EXODUS (PHILIPS)

SLIDE HAMPTON (1962/11/14,18)

EXODUS


【パーソネル】

RICHARD WILLIAMS (tp) NAT PAVONE (tp) SLIDE HAMPTON (tb)
BENJAMIN JACOBSEL (tb) GEORGE COLEMAN (ts) JAY CAMERON (bs)
BUTCH WARREN (b) INNIE RUGGIERO (ds)
【収録曲】

(01-03) EXODUS / STAR EYES / CONFIRMATION
(04-05) A MOMENT'S NOTICE / I'LL TAKE ROMANCE
(06-07) I REMEMBER CLIFFORD / STRAIGHT , NO CHASER
【解説】 ( 2011年05月08日更新 / 連載 979回 )

 零時過ぎに桑名を出発し、伊勢湾岸道と東名阪と新名神と名神と中国道と山陽道と瀬戸中央自動車道を走って


< 瀬戸大橋と与島パーキングエリア > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 午前5時過ぎ、瀬戸大橋を渡る。 大橋渡くん(仮名)が運転する車の助手席から撮ったのが (写真いちばん上) なんですが、ゴールデンウィークの真っ只中であるにも関わらず、夜中に出発したのが功を奏してここまで渋滞知らずでありました。 ちなみに大橋渡くん(仮名)というのは大橋のぞみとワタリガニが好きなオッサン。 そういうキャラだったりするんですが、とまあそんなことで、与島パーキングエリアに到着。 とりあえず駐車場の付近から橋を眺めて、その後、展望台から周囲を展望してみました。 天気は悪くない筈なのに視界がぼやけているのは黄砂か、香坂みゆきか、どちらかの仕業に違いないんですが、視界が悪いのは歯科医の仕返しかも知れないし、いや、仕返しされるようなことを歯科医にした覚えは無いんですが、ただ、鹿を虐めたことはあるんですよね。子供の頃、鹿せんべいを欲しがる鹿をシカトしたことがあります。あの時の鹿の仕返しなら視界が悪くても仕方が無いような気がします。若かりし頃の過ちを、しかと受け止めるしかありませんが、とまあそんなことで坂出北インターに到着。 いやあ、四国ですなぁ。

< 栗林公園 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 ということで、とりあえず高松の 栗林公園 に行ってみました。 4〜9月の間は5時半から開園しているので、朝が早い年寄りにも安心なんですが、6時の時点で東門近くのコインパーキングに余裕で止める事が出来たので、年寄りでなくても朝早くから行動するのが得策であると言えそうです。公園の中の便所も空いているので、落ち着いて用便することが出来るしー。 で、この栗林公園というのはですね、広いです。 国の特別名勝に指定されている公園の中で最大なんだそうです。どれくらい広いのかと言うと、約75ヘクタール。 “日本三名園” と称される後楽園・兼六園・偕楽園の面積が10.5〜13.5ヘクタールらしいので、断トツやん♪ …と思ったら、栗林公園の面積には背後に聳えている紫雲山の部分も入っているらしく、それってインチキやん! …と、金沢市民や水戸市民から文句が出そうな数字ではありますな。 岡山とは仲がよさそうなので、後楽園は黙認してくれるかも知れませんけど。 どうして岡山と香川は仲がいいのかというと、岡山と広島は仲が悪く、香川と愛媛も仲が悪いので、 「敵の敵は味方」 という心理が働くんだと思うんですが、ちなみに栗林公園は庭園の部分だけでも16.2ヘクタールあるようなので、兼六園や偕楽園も潔く負けを認めたほうが得策なのではなかろうかと。 水増し部分の 紫雲山に関しても、借景としては欠かせない存在だと言えるしー。 で、写真のほうはアレです。 (いちばん上) は躑躅です。 芙蓉沼の近くに咲いていたんですが、しかし何ですな。躑躅 (つつじ) という漢字は、ちょっぴり髑髏 (どくろ) に似てますなぁ。 僕は小学生の頃にテツジという奴に虐められたので、ツツジが今ひとつ好きになれなかったりするんですが、テツジなんて奴は髑髏に呪われてしまえ! そう思わずにはいられません。

 で、 (写真・上から2番目) は “石壁(赤壁)” の辺りです。 自然と人工物とが自然な感じに溶け込んでいて、自然薯だじょー。 で、 (写真・真ん中) は、んーと、“アオサギ”? 僕は鳥にはまったく疎いので、名前は超テキトーなんですが、うちの近所では見掛けたことのない鳥で、もしかしたらレッドデータブック級の超レア物だったりするとか? 辮髪っぽいヘアスタイルと、喉毛(?)のフサフサ感が、めっさオシャレ♪ で、調べてみたら名前はアオサギで大正解だったんですが、レッドデータブックなどによる指定なし、水辺では、最も普通に見られる鳥類の一種です。…なんだそうで。 ケッ、しょうもない鳥め。。。 アオサギなんて鳥目になって、暗いところで物が見えなくなって、困ってしまえ! そう思わずにはいられません。 で、その下は “南湖” です。 丸っこい島がいいですなー。珍しくない鳥は駄目なんですが、この島はカワイイです。 で、 (写真・いちばん下) 。 栗林公園といえば、コレ!…といった感じの超定番スポット “飛来峰からの眺め” でありますな。 南湖に掛かる偃月橋と、背景の紫雲山。 平井クンも 「ほう」 と見とれる飛来峰。 計算され尽くしたメタ珪酸。 そんな構図でありますな、こりゃ。

 ということで、栗林公園は終了。 散策ルートや写真の撮影場所に関しては ここ (↓) を参照して下さい。

   “栗林公園散策” の軌跡  ( ← Click Here!! )

 足跡がJRの栗林駅のほうまで延びているのは、散策後に うどん 雅や に行ってウドンを食べたからなんですが、栗林公園の近くで朝早くからやっている店として、チェックを入れていたんですよね。 近くと言っても1キロくらいあるので、車に積んである折り畳み自転車@さばりん号で行ったんですけど。 時間の経緯を見ると

栗林公園散策開始 06:07
栗林公園散策終了 07:00
うどん雅や到着 07:14
うどん雅や出発 07:27
駐車場到着 07:33

 …となっておりますな。 栗林公園を軽く散策するのに約1時間、うどん屋まで自転車で約6分(徒歩で約20分?)、うどん屋の滞在時間が約13分。 そんな感じです。 このウドン屋、いわしフライが名物というのでかなり楽しみにしていたんですが、新鮮なイワシが手に入らなかったのか、 「イワシはありません」 という旨の張り紙がしてありました。 というか、おでん以外のサイドメニューが何も見当たらなかったんですよねー。 朝の早い時間だったからなんすかね? 8時半まで「 かけ(小)+とり天 or ちくわ天 」 で 200円というモーニングサービスがあるんですが、逆に言うと、サービスでない天麩羅は8時半を過ぎないと登場しないとか? “とり天” には大いにソソられるものがあるんですが、 “かけ” って正直、桑名の辺りで食うのとそんなに大差は無かったりするので (←麺のコシを除く) 、ここはひとつ “ぶっかけ” で勝負することにしました。 これ です。 半セルフ方式で、天かすを入れたり、テーブルまで運んだり、食器を返却したりする以外は店の人がやってくれます。 で、肝心のお味のほうはというと、おお、うどん♪ 麺にはコシがあって、いかにも讃岐っぽい感じに仕上がっておりました。 が、正直、揚げ物が “天かす” だけというのは、あまりにも物足らんっ! ま、値段が値段なので、仕方の無いところではあるんですが、こうなったらもう、丸亀でもウドンを食ってやるぅ!

 ということで、丸亀に移動しました。 丸亀駅前の地下駐車場に車を止めて、さばりん号で 本格手打ちうどん つづみ に向かいます。 ここは一般店でありますな。 さぬきうどんにおける一般店というのは、セルフでも製麺所 (の直営店) でもない、一般のうどん屋という位置付けなんですが、店の人が何でもやってくれる分、人件費が嵩んで、お値段のほうもちょっぴり高めだったりします。 が、この “つづみ” は、一般店にしてはリーズナブルだし、朝7時半から営業しているのも嬉しい限り。 ここならきっと、天麩羅の恨みを晴らしてくれるでしょう。 ということで 天ぷらぶっかけ を注文。 店のおばちゃんに何か聞かれて、よく分からずに 「え?」 と聞き返してしまったんですが、どうやら “温” か “冷” かを問われているらしいと判断して、さっきの店が “温” だったので、今度は “冷” にしました。 480円なんですが、ちゃんと海老も1匹あるし、天麩羅の恨み、全解消♪ 大橋渡くん (仮名) は 肉ぶっかけ (並・温) をチョイス。 こちらもお値段は 430円で、お値打ち感満点。 メニューを見たらモーニングで “おにぎり or いなり or おでん” が1個サービスになるらしく、ただ時間が早いためか、まだ “いなり” は見当たらなかったので、 おでん を食べることにしました。 これだけはセルフなんですが、タダなんだから、それくらいは自分でやらないと罰が当たりますよね。 で、自分でやったんですが、ちょっぴりカラシが垂れてしまって、下に敷いてあった青いタオルに黄色い染みが出来ちゃいました。 黙ってその場から逃走してしまったんですが、この場をお借りして、お詫びしておきます。 おばちゃん、ゴメンよぉ。。。

 で、ここのウドンはですね、コシの強さが半端ではありませんでした。 特に “冷” のほうは水で〆るからなのか、ナマ茹で?…と思ってしまうような固さ。 何となく、本場っ!…という感じがします。 味噌煮込みうどんも生煮えみたいな奴を名古屋人は有難がってますもんね。 讃岐では当然、ナマっぽい麺が “うどん通” の証なんでしょう。 半分シェアして食った “肉ぶっかけ” も、おまけの “おでん” も美味しかったし、すっかり満足♪ というか、立て続けに2件の店で食ったら、すっかり 「うどん熱」 が低下してしまいました。 予定では次の日の朝もウドンになっていたんですが、もう、いっかぁ。…みたいな。 よくよく考えたら、いくら名物とは言え、所詮はウドンですからね。 生粋の “うどん県民” でない限り、最低でも3時間はウドン間隔を開けるべきだったかも? …と、今となっては少しだけ反省しているんですが、それと同時にあの時の味を反芻したりもして、連続ウドンも今となってはいい思い出だったりします。 とまあそんなことで、腹ごなしに丸亀城にでも行ってみましょうかぁ。

< 丸亀城 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 丸亀にも城があります。 丸亀城 というのがあります。 丸亀駅前には立派な地下駐車場があって、丸亀の癖に生意気な!…と思ってしまったんですが、おまけに城まであるんですな。 しかも全国に12箇所しかない現存天守を完備しているとは、丸亀の分際で侮れません。 桑名城なんて、堀くらいしか残ってませんもんね。 しかも堀の石垣は四日市港の工事に使われてしまって、ほんの一部しか残っていなかったりします。 丸亀城は石垣もめっちゃ立派らしくって、残念ながら “城の部” では、完敗を認めなければなりません。 ちなみに桑名では5月の2日と3日が 「金魚まつり」 なんですが、丸亀では3日と4日が 「お城まつり」 なんですな。 お城の周囲には露天が立ち並び、骨付鳥川柳の書かれた ぼんぼり(?)なども見られて、華やいだ雰囲気が漂っておりました。 丸亀の癖に華やいでいるとは、生意気な!! 別に悔しくなんかないんですが、何となく癪なので、写真はみんな ISO1600 で撮ってやりました。 いや、室内うどん撮りで感度を上げたまま、元に戻すのを忘れていたんですけどね。 で、とりあえず天守閣のところまで登ってみることにしました。事前の調査により、かなり急な坂であるというのは知っていたんですが、いやあ、想像以上でしたな。 歩き初めて3歩目くらいで、やめようかと思ってしまいましたもんね。 見返り坂。 傾斜が急で、時々立ち止まって振り返りたくなることから、いつしかそう呼ばれるようになりました。…との事なんですが、確かに見返りたくなるような急坂だったりします。 ただその分、登った先からの眺めは最高。 ま、黄砂のおかげで視界は霞んでましたけどね。 丸亀の癖にけっこう都会なのが悔しかったワケではぜんぜん無いんですが、とりあえず写真ではあまり高いビルが写ってないのをチョイスしておきました。 丸亀、大したことねぇ! そのように誤解して頂けましたら幸いです。

 で、最終地点に聳える天守閣はですね、正直、ちょっとショぼい? 現存天守の中では、かなりコンプレックスを抱いていると思われる備中松山城が、 「でもまあ、丸亀城よりはマシだしぃ。」 とか思っていそうです。 かく言う桑名人の僕も 「しぐれ城と同レベルぅ?」 と思ってしまいました。 木造でもないし、現存でもないし、そもそも “城” ですらない元しぐれ屋 (晩年はラーメン屋) と比べられては、丸亀城としても不本意かと思いますが、少なくとも大きさだけは “しぐれ城” のほうが勝ってましたな。 取り壊されてしまったので、過去形でしか語れないのが残念なんですけど。 でもまだ桑名にはギロチン工場があるっ!! ということで、丸亀は以上です。 当初、所要時間を2時間弱と見積もっていたんですが、適当に流したおかげで1時間ほどでクリアしちゃいました。 11時開店の骨付鳥の店に行くにはまだ早過ぎるし、そもそもウドンを2杯食ったせいで食欲も減退しちゃったので、とりあえず先に金毘羅宮を片付けることにしました。場合によっては琴平で骨付鳥を食っちゃってもいいですよね。 何も丸亀だけにいい思いをさせる事はありません。 …って、何故だか丸亀へのライバル心をむき出しにしてしまいましたが、お城散策の足跡は こちら (↓) です。

   “丸亀城散策” の軌跡  ( ← Click Here!! )

 で、この足跡の断面をグラフ化したのが こちら(↓) です。

丸亀城散策断面図

 縦横の比率はかなりデフォルメしてあるんですが、体感的にはこんな感じでありまして、 “見返り坂” がかなりの急坂であるのが分かって頂けるかと。 この部分の標高差は 30mといったところでしょうか。 水平方向の移動距離は 200mくらいですかね? ということは、角度で言うと tan-1(30/200)=8.5度っすか? ま、それはあくまでも平均値なので、最大斜度は15度くらいあるのかも知れませんが、スキー場なら典型的な初級者コースでありますな。 丸亀城の坂、大したことねぇ! そういえば、調子こいて坂を駆け下ってきた幼女が大コケして泣いている場面に遭遇したんですが、かく言う僕も下り坂を歩いていて、膝を痛めてしまいました。 いつも歩き過ぎると膝の皿がずれたような感じになっちゃうんですが、ここはほんの短い距離なのにイチコロでした。 丸亀城の坂、大したことないと思って舐めてかかると、侮れねぇ!! 桑名城跡も対抗して、平均15度、最大20度くらいの坂を作らなければなりませんな。 あまりの急さに思わず見返ると、しゅーっとマッハの速度で滑り落ちちゃうような。 名付けて、見返るシューマッハ坂! とまあそんなことで、この続きは次回。

 ということで、今日はスライド・ハンプトンです。 本コーナー初登場ですな。 何となく名前だけは聞いたことがあったんですが、トロンボーンを吹く人だったんですね。初めて知りました。 とまあそれはそうと、お亡くなりになってしまいましたなぁ、団鬼六。 スーちゃんに続いて、追悼ネタを予想していた読者もいるかも知れませんが、個人的には宇能鴻一郎センセイほどには馴染みが無かったりするので、これといってネタがありません。そもそも緊縛したりするのって、あまり好みじゃないしー。 で、スーちゃんと言えばスガキヤが、浜乙女とのコラボでラーメン味のふりかけを出したんですな。 こんなの 。 個人的にはかなりビッグなニュースなんですが、こんなネタに食い付いてくるのは恐らくアイスまんじゅうちゃんくらいしかいないと思うので、軽くスルーして、ということでスライド・ハンプトン。 去年の暮れにタワーレコードで 『エクソダス』 というアルバムを見付けたので、とりあえず押さえてみました。1962年にパリで録音された作品なんですな。 ググってみたら こんなページ が見付かったんですが、偉大な演奏家にして編曲家だったんですな、ハンプトンくん。 このアルバムの楽器編成を見ても、かなり編曲に力を入れてそうな雰囲気が感じられるんですが、リチャード・ウイリアムスジョージ・コールマンといった、地味ながらもちょっと気になる人たちも参加してたりして、ただピアノレスというのがちょっと気になるところではあるんですけどね。 とまあそんなことで、では1曲目から聞いてみることにしましょう。

 まずはアルバムのタイトルにもなっている 「エクソダス」 。 映画 『栄光への脱出』 のテーマですよね、確か。 非常に綺麗なメロディーを持った曲なんですが、個人的には 「エクソシスト」 と、ごっちゃになってたりします。 もしくは 「ええクソ出す うーん快便 今日もスッキリ♪」 という一句だとか。 緊縛と同様、スカトロという趣味も理解不能な僕としては何とも評価し難い作風だったりするんですが、一方、スラハンくんの 「エクソダス」 はというと、6本の管楽器のアンサンブルで始まる導入部が、何とも言えずに重いですな。 荘厳な雰囲気が漂っていたりもするんですが、正直、快便とは程遠いような・・・。 ま、途中からリズムが入ってテンポも速くなって、俄然、賑やかなブラスバンド風になるんですが、いかにも偉大な編曲家らしい展開だと思います。 偏食家ではこうはいきません。 ウニはやだ、ホヤも嫌いとか、ワガママばかり言って。 ま、そんな珍味、別に食べられなくたって生きていく上では何の支障もないんですが、とか言ってるうちに、ゆったりしたテンポのテーマに戻って、おしまい。 曲がいいのでまだ何とかなったんですが、アドリブらしきものは一度も出てこなくて、ジャズ的なスリルという点では、ちょっと物足りない出来栄えでありました。 スライド・ハンプトンって、こういうタイプの人だったんですなぁ。今後の展開がちょっぴり不安になってきました。

 ということで、2曲目です。 「スター・アイズ」 。 スターと言えば “にしきの” なんですが、あのオッサンは会津の出身では無いので、スター会津ではありません。 会津のスターと言えば白虎隊でしょうな、やっぱり。 桑名にも雷神隊という立派なスターがいたんですが、そういえば丸亀城には バサラ京極隊 というのがいるんですな。 桑名も負けてはいられません。 今すぐ “パサラン雷神隊” というのを結成して、ケサランパサランを育てたほうがいいと思うんですが、とまあそれはそうと 「スター・アイズ」 。 微妙にラテンなリズムで料理するというのが定番なんですが、ここではオーソドックスな4ビートで演っているような? ゴージャスな管楽器軍団に埋もれて、あまりよく分からなかったりするんですが、テーマに続いてトランペットのソロがフィーチャーされます。 リチャード・ウイリアムスですかね? でなければ、ナット・パボーンとか言う人だと思うんですが、時おりバックにアンサンブルが絡んでくるものの、概ね立派なアドリブが展開されていて、何より。 で、続いてブッチ・ウォーレンのベースがフィーチャーされるんですが、ブッチの言えば肉屋。 ユッケ問題で肩身の狭い思いをしているのではないかと思うんですが、牛の肩身 (肩ロース?) でも食べて、元気を出して欲しいと思います。 聞いているほうは次第に気分が落ち込んでくるんですけどね、ベースのソロ。 終盤はそこにイニー・ルギエロ (?) のブラシが絡んで地味に盛り上がって、でもって、賑やかなアンサンブルとドラムスとの絡みを挟んで、テーマに戻って、おしまい。 必要十分にジャズっぽい仕上がりで、何よりでした。

 で、次。 パーカー・ナンバーの 「コンファメーション」 。 タイトルは確か 「確認」 という意味だと思ったんですが、念の為に確認したら確かに 「確認」 で合ってました。 個人的には確認よりも豚の角煮のほうが好きだったりするんですが、煮られる時は角煮で、焼かれる時は丸焼き。 豚も何かと災難ですなぁ。 ま、豚の生肉は超危険らしいので、ユッケにされる心配だけは無いんですが、で、演奏のほうはというと、テーマ部のハモリ具合が何とも絶妙。 で、続いてトロンボーンのソロがフィーチャーされるんですが、これはおそらくリーダーのスラハン君でありましょう。 ピアノレスなので、ちょっぴり先鋭的に聞こえたりもするんですが、ピアノが大好きな僕としても、ま、1曲くらいはこういうのもいいかも? …と、肯定的に捉えることが出来ました。 終盤に他の管楽器が絡んで来て、ちょっぴり集団即興演奏風になるという趣向もよく練られていて、で、アンサンブルとテナーの絡みのようなパートがあって、その後、アンサンブルが絡まないテナーのソロがしばらく繰り広げられることになります。 楽器からしてジョージ・コールマンということになると思うんですが、一本調子ないつものイメージと違って、かなり健闘しているのではなかろうかと。 続いてジェイ・キャメロンという人のハードなバリサク・ソロがあって、賑やかな合奏とドラムスとの絡みがあって、最後にタイコのソロがフィーチャーされて、テーマに戻って、おしまい。 12分19秒という、かなり長めの演奏なんですが、最後までダレることのない緊張感が持続していて、立派だったと思います。

 ということで、4曲目。  「ア・モーメンツ・ノーティス」 。 僕の持ってる輸入盤CDには作曲者としてコルトレーンの名前がクレジットされているんですが、言われてみれば確かにどこかで聞いたことがあるような曲ですな。 『ブルートレイン』 に入ってるヤツでしたっけ? とにかく調子のいいナンバーです。 で、演奏のほうはというと、管楽器の合奏と各自のソロとの絡みがとっても賑やか。 ま、概ねそんな感じなんですが、ちなみにアドリブ・パートはスライド・ハンプトン (多分) → ジョージ・コールマン (多分) の順になっております。 でもって、テーマに戻って、おしまい。 で、次。  「アイル・トーク・ロマンス」 。 オスカー・ハマースタイン2世の曲のようです。 大須賀ハマス隊員と言えば、殺されちゃいましたなぁ、オサマ・ビン・ラディン。 いや、ハマスとは直接関係は無いんですが、大垣市とは少し縁があったんですよね。市長の名前が小川敏 (おがわ びん) なので、僕は密かに小川・敏・ラディンと呼んでました。 …という、そういうどうでもいい縁だったりするんですが、で、曲のほうはというと、何となく 「チム・チム・チェリー」 っぽい感じのアレだったりしております。ワルツっすよね。 で、テーマの後、ジョージ・コールマンのソロが出てきます。 で、おしまい。

 で、次。  「アイ・リメンバー・クリフォード」 。 トランペッターに捧げられた曲だけに、トランペッターがフィーチャーされてます。こういう時にウッドペッカーが出てきても場違いですもんね。 子供の頃は好きだったんですけどね、ウッドペッカーのペッツ。 今ではペッツよりもパンツのほうが好きな大人になってしまったんですが、とまあそんなことで、おしまい。 僕のヤル気も極限まで低下しちゃっておりますが、残すところあと1曲です。さ、頑張りましょう。 ということで、ラスト。 「ストレート・ノー・チェイサー」 。 これはアレです。モンクの曲です。 が、いざ演奏が始まってみると、ん? これってパーカーの 「オウ・プリバーヴ」 じゃないっすか? 間違ってるじゃん! モンクに文句を言ってやるう! ま、モンクに言っても仕方が無いし、もしかしたら僕のほうが間違っているのかも知れませんが、で、演奏のほうはアレです。 バックのアンサンブルが控えめなので、スラハンくんのソロを存分に堪能することが出来ます。 ま、バックにピアノの音が聞こえないので、何となく寂しかったりもするんですけどね。 で、トロンボーンの出番が終わったなぁ。 …と思ったら、ここに持って来ましたか、 「ストレート・ノー・チェイサー」 のテーマ。 意表を突かれて、うひょー。 そういった感じなんですが、本番に入ってからは合奏部の人たちも普通に復活して、コールマンのソロの背後で頑張ってます。 ま、最初のほうだけなので、ぜんぜん大丈夫なんですけど。 で、その後、3番目のテーマみたいな合奏パートがあって、 「ノー・チェイサー」 に戻って、最後は大いに盛り上がって、ということで、今日は以上です。

【総合評価】

 1曲目終了時点ではどうなることかと思ったんですが、その後、持ち直しましたな。 ま、アレンジ重視のタイプであるのは間違いないんですが、2曲目以降はそれなりにアドリブも充実しておりました。 ま、いずれにしろ、今週も無事に原稿書きが終わって何よりなんですが、それはそうと、ゴールデンウィークも終わっちゃいましたなぁ。 これから先、何を楽しみに生きていけばいいんでしょうか? とりあえずスガキヤのラーメンふりかけ、買ってみます。


INDEX
BACK NEXT