TELEFUNKEN BLUES (SAVOY)

KENNY CLARKE (1954/11/1,1955/2/7)

TELEFUNKEN BLUES


【パーソネル】

MILT JACKSON (vib,p) KENNY CLARKE (ds)
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<#1-4>
FRANK MORGAN (as) WALTER BENTON (ts)
GERALD WIGGINS (p) PERCY HEATH (b)
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<#5-8>
HENRY COKER (tb) FRANK WESS (ts,fl) CHARLIE FOWLKES (bs)
EDDIE JONES (b) ERNNIE WILKINS (arr)
【収録曲】

(01-04) STROLLIN' / SONOR / BLUE'S MOOD / SKOOT
(05-08) TELEFUNKEN BLUES / KLOOK'S NOOK / BAGGIN' THE BLUES / INHIBITIONS
【解説】 ( 2011年06月26日更新 / 連載 986回 )

 耳に水が入りました。 朝起きるといつも寝癖がついているので、シャンプーを使わずに洗面台で頭に湯をかけるのが慣わしになっているんですが、その際、左の耳に水が入りました。 頭に湯をかけていた際の出来事なので、正確にいうと耳に湯が入ったということになるんですが、あまりそういう表現はしませんからね。 試しに 「耳に湯が入った」 でググったら 「もしかして : 目に油が入った 」 と聞き返されてしまいました。  ま、 「管直人 有能」 で検索した時のグーグル先生の返しに比べれば取るに足りない反応なんですが、もしグーグルで 「塩サバ通信 面白い」 を検索したとしたら? あ、大丈夫ですな。 普通にウチのサイトと唐沢俊一クンの盗作関連が出てきただけでした。 毎回、唐沢スレのテンプレで名前を出して貰えて有り難い限りなんですが、あ、最近は こんなの も追加されたんですな。 ネタに困った時に有効的に活用させて頂こうと思いますが、それはそうと、耳に入った湯がなかなか取れません。 入ってから既に3時間半が経過して、温度的にはすっかり水になってしまったものと思われますが、このまま取れなかったら大変なことになってしまいます。 鼻の穴に入った水は 「鼻水」 になるだけで、あまり害はないんですけどね。そのまま放置しても 「鼻クソ」 になるだけなので、それを待ってホジってやれば大丈夫。 が、耳に入った水を放置しても 「耳クソ」 にはなってくれませんよね。 既存の耳クソがふやけて、柔らかくなっちゃうだけです。 それだけならいいんですが、このままだと中耳炎になっちゃいますよね。 いやあ、困りましたなぁ。。。

 無論、そうならないように、あらゆる手段は尽くしました。 左耳を下にしてピョンピョン跳んでみたし、左耳に手を当てて首を斜めに傾けて、右側頭部をトントン叩いてもみました。 それでも駄目なので、左手の小指で耳の穴をホジりまくりました。 が、駄目でした。 こういう場合は綿棒が有効なんですが、あいにく見当たらなかったので、代替品として麺棒を使ってみようかと思ったりもしました。 が、やってみるだけ無駄なのは分かりきっているので、大人しく 「耳かき」 にしました。 先端がへら状になった細長い棒状のほうと、反対側のフワフワの綿のほうを交互に突っ込んでガシガシやってみたんですが、効果は無し。 ま、水分のうちの半分くらいは外に出たと思うんですが、残余感があって、どうもスッキリしません。 で、そうこうしているうちに耳がめっちゃ痛くなってきました。これはもう、中耳炎路線、確定!? いやあ、大変なことになってしまいましたなぁ。。。

 …とまあ、そういう経験をしたことがある人は少なくないと思うんですが、子供の頃によく聞いた 「耳に水が入って取れないと、中耳炎になる」 というのは本当なんすかね? それなりに根拠があるような気もするんですが、実は嘘。 そんな話を耳にしたことがあるような気もするし、気になるので調べてみました。 結論から先に言っておきましょう。 やっぱり嘘でした。 外耳と中耳は鼓膜によって隔てられているので、耳に水が入っても急性中耳炎にはならないそうです。 むしろ中耳は鼻と繋がっているので、鼻に水が入った場合のほうが危ないそうですが、固まって鼻クソになってからホジる → 爪の雑菌が鼻から入る → 中耳に移動 → 中耳炎発症♪ そういう事態になるかも知れない最悪の選択をしていたんですな、僕。 鼻クソをホジリ過ぎて鼻血が出たりすると嫌だなと気を付けてはいたんですが、耳のほうまでは頭が回りませんでした。 「目から鼻に抜ける」 という諺があるんですが、実際は耳から鼻に抜けていたんですな。 まだまだ耳について知らないことがありそうなんですが、という事で今日は “耳” について考えてみたいと思います。題して 『耳についての耳寄りな話』

 顔についている器官の中で、“耳” は軽んじられているような気がします。 “耳” を100個集めて、ようやく “目” と同等。そんな扱いだったりしますからね。 誰がそんな扱いをしているのかというと、日本の諺なんですが、「目は口ほどに物を言う」 という諺から “目” と “口” とは同等であることが分かります。 が、 「百聞は一見にしかず」 。 耳から入る情報など、目から入る情報の100分の1にも満たない。 そう断言されちゃっているんですよね。 「目糞、鼻糞を笑う」 という諺にも、耳は登場しません。 ま、目糞も鼻糞も同じくらい馬鹿にされているんだから、いいぢゃん。 そういう見方をすることも出来るんですが、無視されるというのは馬鹿にされる以上の屈辱ですからね。 耳糞は歯糞と一緒に抗議していいレベルだと思うんですが、でも 「寝耳に水」 とか 「壁に耳あり、障子に目あり」 とか、耳が出てくる諺もあるじゃん。 そういう意見もあるかも知れません。 言われてみれば確かにそうなので、この問題にはこれ以上深入りしないでおこうと思うんですが、見た目の美醜を判定する材料としても、 “耳” というのは軽んじられていますよね。 目が可愛いとか、鼻がブサイクとか、唇がタラコとか、そういう話は出ても、「耳がチャーミング」 とか、そういう話はあまり耳にしません。 歌謡曲の世界を見ても “耳” はあまりパッとしませんよね。例えば、松本ちえこの 「恋人試験」 とか。

  私のいちばん可愛いとこ どこですか〜 次のうちからひとつにマルつけて〜
  耳 くちびる ちいさな瞳〜 胸 首筋 まあるいお鼻〜♪

 いきなり “耳” が出てるやんっ! “耳” が軽んじられている例としてはあまりに不適切でありましたが、いや、ちえこタンの耳が可愛いとは誰も言ってないんですけど。 その証拠に 「バスボンのうた」 のほうは

  ちっちゃい目が可愛いよって 恋人なら言うかな? 愛してくれそう ね、バスボン
  ひっくい鼻が色っぽいよって 恋人なら言うかな? 恋してくれそう ね、バスボン♪

 となっております。 「バスボンのうた 歌詞」 でググったら 「もしかして : バカボンの歌 歌詞 」 と聞き返されて、ちえこファンとしてはあまりにも遺憾なんですが、それはそうと、ほら、 「餃子みたいな耳が美味しそう♪」 って、恋人は言ってくれないじゃん、ね、バスボン。 かように “耳” が軽く見られているのは、顔の正面にではなくて横の部分に付いているのが原因ではないかと思うんですが、目立たないんですよね、“耳”。 ウマにしろ、ウシにしろ、ウサギにしろ、ネコにしろ、耳というのは目や鼻や口と同じく、顔の正面…というか、頭の上のほうに付いているような気がするんですが、どうして人間の耳は “横” なんすかね? ここに人類の進化に関わる重大な謎が秘められているような気がするんですが、ということで、調べてみました。 猿や人間は脳が大きくなって、頭が上の方に膨らんできた結果、耳が顔の横に移ってきた。 そういうことなんだそうです。今ひとつ納得いきませんけどね。 別に膨らんだ頭の上に耳が付いてたって、いいじゃん。 もしそうなったところでまったく違和感がないのは、 これ を見れば分かりますよね。 「こにゃん市長選挙」 って、頭の 「ひ」 が抜けてるやん。 そう思った人がいるかも知れませんが、 「ひこにゃん市長」 ではなくて、 「こにゃん市長」 で正解。 同じ滋賀県の湖南市というところがやってたイベントでありますな。 湖南市なんだから 「名探偵コナン」 で勝負すればいいのに、 「ぬこ市長」 っすかぁ。 で、 「こにゃん市議」 のほうも無事に決まったみたいですな。 これ 。 立候補した7匹のうち、シロさん (オス、0歳) が投票期間中の18日に急死したため落選扱いとなり…って、

  エエエェェェ(´д`)ェェェエエエ

 そこは 「落選扱い」 じゃなくて、 「名誉市議」 やろ、普通。 定数4のはずが、いつの間にやら6匹当選していて、定数削減の流れに逆行しているし、トップ当選でも得票数は95票って、今ひとつ盛り上がってないしー。 ま、これは保護された元飼いネコの里親探しらしいので、全員当選で正解なんですが、それなら別に投票の必要は無いしー。 ま、耳とは関係のない話なので、これ以上深入りするのはやめておきますが、若くしてお亡くなりになった上に落選の憂き目を見たシロたんのご冥福をお祈りしたいと思います。 で、深入りと言えば、耳の穴にもあまり深入りしないほうがいいみたいですね。 耳のしくみに関しては このサイト が分かりやすいかと思うんですが、奥に行くにつれてグロくなっちゃいますよね。 「蝸牛」 などというカタツムリみたいな形をした器官があったりするんですが、下手に外から突付いて刺激して、カタツムリが殻から出てきてナメクジになっちゃったりしたら、大変。 ツチ骨・キヌタ骨・アブミ骨あたりも、下手に挑発すると反撃されそうな野蛮な香りがプンプンと。 で、三半規管というのは平衡感覚を司っているんでしたっけ? 下手に触ると気持ち悪くなっちゃいそうですよね。 ちなみに三半規管というのは “三半” という規管があるのではなく、半円形をしたチューブ状の規管が3つあるから三半規管なんだそうです。 脊索動物のほとんどが半規管を3つ持っているんですが、ヤツメウナギ類は半規管が2つしか無いそうです。 三半規管はX軸・Y軸・Z軸の3つの軸があるからこそ意味があるのに、2つしかなくて普通に真っ直ぐ泳げるんですかね? いつもヨタヨタしていて、すぐ他の魚にぶつかって、「ワレ、どこに目ぇつけとんじゃ!?」 と凄まれたりして、顔の横に8つも目をつけているというのに駄目なヤツですなぁ、ヤツメ。 で、半規管が1つしかないヌタウナギなんてヤツもいるそうです。 こうなってくるともう、起き上がって動くことすら困難なのではなかろうかと。 おそらくずっと寝たきりだったり、ヌタきりだったりするんでしょうな、ヌタ。

 …と、ここまで書いたところで、耳に水が入ってから1日余が経過しました。 水のほうは9割がた取れた感じなんですが、痛みはまだ残っております。 ここ を見ると、必死で綿棒やら何やらで水を取ろうと奮闘するのは全くナンセンスだと書かれておりますな。 「必死に水を取ろうと頑張った結果、耳の中に傷をつけて耳が痛いと来院される方が多々いらっしゃいます」 って、もしかして僕のこと、思いっきり馬鹿にされてる? なんとも耳の痛い話なんですが、とまあそんなことで、耳の話はおしまい。

 ということで、今日からドラマー編です。 人材不足なのですぐにネタが尽きると思いますが、あまりにすぐ終わっちゃっても寂しいので、とりあえず通販で2枚ほど仕入れておきました。 今日はそんな中からケニー・クラークのリーダー作を紹介したいと思うんですが、いいですよね、ケニー・クラーク。 名前がシンプルなので、俳句を詠みたくなっちゃいます。例えば、えーと、 「抜けた毛に 苦楽の跡が 滲み出る」 とか。 楽な時はそんなに毛も抜けないと思うので、 「苦労の跡が」 のほうが、しっくりくるんですけどね。 出来ればケニー・クロウに改名して貰いたいところですが、ま、苦労と楽が交互にやってきて、スダレみたいになっちゃった頭を詠んだものだと思って頂ければ。 で、今日はそんなクラークの 『テレフンケン・ブルース』 というアルバムを紹介したいと思うんですが、変なタイトルですな。 どういう意味なのかは後で調べるとして、いかにもサヴォイ盤らしい、寒いセンスのジャケットと相俟って、ソソられない事この上なし。 で、今から解説を書かなければならないんですが、 「百聞は一見にしかず」 というのは、こと音楽に関してはまったく逆ですよね。 いくら曲や演奏について書かれたレビューを見たところで、そこから得られる情報は実際に演奏を耳にした場合の100分の1にも満たないに違いありません。 いくら頑張ってみたところで、どうせほとんど伝わらないんだから、今週も適当に流すことにしましょうかぁ。

 ということで、1曲目。 クラークのオリジナル、 「ストローリン」 。 このアルバムは前半と後半、2つの異なるセッションから成っているんですが、まずは “ウエスト・コースト・サイド” という位置付けになるようです。 売り出し中の若い黒人ハード・バッパーにM.J.Q.のメンバーを組み合わせたL.A.録音なんだそうですが、ロスアンゼルスであること以外、ウエストっぽい要素は見当たりません。別に編曲重視というワケでもないので、そっち系が嫌いな人でも大丈夫。 ちなみに売り出し中の若い黒人ハード・バッパーというのはフランク・モーガンウォルター・ベントンの事ですかね? 売り出してはみたものの、思ったほどには売れなくて、地味なまま終わってしまったキャラという感じがしないでもないんですが、で、M.J.Q.って、言われてみれば確かに初代のドラマーはケニー・クラークなんですよね。 で、あのグループの実質的リーダーはジョン・ルイスだと思うんですが、ここには彼の姿はなく、代わりにジェラルド・ウィギンスがピアノを弾いていたりします。仲間割れ? ま、いろいろとオトナの事情があったんだと思うんですが、で、曲のほうはアレです。 ハード・バップというよりも純正ビ・バップといった感じで、若干、古臭い感が無きにしもあらずなんですが、1954年の録音ですからね。 ま、こんなもんでしょう。 ヴァイブとサックスのユニゾンでシンプルなテーマが演奏された後、フランク・モーガンのアルト・ソロが登場します。 ググってみたら、 「西海岸における “第二のチャーリー・パーカー” という期待を一身に集めた」 といった記載が見られたんですが、確かにパーカー直系っぽい流麗な吹きっぷりで、悪くないと思います。微妙に 「オパス・デ・ファンク」 っぽいフレーズが登場したりもするんですが、 続いてミルトのヴァイブか登場。 華麗なマレット裁きぶりは、さすがだと思います。 で、短いアンサンブル・パートを挟んでベントンくんのテナーがフィーチャーされるんですが、これはまあ、普通に地味です。 で、最後にサックスとドラムスの4バースでそれなりに盛り上がって、でもって、テーマに戻って、おしまい。

 で、次。  「ソナー」 。 作曲者としてクラークとミンガスの名前がクレジットされているんですが、けっこうよく耳にする有名なナンバーですよね。 有名なだけに、それなりには佳曲だと思います。 ゆったりとしたテンポでグルーヴィにテーマが演奏された後、最初に登場するのはフランク・モーガン。 以下、ミルトとベントンのソロが続いて、その後、ちょっとしたアンサンブルとベースとの掛け合いが出てきたりするあたり、で、その途中に短くピアノのソロが挟まれたりするあたり、ハード・バップの萌芽のようなものが感じられます。 ちょっぴり萌える芽であるな。そんな気がします。 でもって、テーマに戻って、おしまい。 ということで、3曲目。  「ブルース・ムード」 。 ブルーなムードを持ったクラークのオリジナルです。 ま、よくあるバップ風のブルースなので、取り立てて書くようなことはありません。 ミルト・ジャクソン → フランク・モーガンの順で、各自、それなりに良好なソロが展開されております。 でもって、テーマに戻って、おしまい。 ま、悪くはないんだけど、早くもちょっぴり飽きてきた。 そんな様子がヤル気のない解説から窺われますが、ま、後半に入れば少しは書くこともあると思うので、とりあえずあと1曲の辛抱です。 ということで、次。  「スクート」 。 ガーナーとベアル。 そんな名前が作曲者としてクレジットされているんですが、2人がかりで作ったわりには、ま、普通ですな。 「三人寄れば文殊の知恵」 という諺がありますが、二人寄っても “もんじゃ焼き” チェーン。 それくらいの効果しかないのかも知れません。 ま、サビのメロディは普通にいい感じだったりするんですけど。 で、テーマの後、ヴァイブとアルトのソロがあって、テーマに戻って、おしまい。

 ということで後半です。 “イースト・コースト・サイド” っすか。 アーニー・ウィルキンスという人が全曲で作曲と編曲を担当しているようで、何となくこっちのほうが西海岸っぽいような気もするんですが、ニューヨーク録音なのでイースト・コースト。 それだけの意味です。 サイドマンはベイシー楽団のピックアップ・メンバーなんだそうで、前半に続いてミルト・ジャクソンの名前も見えるんですが、ヴァイブではなくてピアノを弾いているというのが、ちょっと異色かと。 トロンボーン、バリトン、テナーもしくはフルートという、変則的な3管セクステットでありますな。 とまあそんなことで、 「テレフンケン・ブルース」 。 アルバム・タイトル曲なんですが、変な名前ですよね。 そういう意味なのかと思ったら、意味不明。 電子辞書にも載っていなかったんですが、ググってみたら、ジャケットでネーチャンが座っているマイクが、どうやらテレフンケンらしい。 そう判断してもあながち間違いではなさそうな結果が得られたんですが、その筋では有名みたいですね、テレフンケン。 で、曲のほうはアレです。 ゆったりしたテンポのディープなブルースです。 イナカくさい上にイカ臭くもあったりして、都会派で魚介類がさほど好きではない僕にとっては、ちょっと辛いものがあるんですが、最初に登場するテナー (?) のソロも中間派っぽい古臭い感じで、ちょっとアレなんですよね。 が、続くミルト・ジャクソンのピアノ・ソロはとても余技とは思えない出来で、これは素直に賞賛していいと思います。 で、その後、フルートのソロが登場するんですが、これはフランク・ウエスという判断で間違ってないですよね? となると最初に出てきたサックスはウエスのテナーではなくて、チャーリー・フォークスとかいう人のバリトンということになるのかも知れませんが、僕の耳にはテナーにしか聞こえなかったりします。 外耳炎になりかけの耳なので曖昧なのは仕方がありませんが、とまあそんなことで、トロンボーンのソロがあって、テーマに戻って、おしまい。

 ということで、次。  「クルックス・ヌーク」 。 とってもクルックスなヌーク。 そんな感じの曲に仕上がっております。 3管のハモリによるテーマ部は、ちょっぴり西海岸風だったりして、個人的にはちょっとアレなんですが、最初に登場するヘンリー・コーカーのトロンボーン・ソロは、いかにもボントロな風情があって、悪くありません。 続くフルートとピアノのソロも無難な出来で、で、その後、やっぱりテナーのように聞こえちゃうサックスのソロが出てくるんですが、これってやっぱりバリトンなんすかね? よく分かりませんが、最後にもう一度トロンボーンが出てきて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 ということで、次です。  「バギン・ザ・ブルース」 。 もうブルースは、ええねん。 そう言いたくなっちゃうんですが、何ともバギンなブルースでありますな、こりゃ。 ただでさえ蒸し暑くて不快なのでヤメて欲しいところなんですが、で、テーマに続いて登場するソロは、誰がどう聞いてもバリトン・サックスです。 となると、今までの2曲はウエスがテナー&フルートだった公算が強いんですが、それはそうと、バリトンに続いて今度はトロンボーンが出てきたりして、嫌がらせっすかね、こりゃ。 浜岡原発の停止という有能な管直人クンの英断によって、この夏の電力不足が他人事ではなくなってしまったので、エアコンを付けずに扇風機だけで頑張っているんですが、そろそろ限界。。。 今の室温は 35.5℃なので、熊谷人のことを思えばまだまだなんですが、暑苦しいブルースを聞く電力だとか、誰も読まないどうでもいいレビューを書いてるパソコンの電力だとか、そういうのを自粛して、その分をエアコンに回したほうが得策のような気がしてきました。 ということで、さっさと最後の曲に進めましょう。  「インヒビジョンズ」 。 ファンキーな雰囲気の、なかなかの佳曲でありまして、最後に来てようやく救われた気分になりましたが、テナー、トロンボーン、ピアノと続くソロの出来もよくて、とまあそんなことで、今日は以上です。

【総合評価】

 とにかくアツイっす。 いや、演奏のほうはさほど熱くはないんですが、とにかく部屋が暑いっす。 この夏は2ヶ月ほど避暑地で過ごさない限り、このまま連載を続けるのは無理なような気がしてきましたが、とりあえずまあ、ドラマーがリーダーである必然性がほとんど感じられない1枚ではありましたな。 ケレン味が無さ過ぎて、素人の受けはあまりよく無さそうなんですが、とにかくまあ、クソ蒸し暑くて思考不能状態なので、また来週!


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