BALLADS AND BLUES (ATLANTIC)

MILT JACKSON (1956/1/17,21,2/14)

BALLADS AND BLUES


【パーソネル】

MILT JACKSON (vib) and His Orchestra <#1,3,5>
LUCKEY THOMPSON (ts) <#6,8,9> JOHN LEWIS (p) <#1,3,5,6,8,9>
BARRY GAILBRAITH (g) <#1,3,5> BARNEY KESSEL (g) <#2,4,7> SKEETER BEST (g) <#6,8,9>
OSCAR PETTIFORD (b) <#1,3,5,6,8,9> PERCY HEATH (b) <#2,4,7>
KENNY CLARKE (ds) <#1,3,5,6,8,9> LAWRENCE MARABLE (ds) <#2,4,7>
【収録曲】

(01-03) SO IN LOVE / THESE FOOLISH THINGS / SOLITUDE
(04-06) THE SONG IS ENDED / THEY DIDN'T BELIEVE ME / HOW HIGH THE MOON
(07-09) GERRY'S BLUES / HELLO / BRIGHT BLUES
【解説】 ( 2011年09月04日更新 / 連載 996回 )

 いやあ、電験3種の試験ですなぁ。 毎年、1ヶ月くらい前になって慌てて勉強を始めて、玉砕覚悟で本番に望んで、砕け散る。 いやあ、今年の夏も終わりましたなぁ。。。 そんなライフサイクルを5〜6年に渡って繰り返して来たんですが、今年の僕は違います。 こんなことではいけない! 一念発起した僕はホッキ貝とホッケの干物を食べて、来年の雪辱を誓おうかと思ったりもしたんですが、魚介類の類はあまり好きではないのでヤメにして。 で、とりあえず電気の資格関係の雑誌を1年間定期購読することにしました。 いつも試験会場の近くで申込書を配っているんですよね。 オマケにシャーペンが付いてくるので、いつも貰うだけ貰ってチラシのほうは捨てていたんですが、遂に役に立つ日が来たようです。 毎月、雑誌が家に届けられるとなれば、嫌でもヤル気を奮い立たされると思うんですよね。 1年間びっしり勉強すればさすがに何とかなるに違いなくて、いやあ、来年の今頃が楽しみですなぁ。

 そんなことを思いながら無為な日々を過ごしているうちに、夏がやってきました。 雑誌のほうはというと、最初の2冊くらいはパラパラと中身を見たりもしたんですが、ぜんぜん面白くなくて、すぐに飽きました。 雑誌が届いてヤル気が出るどころか、早まって、つまらんものを1年分も買ってしまった。。。 そんな悔悟の念に駆られて、気分が落ち込んでしまいます。 結果、11ヶ月間、勉強のほうはまったく手につかなくて、これでは何ともならないに違いありません。 さすがにちょっと焦りを覚えて参考書を買うことにしたんですが、思い返してみると僕の場合、いつも計算問題で躓いているんですよね。 ここはひとつ、数学の基礎からやり直したほうがいいのではないか? そんな思いから、とりあえず この本 を買ってみました。 おお、整数の足し算・引き算からマンガ付きで丁寧に説明されていて、分かりやすい! これなら数学がちょっぴり苦手な僕でも、最初の10ページくらいまでなら何とかなるかも? そんな一筋の光明が見えた思いでありますが、ただ、僕のこれまでの豊富な経験からすると、1ヶ月くらい前になって慌てて勉強を始めてみたところで、まったくの手遅れなんですよね。 努力するだけ無駄なのは目に見えているので、今年は何もせずに、ぶっつけ本番で臨もう。 なーに、大丈夫。 来年があるさ♪ そう心に決めた次第でありますが、とりあえず無駄に試験だけは受けようと思うので、今週の僕は時間がありません。 ということで今回は、夏の初めに長野で撮ったお花の写真でも紹介して、それでお茶を濁しておこうと思います。 “ONE FINGER SNAP お花編” のほうで使おうと思っていたんですが、ヤル気が出ないまま今日に至ってしまったので、その在庫処分も兼ねてということで。


< アヤメ・ヤマオダマキ > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 君はアヤメとショウブとカキツバタの区別が付くかな? 人を殺める。 勝負パンツ。 美味い牡蠣、つば溜まる。 「あやめ」 「しょうぶ」 「かきつばた」 という単語を使って、それぞれ短文を作りなさい。 そういう問題であれば、そのように答えることが出来るんですが、区別が付くかと言われると、無理ですな。 ちなみに僕は今まで人を殺めたことはないし、勝負パンツとはまったく縁が無いし、魚介類の類があまり好きではないので、牡蠣を美味しいと思ったこともなければ、牡蠣のことを考えただけで、つばが溜まるということもないんですが、ちなみに僕は柿もそんなに好きではなかったりします。 子供の頃に火事で家が燃えたという苦い思い出があるので、火気も厳禁だったりするし、とまあそれはそうとアヤメとショウブとカキツバタ。 その見分け方については おじさん に聞いてください。 わりと分かりやすく薀蓄を傾けてくれております。 写真を使えば一目瞭然なのに、それをしないところに詰めの甘さが窺えるおじさんではあるんですが、この分別法でいくと、僕が志賀高原で見たこのお花は “アヤメ” ということでよさそうですな。 乾いた畑というより、水辺に近い環境で咲いていたような気がしないでもないんですが、桑名の九華公園に咲いてるハナショウブより背丈が低くて花も小さいし、花弁の元のところに網目状の模様のようなものがあるような気がしないでもないしー。

 ハナショウブやカキツバタで無いことだけは確実だとして、ではこれが本当にアヤメなのかと言われると、自信はありません。 調べてみると、志賀高原には普通のアヤメ以外に、ヒオウギアヤメやシガアヤメというのも咲くみたいなんですよね。 お花に関しては “ニワカ” らしいおじさんは、この件に関しては何も触れていないので、他を当たらなければなりませんが、ということで、当たってみました。ありました。 これ です。 おじさんと違って、ちゃんと写真を使っておりますな。 おまけに内花披片などという専門用語まで駆使したりして、めっちゃプロの香りがします。 いいですちょね、プロの香り。 少なくともゲロの香りよりはソソられるものがあるんですが、で、僕が志賀高原で見たこのお花はどのタイプのアヤメなのかというと、うーん…、アヤメ? 内花被片3個が立ち上がって、目立ってるような気がしないでもありませんよね。 今ひとつよく分からなかったりもするんですが、とまあそんなことで、次。

 後半の3枚はですね、“ヤマオダマキ” です。 僕はこのお花が好きです。花沢さんや山田花子と同じくらい好きです。 そのへんの原っぱやモヘンジョダロではまず見かけることがなく、インダス文明的に見ても希少な植物ではないかと思うんですが、今回、志賀高原と八方尾根を散策して、咲いているのを見かけたのはこの一輪だけでありました。 山に咲いている、オダマキによく似た形の花だから、ヤマオダマキ。 名前の由来はそういうことなんだそうですが、オダマキというのはアレです。漢字で書くと、苧環。 難しいですなー。 い…いもかん? そう間違って読んでしまっても仕方が無いんですが、中心を空洞にして巻いた麻の糸玉のことなんだそうで。 今まで、そんなものは一度も見たことが無いので、本当に形が似ているのかどうか、僕には判断が付きません。 山に咲いている、マイク真木によく似た形の花だから、ヤママイクマキと呼ばれている。 そういう話であれば自信を持って、 「似てねーよ!」 と全力で否定することが出来るんですけどね。 何でもいいけどこれ、すごく独特な形をしてますよね。 構造的に見ると、下のほうの黄色い筒状の部分が “花弁” で、その上の緑色のほうは “萼片” ということになるようです。 僕がよくお世話になっている 「いがりまさしクンのほ→むぺ→じ」 の説明が分かりやすいかと思いますが、僕が見たのはどうやら、本州中部に多いとされる花全体がクリーム色の “キバナノヤマオダマキ” というタイプのようです。 で、これ、 “距 (きょ) ” と呼ばれる部分が長く延びているのが特徴なんですが、この “距” のいちばん奥のところに蜜腺が潜んでいるんだそうです。 スミレの花にもこの “距” と呼ばれるものがあるんですが、どうしてこういう構造をしているのかと言うと、受け入れる相手 (=虫) を選別するためなんだそうで。 口吻の短い虫が興奮して花に近付いていっても、奥まで届かずに蜜を吸えず仕舞い。 運が悪かったと思って諦めるしかないね。 そんな“スエズ運河”状態に終わってしまいます。 長くて立派なブツの持ち主だけがスミレちゃんや小田真紀タンを満足させることが出来るという、そういう仕組みになっているワケですな。ちょっと綺麗だと思って、お高くとまりやがって! そう思わずにはいられませんが、いいんだ、どうせ。 僕は花沢さんや山田花子みたいなタイプのほうが好きなんだしぃ。。。


< シモツケソウ・バイケイソウ > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 ということで、次。 この先はですね、地味です。 時系列的に、写真を撮った順番に紹介しているのでこういう順番になったんですが、先ほどのヤマオダマキが山場でありました。 後は盛り下がる一方なんですが、まずは “シモツケソウ” 。 どこの山でも普通に咲いている、珍しくも何ともないお花です。 というか、咲いているのか咲いていないのかよく分からなかったりするんですが、よく見ると、咲いているヤツもあれば咲いてないヤツもある。そういう状態であることが判明します。 ピンクの粒々のつぼみも、それはそれで綺麗だったりするんですが、開花すると霜っぽい感じになりますな。 あー、だから “霜付草” なのかと思ったらそうではなくて、正しくは “下野草” 。 げ…げやそう? そう間違って読んでしまっても仕方が無いんですが、「上野」 「下野」 の、下のほうです。 「うえの」 「しもの」 ではなくて、「こうずけ」 「しもつけ」 。 読めねーよ! そう言いたくなる気持ちは分かるんですが、吉良上野介なら大丈夫。 よ…、よしよしうえのかい? そんな風には読みませんよね。間違え過ぎです。 「きらこうずけのすけ」 が正解です。 上野 (こうずけ) は現在の群馬県、下野 (しもつけ) は現在の栃木県。 厳密に言うと微妙に範囲が違うようですが、細かいことはどうでもいいです。 上野のほうは 「かみつけ」 と読むこともあるようですが、たまに飼っていたのが逃げ出して騒ぎになったりしますよね、カミツキガメ。 で、下野草は下野の国にたくさん生えている草だから、そんな名前が付いたようですが、信濃の国にも普通に生えまくっておりました。 ちなみにこれ、バラ目バラ科なんだそうですね。 いやあ、バラの仲間にも色んなヤツがいるものなんですなぁ。豚バラ肉とか。

 で、次。 野や山に咲く花というのは、小振りで地味で目立たないものが多かったりするんですが、志賀高原の “せせらぎコース” で、無駄にデカくて目立っていたのが、 (写真・下2枚) のヤツ。 何という名前の植物なのかよく分からなくて、調べるのに苦労しました。 苦労の甲斐あって、こいつが “バイケイソウ” であることが判明したんですが、山野草フェチにはお馴染みの コバイケイソウ 。 あれは小葉の異形草ではなくて、バイケイソウの小さいヤツだったりするんですが、あれの小さくないバージョンがバイケイソウ。漢字で書くと、梅形草。梅形の花が咲く草なので、こんな名前が付いたんでしょうが、小さいのも大きいのも毒があるようです。茎・葉・花・地下部 (根茎) のすべてが強毒で、食用の可否は 「×」 。 全草に有毒アルカロイドを含有し、加熱しても毒は消えない。誤食すると嘔吐、下痢、手足のしびれ、めまい等の症状が現れ、死亡する危険もある…って、駄目じゃん! 花からは薬物系で揮発性の強い嫌な臭いが漂うそうなんですが、いや、気付きませんでしたな。 そうと知っていたら思いきり臭いを嗅いだんですが、惜しいことをしました。 薬物系で揮発性というと、シンナー臭かったりするんですかね? 適度に吸い込んでやれば、いい感じにトリップ出来そうな気がしないでもないですが、悪い具合に吸い込んじゃうと、とんでもないことになっちゃいそうですなぁ。。。


< テガタチドリ・ウツボグサ・モミジカラマツ・タカネニガナ> (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 ということで、残り4種を簡単に片付けておきましょう。 まずは“テガタチドリ”。 この写真では今ひとつ分かりにくいんですが、 これ です。 根っこが手形、お花が千鳥形なので、テガタチドリ。 距が凄く長いんですなー。 長いストローを完備していないと奥まで届きそうにもなくて、蛾とか蝶とかガチョウとかでないと蜜が吸えなくて、ガチョーン。 ということで、次。 “ウツボグサ”。 花の色は青紫で目に鮮やかなんですが、よく見ると何だかちょっとグロい。 そんな姿を魚介類の類のウツボに託したのかと思ったら、違いました。 花穂が弓矢の矢を入れる 「靫 (うつぼ) 」 というのによく似ている草なので、ウツボグサ。 そういうことなんだそうです。 「苧環」 同様、 「靫」 なんて見たことが無いので、本当に似ているのかどうか判断が付きませんが、花の形はと言うと、これは完璧にシソ科の植物でありますな。 ホトケノザ なんかとよく似てますよね。 サルビアなんかも同じ仲間なんですが、子供の頃はよく蜜を吸ったりしてましたなぁ。 よく一緒に蟻も吸っちゃったりしましたけど。 ウツボグサの 花をつまみて 吸いたりき 幼き日々の 淡い甘さよ。 by 鳥海昭子。 そんな短歌もあるようなので、ウツボグサも普通にチュウチュウ出来るみたいですな。そうと知っていたら思いきり吸ったんですが、惜しいことをしました。 悔しいので魚屋でウツボを買って、頭からチュウチュウ吸ってやろうかと思ったりもしたんですが、ただ生臭いだけに違いないので、やめにして。

 で、次。 “モミジカラマツ”。 花弁が糸のように細いです。 まるで唐松の葉のようです。 お花がカラマツで、葉っぱが紅葉。 よって、モミジカラマツ。 糸のように細い花弁だと思ったら、実はこれ、花弁ではなくて “おしべ” なんだそうで。 花弁がなくて、おしべだけ。 いわばフリチン状態のお花であると言えそうなんですが、そう考えると何だかちょっとコーフンしませんか? 僕はしません。ソッチの気は無いですからね。 むしろ、汚らわしいという思いで一杯でありますが、とまあそんなことで、次。 最後を飾るのは “タカネニガナ” でありますか。 花弁は黄色で、ありがちな形。 どこにでも生えていそうなヤツですよね。 唯一、おしべの黒いところが 「使い込んでる感」 があって、悪くないかな? …という気がしないでもないんですが、 黄色と黒は勇気のしるし、24時間戦えますかー? ちなみにこれ、苦い菜っ葉だから、ニガナ。 それの高嶺の花バージョンで、タカネニガナ。 そんだけ。


 とまあそんなことで、はなはだ簡単ながら、お花のお話は、おしまい。

 ということで、今週から “ヴァイブ編” になります。好きな楽器なので、俄然ヤル気が漲るんですが、手持ちのネタは少ないので、すぐに終わる事になるとは思うんですけど。 それはそうと 前回 、丁重にお断りしたにも関わらず、またメールを送ってきましたぜ、『霊の教科書』。 何度か御社様のサイトを拝見させていただき、本日、日本精神世界普及促進協会 “優良・安心サイト認定証” の審査をさせて頂きました。とても完成度の高い御社様のサイトに感銘を受けました。 …だそうです。 おお、めっちゃ怪しい協会から優良で安心だと認定されちまったぜー♪ 「バナーを貼れ!」 と、うるさいので、貼っておきます。

霊の教科書-優良・安心サイト認定証

 これで、いいっすか? 満足しましたか? ということで、今日はミルト・ジャクソンです。 アトランティック盤の 『バラッズ・アンド・ブルース』 というアルバムを紹介したと思うんですが、決め手はもちろん、一見すると書くのが簡単そうに見えるシンプルなジャケットに尽きます。 時間が無いので先週のうちに片付けておいたんですが、意外と面倒だったので、ちょっと後悔しました。 パーソネルのところを書くのも手間だったしー。 大きく分けて3つのセッションから成り立っているんですが、詳しくは曲解説のところで随時触れることにして、では早速、1曲目から聴いてみることにしましょう。 まずはアレです。コール・ポーターの 「ソー・イン・ラブ」 。 ある集団に属する全員がウマとロバのあいのこ? それは 「総員ラバ」。 ということで、次。 …って、それではさすがに、あまりにも手抜き過ぎるので、簡単に演奏についても触れておきますが、これはアレです。 セッション (その1) 。 ジョン・ルイスのピアノに、ケニー・クラークのタイコ。 そんな、初代 M.J.Q. なメンバーにギターのバリー・ガルブレイスが加わって、ベースはオスカー・ぺティフォード。 更にフルート、オーボエ、クラリネットなどの木管クインテットが追加されていたりします。 編成からして、いかにもイージーなリスニングに流れている感が半端なかったりするんですが、ゆったりしたテンポで演奏されるテーマ部は 「いかにも」 と言った感じ。 ミルトのヴァイブに絡むジョン・ルイスのピアノも、室内楽ムード満点。 ひょえ〜♪ 風が語りかけます。甘い、甘すぎる! さいたま銘菓・十万石まんじゅう。 そんな仕上がりだったりするんですが、ま、最初の1曲くらいだったら許容の範囲内であるかも知れません。 ヴァイブにはぴったりの曲調だったりするしー。

 で、次。  「ジーズ・フーリッシュ・シングス」 。 大阪弁に翻訳すると、 「そんなアホなこと」 。 これまた、しっとりとしたバラードだったりして、冒頭からちょっとバラードが多過ぎやしないか? そんな気がしないでもないんですが、 『バラッズ・アンド・ブルース』 ですからね。 ブルースで無ければ、バラッズ。 そういう構成になるのはやむを得ないところです。 救いとしては、セッション (その2) であることなんですが、バーニー・ケッセルのギター、パーシー・ヒースのベース、ローレンス・マラブルのドラムスを引き連れた、シンプルなカルテット編成。 木管もモックンもいないので、無駄に甘さに流れ過ぎることはありません。 曲そのものも個人的に好きなタイプだったりするので、素直な気持ちで楽しむことが出来るんですが、ヴァイブとギターの絡みというのも、 M.J.Q. とは一味違って、悪くないですよね。 アドリブ・パートに入るとミディアムくらいのテンポになって、ミルトのスインギーなソロを堪能することが出来ます。 マラブルくんのツボを押さえたブラッシュ・ワークも秀逸。 ということで、3曲目。  「ソリチュード」 。 エリントンのナンバーです。 セッション(その1) に戻ります。 またしても十万石っすかね? ちなみに桑名は十一万石の城下町なんですが、さいたまの十万石って、どこ? …と思ったら、行田市なんですな。 桑名の姉妹都市やん♪ ま、十万石では桑名の9割程度のイナカだと言われても仕方が無いんですが、でも悲観することはありません。 十万石でも千石イエスの100倍ですからね。 十分、誇っていいと思うんですが、で、演奏のほうはというと、木管の奴らがちょっぴり耳障りだったりするんですが、バラードばかりだと正直、やっぱり飽きてきちゃうしー。 これはもう、次の曲に賭けるしかありませんな。

 ということで、4曲目。  「ザ・ソング・イズ・エンディッド」 。 歌は終わってしまいましたかー。 ミルトの演奏もこれで終わってしまえば、あと半日、電験3種の勉強に集中することが出来るんですが、ま、今さらどう足掻いてみたところで完璧に手遅れなので、別にどうだっていいんですけどー。 で、これ、アービング・バーリンの曲なんですが、ミディアム・テンポで演奏されているので、まだ何とかなる部類であると言えそうです。 セッション(その2) なので、甘さも控えめだしー。 テーマの後、ヴァイブのソロがあって、続いてギターのガルブレイスが 「がぶり寄り」 で攻め込んできて、ついでにアナコンダも攻め込んだ。 でもって、テーマに戻って、おしまい。 勉強する気はさらさら無いんですが、真面目に解説する気もないですね、今日の僕。 で、次。 ジェローム・カーンの 「ゼイ・ディドント・ビリーブ・ミー」 。 「彼らは私を信じていませんでした」 ですか。 普段から嘘ばっかり付いているから信用を無くすのであって、自業自得ですよね、そんなの。 同情の余地はありませんが、ドジョウが出てきて、こんにちは〜。 坊っちゃん一緒に、唐揚げ粉〜♪ で、これ、セッション (その1)です。 期待薄です。 で、聴いてみたら案の定、餡の味がする甘めのバラードだったんですが、まだヤマメの味がするほうが淡水魚っぽくてよかったのにぃ。

 ということで、次です。 6曲目、 「ハウ・ハイ・ザ・ムーン」 。 セッション (その3) 、初登場でありますな。 メンバーの名前を列挙するだけで間が持つので、マガモ好きの僕としても嬉しい限りなんですが、ピアノがジョン・ルイスで、ベースがオスカー・ぺティフォード、ドラムスがケニー・クラーク。 ここまでは (その1) と同じなんですが、ギターがガルブレイスからスキーター・ベストに変わります。 で、木管クンたちが抜けて、替わりにテナーのラッキー・トンプソンが追加。 これはラッキーなメンバー・チェンジと言えそうですな。 で、この曲、出だしは思い切りバラードなんだけど、途中から間違いなくアップ・テンポに転じるであろう。 そう期待させるに十分な導入部だったりするんですが、案の定でした。 ミルトのソロもしっかりフィーチャーされていて、続いてテナーのソロが出てくるというのも、今までには無かった新しい展開でありまして、ま、ラッキーくんのプレイそのものいは、ちょっぴり中間派っぽいイナカ臭さがあったりもするんですが、地味にオスペ師匠のベース・ソロもフィーチャーされたりして、でもって、ジョン・ルイスのピアノもそれなりに悪くなかったりして、でもって、はっきりとテーマには戻らずに、おしまい。

 …と、ここまではスタンダードのオンパレードだったんですが、ここから先は “ブルースの部” ということになります。 ミルト・ジャクソンのオリジナルが3曲続くんですが、まずは 「ジェリーズ・ブルース」 。 ジェリー・マリガンか、トムさんの相方か、あるいはジェリー藤尾か、そのうちの誰かに捧げられたのではないかと思われるブルースでありますな。 バーニー・ケッセル入りのカルテットによる演奏となっております。 ミルトのバラードも悪くはないんですが、やはりブルースをやらせると、別格の味わい。 実に生き生きとしていて、聴いてるほうも心がウキウキ、うきえさん状態。 サザエさんのキャラの中では、花沢さんの次くらいにソソられるものがありますよね。 で、演奏のほうはというと、スインギーなテーマに続いて、ヴァイブとベースとギターのソロが出てきて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 いやあ、よかったっす。 で、次。  「ハロー」 。 この週末は台風12号の接近・上陸で各地に波浪警報が出されておりますが、あ、四日市市で男性(80)が自宅の雨どいを修理中にはしごから落ち、尻に軽い打撲。そんなニュースが出ておりますな。 桑名も雨のほうはさっぱりなんですが風が強くて、カーポートの屋根の波板が外れてバタバタと煩かったので、僕も朝から修理してたんですよね。 はしごに登るとヤバそうだったので、下のほうから手を伸ばして波板にドリルで穴を開けて、インシュロックで縛ったんですが、落ちて尻を打撲したりしないで、ラッキーでした。 で、演奏のほうはというと、ラッキーくん入りのセッションで、バラード調。 出来のほうは、うーん、まあまあ? で、ラストの 「ブライト・ブルース」 はアレです。 ラッキーくん入りのセッションで、ブルース調。 出来のほうは、そこそこ。 とまあそんなことで、今日は以上です。

【総合評価】

 まあまあだった。 そんな気がします。 木管入りは余計で、全部で6曲くらいに押さえておいてくれたほうが解説を書く身としては楽だったんですが、ブルースのほうは概ね良好だったし、バラードのほうも悪くないのはあったし、とまあそんなことで、電験3種、玉砕してきまっす♪


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