BASS ON TOP (BLUE NOTE)

PAUL CHAMBERS (1957/7/14)

BASS ON TOP


【パーソネル】

KENNY BURRELL (g) HANK JONES (p)
PAUL CHAMBERS (b) ART TAYLOR (ds)
【収録曲】

(01-03) YESTERDAYS / YOU'D BE SO NICE TO COME HOME TO / CHASIN' THE BIRD
(04-05) DEAR OLD STOCKHOLM / THE THEME / CONFESSIN'
(06-07) CONFESSIN' / CHAMBER MATES
【解説】 ( 2011年08月07日更新 / 連載 992回 )

 高峰高原に行ってきました。 行こうと思って気が変わって志賀高原にしちゃったんですが、「岳の幟」 と別所温泉と塩田平 の散策が思ったよりも早く片付いたので、寄ってみることにしました。ケーシー高峰に対して不義理をしちゃったような、何だか申し訳ない気分だったんですよね。 形だけでも顔を出しておけば、とりあえずは相手のメンツも保てるだろうしー。


< 高峰高原 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 ということで、行ってみました。 チェリーパークライン というのが山道走行の苦手な僕にとっては荷が重く、あまり気乗りがしない要因となっていたんですが、大丈夫でした。 下界の近く、観光農園がたくさんある辺りでセンターラインが消えて、先行きに多大なる不安が生じたんですが、すぐに持ち直しました。 恐らく、持ち直してから先が正式な 「チェリーパークライン」 で、その手前の部分は 「チェリーボーイライン」 みたいな下っ端のヤツなのではなかろうかと思われます。 で、正規の “チェリパ” は道幅こそ問題ないものの、中盤以降の勾配は半端ないっすな。 もう、狼狽しちゃうほどの勾配。 僕の非力なエクストレイルではアクセルをベタ踏みして、ようやく何とか上っていける感じ。 新車の購買意欲が沸いちゃうような勾配でありまして、しかもヘアピンの連続。 試しにGPSのログをグラフ化してみたら、 (←) こんな感じになったんですが、標高差 1242mっすか。 このコースをチャリで駆け上る 車坂峠ヒルクライム大会 なんてのがあるそうですが、参加者はアホですか? でなけりゃ、マゾですか? 総合優勝は、ロードレーサーの部・男子 0:41:16 って、マジかよ? クルマでも20分くらい掛かったのにー。

 とまあそんなことで、山頂に到着〜。 いや、意外にも混んでましたな。 こんなとこ、長野の観光地の中では穴場の部類だと思っていたんですが、高峰高原ホテルの駐車場は満車。 その先の道路も路駐のクルマで溢れておりました。 東京方面からだと、わりと手近なんすかね? 軽井沢と絡めて、涼を求めて押し寄せて来ちゃったとか? 迷惑な話ですなぁ。。。 結局、 アサマ2000パーク というスキー場の駐車場に止めることになったんですが、ここは基本、 シャトルバス に乗る人の為に開放されているっぽい? 特に散策コースらしきものが見当たらなかったので、先ほど通り過ぎた高原ホテルのほうまで歩いて戻ることにしました。面倒な話ですなぁ。 変にケーシー高峰なんかに義理立てするんじゃなかった。 そんな悔悟の念でいっぱいでありましたが、そうして苦労して辿り着いた先の状況は、うーん、まあまあ? ニッコウキスゲが咲いているというので期待していたんですが、うーん、ぼちぼち。 下界が綺麗に見渡せるのを楽しみにしていたんですが、まったくと言っていいほどさっぱり。 恐らく、もうちょっと歩けば素晴らしく展望が開けたスポットがあったんだと思うんですが、駐車場の選択を間違ったことに気付いた時点で、かなり気持ちがやさぐれていましたからね。 どうでもいいやぁ。 そんな荒んだ心で周囲を適当に散策して、その辺の林やら空やら雲やら山やらの写真を撮って、おしまい。

 ちなみにチェリーパークラインはですね、帰り道は楽しかったです。 あまりにも急な下り坂なので、スピードが出過ぎて恐いかと思っていたんですが、エンジンブレーキを多用して何とか乗り切りました。 前のクルマにそんなに引き離されることもなかったし、後ろのセドリックやグロリアに煽られることもなかったし、もしかして僕の運転テクって、そこそこ? ただ、冬にこんな道を走ろうなどという気にはまったくなりませんな。 平均斜度8度って普通にスキーの初級者コースだし、凍結路でブレーキ踏んでスリップしてガードレールをぶち破って、谷底に転落して脚の骨を折って、身動きが取れなくなったところで浅間山が噴火して、火砕流に巻き込まれて、あぼーん。悲惨な末路ですなぁ。。。 ま、運がよければスリップする前に浅間山が噴火して、火砕流でうまい具合に凍結路が融けてくれるかも知れませんけど。 ま、いずれにしろ、今回は何事もなくて何よりだったんですが、とまあそんなことで、本日の宿泊地、白馬に移動。 お泊り先の状況に関しては、 こちら を参照して下さい。


< 八方尾根自然研究路 (その1) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 ということで、翌日です。 行ってきました、 八方尾根自然研究路 。  憧れだったんですよね、「月亭八方と行く八方池 (八宝菜ランチと発泡酒1本付) 」。 いや、別に月亭八方と一緒でなくてもいいし、山の上で中華料理って、あまりソソられるものはないんですけど。発泡酒付きというのも、発砲事件に巻き込まれることを思えばぜんぜんマシなんですが、酔ってコケてカメラを壊したりしても嫌だし、ということで、自力で行ってみることにしました。 とりあえずゴンドラに乗ればいいみたいなんですが、 ここ を見ると、この日は朝の5時半から運行を開始している模様です。 ということで、五竜ドライブステーションを6時前に出発〜。 八方の駐車場に関しては ここ が参考になろうかと思いますが、僕はですね、 「第一郷の湯」 の近くの第2駐車場 を利用することにしました。 ゴンドラの駅に近い駐車場は 500円取られるし、あの辺りは狭い道がゴチャゴチャと入り組んでいるので、あまりクルマでは近付きたくないんですよね。 ただ、そこから歩いていくには微妙に遠かったりするので、折り畳み自転車@さばりん号を活用しました。 距離にして1キロ強、時間にして約10分のサイクリングだったので、歩けば 20分くらい掛かるものと思われますが、ということで、ゴンドラに乗車〜。 朝早い時間だったので、ゴンドラに乗ろうと思ったら、混んどら。 そういうこともなく、余裕でありましたな。 で、ゴンドラを降りて、リフトに乗り継いで降りたところに “黒菱平湿原” というのがあったんですが、ここがもう、絶景。 白馬三山をバックに咲き乱れるニッコウキスゲ。 おお、凄ぇ! 最初からここに来ればよかったんや! 高峰高原とか、いらんかったんや! そう思わずにはいられませんでしたが、で、 「八方尾根自然研究路」 は、正式にはここからがスタートなんですな。 面倒なので、ほとんどの人はもう1本リフトを乗り継いで、標高 1830mの八方池山荘のところから歩くことになると思うんですけど。 ちなみにこのグラートクワッドリフトからは鹿島槍や五竜岳がよく見えるので、しっかり押さえておきましょう。

 乗り物に乗って、ただボーっとしていればよかっただけの人生に別れを告げて、ここから先は自力でなんとかしなければなりません。 さ、頑張りましょう。 この 「八方尾根自然研究路」 はよく整備された遊歩道なので、登山に関してはまったくの素人だって大丈夫。 お子様だって簡単に登れちゃう♪ よく、そんな情報を目にするんですが、そんな甘言に惑わされてはいけません。 舐めてかかっていると、結構しんどいんですよね、これがまた。 少なくともトレッキングシューズは必須で、片手分だけでもトレッキングポールを用意したほうが賢明。 データを見ると、距離にして 1.5キロほど。 標高差は 238mと、小学校の遠足で行った多度山よりも大したことが無かったりするんですが、腐っても北アルプスですからね。 ま、尾根道(登山道)でなく、木道コースのほうを歩けば危険な箇所はまったく無いんですが、基本的にずーっと上り坂になるので、楽な道のりではありません。 でもまあ、お花がいっぱい咲いてたりするし、残雪もあったりするし、何より (天気さえよければ) 気分も爽やかなので、さ、頑張りましょう。


< 八方尾根自然研究路 (その2) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 で、頑張って歩いていると、やがて目の前に 「不帰ノ嶮」 が見えてきます。 かえらずのけん。 「不」 と 「帰」 の間に “レ点” を入れないと読めないんですが、なかなかカッコいい名前でありますな。 後立山連峰の縦走で随一の難所なんだそうです。 行ったはいいが2度と帰ってこなかった、帰らずの洗濯屋ケンちゃん。 そんな、悲しい遭難の歴史がこの名前に込められているんだと思うんですが、で、どこがどんな具合に 「不帰ノ嶮」 なのかというと、 この案内板 を見れば一目瞭然。 激しい風雪に曝されて、すっかり劣化しちゃってますが、言いたいことは分かりますよね。 なるほど、3つのコブみたいになってるところが “三峰” で、平たい顔に小さな耳が2つ付いているのが “二峰” なんですな。 で、二峰のピークは “二峰南峰” と “二峰北峰” とに分かれていると。 で、そこから更に歩いていくと、いよいよ八方池が見えてきて、最後はちょっとだけ下りになって、池のほとりに到着〜。 先生やったぜ! 俺、ついにここまで来たぜ!! 池そのものは正直、小さくて地味な奴なので、あまり過度な期待を抱いているとガッカリしちゃうかも知れませんが、ただ、達成感だけは半端ありませんな。 ここまでの道程が決して平坦なものでは無かっただけに、ここまで辿り着けた感激は何事にも変えられません。幸いなことに天気もまずまずで、水面に映る後立山連峰をカメラに収める事が出来ました。 定番の 「白馬三山」 は言うに及ばず、 「不帰ノ嶮」 の眺めも最高でありますなー。 三峰、二峰、一峰、さらには 「不帰キレット」 を通って 「天狗の大下り」 へと至る様子が、案内板のまんまやんっ♪ で、 「不帰キレット」 というネーミングも何かいいですよね。 キレっとした感じに切れ込んでいるところがキレットなんでしょうな、多分。

 すっかり満足したので、下山〜。 帰り道はだいたいの距離感が分かっているので、行きよりも早く感じられますな。下り坂はちょっと怖いんですが、ま、トレッキングポールがあれば大丈夫。 それが無い人はとりあえず、ポール牧の指パッチンとかで乗り切るしかないんですが、コースの最終盤、ゴンドラの駅までもうちょっと。 その辺りがゴツゴツの岩々になっていて、歩き疲れて疲労困憊した足腰にはちょっぴりデンジャラスでありました。 後からGPSのログを見たら、最後の最後で行きとは違うコースに迷い込んでいたようなんですが、木道コースでない尾根道のほうだと、ずっとあんな感じだったりするんですかね? ヤメといて正解だったと思いますが、で、黒菱平まで降りてみるとですね、周囲は濃い霧に包まれておりました。 感動的だった白馬三山をバックに咲き乱れるニッコウキスゲも、うーん、さっぱり。 今頃になってゴンドラで昇ってきた奴らをつかまえて、「すっごい霧ですねー。なーんにも見えませんねー。僕が朝来た時には晴れていて、すっごい綺麗な景色だったんですけどねー!」 と、自慢してやりたい気持ちでいっぱいでありましたが、いやあ、朝、早起きしただけの甲斐がありましたなー。 ゴンドラ駅から駐車場までは基本的に下り坂だったので自転車操業も快調だし、とまあそんなことで、最後に

   “八方尾根自然研究路” の軌跡  ( ← Click Here!! )

 を掲載しておいて、今回の旅は、おしまい♪

 ということで、今日からベーシスト編です。ドラマー編は前回で終わりました。アート・テイラーとか、ロイ・ヘインズとか、フィリー・ジョーあたりも取り上げたかったんですが、手持ちのネタが付きました。 結果、今ひとつ盛り上がらないまま終わってしまいましたが、ベース弾きに関しても状況は似たようなものです。 個人的に好きな、リロイ・ヴィネガーやカーティス・カウンスあたりは出し尽くしてしまったので、4回で片付きます。 乞う、ご期待! とまあそんなこんなで、今日はポール・チェンバース 『ベース・オン・トップ』 を取り上げたいと思うんですが、気が進みませんなぁ。。。 手持ちのネタがこれ1枚しか残っていないので仕方がないんですが、盛り上がらないっすよね、これ。 ジャケットのチェンバースくん、目つきが悪過ぎだしー。 ベース弾きのリーダー作というのは、概ね (1)ベース弾きが前面に出過ぎていて、ウザい。 (2)ベース弾きが後に引っ込み過ぎていて、リーダーである必然性が感じられない。 その2つのパターンに大別することが出来るんですが、これは前者のパターンでありますな。 ケニー・バレルハンク・ジョーンズアート・テイラーと、サイドマンに控えめな性格の人たちを据えておいて、その分、自分だけ目立っちゃおう。 そんな意図が透けて見える気がするんですが、とまあそんなことで、今週も適当に片付けちまいましょう。

 まずは歌物ナンバーの 「イエスタデイズ」 。 イントロからいきなりギターとの絡みで、チェンバースのアルコが炸裂します。 いや、アドリブでギコギコやられるよりは全然マシなんですけどね。 重厚で厳かな雰囲気はクラシック音楽を彷彿させるものがあって、これはこれでアリなのかも知れません。 で、そのまま弓弾きによるテーマへと流れていくんですが、あまりの重苦しさに気分が滅入って来ちゃいます。 まさに陰鬱なジャケットの印象そのもの。 さすがにこれは、ちょっとどうか? …と心配になっちゃうんですが、でも大丈夫。 途中からテンポが速くなって、ほんのちょっとだけ小マシになります。 ただ、アドリブに入ってからもずっとギコギコなのは、ちょっとどうか? …という気もするんですが、ベースというよりもチェロっぽいですよね。 『おくりびと』 でモックンが弾いてそうな。 モックンと木魚のコラボにしてやれば、一層、葬式ムードが高まったに違いありませんが、とまあそんなことで、テーマに戻って、おしまい。 多少重い感は否めないが、ギター、ピアノ、ブラッシュ・ドラムをバックにしたベース・ソロを前面に出しており、リーダー作であることを伝えてくれる。 そのように後藤誠クンが日本語ライナーで評しておりますが、まさしく、ベース弾きが前面に出過ぎていて、ウザい。 そんな作風でありました。 とりあえず、こんなのをアルバムの冒頭に持ってきちゃったプロデューサーの勇気に、乾杯♪

 で、次。  「ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ」 。 とりえあず、お馴染みのスタンダードが続く選曲だけは評価していいかと思うんですが、しかも今度はピチカートなので、好感度もアップ。 こういうベースがテーマを弾くパターンの奴って、1アルバム1曲の頻度であれば大いに評価していいと思うんですよね。 アート・テイラーのブラッシュ・ワークも特筆モノでありまして、チェンバース、バレル、ハンクと続くソロの流れも、概ね良好。 で、えーと…、ここで書くことが尽きたので、再び誠クンの力を借りなければなりませんが、ピチカット奏法によるアプローチでジャズ・ベースの真骨頂を聴かせる。ケニー・バレル、ハンク・ジョーンズのソロに移った後のウォーキング・ベースには、無数のセッションをこなしてきた貫禄すら感じさせる。強力無比なこのドライブ感こそジャズ・ベースの醍醐味と言えそうだ。 うーん、なるほど。 バックに回った時のウォーキング・ベースにまでは頭が回らなかったんですが、言われてみれば確かに、強力無比なドライブ感でありますな。 強力ムヒを粘膜に塗布した時のようなスリルを味わえる気がするんですが、とまあそんなことで、テーマに戻って、おしまい。

 他人の力を借りても、あまり大した行数稼ぎにはなりませんでしたが、ということで、次。  「チェイシン・ザ・バード」 。 チャーリー・パーカー作のバップ曲です。 個人的にバップって “六一〇ハップ” ほどにも好きになれなかったりするんですが、この曲の場合は2つの楽器が追いかけっこするところが 「チェイシン・ザ・鳥」 っぽくて、うーん、まずまず。 ギターを持った渡り鳥をベースが追いかけるという趣向なんですが、あ、 「対位法」 と言うんですな。 日本語ライナーを見て思い出しました。 個人的には対位よりも体位のほうが興味をソソられるんですが、テーマの後、ベース、ピアノ、ギターの順で各自のソロが披露されます。 中ではハンクがいいっすな。 バックに回ったチェンバースのウォーキング・ベースからは無数のセッションをこなしてきた貫禄すら感じさせるし、でもって、最後はテイラーが軽快なドラム・ソロを披露して、テーマに戻って、おしまい。 いや、何だか普通によかったっすな。 見た目と1曲目の印象で今まで毛嫌いしていて悪かった。 素直にそう詫びておきたいと思うんですが、もしかして今までずっと毛嫌いしていた毛ガニも、食べてみたら意外と美味しかったりするとか? 今までずっと毛嫌いしていた毛虫も、剃毛してやったら意外と可愛かったりするとか? いや、普通に芋虫みたいになるだけでしょうな、多分。

 ということで、4曲目。  「ディア・オールド・ストックホルム」 。 バレルのギターをフィーチャーしたテーマ部がとってもよかったりするんですが、リーダーが裏方に徹しているのが成功の要因でありましょう。 個人的にジャズ・ギターってさほど好きでは無かったりするんですが、ずーっとベースが前面に出てくるよりは変化があっていいですよね。 誠クンも 「テーマ部がギターであるのでヘビーな感じがしないところが人気の一因なのかも……」 などと書いております。 リーダーをディスってますなぁ。 ま、基本、チェンバースって日本ではネタキャラですからね。 で、アドリブ・パートでは普通にベースのソロもフィーチャーされるんですが、ま、ピチカートだし、主旋律を軽くフェイクするような感じだったりもするし、十分に許容の範囲内だと言えるでしょう。 続くバレルとハンクのソロも普通に好演だし、とまあそんなことで、テーマに戻って、おしまい。 いやあ、山場は越えましたな。 あとは曲名を見ただけでも残りカスっぽいので、今まで同様、適当に片付けておきましょう。

 ということで、次。  「ザ・テーマ」 。 安易なタイトルですな。 作曲したのはマイルス・デイビスで、よくライブとかでテーマとして演奏している、あの 「ザ・テーマ」 であります。 ジャズ・メッセンジャーズもテーマにしているんでしたっけ? どうせなら 「ザ・ラーマ」 にしておけば、マーガリンだったのにぃ。 …って、日本語としてほとんど意味をなしておりませんが、ギターと弓弾きベースのユニゾンでテーマが演奏されております。 で、その後、チェンバースのアルコ・ソロがフィーチャーされます。 やってはいけない事をやっちまいましたなぁ。。。 ま、ある程度は覚悟していたんですけどね。 でもまあ、 「ザ・テーマ」 だから、すぐに終わっちゃうよね? そんな期待とは裏腹に、普通に長い演奏だったりするんですが、ギターとピアノとドラムスにもしっかりアドリブのスペースが与えられているしー。 で、最後はドラムスと弓弾きベースの4バースで大いに盛り上がって、でもってテーマに戻って、おしまい。 で、次。  「コンフェッシン」 。 何と言うか、さりげない感じの仕上がりでありますな。 誠クンはバラードと書いておりますが、あまりそんな気はなくて、普通に地味。 ま、アルコでないだけマシだと思って諦めるしかないんですが、ハンク・ジョーンズのソロの出来がいいので、ちょっと救われた気分になります。 ということで、おしまい。

 CDにはもう1曲、オマケとして 「チェンバー・メイツ」 というのが入っておりますが、ま、別に入ってなくてもよかったな。 そんな気がしないでもありません。 テイラーのブラッシュ・ソロが圧巻。 そのように後藤誠が書いておりますが、同意。 ソロだけでなく、バッキングも冴えておりまして、もしかしてこれ、テイラーが “隠れリーダー” なんじゃないか? そんな感慨を抱いたりもするんですが、ということで、今日は以上です。

【総合評価】

 思ってたほど酷くはなくて、2〜4曲目あたりは傾聴に値する出来だったと思います。 ま、後半は普通に飽きちゃいましたけど。 とりあえずハンク・ジョーンズとアート・テイラーの出来は素晴らしかったので、ハズレではないです。 ただ、大当たりかというとそんなこともなくて、 「チョコバット」 でヒットが出たのと同じくらい。 その程度だと思っておけば、ま、妥当でしょう。


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