大きいのもあれば、小さいのもある。 柔らかかったり、硬かったりする。 ペロペロ舐めるのが楽しい♪ 今日はそういうアレについて考えてみたいと思います。 そうです、アレです。 飴です。 どうして飴なのかというと、雨の季節なので、飴について考えてみようと思ったからなんですが、ただ、飴だけでは1回分のネタにはならないような気がします。 そういう場合は “アメ” から “カメ” 、さらには “サメ” へと話を広げていこうと思うんですが、それでも駄目なら次は “タメ” ですか。 タメぐち、ため池。 それくらいしか思い付かないので、更に “ナメ” まで出す羽目になるのは目に見えておりますが、なめこ、なめたけ、なめくじ、なめ猫。 さすがにここまで来れば何とかなりそうですけどね。 ま、なるだけ、飴を舐める話だけで引っ張れるように頑張りたいと思いますが、そもそも飴というのは、どれくらいの歴史があるものなんでしょうか? 金太郎飴というのがあるくらいなので、金太郎が活躍していた時代に存在していたのは間違いないんですが、じゃ、源氏パイは光源氏が活躍していた時代からあったパイなのかと言われると、ちょっと疑問なんですけど。 光GENJI がローラースケートを履いて踊っていた頃には既にあったと思うんですが、ローラースケートで踊りながら源氏パイを食べるとカスがぽろぽろ落ちるので、やめて欲しいところではあるんですけど。 2ちゃんねるの ●ウマーだが、ボロボロこぼれる菓子●散乱● というスレにも、早い段階で名前が挙がっておりますな。 これ 。 2004年04月って、えらく古いネタなんですが、7年後の今でもボロボロが改善されているとは思えないし、で、その他、ルマンドという意見も多く見られました。 というか、ルマンド最強! …といった感じでありましたが、昔、ルマンドを食べる時よく 「吸い付いて食べなさい!」 と怒られた。 そんなレスもあったりして、何だかノスタルジックな気分になってしまいました。
とまあそれはそうと、飴。 昔を懐かしく思い出させる飴というと僕の場合、 “カンロ飴” ということになります。 父方の婆ちゃんの大好物だったんですよね。 相撲取りでは麒麟児が好きだったみたいですけど。 ノートに鉛筆でびっしり 「麒麟児LOVE♥ 麒麟児LOVE♥ 麒麟児LOVE♥…」 と書こうとして、3個目で面倒になって挫折した。 そういう過去があるのではないかと踏んでおりますが、一緒に名古屋まで相撲を見にいった時とか、東京へ行った時の新幹線の中とか、くれるのはいつもカンロ飴でありました。 よっぽど好きだったのか、あるいは家が八百屋だったので、売れ残ったヤツの在庫処分だったのか。 僕としてはサクマ式ドロップとかのほうが嬉しいんですが、あれは売れ筋だったのかも知れません。 ま、今となっては醤油味のカンロ飴も懐かしい限りなんですが、一方、嬉しくない思い出の飴はというと断然、 “水飴” でありますな。 いや、水飴自身に罪はありません。 祭りの屋台で売ってる水飴は大好きでした。 割り箸2本に巻き付けてネリネリするヤツがありましたよね。 ま、あれは水飴の味そのものというより、ネリネリするという行為のほうが楽しかったんですが、で、楽しくない水飴というのはどういうのかというと、輪切りの大根を漬け込んだヤツ。 僕は子供の頃、小児喘息に苦しむ虚弱児童だったんですが、カーチャンに最近ではオリゴ糖入りのキャンディというのも出てきておりますが、古典的な飴の材料として使われているのは断然、二糖類。 宮本武蔵でも二刀流ですからね。 千手観音にでもならない限り、なかなか “多刀流” というのは使いこなせないようですが、ま、阿修羅なら “オリゴ刀流” まではいけそうなんですけど。 で、二糖類というのは2つの単糖類の組み合わせで作られるわけなんですが、ブドウ糖+ブドウ糖=麦芽糖、ブドウ糖+果糖=ショ糖、ガラクトース+ブドウ糖=乳糖。 そういう公式が成り立つようです。 ショ糖というのが世間一般で言われる “砂糖” の主原料なんですが、同じブドウ糖+果糖の組み合わせで “パラチノース” というものになることもあるようです。 材料は同じなんですが、砂糖に酵素を作用させるとパラチノースになるみたいです。 砂糖よりもゆっくり分解されるため、血糖値が急に上がるということがなくて、糖尿病患者にも安心。 ま、それはさて置いて、水飴というのは砂糖 (ショ糖) ではなくて、麦芽糖だったんですな。 ショ糖を煮詰めたものは結晶化しやすいんですが、麦芽糖を煮詰めたものはドロドロのまま。 そういえば長崎カステラのしっとり感は、水飴を使うのがポイントだという話を聞いたことがあるんですが、逆にドロドロの水飴を固形の飴にするには、適当に砂糖を加えてやればいいわけです。 江戸時代に入って一般庶民の間でも砂糖が使われるように、硬い飴が作られるようになったみたいですな。
“有平糖” と “金平糖” 。 この2つが日本におけるハードキャンディーの元祖なんだそうですが、いずれもポルトガルが起源のようです。 砂糖の固まりが金平糖で、砂糖と麦芽糖の混合物の固まりが有平糖。そのように考えていいんですかね? “べっこう飴” なんてのは見た目的に “有平糖” のバリエーションのように思えるんですが、調べてみたら材料は砂糖と水だけみたいです。 透明なヤツは水飴入りとか、そういう単純な話ではないんですな。 そういえば10数年前のエロサイトって “Bekkoame” というプロバイダーが妙に多かったですよね。 そんなことを思い出して、ちょっぴりノスタルジックな気分になってしまいましたが、それより更に20年ほど遡ると “黄金糖” の思い出が蘇ってきます。 小学校の運動会とかマラソン大会とかの参加賞って、“黄金糖” 3個とかだったんですよね。 まったく嬉しくは無かったですな、ありゃ。 ただ甘ったるいだけで、ちっとも美味しくないですからね、黄金糖。 有平糖の時代から、まったく何の進化もしてないんじゃないですかね? そう思って何気なく “有平糖” の画像検索をしてみたら、何やら芸術的な こんなの が出てきちゃったんですが、えー、有平糖って、こんなん? 有平糖≒黄金糖だとばかり思い込んでいたんですが、ぜんぜん違うやん! 学校から貰って来た黄金糖を見て、うちのカーチャンが
J( 'ー`)し 「アリヘイトウ」カー
…と言ってたような気がするんですが、もしかして間違った知識を植え付けられていたとか? 南蛮人が凝った形の飴を作れるとは思えないので、写真のような奴は恐らく日本人が魔改造したんだと思うんですが、じゃ、有平糖の原形は黄金糖みたいな形だったのかというとそうではなくて、クルミのように筋がつけられた丸い形をしていたんだとか。 やはり僕は嘘を教えられていたようなんですが、有平糖の画像の中には “栄太郎飴” みたいなのもありますな。 右端の上から3番目の奴がソレなんですが、この飴も僕の子供時代の定番でありましたな。どうやらアレも有平糖の一種のようなんですが、もしかして有平糖って、何でもアリ? 砂糖と水飴を混ぜて煮詰めて固形化した甘いだけの飴=有平糖。 そういう一般名詞のような概念であるとすれば、黄金糖も有平糖の一種だと考えていいのかも知れませんが、飴の中でも、水飴に比べて砂糖の分量が多いタイプの飴が有平糖という定義もあるようで、単純そうに見えて意外と複雑なんですな、飴の世界も。 で、最初のところにも書いたんですが、飴には大きいのもあれば、小さいのもありますよね。 で、柔らかいのもあれば、硬いのもあります。 「お口の中に入れると硬くて大きくなるのぉ♪」 ということはなくて、お口の中に入れると少しずつ小さくなります。 で、硬いモノは最後まで硬いままなんですが、柔らかいモノはどう頑張ってみたところで最後まで柔らかいままで、何ともなりません。 思わず噛みたくなっちゃったりするかも知れませんが、寒さで硬くなっているソフトキャンディは、噛んでいるうちに柔らかくなったりしますけどね。体温で温度が上がるからなのか、あるいは唾液の力で消化されるのか、恐らくその両方だと思うんですが、ハードキャンディの場合は柔らかくはならずに、小さく砕けますよね。 イメージ的に、水飴よりも砂糖が多いとハードタイプに、その逆だとソフトタイプになりやすいような気がするんですが、その理解で合ってますかね?
ということで、調べてみました。結論から先に言いましょう。僕の考えは間違っておりました。砂糖と水飴の分量はどうなんだかよく分かりませんが、煮詰め方の違いによって硬さが変わってくるようです。糖液を高温 (140〜160℃) で水分量2〜3%程度に煮詰めたのがハードキャンディで、中温 (100〜125℃) で水分量6〜7%程度に煮詰めたのがソフトキャンディなんだそうです。水分が多いから柔らかいんですな。なるほど。言われてみれば確かに干し椎茸のほうが生椎茸よりも硬かったりしますよね。ということで、この問題は解決。 で、最後に砂糖不使用の飴について考えてみたいと思うんですが、例えばの話、水飴だけで固形の飴を作ることが出来れば、それは “砂糖不使用” ということになりますよね。 砂糖は使っていないぜ!(麦芽糖は使ってるけど。) …って、ちょっとインチキ臭くはあるんですが、間違ったことは言ってません。 砂糖を入れずに水飴だけで固体になるのかどうかは知りませんが、アロンアルファとかで固めたら何とかなるような気がしないでもありません。 ま、さすがにそれでは味が劣化するような気がするので、出来れば健康にもあまり害のない “接着剤” を使いたいところなんですが、そこで登場するのが “糖アルコール類”。 糖類を還元 (=糖類に水素を付加) すると、そういうのが出来るそうです。 根は糖類なので糖類と似た性質があるんだけど、還元しちゃってるから、糖類では無いっ! そう強引に言い張れるという特徴があります。 で、これ、普通の砂糖に比べるとカロリーが少ないんですよね。 何故かというと、ほとんど消化吸収されずに、そのままウンコとして排出されちゃうので、 “栄養” にはならないという。 つまり、人間にとってはあまり必要のない物質ということになりますか。 小腸で消化・吸収されずにそのまま大腸に移動して、大腸内の浸透圧を無駄に高めるので 「お腹がゆるく」 なるんだそうです。 僕はいつも言ってるように、キシリトールの飴やらガムやらを食い過ぎると、途端に下痢になっちゃうんですが、世の中には何ともない人もいるそうですな。信じられません。 もしかして、そういう人というのは糖アルコール類を消化・吸収しちゃってるとか? だとすれば、虫歯の問題はさておいて、カロリー摂取的な意味では、わざわざ “砂糖不使用” を食べる意味が無いんじゃないかという気がするんですが、そんなものが消化出来ちゃうって、もしかして、変な病気? 下痢になるのは、元気な証拠♪ ショーコー、ショーコー、ショコショコ、証拠〜♪ そう、前向きに考えて生きていきたいと思います。
飴に関してはまだまだ僕の知らないことがたくさんありそうなんですが、とまあそんなことで 「飴と無知」 のお話は、おしまい。
ということで、今日はメルバ・リストンです。 マイナーですな。トロンボーンを吹くギャルという、かなり稀有な存在です。 ま、 「スイングガールズ」 なら普通にこの楽器を吹く人はいるんでしょうが、コンボでリーダーを張れるというのは、なかなか。 が、この人の場合、ボントロ奏者というよりも、作曲家としてのほうが有名だったりするかも知れません。 ま、有名とまではいかないかも知れませんが、少なくとも僕は何度かこの人の名前を見掛けたことがあります。 で、某ネット通販サイトでメルバたんのリーダー作がCD化されているのを知って、何だか嬉しくなって注文したところ、 「入手困難」 という返事が来たんですが、だったら最初から売ろうとするなって! こういう場合の 「入手困難」 というのは、「手に入れるのはとっても難しいんだけど、何とか頑張ってみる!」 といった前向きな決意表明ではなくて、 「手に入るかと思ったら駄目だったので、諦めてくれ。」 というのと、ほとんど同義ですからね。 今まで、何とかなった例 (ためし) がありません。 で、今回も完全に諦めていたんですが、意外にも注文から1ヶ月後くらいしたら、ちゃんと手元に届きました。 それがこの 『メルバ・リストン・アンド・ハー・ボーンズ』 というアルバムなんですが、届いてみたら想像していたのとはちょっと違った出来だったので、別に届かなくてもよかったような気もします。 ま、せっかくなのでネタとして取り上げてはみますけどね。 どういうところが予想と違ったのかというと、とにかくトロンボーンばっかり、たくさん入り過ぎぃ。。。 全部で3つのセッションから成っていて、もしかしたら正式にレコードとして発売されたものではなく、適当な演奏を集めてCD化したものなのかも知れませんが、メルバたん意外に3人くらいのボントロ奏者が加わっているものが多いです。 『メルバ・リストンと彼女のボーンズ』 という名前なので、それで正解なのかも知れませんが、地味な楽器を何本集めてみたところで、地味に拍車が掛かるだけだしぃ。。。 全部で12曲も入っていて解説を書くのも面倒だし、ま、先週に引き続いて今回も適当に片付けることにしましょうかぁ。
ということで、1曲目です。スライド・ハンプトンのオリジナルで、 「クリスマス・イブ」 。 メルバにスラ・ハン、更にはジミー・クリーブランドにフランク・レハックと、全部で4人ものボーンズが参加しております。 4本のボントロのハモリで、ちょっぴりファンキーなテーマが演奏された後、ボントロ奏者が1人ずつ前に出てきて、各自が短めのソロを取る。その合間に、短い合奏パートが挟まれたりする。そういった構成であるように思われるんですが、同じ楽器でも微妙に音色やニュアンスが違ったりするところが御一興かと。どれが誰なのかを判別する気にもなりませんが、クリスマス・イブらしく、2番目の人がジングルベルっぽいメロディを吹いてたりしますな。 個人的には管楽器軍団に続いて登場するレイ・ブライアントのソロが、(・∀・)イイ!! クリスマス・イブらしく、ゴスペル・ライクな雰囲気に満ち溢れているところがいいと思うんですが、とまあそんなことで、合奏パートがあって、短いタイコのソロがあって、テーマには戻らずに、おしまい。 参加人数のわりには、ちょっとした小品といった感じなんですが、ま、悪くは無い立ち上がりだと思います。
で、次。 「ホワッツ・マイ・ライフ・テーマ」 。 作曲者にはサッシャ・バーナンドとかいう人の名前がクレジットされておりますが、歌物ナンバーなんすかね? 先ほどと同じセッションなんですが、スライド・ハンプトンがトロンボーンではなくてチューバを吹いているところが、アレです。 テーマ部もチューバが主導していて、ちょっぴりレイ・ドレイパーの吹く 「ポールズ・パル」 を彷彿させるものがあります。 そこに絡んでくるトロンボーンのアンサンブルも、ほのぼのとした味わいがあって、でもって、ソロ先発はブライアントでありますか。小粋さがたまりませんな。 …とか思っていると、すぐにトロンボーンのソロになっちゃうところが、ちょっと物足りないんですが、ここでもきっちり3人分のソロがフィーチャーされております。チューバのソロもあります。でもって、テーマに戻って、おしまい。 これまた小品感が半端無いんですが、で、次。 「ユー・ドント・セイ」 はメルバたんのオリジナル。 ここまで、抜群の存在感があったブライアントが抜けて、その代わりにケニー・バレルのギターが入ったりするセッションなんですが、ま、気分転換には悪くないかも知れません。 曲そのものの出来も地味ながら、それなりにファンキーだったりするし。チャーリー・パーシップのドラミングも、なかなかキレがいいですよね。残尿感もなくて、うーん、すっきり♪ アドリブ・パートはソロを取る人と、バックで景気を付ける人とのバランスがよくて、アレンジ的にもなかなかよく練られていると思います。 ボントロ以外にバレルのソロもフィーチャーされて、でもって、テーマに戻って、おしまい。
で、次。 「ザ・ダーク・ビフォー・ザ・ドーン」 。 作曲者のところに “Feather-Hampton” とクレジットされておりますが、スライド・ハンプトン絡みですかね? フェザー(?)のほうは、誰だか分かりませんけど。 いかにも 「ザ・夜明けの前の、ザ・暗闇」 らしい静謐なバラード・ナンバーでありまして、重厚なブラス・アンサンブルと軽妙なピアノとの対比が、生ごみ堆肥化容器のような爽やかさを演出しております。 チューバの超低音も地味に味を出してますな。 ということで、5曲目です。 「ポウ!」 レオナルド・フェザーという人の曲です。 となると、さっきの 「ザ・暗闇」 も同じフェザーだった可能性が高いんですが、俗にレナード・フェザーという名前で知られる、あの人でしょうか? そういえばCDの片隅に1〜8曲目まではレオナルド・フェザーのプロデュースである旨の記載がありますな。 9〜12曲はチャック・ダーウィンという人がプロデュースしているようで、となると8曲目までがオリジナルのレコードだった公算が強いですね。 ということなら、あと4曲だけ頑張れば、残りは超適当でも誰からも文句は出ないに違いありませんが、で、これはアレです。 いかにも 「ポウ!」 らしい元気溌剌としたナンバーです。 「ポーン」 とか 「パーん」 とか 「ポカッ」 とか、そういった感じの擬音語のようですが、今の日本なら 「ぽぽぽぽーん♪」 というのがいちばん適切な訳語かも知れません。 出だしの部分のアンサンブルは、「ぽう! ぽう! ぽう、ぽう、ぽっぽっぽぽっぽ〜ん♪」 と言ってるようにも聞こえますな。アドリブ・パートはソロを取る人と、バックで景気を付ける人とのバランスがよくて、アレンジ的にもなかなかよく練られていると思います。 ま、こういうパターンばかりが続くと、そのうちにちょっと飽きてくるんですけど。 ブライアントのソロが相変わらずいい感じだったりして、で、終盤は4本のトロンボーンのチェイスで大いに盛り上がって、でもって、テーマに戻って、おいまい。
ということで6曲目です。 「ブルース・メルバ」 はメルバちゃんのオリジナル・ブルース。 バレルのギターがブルージーなムードを高めてくれておりますが、個人的にはこういうのは、ちょっとアレだったりします。 誰かのトロンボーン・ソロも、ちょっと世間を舐めているところがあるしー。 ま、確信犯なので文句を言っても始まらないんですが、中盤、テンポが速くなってスインギーな展開になったりするところは悪くなくて、ということで、次。 「ザ・トローリー・ソング」 。 “Martin-Blace” の作品です。 ちょっと世間を舐めたような曲調だったりして、ま、途中でちょっとマシになったりもするんですが、多くを語る必要もなかろうかと。 で、次。 「ワンダー・ホワイ」 は “Brodzsky-Cann” の作品なんですが、出だしの部分がアレです。 「あずさ2号」 のイントロです。 ま、途中からはぜんぜん狩人では無くなってしまうんですが、何だか地味な感じのバラードでありますな。 これがアルバムの締めだとすれば、ちょっと残念な気がするんですが、CDだとあと4曲も残っていて、それはそれで、ちょっとアレだったりするんですけど。 ただ、トロンボーンがメルバを含めて2本に減るし、バリトン・サックスが入ってたりするし、ピアノがウォルター・デイビス・ジュニアだったりするしで、これはこれでなかなか興味深いセッションだったりするんですけどね。
ということで、9曲目。 メルたんオリジナルの 「インソムニア」 。 曲そのものは何だか地味なんですが、メルバと思われるトロンボーンのソロは、なかなかいいです。マーティ・フラックスとかいう人のバリサクも、ワイルドで悪くないどー。 トロンボーン(その2)もいい感じだし、ウォル・デビのピアノがあまり聞けないのはちょっと残念なんですが、ということで、次。 3つのうち、2つのセッションでトロンボーンを吹いているフランク・レハックとかいう人のオリジナルで、 「ベリー・シリアン・ビジネス」 。 シリアンというのは中東のシリアのことらしいんですが、石油・天然ガス関連の仕事なんすかね? アップ・テンポのバピッシュなナンバーでありまして、ボントロとバリサクの、いい感じの絡みが楽しめます。 ウォル・デビくんのソロも聞けます。 ブライアントと比べるとあっさり風味なんですが、ま、これはこれで、アレだと思います。 で、続く 「ネバー・ドゥ・アン・アバダニアン」 は、レハックとデイビスの共作と思しきナンバーです。 何だかどこかで聞いたことのあるクリスマス・ソングと類似しているような気がしないでもないんですが、各自の充実したソロを堪能することが出来ます。 で、最後はメルたんのオリジナルで、 「ザグレッド・ディス」 。 とっても 「ザグレッド・これ」 でありまして、とまあそんなことで、今日は以上です。
【総合評価】
変に期待が大きかったせいか、最初に聴いた時の印象がちょっとアレだったんですが、改めて聴き直してみたら、うーん、まあまあ? 少なくとも5曲目くらいまでは、なかなかいい感じであると評価していいと思います。特にブライアントの好演が光りますな。公園で後援活動をしたくなるレベルです。 正直、後半はちょっと飽きちゃったし、知ってる曲が 「あずさ2号」 のイントロくらいしかないので、初級者レベルには辛いものがありますが、通ぶりたい人には最適のアイテムであると言えましょう。 痛風ぶりたい人にも、いいかもー?