GOODNESS (PRESTIGE)

HOUSTON PERSON (1969/8/25)

GOODNESS


【パーソネル】

HOUSTON PERSON (ts) BILLY BUTLER (g) SONNY PHILLIPS (org)
BOB BUSHNELL (fender bass) FRANKIE JONES (ds) BUDDY CALDWELL (conga)
【収録曲】

(01-03) HEY DRIVER! / GOODNESS / BROTHER H.
(04-06) HARD TIMES / JAMILAH / CLOSE YOUR EYES

【解説】 (2010年11月28日更新)

 ということで、 築城基地航空祭 です。 前回、別府で温泉と地獄と地獄蒸しを満喫したところまで話が進んでいたと思うんですが、その日は JR九州ホテル小倉 というところに泊まりました。 JTBの “JRのぞみで行く!小倉・博多・長崎ビジネス” というプランだと、名古屋−小倉の往復乗車券と宿泊費 (1泊分) がセットになって、30,200円だったんですよねー。 通常なら片道の運賃だけで 16,860円くらい取られるので、めっちゃお得♪ 永年勤続表彰で貰った旅行券を 30,000円分使ったので、実質的な出費はわずか 200円で済みました。

  11/13(土) 「新幹線(名古屋→小倉)+宿泊」
  11/14(日) ( 自費で宿泊 )
  11/15(月) 「新幹線(小倉→名古屋)」

という変則的な日程でも大丈夫。 ちなみに、2ちゃんねるの航空祭スレ的には “リコホテル小倉” がオヌヌメのようなんですが、それはあくまでもフーゾク街のド真ん中という立地によるものですからね。地図で調べてみると確かに “ワールドクィーン” “もも太郎” “マンゾクプラザ小倉” といったお店に囲まれております。 “JR往復乗車券+リコホテル+満足” がセットで、39,800円ぽっきり♪ …というツアーがあれば、迷わずリコを選んだんですが、今回は、ま、無難なセンということで。 旅行券を使用した場合は領収書と行程表を提出するように総務から言われてますしね。 「いなば君、この “マンゾクプラザ小倉” って、何?」 と、タナカ部長から聞かれたりしても困るしぃ。 結果的に “JR九州ホテル小倉” は駅にも至近だし、誘惑に駆られて資金を無駄に浪費することもなく、とっても健全で何よりだったんですが、とまあそんなことで、翌日は5時半頃に起床。 朝食は “別格” でした。 いや、ホテルのサービス朝食は7時開始で間に合わないので、別府駅で買っておいたんですよね、別格。 カボス味の (小) を買ったんですが、中身は こんな感じ でした。 ほんのりカボスの香りがして、美味ちい♪ ただ、半分に切ってないので、食いにくいっ! 手がネチャネチャになっちゃったじゃないか、姉ちゃん! …と文句を言いたくなってしまいますが、あ、これを売ってくれたのは姉ちゃんではなかったですな。 手がニチャニチャになっちゃったじゃないか、兄ちゃん! …と訂正しておきますが、とまあそんなことで、出発。

 築城基地の最寄り駅はJR日豊本線の築城駅です。 普通の時は普通列車しか止まらないシケた駅なんですが、航空祭の開催日には特急が臨時停車します。 “築城航空ショー号” という微妙なネーミングの臨時列車 (ただし普通) も出て、JR九州のヤル気は、ヲタの間でも高く評価されております。 当日の築城駅の時刻表は こうなって おりました。 僕は小倉駅 6:41発、築城駅 7:03着の特急ソニック201号に乗ることにしたんですが、JR九州の特急は ここ からネットで予約することが出来て、とっても便利。 事前に指定席を押さえておいたので、余裕でありました。 ということで、築城駅に到着〜。 この日の僕の移動経路は、ここ (↓) を参照して下さい。

   “築城基地航空祭 2010” の軌跡  ( ← Click Here!! )

 GPSのログを解析した結果、

築城駅到着 07:05
基地到着 07:20
エプロン開放 07:54

 …と、なっておりますが、この基地の場合、とりあえず門から入ったところで待機させられて、テープカット後にエプロンに入場。 そういうシステムになっているんですよね。 その間、 屋台エリア を見て回ることは出来るんですな。 昼に並ぶのが嫌で、小倉駅で “あなごちらし寿し” というのを買ったんですが、この時間を利用して基地内で弁当を買ってもよかったかも? 朝飯も “別格” はやめて、屋台の“わた菓子”とかでもよかったかもー? 1人で1個食ったら、いくら (小) とは言え、ちょっと重すぎたんですよね、別格。 かと言って、わた菓子ではちょっと軽すぎるような気もするんですが、で、開場待ちの列に並びながら業務無線を傍受していると、 「お爺さんは火を消してくれましたかぁ?」 といった声が聞こえてきました。 おおっ、爺ちゃん、火事の消火活動に協力してくれたんすかねー? グッジョブ! そういう善行は広く皆さまに知って頂きたいので、電波法違反覚悟で、思わず通信内容を漏らしてしまった次第でありますが、後からよくよく考えると、爺ちゃん、禁煙エリアで煙草を吸ってただけのような気もして来ました。 「ここは禁煙になっておりますので。」 と注意されて逆ギレして、 「俺を誰だと思っている!」 と恫喝して、隊員の胸ぐらを掴んだとか、 爺ちゃん、最低やん!  とまあ、そうこうしているうちに、エプロン開放〜。 ちなみに、ここで言うエプロンというのは 『極選4時間 裸にエプロン』 といったDVDとはあまり関係なくて、飛行機の駐機場のことを言うんですが、いくら極選だとしても、そればかり4時間というのはさすがにちょっと飽きるような気がするんですけどー。 それでいいのか、マニア!?


< 築城基地航空祭 2010 (地上展示&救難展示) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 ということで、飛行展示、開始ー。 今年のプログラムは こんな感じ だったんですが、飯を食う時間も、便所に行く暇もないほど、びっしり詰まっておりますなぁ。 10:40〜11:20 の間は何も飛ばないようなんですが、 地上展示 のほうを見ると、この時間帯には “航空学生ドリル展示” が組み込まれています。 真のマニアは便所に並ばなくてもいいように、前日からウィダーインゼリー以外は口にせず、当日はオムツを装着して事態に臨むようですが、僕はそこまで気合は入ってませんからね。 航空学生ドリルは諦めて、この時間帯に便所に行くしかありませんなぁ。 漢字ドリルとか計算ドリルとか、見てもあまり面白そうではないですしね。 ま、航空学生向けだけに、それなりに地元ネタは含まれているんでしょうが、例えば “漢字ドリル(読み)” だったら、

  題1問 : 「築城基地」  題2問 : 「新田原基地」  題3問 : 「新田原駅」

みたいな基本問題とか。 ち…ちくじょう基地? し…しんたはら基地? とか言ってると、放課後の居残り勉強は確実なんですが、正解はそれぞれ 「ついききち」 「にゅうたばるきち」 でありますな。 「原」 と書いて 「はら」 ではなく 「ばる」 と読むというのは、把瑠都でも知っているんですが、いや、エストニア人ではやっぱり無理ですか。 日本人でも、九州人以外はちょっと厳しいかも知れませんが、もしそこをクリア出来たとしても、「新=にゅう」というのは、なかなか読めません。 「新=New」 だから、理屈は合ってるんですけどね。 で、3問目の新田原駅は築城の隣の駅なんですが、こちらは 「にゅーたばる駅」 ではなくて 「しんでんばる駅」。 で、 卓球用品激安30%オフ通販ショップ ピンポン新田原 は、ドメイン名を見ると “しんでんはら” ですか。 日本語って難しいですなぁ。。。 で、写真のほうはアレです。 まずは軽く地上展示の “F-2” を2枚。 洋上迷彩が幼女好きのハートをがっちりキャッチします。 で、次。救援展示を3枚。 芦屋救難隊のヘリの機動飛行は、救助された人が死ぬレベル。 …と聞いていたので、凄く楽しみにしていたんですが、要救助者を救助しただけで、あっさり展示が終わってしまって、ちょっぴり拍子抜け。 後から知ったんですが、今年は芦屋救難隊ではなく、新田原救難隊が来ていたんですなー。 どうしてですかね? やはり、今年の8月にあった “【兵庫】公衆浴場の男湯でビデオカメラで盗撮 航空自衛隊芦屋基地芦屋救難隊2等空尉(26)逮捕” という事件が災いして、自粛に追いやられちゃったんでしょうか? ちなみにスレタイに 【兵庫】 とあるのは、盗撮した公衆浴場が神戸市だった為で、航空自衛隊芦屋基地というのは兵庫の芦屋ではなく、福岡の芦屋町というところにあったりします。 地理ドリルのひっかけ問題の定番なので、しっかり押さえておかなければなりません。 「天才クイズ」 にも出題されそうですよね。 航空自衛隊芦屋基地は、兵庫県に、あ・る!?

 で、今回、救難ヘリの “UH-60J”(コールサイン 「ヒーロー」 ) が大人しかった代わりに、救難捜索機の “U-125A”(コールサイン 「アスコット」 ) が頑張ってくれました。 高度、低っ!! 捻り具合も完璧で、噂に聞いていた救難捜索機によるAGG (模擬対地射爆撃) は、新田原救難隊のほうが上だったみたいです。 ヘリにぶつかりそうになって、無駄な二重遭難を引き起こす勢いでありました。


< 築城基地航空祭 2010 (アパッチ&ファントム) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 で、続いては “アパッチ” です。 “アパッチけん” と言えばザ・ハンダースなんですが、東京地検、廃藩置県とならぶ “世界3大ちけん” のひとつでもあります。 “アパッ・ちけん” では無いから、それはおかしいやろ!? …という意見もあろうかとは思いますが、それはそうと、アパッチ。 ここでいうアパッチというのは戦闘ヘリ “AH-64” の愛称なんですが、陸上自衛隊 題4問 : 「目達原駐屯地」 からの参加でありますか。 何て読むんすかね? めだつばる? …とか思っていたら、 「めたばる」 というのが正解みたいです。 で、これ、世界最強の攻撃ヘリなんだそうですが、お値段のほうも少々お高くて、1機 216億円なんだとか。 “F-2” が1機 80億とか 120億とか言われているので、 “幼女萌えの戦闘機2台分≒薄っぺらいヘリ1台分=うまい棒1年分” という計算なんですな。 うまい棒、1日に何本食う気や!?…と言われそうなんですが、えーと、ざっと計算して、591万本強? ちょっぴり胸焼けしちゃいそうなんですが、で、このお高い攻撃ヘリの機動飛行なんですが、概ね不評だった模様です。 基本、浮かび上がって制止して、チェーンガンをフリフリしただけですからね。 遠目には何をやりたかったのか、まったく分からなかったと思われますが、カメラのファインダー越しに覗いていると、こんなのに狙われて撃たれたら、めっちゃ嫌や。 そういう恐怖感を味わうことは出来ました。 で、続いては “F-4 ファントム” 。 新田原基地第301飛行隊の “F-4EJ改” 、通称“ケロヨン”でありますな。 カエルさんのマークが付いているからケロヨンなんでしょうが、カエルのエフヨン=ケロヨン。  そういう意味も込められているのでしょう。 ちなみに部隊マークのアイコンが ここ にあったりするので、ヲタの人は有効的に活用してくださいね。 で、今までの航空祭で見たファントムは、どれもおしなべてオトナ締め…って、何だか妖しげな変換になっちゃいましたが、どれもおしなべて大人しめの飛びっぷりだったりしたんですよね。 今回もあまり期待はしてなかったんですが、大丈夫でした。 けっこう頑張って暴れてくれました。 ナレーションも熱くて、涙が出ました。 世の中の悪い流れを断ち切る、名付けて “築城カッター” でーす! いや、軍ヲタ入門の僕にはよく分からなかったんですが、通常、 “ナイフエッジ” と呼ばれる技なんすかね? ググってみたら Wikipedia の曖昧さ回避のためのページが出てきたんですが、

  ・地形のナイフエッジについては、尾根を参照のこと。
  ・レコードレーベルのナイフエッジについては、Knife Edgeを参照のこと。
  ・アクロバット飛行のナイフエッジについては、曲技飛行を参照のこと。

 ということだったので、とりあえず「尾根」のところを見てみました。 うーん、よく分かりませんなぁ。。。 仕方が無いので 「曲技飛行」 のところを見てみたら、今度はよく分かりました。 最初からそうすればよかった! …と思わずにはいられませんが、90度バンクした姿勢での水平直進飛行、水平飛行を維持するため機首はやや上に向ける。 なるほど。 90度バンクした姿勢というのが今ひとつよく分からんのですが、 動画 で見ると、なるほど、こういう感じなんですな。 よく分かって、何よりだと思います。


< 築城基地航空祭 2010 (F-2&F-15 機動飛行) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 続いては “F-2” の機動飛行。 去年に比べるとかなり大人しめだったようで、世間の評価は今ひとつだったようですが、個人的には洋上迷彩の “F-2” が飛んでるところを見られただけで、すっかりマンゾク。 …って、マンゾクプラザ小倉のおかげで 「満足」 が片仮名になっちゃったんですが、それにしても天気が今ひとつですなぁ。 めっちゃドン曇りやん! ま、1週間前の予報では、おもいきり雨になっていたし、前日はひどい黄砂のおかげで、ブルーインパルスの予行もまともに出来なかったみたいなので、それを思えば贅沢は言えないんですけど。 天気が悪かったおかげで、ベイパー出まくりだったしぃ。 …という単語をよく目にしたりするんですが、何なんすかね、ベイパー。 パソコンの画面だと “ペイパー” なのか “ベイバー” “ペイバー” なのか、よく分からなかったりもするんですが、  ヴェイパー (Vapour) とは、航空機で起こる現象。一例としては、戦闘機が運動するときに、機体の一部(主翼の付け根、翼端等)からこぼれた空気が急減圧されることにより、空気中に含まれる水分が凝結作用により発生する。 航空ショーなどで戦闘機が高機動飛行を行う際に発生を確認しやすい。 また、湿度が高い時はより低速でも発生しやすい…と。 なるほど。 で、写真の出来のほうはというと、高度が高いからなのか、あまりにも遠過ぎて、ぜんぜん駄目ですなぁ。。。 ということで、掲載は1枚に留めておいて、次の “F-2” に期待!

 304飛行隊のイーグル、通称 “天狗” は去年の航空祭でやらかしちゃいましたからなぁ。 何をかというと、機動飛行中に尾翼の一部が吹っ飛んじゃったんですが、“【社会】航空祭で空自F15尾翼落下 福岡・築城基地、けが人なし” というスレも立ったりして、プロ市民に格好の攻撃材料を与えてしまいました。 で、今年は機動飛行が出来ないんじゃないかと言われておりましたが、なんのなんの。 去年の雪辱を果たすべく、頑張ってくれましたぜ、天狗くん。 ナレーションもノリノリだったしー。 動画だと、 これ とか。 最初のうち、どこ撮ってるねん!?…といった感じなんですが、途中からはまあまあ健闘しておりますな。 ヲタ丸出しの自分の姿が写り込んでいるのではないかと、ちょっと心配だったんですが、ざっと見た感じでは大丈夫でした。 で、写真の出来栄えのほうは、うーん、まあまあ? 小松の航空祭ではほとんどイーグルの腹しか見えなかったんですが、今回、背中バックリ♪…のシーンが多かったのはよかったと思います。  [バックデザイン☆背中バックリ開き攻めワンピ|G] とか、ちょっぴりソソられますもんねー。 おねだり機能 というのもあるみたいだし、このワンピ、欲ちい♪ …というギャルがおられましたら、是非とも自分で買ってくださいね。 たかだか、夢価格 1,980円 (税込) だしぃ。


< 築城基地航空祭 2010 (F-2 模擬空対地射爆撃) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 で、次。 “F-2” の模擬空対地射爆撃 (AGG) 。 正直、この出し物は機動飛行に比べると地味で、“AGG” よりも “AGF” のほうがいいよな? …という気もするんですが、お歳暮に貰うと嬉しいですもんね、味の素ゼネラルフーヅのギフトセット。 少なくとも、乾し椎茸よりは嬉しいんですが、お歳暮に、椎茸貰ひて、そのあまり、軽きに泣きて、三歩歩まず。 何だか力が抜けて、歩く気力さえ無くなっちゃうんですよね、ありゃ。 その点、AGFのギフトはいいです。 ビンが無駄に重いので、持った瞬間、ちょっぴり得した気分になります。 どうしても乾し椎茸を贈りたいという人は相手を落胆させないように、 「乾し椎茸と劣化ウランの詰め合わせ」 とかにするといいかも知れませんなー。 貰っても邪魔なだけですけどね、劣化ウラン。 とまあ、今ひとつ盛り上がらない模擬空対地射爆撃なんですが、それは何故なのかというと、所詮は “模擬” だからなんですけどね。 かと言って、実弾を使って観客を爆撃するワケにもいかないしぃ。 そこで築城基地では爆撃のタイミングに合わせて地上で火薬を爆発させるという余興を用意してくれているんですが、とりあえず個人的には “F-2” が4機も飛んでくれるだけで、嬉しいな♪…っと。 機動飛行の時は、ほとんどまともに撮れませんでしたからねー。 で、成果の程はというと…、うーん、乾し椎茸レベルっすかぁ。。。


 とまあそんなことで、この続きは、次回♪

 ということで、今日はヒューストン・パーソンです。 ヒューストン。 飛行機乗りにとっては、ちょっと嫌な名前でありますな。 実際、ヒューストンからやってきたゲイラカイトは、上がる時はめっちゃよく上がるんですが、落ちる時は、ひゅー、すとーん! …って落ちるしー。 で、一方、パーソンのほうは、ま、普通だと思います。 少なくとも、ヒューストン・カーチャンで無くてよかったと思うんですが、“ J( 'ー`)し カーチャンAAを作りまくるスレ” とか、泣けてヤバいんですよね、アレ。 超定番の これ だとか。 あと、名作 「カーチャンのオムライス」 とかもう、完全に涙腺崩壊。 カーチャンと手をつないでいる古い写真の時点でアウトですなぁ。。。 とまあそんなことで、ヒューストン・パーソン。 よく考えたらパーソンとカーチャンとでは、最後の 「ン」 くらいしか共通点がなかったりするんですが、今日はそんなパーソンの 『グッドネス』 というアルバムを紹介したいと思います。 何でもいいけどこれ、趣味の悪いジャケットですなぁ。 こんなシマシマの服、どこで買ったんすかね? シマムラ? 背景を真黄色にしちゃったセンスも只者ではないし、そういえば “オムライスAA” にも登場してますよね、「只」。 テレビの上に置いてある目覚まし時計のイメージなんだと思いますが、あー、思い出したらまた泣けてきました。 会社の昼休みに見ちゃった人とか、大丈夫っすかー? で、このCDの原文ライナー (?) にはですね、ヒューストン・パーソンは 「グッドネス」 に至るまで、プレスティッジに5枚のアルバムをレコーディングしている。しかしいずれもヒットには結びつかなかった。それでもボブ・ワインストックは、パーソンのもつ天性のソウルフルなフィーリングが、いずれリスナーの心を捕らえると信じ、彼のアルバムをつくり続けた・そして 「グッドネス」 は大ヒット作となり、ワインストックの判断が正しかったことが証明され、パーソンは国際的なスターにのし上がった。 …てな事が書かれておりました。 よかったじゃないっすかぁ。まさに、グッドネス! 服装のセンスが悪い事くらいは大目に見てあげようと、ちょっぴり優しい気持ちになったりもしたんですが、とまあそんなことで、では1曲目から聴いてみることにしましょうかぁ。

  「ヘイ・ドライバー」 。 グロリア・コールマンという人の作品のようですが、いきなり、「へーい、どらいばー♪」 というソウルフルなボーカルが出てきて、ちょっと虚を突かれました。 「ヘイ・ねじ回し」 ? 工員の労働歌っすかね? いや、恐らく、「ヘイ・運転手」 なんだと思うんですが、テナーにオルガンにギターにドラムスにフェンダーベースにコンガ。 もう、コテコテです。 ジャケットの見た目同様、都会派の僕としては忌避したくなるタイプのサウンドなんですが、ま、たまにはどっぷりと汚辱に身を浸して堕ちてみるというのも、いいかも? お歌中心のテーマに続いて、ビリー・バトラーのギターが出てくるんですが、これがまたリズム&ブルースというか、ビリー&バトラーというか、ばんば&ひろふみというか。 ばんばの「SACHIKO」 より、断然ニック・ニューサーの 「サチコ」 派の僕なんですが、ここでのビリーの下品極まりない弾きっぷりは悪くないと思います。 で、続いてパーソンのテナーが登場するんですが、これまた勢いだけのブロウ派野郎でありまして、でもまあ、近藤真彦の 「一番野郎」 よりは遥かにマシだと思うし、めっちゃ盛り上がってて、何より。 ソニー・フィリップスのオルガン・ソロはちょっぴり抑え気味の展開なんですが、グルーブ感があって、でもって、ボーカルなテーマに戻って、おしまい。 ま、とりあえず派手派手ではありましたな。

 ということで、2曲目です。 パーソンのオリジナルで、 「グッドネス」 。 タイトルは 「いい茄子」 という意味でしょうか? …って、それは 「グッド茄子」 。 あ、おもちゃのカンヅメが 「宇宙缶」 というのになったんですな。 あ、今、床屋に行って森永のチョコボールを貰ったら、そう書いてあったんですけど。 「史上初の強力アイテムもくわわったクエッ!」 とも書かれておりますが、もしかしてイトカワの微粒子が入ってるとか? いやあ、ワクワクしますなぁ。 ま、金のエンゼルも銀のエンゼルも出なかったので、駄目なんですけどー。 で、曲のほうはアレです。 正統派レイジー系のブルースなんですが、歌は入っていないので、仕上がりとしてはかなりオーソドックス。 コンガのリズムをバックにオルガンがテーマを演奏し、で、そこにパーソンのテナーが入ってくる。 そういう構成でありますな。 これまた、かなりコテコテなノリでありまして、僕の趣味には合わないんですが、一般大衆はこのソウルフルなフィーリングを支持したのでありましょうな。 アドリブそのものは少しテンポが速くなることもあって、それほどディープにアーシーではないので、ま、許容の範囲内と言えるのではなかろうかと。 続くギターとオルガンのソロも普通にブルースで悪くなかったりして、でもって、テーマに戻って、おしまい。

 で、次。 同じくパーソンのオリジナルで、 「ブラザー・H」 。 タイトルは 「エッチな兄弟」 の意味っすかね? それって何だかホモっぽくて、まったくソソられるものがないので、出来ることなら 「エッチな姉妹」 にして欲しかったところですが、そういえば別府には “エッチ美容室” というのがあるそうですな。 イメクラ系フーゾクの店ではなく、近所のおばちゃんが行くような普通の美容室みたいなんですけど。 1階がエッチ美容室、2階がエッチブライダルサロン。 でもって、建物の名前がエッチビル。 とまあそれはそうと、 「ブラザー・H」 。 ソウルというよりも、ハード・バップな感じだったりして、なかなかノリのいいナンバーでありますな。 で、テーマに続いてテナーのソロが出てくるんですが、普通にドライビングで、続くギターのソロも適度にエキサイティングで、ソニー・フィリップスのオルガンは来週のサザエさん的に、んが、んぐ。 いや、語尾に 「んぐ」 が付く言葉としてそれしか思い付かなくて、正直すまなかったと思うんですが、とまあそんなことで、テーマに戻って、おしまい。

 演奏のほうが徐々によくなっているのに反して、僕のヤル気は縮小傾向にあったりするんですが、4曲目、 「ハード・タイムズ」 。 ポール・ミッチェルという人の作品らしいんですが、 「厳しい時間」 というタイトルとは裏腹に、ほのぼのとした空気が漂う、ちょっとした小さな小品。 そんな感じの仕上がりでありますな。 テーマの後、ギターのソロになります。 ギターを持った渡り鳥。そんな雰囲気が色濃く感じられる鯉こく。 そういった仕上がりでありまして、で、続くソニー・フィリップスのオルガンがなかなか悪くなかったりします。 どこかで聞いたことがあるような名前なんですが、どういう素性の人でしたっけ? 試しに 「ソニー フィリップス」 でググってみたら、CD開発とか、ブルーレイとか、パナソニックとか、そんなサイトが出てきたんですが、やはり真ん中にちゃんと“・”を入れなければ駄目ですな。 ま、中黒 (なかぐろ) 無しでも上から4番目くらいに該当記事が出てくるので、さほど実用上は支障が無いんですが、アメリカ合衆国のソウル・ジャズのキーボード奏者なんだそうです。 ま、確かにオルガンもキーボードの一種ですからね。 エレピも弾いたりするようなんですが、とか言ってるうちにテーマに戻って、おしまい。

 5曲目、 「ジャミラ」 。 アメリカ合衆国のソウル・ジャズのキーボード奏者、ソニー・フィリップスのオリジナルでありまして、タイトルからして恐らく、ウルトラ怪獣に捧げられたレクイエムでありましょう。 「ジャミラ」 でググると検索語の候補として 「ジャミラごっこ」 とか 「ジャミラ 母子手帳」 とか出てきて、そんなのあるのかぁ♪ …と、何だか嬉しくなってしまったんですが、試しに見てみたらジャミラでも何でもない普通の母子手帳だったので、心の底からガックリしました。 「こんなのジャミラじゃないっ!」 とカーチャンに言ってしまったとしても、さほど後悔する事もなかろうかと。 で、曲のほうはアレです。 何だかポップ・チューンみたいなノリで、軽いと言えば乾し椎茸くらい軽いんですが、フェンダーベースもいい感じに俗っぽいし、こりゃ、大衆のウケはよさそうですな。 演奏のほうは基本、テナーのソロだけなんですが、パーソンくん、なかなか気持ちよさそうにブロウしてるし、とまあそんなことで、テーマに戻って、おしまい。

 ということで、ラストです。 歌物ナンバーの 「クローズ・ユア・アイズ」 。 これはアレです。 しみじみとしたバラードです。うーん、しみじみ。 ということで、今日のところは以上です。

【総合評価】 見た目よりはかなり、まともだった。 そんな1枚でありました。 いきなり歌が始まるのを聴いた時はどうなることかと思いましたが、その後は持ち直しました。 人生というのはそういうものなんだ。 そんな教訓を僕たちに教えてくれて、ありがとう、パーソン。


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