寄せて、人気種目はけっこう混んでて、ゆっくり観戦できなかったりするかも知れませんな。 もうちょっとマイナーな不人気競技のほうがいいかも?

 人気の度合いはどうなんだか知りませんが、個人的にちょっとソソられるのがセーリング競技。 ウインドサーフィン級とか、被写体としては最適ですよね。 で、どこでやるのかと思ったら、蒲郡。 愛知県じゃん! 海なし県の岐阜なのでやむを得ないところではありますが、海なし県の分際で、ビーチバレーはしっかり県内で開催する模様です。 どこでやるのかと思ったら、海津市。 ま、名前に 「海」 がついているので、ぎりぎりセーフかも知れません。 国営木曽三川公園長良川サービスセンターサンドコートって、一応、砂場もあるみたいだしー。 ただ正式競技ではなく 「デモンストレーションとしてのスポーツ行事」 という位置付けなので、浅尾美和とかは出場しないんでしょうな。 ま、地元の女子高生とかが出るのならそれにこしたことはない、というか、むしろ悦ばしい気がするんですが、幼女目当てなら大垣市で開催される 「ファミリー綱引き」 なんてのもいいかも知れません。 逆に男らしさをとことん追い求めるのなら、羽島市で開催されるデモスポ行事がよさそうな気がしますな。 その名も キンボール♪ 日本語にすると、さあみんな、声をそろえて元気よく、キン玉〜♪ 会場は 「かんぽの宿 岐阜羽島 スポーツ施設」 っすか。 あそこは日帰り温泉があったりするし、もしかしたら戦いを終えたアスリート達の生キンボールを鑑賞出来たりするかも!? 個人的には、隠せよ! 金隠しで完膚なきまでに隠せよ! そう思わずにはいられませんが、浴槽の中に便器があるというのもそれはそれで嫌だし、とまあそんなこんなで、今日のところは以上です。

 ということで、今日はバド・パウエルです。 バドと言えば、バドミントンもいいっすよね。 生で見るとけっこう楽しそうなんですが、ポエマー潮田玲子は出場しないんでしょうなぁ。 ちなみに元・相方の小椋久美子は三重郡川越町の出身。 前に名前が出てきた浅尾美和は鈴鹿の出身。 人材豊富でありますな、三重県。 桑名にも宮下遥というバレーボールの選手がいるようで、今後の活躍に期待が持たれるところでありますが、とまあそれはそうと、バド。 今日はわりと地味なところで 『バド・プレイズ・バード』 というアルバムを紹介したいと思います。 「バド・パウエルがバード・カフェのおせちを演奏!」 といった意味のよく分からない企画ではなくて、「バドくんがバードの作品を演奏!」 という、わりと理に叶った企画物だったりするんですが、バードというのはチャーリー・パーカーの愛称でありますな。 録音されたのは1957年から58年にかけて。 パーカーは既にお亡くなりになっております。バド自身は全盛期こそ過ぎちゃっているものの、 「クレオパトラの夢」 のちょっと前くらいなので、まだまだイケてる頃なのではなかろうかと。 この人の場合、あまりにも盛りの絶頂だと、神憑り過ぎて平民には理解不能だったりするので、お手頃感という意味ではちょうどよさげな時期だったりするんですが、サイドマンもジョージ・デュビビエアート・テイラーって、地味ながら堅実なところを抑えているしー。

 ということで1曲目です。 このアルバムには全部で15曲も入っていたりするので、まともにレビューする気など、端から微塵もなかったりするんですが、まずは 「ビッグ・フット」 。 いきなり地味なのを持ってきましたな。 おまけに (ロング・バージョン) らしく、冒頭からちょっと気が重かったりします。 カラオケで挑戦してみたものの、うまく歌えなくて、場がぜんぜん盛り上がらなかったんですよね、稲垣潤一の 「ロング・バージョン」 。 ボサノヴァっぽい、いい雰囲気の歌なんですが、歌うのは難しいっす。。。 で、一方、パーカーの 「でかい足」 はというと、いかにもバップっぽい翳りのない曲調で、日本人のウケは今ひとつかと。 パウエルのピアノそのものは決して悪くないんですけどね。 適度に覇気のあるハキハキとした弾きっぷりが耳に心地よく、が、背後から漏れ聞こえてくる唸り声がとっても耳障り。 ま、声が出ているうちはご機嫌な証拠らしいので、必要悪だと思って諦めるしかないんですけど。 ということで、次。  「ショウ・ナフ」 。 これまた知名度の低いのを持ってきましたな。 が、これがなかなかいい出来だったりするので侮れないんですが、アップテンポのキビキビとした演奏で、きび団子が好きで、キビナゴがさほど好きではない僕でも十分に楽しめます。 パウエルの極めて良好なソロがしばし繰り広げられ、終盤はデュビビエとの絡みと、テイラーとの4バースで大いに盛り上がって、でもって、テーマに戻って、おしまい。 そういう構成だったりするんですが、いやあ、いいですなぁ、こりゃ。 ということで、次。  「ブジー」 。 ミディアム・ファストの軽快な仕上がりで、これもなかなかいい出来だったりして、悪くないと思います。

 ということで4曲目。 ここから先は超有名なパーカー・ナンバーのオンパレードで、説明不要だったりするので、あまり説明を加えずに軽く流しておこうと思うんですが、まず手始めは 「ヤードバード・スーツ」 。 日本では 「ヤードバード組曲」 という名前で知られておりますが、別に組曲でも組長でもなんでもなくて、普通に堅気なバップ曲だったりします。 ここでのパウエルはミディアム・テンポでブルージーに仕上げていたりして、なかなかなのではなかろうかと。 で、次。  「リラクシン・アット・カマリロ」 。 薬 (ヤク) のやり過ぎ、やくみつるの漫画の読み過ぎ、ヤク (←ウシ科の哺乳動物) の食い過ぎでヘロヘロになってしまったパーカーは、心神耗弱と診断されてカマリロ州立病院に強制入院させられる羽目になるんですが、カマリロの地で寛いだ思い出を綴ったのがこの作品でありますな。 タイトルの通り、リラックスした仕上がりの曲だったりするんですが、パウエルの弾きっぷりもとってもリラックスしていて、カマっぽくて、リロリロ。 ということで、次。  「コンファメーション」 。 個人的には、パーカー・ナンバーの中ではこいつが一番好きだったりするかも知れません。聞いて楽しいというより “こいつをサックスで自由自在に吹きまくったら、さぞや気持ちがいいだろうな感” が半端なかったりするんですが、パウたんのピアノ版も悪くはなくて、いいと思います。

 で、次。  「ビリーズ・バウンス」 。 元来、ブートキャンプでお馴染みのビリー軍曹が飛び跳ねるような軽快なナンバーだったりするんですが、ここでのパウエルはちょっぴりテンポを落としてブルージーに料理していて、これはこれでアレだと思うし、デュビビエのベース・ソロも地味にいい感じだし、とまあそんなことで、次。  「ココ」 。 ココかと思えばまたまたあちら、浮気な人ね〜♪ このタイトルを見て僕の頭に最初に浮かんだのはピンクレディの 「渚のシンドバッド」 だったんですが、せくすぃ〜、あなたはせくすぃ〜♪ で、他にはファミレスのココスとか、コンビニのココストアとか、カレー屋のココ壱番屋とか。 そういえば最近、ココイチに行ってませんな。 ここ1年くらい足が遠ざかっているような気がするんですが、ココスには昨日行ったんですけどね。 アメリカっぽい外人のオッサン集団が来てたりしたんですが、アメリカ人にとってココスの食い物がどの程度のレベルなのか、ちょっと興味がありますな。 岩国のフレンドシップデーで食ったハンバーガーやらステーキサンドからすると、日本の食い物はファミレスでも神レベルに思えてしまうんですが、昨日の日替わりランチも 「チーズハンバーグとトマトコロッケのセット」 って、何だか無駄に凝ってたしー。 ハンバーグは普通でしたが、トマコロはけっこうイケました。 とまあそれはそうと 「ココ」 なんっすが、これはアレです。 ピアノで演奏すると何だか無駄にクラシカルだったりして、アルトで演るのはまた一味違った雰囲気になってたりします。 ということで、次。  「バルバドス」 。 超有名なパーカー・ナンバーのオンパレードは一段落して、1ランク地味になった感がありますが、サヴォイの完全版を持っていた身としては、別テイクで延々と同じメロディを聞かされた嫌な思い出しか蘇ってこなかったりします。 うんざりして鮭師匠にタダで上げちゃったんですが、今になって思えば勿体ないことをしましたなぁ。 鮭茶漬け3日分くらいは代償として貰っておいてもよかったかも? ま、鮭茶漬けはあまり好きではなかったりするので、全然いらなかったりもするんですけどね。

 ということで10曲目。 ようやく3分の2まで漕ぎつけましたな。書くほうも読むほうも、もうちょっとの辛抱なんですが、ここから 「デューイ・スクエア」 「ムース・ザ・ムーチ」 「オーニシロジー」 「スクラップル・フロム・ジ・アップル」 と、お馴染みのナンバーが続きます。 何というか、パウエル本人というより、バリー・ハリスあたりが弾いてるような気がしたりもするんですが、その肩肘の張らなさ具合はそれなりに評価していいのではなかろうかと。サロンパスやトクホンの立場からすると、けっこう死活問題だったりするんですが、その対策として、コルトレーンを聴かせるというのは有効かも知れません。 名前とは裏腹に、なかなか凝りが取れませんからね、コルトレーン。 ということで、次。 実質的にアルバムの最後を飾るのは 「ソルト・ピーナッツ」 っすかぁ。 パーカーというより、ディジー・ガレスピーのイメージが強いので、やや選曲ミスのような気もするんですが、アクの強い歌入りの 「そるぴーなっ、そるぴーなっ♪」 に比べるとあっさりとした仕上がりになっていて、これはこれで、ま、いんじゃなかろうかと。テイラーくんのタイコも頑張ってるしー。 で、形式的にアルバムの最後を飾るには 「ビッグ・フット」 の (ショート・バージョン) なんですが、こんなのはどうでもいいので、ということで、今日は以上です。

【総合評価】 バドがバードをプレイした。 それだけで歴史的に意味のある1枚でありますな。 ただ、バップ曲は似たような感じのものが多いので、全15曲というのはぶっちゃけ、途中で飽きます。 美味しいと言われる秋茄子だって、食いすぎるとやっぱり飽き茄子。 半分くらいに厳選して、途中、パーカーゆかりのスタンダード・ナンバーを挟んだりすると、茄子の挽肉挟み揚げくらい美味しくなるような気がするので、その点はちょっぴり企画ミスかと。 ま、演奏そのものからは十分パウエルらしさの片鱗のようなものを感じることが出来るし、総合的に見ると、まあまあ。 そう評価していいのではないかという気がしないでもありません。


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