PATTERNS (BLUE NOTE)

BOBBY HUTCHERSON (1968/3/14)

PATTERNS


【パーソネル】

JAMES SPAULDING (as,fl) BOBBY HUTCHERSON (vib)
STANLEY COWELL (p) REGGIE WORKMAN (b) JOE CHAMBERS (ds)
【収録曲】

(01-03) PATTERNS / A TIME TO GO / ANKARA
(04-06) EFFI / IRINA / NOCTURNAL
【解説】 ( 2011年10月30日更新 / 連載 1,004回 )

 前回 までのあらすじ) 西伊豆で夕日を見てから下田に移動して、蓮台寺で花火を見た。

 ということで、伊豆急で下田駅に戻って、近くのローソンで夜食と朝食を仕入れて、20時36分発 「金原車庫」 行きのバスに乗って、今日の宿泊地 「多々戸」 に到着〜。 今回お泊りした “下田大和館” に関しては こちら を参照して下さい。 この宿ネタを書き終えた時点で、精も根も尽き果てた…とまではいきませんが、少なくとも根気だけは完全に消滅しちゃったので、こっちのほうは簡便に済ませちゃおうかと思っております。 ま、合わせて一本ということで、ご理解頂けたらと思うんですが、とまあそんなことで、多々戸浜。 ここはですね、よかったっす。 僕は今まで伊豆の海水浴場と言えば、 “川奈いるか浜” と熱川の “YOU湯ビーチ” くらいにしか行ったことがないんですが、前者は砂利浜だったし、後者は砂浜なんだけど何だか汚い黒い砂。 こんなの、ちっとも “YOU湯” じゃないぢゃん! そんなイメージしかなかったんですが、それに比べて多々戸のビーチは素晴らしいですな。 砂の白さとサラサラさが、ただものではありません。 多々戸ものっぽい気配が漂っております。 朝からサーファーどもが集結していて、華やいだ雰囲気。 宿の大浴場とかに来られると、DQNっぽくてウザいだけなんですが、海水浴のシーズンではないので、さほど一般人に迷惑をかけることもないだろうしー。 で、この海岸、真ん中付近は綺麗な砂浜なんですが、端っこのほうまで行くと結構な断崖だったりするんですよね。 砂浜の真ん中には、お前、どう見ても火山の噴火で流れてきた火砕流の残骸やろ!? …としか思えないような溶岩っぽい大きな塊もあったりして、写真を撮るのにちょうどいいアクセントになってくれてます。

< 多々戸浜 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 (写真・いちばん上)(写真・上から2番目) は、端っこのほうの結構な断崖エリアを捉えた作品であります。 ちなみにこの崖の部分の向こう側には入田浜という、同じような規模のビーチが広がっているようです。 泳いでいけば2つのビーチをはしご出来るかも知れないしー、あるいは離岸流に持っていかれて、2度と戻って来れなくなるかも知れないしー。 でもまあ、運がよければ伊豆七島のどこかに流れ着くかも知れないし、チャレンジしてみるだけの価値はあるような気がしますな。 ま、僕は嫌ですけど。 で、 (写真・ちょうど真ん中) はアレです。 朝の強い光をまともに受けて、露出が超アンダーになっちゃったんだけど、それはそれで独特の味わい。そう言った作品です。こういうのって個人的には好きだったりするんですが、大人は誰も分かってくれないんだ。単なる失敗作だと切り捨てられて、強制的にプラス側に露出補正されちゃったりするんだ。 …って、こういう文体で書いていると、何だか無性にミリンダを飲みたくなってくるんだ。 でも、今の子供は誰もミリンダなんか知らないんだ。子供なんか嫌いなんだー! ということで、次。 (写真・下から2番目)(写真・いちばん下) 。 考えるのが面倒なので、今回は5枚とも適当なタイトルでお茶を濁したんですが、敢えてテーマを付けるとするなら 「溶岩、光と影」 でしょうか? うーん、今ひとつですなぁ。 アンパンマンに登場する “ヨーカンマダム” という羊羹キャラの名前に比べると、自分の命名センスの無さに愕然としちゃうんですが、写真コンテストもいちいちタイトルを考えなければならないのが苦痛だったりするんですよね。 いや、とりあえず適当に名前を付けて、応募してみたんですけど。

  西伊豆町・輝き発見フォトコンテスト  及び 伊豆松崎・心に残る写真コンクール

 近隣自治体で同じWebデザイン会社に製作を依頼したんですなー。随意契約? 何でもいいけど、さば様・三重県の 「仁科漁港 17:00」 という作品、まま子様・東京都とまったく同じ場所からの撮影だったようで、ちょっぴり萎え萎え。こういうのは個性がポイントになって来ますからなぁ。 ざっと見た限り、ミィー様・静岡県が強力なライバルになりそうなんですが、静岡県ってアンタ、地元民じゃん。  近くに住んでいれば、いくらでも条件のいい時に撮影に行けるので、はっきりいって卑怯ですよね。こういうのは他県の住民に華を持たせるのが大切だと思うので、西伊豆町の役場の人、そこんとこヨロシク☆ ちなみに

   一般に公募されている雑誌、Web、企業や団体主催のコンテストとの二重投稿や類似作品の応募はご遠慮ください。
  他コンテストでの落選が確定した作品、応募者本人のWebまたはSNSのMyページなどで公表した作品の投稿は可能です。

とのことなので、前回のこのコーナーで公表した作品を投稿しておきました。松崎町のほうはボツ作品も追加しておきましたけど。 西伊豆町や松崎町の役場の人の意向が色濃く反映されるのか、あるいは読者の投票によって公平に優秀作が選出されるのかは定かでありませんが、もしよかったらサバ君の作品に投票してね♪ よくなくっても投票してね♪ 西伊豆町のほうは堂ヶ島温泉ペア宿泊券3万円相当が貰えるみたいなので、最優秀賞に選ばれた暁には投票して頂いた皆さまの中から抽選で1名様に 「サバ君と一緒に堂ヶ島温泉にお泊りする権利」 を進呈します。 抽選結果にはサバ君の意向が色濃く反映されることになろうかと思いますが、で、松崎町のほうは賞金2万円でありますか。 ま、これは普通に独り占めするとして、とまあそんなことで、多々戸浜はおしまい。

 ということで、下田大和館を出発ー。 この日の行程は こちら を参照して貰うとして、主要な訪問先としては “石廊崎” をチョイスさせて頂きました。 それと同時に “あいあい岬” にも行ってみたいな♪ そんな欲張りなプランを立ててみました。 クルマで行くなら、あいあい岬と石廊崎とは近接しているので、欲張りでも何でもなくて、普通に前貼りなんですが、バスで行こうとすると話しは別です。 愛逢岬を経由するバスの時刻表は これ ですからね。よほどうまく行程を練らないと、岬の先っちょで呆然自失の数時間を過ごさなければならない羽目になってしまいます。 下田駅前発、仲木行きのバスが 9:46に愛逢岬に到着。 終点でこのバスは下田駅に変身するものと思われ、それが 10:07分に戻ってくることになると思うので、その間の 21分間で勝負を決めるしかありません。 で、愛逢岬から 「石廊崎灯台」 という停留所までバスで移動して灯台の周辺を散策して、帰りは 「石廊崎港口」 という停留所からバスに乗って、下田方面に戻る。それが最良のプランということになるでしょう。 石廊崎灯台と石廊崎港口、この2つのバス停の使い分けがこのプランの真髄であります。 事前の調査によると灯台まではどちらのバス停からも行けるみたいなんですが、石廊崎港口からのコースは長い上り坂があってけっこう大変。 石廊崎灯台からだと比較的、楽。 ただ、そっちに停まるバスの便数は極めて少ないので、その点は注意が必要。 となるとこれはもう、僕の考えたプランが最強ということになりますよね。異論は認めません。 多々戸を 9:07に出る仲木行きのバスに乗り遅れちゃうと、何もかもが台無しになっちゃうんですが、宿を素泊まりプランに変更したお陰で朝食時間に縛られることもなく、余裕を持ってバス停に辿り着くことが出来て、何よりでありました。とまあそんなことで、愛逢岬に向かって、出発ー。

 このバスの旅は最高でありました。 特に弓ヶ浜あたりから石廊崎に向かう区間の車窓風景は絶景の連続。 とまあ、それはそれでよかったんですが、石廊崎港口が近付いて来た時点で、問題が発覚しました。 「石廊崎灯台へは、石廊崎灯台バス停からは行けません。石廊崎港口でお降り下さい。」 そんな社内放送が流れたんですよね。 え、マジ? 嘘か本当か知りませんが、同じバスに乗っていたオッサンとオバサンの一行は僕を残して全員が素直に石廊崎港口で降りていったので、もしかしたら本当だったりするのかも? あ、でも マリンバード号又は五百石船 に乗るんだったら、ここで降りて正解ですからね。 わざわざ歩いて灯台まで行くよりも、適当に船に乗って遊覧する道を選択しそうな緩い感じの中高年だったので、まだ完全に望みを絶たれたワケはありません。 不安な気持ちを抱えたまま、バスは石廊崎灯台を通過して、愛逢岬に到着しました。 で、降りる際、くだんの件を運転手の兄ちゃんに確認してみました。 「灯台のバス停から、灯台のほうって行けないんっスかぁ?」 それに対する東海バスの公式見解はですね、行けないことは無いんだけど、私有地を通るので、何かあった時に責任を持てない。そういう回答でありました。うーん。確かに事前の調査の段階で、そのような情報は得られていたんですよね。 昔はここに “石廊崎ジャングルパーク” というのがあったんだけど、潰れてしまって灯台までの道が通れなくなってしまったと。 でもまあ、不法に侵入することは可能だし、というか、旧・ジャングルパークが灯台へ行く人用の有料駐車場になっていたりするので、まったくもって無問題。 そういう話だったんですよね。 が、東海バスとしては、公式に私有地への侵入を認めているワケではないようです。 うーん、聞かなきゃよかったっすなぁ。。。 聞かなければ、まさか私有地だとは思わなかった。そう、しらばっくれることが出来るんですが、折り返しのバスの運転手はきっと同じ兄ちゃんであるに違いないし、帰りに石廊崎灯台の停留所で降りるには相当な勇気がいる。そんな空気を作り出してしまいました。 こうなってしまった以上、諦めて港口から急な坂道を登るしか無いでしょうなぁ。。。

< 愛遭岬・石廊崎 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 ちょっぴり憂鬱な気分になってしまいましたが、そんなことを忘れさせてくれるほど、素晴らしい眺めでありましたな、愛逢岬。 路線バスで来たのは僕だけだったんですが、クルマの人とか観光バスの人とかが、かなりの頻度でやって来ます。 が、中には素通りしていく車も何台かいたりして、あ〜、こんなに素晴らしい絶景ポイントなのに、何て勿体ない。。。 ま、何度もここを通過していて、すっかり景色にも飽きちゃった人たちなのかも知れませんが、いくら眺めがいいと言っても、10分もいたら飽きちゃいますからね。 滞在時間が 21分しかなくて、大丈夫だろうかと心配していたんですが、むしろ時間をちょっぴり持て余すほどでありました。 とまあそんなことで、折り返して戻って来たバスに乗って、断腸の思いで 「石廊崎灯台」 を見送って、というか、灯台まで行けないんだったら、バス停にそんな名前を付けるな! …と言いたくなっちゃいますよね。 旧ジャングルパーク跡地とか、そういう名前にしておいてくれたら諦めも付くんですが、何とも諦めきれない思いで、石廊崎港口に到着〜。 で、ここから灯台まではですね、はっきり言って遠かったです。 クルマで来た人は港に近い駐車場に泊めて、とこから遊覧船に乗るなり、灯台まで歩いたりすることになるんですが、バス停から遊覧船乗り場まででもけっこうな距離があります。 途中、 “口” ではない “石廊崎港” というバス停もあったりするんですが、ここに停車するバスの便数は極めて少なく、利便性は今ひとつ。 で、駐車場からの道のりは噂で聞いていた通り、けっこう急な上り坂でありました。 子供連れやペヤングの姿も見られましたが、というか、ほとんどがそんな客層だったりしたんですが、聞き分けのないお子様だったり、ワガママな彼女だったりすると、途中でスネたり、ゴネたり、グレたりするに違いないレベル。 …と思っていたら、意外にもみんな、わりと素直に文句も言わずに歩いて行くんですが、これでもし、ぜんぜん大したことない景色だったりしたら怒るでぇ! みんな、内心ではきっとそう思っているんでしょうけどね。

 渓谷のように深く入り組んだ入り江 が見えたりして、道中もそれなりに眺めがいいので、あまり不満の声も上がらないんでしょうが、そうこうするうちに ジャングルパークの残骸 が見えてきて、ここまで来ちゃえば、後はわりと楽なコースになります。  「石廊崎灯台」 のバス停から私有地を突っ切れば、ほとんど坂を上らずにここまで来れるんでしょうな。 ジャングルさえ頑張ってくれていればと残念でなりませんが、ま、その分、余計な入場料を取られることになっちゃうんでしょうけど。 で、しばらくすると 灯台 が見えてきて、そこを過ぎると こんな感じの急な下り坂 になります。 これを下り切ると “石室神社” というのが出てきます。この字を書いて “いろう神社” と読むようです。 岬の先っちょへは神社の建物を突っ切って行くのかと思ったらそうではなく、そこはそれで行き止まりで、建物を出てから左側の道へと進む感じになるんですが、ということで、 (写真・ちょうど真ん中) の先端部分に到達〜。 今までに何度か “○○岬” や “○○崎” と呼ばれる地名のところに行ったことがあるんですが、ここまであからさまに “先っちょ感覚” が味わえるところは見たことがありません。 めっちゃ風は強いし、手すりの高さが妙に中途半端なところがあったりするし、はっきり言って、怖いっす! 高所恐怖症の僕は、とてもまともに下を見下ろすことが出来なかったんですが、先ほど通過した “石室神社” も反対方向から眺めると、あまりにも無謀なところに建立されている のがよく分かるし、道中、決して平坦な道のりでは無かったんですが、苦労してわざわざ来ただけの甲斐はありましたなー。 とまあそんなことで、

    “石廊崎への決して平坦ではない道のり” の軌跡  ( ← Click Here!! )

 で、断面図は これ 。 往復の歩行距離 2.7キロ、所要時間 47分というのは、ま、いいとして、この断面図で見ると急坂感が半端ありませんな。 さすがに実際のところは、こんな崖のような坂ではなかったんですが、ちなみに 「石廊崎灯台」 の停留所から先っちょまでのルートをシミュレートしてみた場合の断面図は こちら 。 東海バスの運転手に余計なことを聞いたりせず、知らなかった振りをして私有地をぶっちぎるのが吉でありますな、こりゃ。。。

 とまあそんなことで、3回シリーズでお届けしてきた伊豆シリーズは今日でおしまい。 …の予定だったんですが、微妙な感じで残ってしまいました。 あと1回だけお付き合いして頂くことにして、つづく♪ 

 ということで、今日はボビー・八チャーソンです。 はっちゃけたヴァイブ奏者として、日本でも大人気。 “ボビハチ” という4文字略称を付けて貰えた時点で、勝利は確定したようなものですよね。 僕もボビハチくんが大好きで、わりとたくさんアルバムも所有しているので、今回どれを紹介しようかちょっぴり迷ったりもしたんですが、まず最初に候補に揚がったのが 『コンポーネンツ』 。梱包業界でも高く評価されている1枚ですよね。 で、試しに聴き直してみたら、A面の4曲 (すべて八チャーソンのオリジナル) は 「リトル・ビーズ・ポエム」 を始め、どれも名曲・名演揃い。 サイドマンにはフレディ・ハバードやハービー・ハンコックも名前を連ねていて、今までこのコーナーで取り上げられなかったのが不思議なくらい。 これはもう、即断即決で採用決定だね♪ そんな空気が僕の部屋に流れていたんですが、B面の4曲になって、ムードは一転。 こちらはすべてジョー・チェンバースのオリジナルだったりするんですが、どれもこれもフリー系に走り過ぎて来て、多大なる忍耐を強いられる事になってしまいました。 今までどうしてこのコーナーで取り上げられなかったのか、心の底から納得。 そういえば、こういうヤツだったんですよね、これ。 とまあそんなことで、今日は 『パターンズ』 です。 管楽器奏者がジェームス・スポールディングだけって、それもちょうっと、どうか? …という気がしないでもないんですが、拷問系の音楽を4曲続けて聞かされるよりはマシ。そういう結論に到達しました。 『コンポーネンツ』 のほうにだって、この人は入っちゃってますしね。 入っちゃってると言えば、ジョー・チェンくんのオリジナルもやっぱり4曲入っちゃっているんですが、既に視聴を済ませた上で、何とかなりそうだという判断を下したものでありますので、ま、何とかなるのではなかろうかと。 とまあそんなことで、では1曲目から聞いてみることにしましょう。

 まずはアルバム・タイトル曲の 「パターンズ」 。 いきなりのジョー・チェン作品でありますな。 でも、大丈夫。 この人、変に前衛に走りさえしなければ、普通にいい曲を書いてくれる…こともあります。稀によくあります。 で、今回はどうかと思ったら、アタリでありますな、こりゃ。 テーマ部はヴァイブとフルートが交互にメロディを叩いたり吹いたりするという、そういうアレなんですが、典型的にモーダルな、クールで知的で、ちょっぴり退廃的なムードが漂いまくっております。 で、ソロ先発はジェームス・スポールディング。 この人にアルトを吹かせると、かなり残念な結果に終わってしまうことも少なくないんですが、フルートならぜんぜん大丈夫。 お茶の水博士みたいな髪型のオッサンが吹いてもお洒落に聞こえちゃうって、何とも便利な楽器なんですが、ジョー・チェンバースのちっとも4ビートではないドラミングもなかなか斬新でありますな。 で、続いてハッチャーソンのソロになるんですが、途中でしつこくフルート入りのテーマが出てきたりするので、純粋なアドリブ・パートとは少し違った雰囲気があったりします。 で、最後にレジー・ワークマンのベースのピチカートが地味にフィーチャーされて、でもって、明確な形ではテーマに戻らずに、おしまい。 何と言うか、新主流派好きなら文句なしに楽しめるかも知れない、そんな感じの仕上がりだったりしておりました。

 と言うことで、次。 ジェームス・スポールディングのオリジナルで、 「ア・タイム・トゥ・ゴー」 。 ジェームスと言えばこの週末、モー娘系のイベントを桑名でやっていたんですな。 ハロー!プロジェクト モベキマス 11/16発売 「ブスにならない哲学」 予約&握手会イベント 【10/29(土) 札幌・東京・東海・関西・福岡エリア】 とか言うの。 全国5会場のうちの東海エリアが、何故だか桑名だったみたいです。 何でもいいけど “モビキマス” って、何なんすかね? そのまま漢字変換すると “喪引き鱒” と出て来たりするので、あるいは魚貝類の類なのかも知れませんが、調べてみたら違ってました。 ハロー!プロジェクトのモーニング娘。、Berryz工房、℃-ute、真野恵里菜、スマイレージからなる巨大ユニットなんだそうです。 モーニング娘。のお陰で句読点が不自然になっちゃってるし、真野恵里菜だけ、どうして個人名? …とか、いろりろと疑問点が湧き上がってきたりもするんですが、このところ桑名では市長絡みの市役所職員の不祥事だとか、住宅地に猿が出没したりだとか、そういうマイナス・イメージな話題しかなかったので、とりあえずの目くらましにはいいんじゃなかろうかと。 安永餅も話題に上ってたみたいだしー。 とまあそれはそうと、ジェー娘。・スポールディングなんですが、今度はアルトを吹いちゃってますな。 曲そのものも幾分ヘンタイ的…なようでいて、意外と真面目な一面があったりするようにも思えるんですが、で、ソロ1番手はピアノのスタンリー・カウエルっすか。 スーパーのレジで働いているオッサンっぽい名前のレジー・ワークマンも、ベースの癖に何だか目立っちゃってるし、で、続いて癖のあるジェー・スポのアルトがあって、で、割とあっさり後ろに引っ込んだと思ったら、ハッチャーソンのソロが前面に出て来て、その後、再びピアノのソロがフィーチャーされたりしております。 悪くないですよね、スタ・カウ。 華の無いシダー・ウォルトンといった感じで。 シダーそのものがあまり華がなくて、どちらかというとシダ科の植物といった感じだったりするんですが、最後に短くベースのソロが出て、でもって、テーマに戻って、おしまい。 決して万人ウケするような分かりやすいサウンドではないんですが、個人的にはギリギリ許容範囲内。 そんな感じの仕上がりでありました。

 で、3曲目。 「アンカラ」 。 餡は甘い。そんな規定概念を根底から覆すジョー・チェンバースの問題作です。 というか、普通にトルコの首都だったりするような気もするんですが、トルコも地震で大変ですなぁ。 非常食として、トルコに “しるこサンド” でも送ろうかと思ったんですが、恐らく誰も欲しがらないと思うので、自分で食べるとして。 で、これはアレです。 いかにもトルコの首都らしい辛口の餡。 そんな感じの仕上がりだったりしております。 というか、哀愁系のバラードでありますな。 ジェー・スポくんはフルートを吹いているんですが、全体的にかなり陰気くさい雰囲気になっちゃってます。 この上なくリリカルであると評価することも出来るし、単調で退屈。そのように切り捨てることも出来ますな。 とまあそんなことで、おしまい。 で、次。 スタンリー・カウエルのオリジナル、 「エフィ」 。 普通に調子のいいナンバーで、スポールディングが素直な感じのアルトでテーマを吹いております。 で、ソロ先発はボビ・ハチくん。 かなり速いテンポなのですが、それをモロともしない諸星ダン。 そんな感じのマレットの振り回しっぷりだったりしております。 続くアルトのソロも若干ヘンタイ的ながら、わりと聞ける類の出来でありまして、まずまず健闘。 続くスタンリー・カウエルのピアノもよく頑張っていて、でもって、調子のいいテーマに戻って、おしまい。

 ということで、5曲目。 ジョー・チェンのオリジナルで、 「イリナ」 。 綺麗なメロディを持った美しいバラードです。 イリナ、私は美しい。 出だしはヴァイブ+ピアノ・トリオのカルテット編成で、途中からフルートが入ってくるという、そういうアレだったりするんですが、ちなみに “イリナ” というのはカウエルくんの奥さんの名前なんだそうで。 そのカウエルのピアノ・ソロが絶品だったりして、こりゃ、奥さんも大喜びでありましょうな。 アッチのほうでも悦ばせて貰えると、もっと嬉しいんだけどぉ。…と、イリナたんが言ったかどうかは定かではありませんが、とまあそんなことで、ラスト。 これまたジョー・チェン物で、 「ノクターナル」 。 「夜行性である」。 とある英語のアルバムレビューのサイトを翻訳したら、そんな日本語のタイトルにされちゃっていたんですが、ピアノによるイントロはかなりスローなテンポだったりして、もしかして、またしてもバラード? さすがにそれはちょっと飽きちゃいますなぁ。…とか思っていたら、途中からテンポが速くなって、わりといい感じになって来ました。 スポくんはアルト担当でありますな。何だかソプラノっぽいトーンだったりして、微妙に都会的な雰囲気が漂っているような気がしないでもないんですが、でもって、ヴァイブ→アルト→ピアノの順で、各自の快調なソロがフィーチャーされて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 CDだとこの後、「パターン (交互取り分) 」 というのが出て来ることになっているんですが、英語に戻すと 「Patterns (Alternate Take)」 という事なので無視することにして、ということで、今日は以上です。

【総合評価】

 1980年まで未発行になった完全に価値のあるボビー・ハッチャーソンのLP、パターンは、ビブラホン奏者が典型的には領域に挑戦することで働いているのを見つけます。 このセッションを特殊にするのは、それが伝統的か大胆でないことをそれはほとんど意味しませんが、それがドラマーおよび好きなハッチャーソン構成者ジョー・チェンバースの最も構造化した仕事のうちの数人を特色とするということです。 そのように評価されている1枚なんですが、1980年まで未発行だったのが不思議なくらい、完全に価値のある仕上がりとなっておりました。微妙に進歩的な一面が無いわけでもないんですが、許容の範囲内には収まっておりますので、60年代っぽいブルーノート・サウンドが好きな人には、オススメ☆


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