JOHNNY GRIFFIN (ARGO)

 (1956)

JOHNNY GRIFFIN


【パーソネル】

JOHNNY GRIFFIN (ts) JUNIOR MANCE (p)
WILBUR WARE (b) BUDDY SMITH (ds)

【収録曲】

(01-03) I CRIED FOR YOU / SATIN WRAP / YESTERDAYS
(04-06) RIFF-RAFF / BEE-EES / THE BOY NEXT DOOR
(07-08) THESE FOOLISH THINGS / LOLLYPOP
【解説】 (2010年06月06日更新)

 港のヨーコ、横浜、横須賀〜♪ ということで、行ってきました、横須賀。 横須賀は初めてだったんですが、いやあ、都会でしたなぁ。 少なくとも赤須賀よりは都会でした。 赤須賀というのは桑名にある漁港集落なんですが、なんだかイナカ臭いですからね、あのへん。 ヨーコちゃんも見向きしないに違いありませんが、横須賀へはですね、横浜から京急に乗って行きました。 2日間、京急電鉄と京急バスに乗りまくるつもりなので、 三浦半島2DAYきっぷ というのを買いました。 横浜駅からだと 1,600円です。三崎口駅まで片道 550円なので、3回乗ればそれで元が取れます。 一往復半して三崎口に着いた時点で行き倒れて、横浜に戻れなくなっても大丈夫♪ 油壺マリンパーク の入場料割引など特典も豊富で、これはもう、買うっきゃありません。 どうやって買っていいのか分からなかったので、横浜駅の京急の案内カウンターに行ったら、あまり愛想のよくないお姉さんに 「自販機で買って下さい。」 と言われてしまいました。 仕方がないので自販機に行ってみると 「お得なきっぷ」 というボタンがちゃんと用意されていて、無事に2枚の切符 ( @ 横浜〜指定区間内までの行きの切符 A フリー区間内の電車とバス2日間乗り放題+横浜までの帰りの切符) と、1枚の簡単な注意書きを手にすることが出来ました。 「詳細はチラシを参照」 と書いてあるんですが、それならそれでチラシだけでも渡してくれたらいいのに、気の利かない姉ちゃんですなぁ。。。 何だかムカつくので、チラシを貰わずに電車に乗ってやるぅ!


<横須賀軍港めぐり> (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 ということで、汐入駅に到着〜。 まずは 11時からの便を予約しておいた 横須賀軍港めぐり でありますな。 1日4便のうち、既に第3便を除いて予約で満席という盛況ぶりでありまして、軍ヲタばかりなのかと思ったら、家族連れとか、ぺヤングとか、普通のおっさんとか、その辺にいるおばさんとか、通常の遊覧船と何ら変わらぬ様相でありました。 そう言えば 1,200円の乗船券が “1DAY/2DAYきっぷ特典” で 1,080円になるという話をチラっと見たような気がするんですが、詳細なチラシが無いので確信が持てないし、チケット売りの移動車にも何も書かれておりません。チケ売りのお姉さんに 「は?何ですかそれ?」 とか言われて傷付くのも嫌なので、普通に 1,200円払っておきました。 後から見たらちゃんと割引対象になっていたんですが、チラシをくれなかった京急横浜駅の愛想のよくない姉ちゃんのおかげで、120円も損しちゃいましたなぁ。。。 ということで、乗船〜。 1階の屋根付き窓ありエリアと2階の吹き曝しエリア(基本は立ち見)、どちらでも好きなほうを選べるんですが、写真を撮るなら断然2階でありますな。 幸い、超ドン曇りながら、何とか雨に降られずに乗り切れそうだしー。 乗船30分前に着いたのに結構な列が出来ていて、ちょっとアセったんですが、一目散に1階の椅子席を目指すヤル気のないオッサンが多く、無事に2階の好位置をキープすることが出来ました。 いやあ、軍ヲタの幸一クンとかに好位置を取られなくて、何よりでした。 ということで、出発〜。

 この軍港めぐりには案内人によるガイドが付くので、船に弱い僕でも十分に楽しめました。 この場合、 「船に弱い」 というのは、船酔いするのと、船に関する知識が無いのと、両方の意味があるんですが、僕は軍艦に関しては、軍艦というのは沈没したり、破裂したりするものである。…という、それくらいの知識しか持ち合わせていませんからね。 子供の頃、じゃんけんのグー、チョキ、パーで、「ぐんかん、ぐんかん、ちーんぼつ! ぐんかん、ぐんかん、はーれつ!」 とかやって、そうして国防に対する意識を勤めていたんですが、この船の案内人はそれよりも高度な、プチ江畑謙介な知識を提供してくれました。 具体的にはイージス艦というのがたくさん見れたんですが、名前だけは聞いたことがあるものの、どういう船なのかまったく知らなかったんですよね、イージス艦。 いいJISマークが付いてる船?…とか思ってたんですが、違ってました。 よくよく考えたらアメリカのイージス艦にJISマークなんか付いてるワケが無いですもんね。 では一体、どういう船だったのかというと、とにかくまあ、八角形をしたレーダーが付いている船なんだそうです。 で、この八角形のヤツが1個で 500億円くらいするそうです。 “2DAYきっぷ” を見せれば 120円くらい割引になるのかどうか、チラシがないのでよく分からんのですが、とまあそんなことで、イージス艦について分かった事は、以上です。

 今回、いちばん見たかったのは空母ジョージ・ワシントンなんですが、全長が 333mあるんだそうです。 空母ジョージ・ワシントン=山本譲二 (身長174cm) を縦に並べて 1913.7931人分。…と覚えておくと、試験に出たときも安心です。 案内人は 「東京タワーを横にしたのと同じ」 とか言っておりましたが、なるほど、そういう言い方も出来るんですな。 が、残念ながら今回、ジョージ君は出張中で、横須賀にはいませんでした。 ああん、空母に離発着するスーパーホーネットを見たかったのにぃ。。。 しかしアレですよね。いくらジョージ・ワシントンがでかいといったところで、ジョージ山本 2,000人分にも満たない 333m。 よくそんな距離で飛行機が離陸したり着陸したり出来ますなー。 普通の滑走路って、短くても 1,500mくらいはありますよね。 よくよく調べたら空母から飛行機が離陸する際は風上に向かって全速航行して、向かい風を強くして飛行機の離陸させるという、そういう仕組になっているんですなー。 着陸させる時は恐らく、飛行機が壊れたり、パイロットが死んだりしない程度に、安全に墜落させるという感じなんでしょう。 横須賀港に停泊している状態では、艦載機は艦載されていない。関西空港に行っても、艦載機は見れない。どうやら、そういう事のようです。 そういうことなら別にジョージ君が見れなくたって、ま、いっかぁ。

 が、悔しいには違いなくて、ちょっぴりテンションが下がりかけたんですが、でも大丈夫。 ガイドのお兄ちゃん曰く、 「ジョージ・ワシントンが見れなくて残念なんですが、そんな皆様のために1隻の船を用意しておきましたぁ♪」  おお、何だかよく分からんけど、にいちゃん、GJ♪ 「アンタが用意したワケちゃうやろ!?」 と、誰もが心の中でツッコミを入れたに違いありませんが、で、ジョージ君の代役は、これでーす。 えーと、 (写真・上から2枚目) 。 原子力潜水艦っ! 原潜がいつ入港するのか、ガイドの兄ちゃん達にも知らされてないらしく、見られるのはラッキーなんだとか。 空母が見れなかったから 120円まけろ!…とゴネられるのが嫌で、うまく言いくるめられたような気がしないでもないんですが、原潜入港非公表措置をただちに中止せよ!…とゴネているプロ市民がいるところを見ると、言ってることは嘘ではないようです。 知らないうちにこっそり税金を持っていかれる源泉徴収という制度もあるしぃ。…という、原潜の言い分も分からんではないんですが、で、後半は “海上自衛隊の部” でありました。 掃海艇も見れて、気分は爽快。 鋼鉄製の船だと磁気に反応する磁気機雷の餌食になるので、掃海艇は木造なんだそうです。 その説明を聞いて、心の中で 「ほぉ、そうかい。」 と思ったオッサンは多いに違いありませんが、とまあそんなことで、軍港めぐりは、おしまい。


 汐入駅から京急電鉄に乗って三崎口駅まで行き、京急バスに乗り換えて “城ヶ島” に向かいました。 京急のお得な切符には みさきまぐろきっぷ というのもあって、“1DAY/2DAYきっぷ” とどっちにするか、ちょっと悩んだんですよね。 結果、2日間使える “2DAYきっぷ” にしたんですが、まぐろきっぷの原潜店舗…いや、厳選店舗のまぐろメニュー食券 (指定メニュー) というのも、かなりソソられるものがあります。 そこで今回、お昼はまぐろきっぷ指定の厳選店舗に行って、自腹でまぐろメニュー食べることにしたんですが、城ヶ島の観光を兼ねて、クチコミの評価が高いしぶき亭 というところに行ってみることにしました。 店のおばちゃんも愛想がいいみたいだし、1人でも入りやすそうな雰囲気が感じられます。 このホームページをご覧になって、お食事にいらっしゃったお客様に何か一品ちょっぴりサービスをさせていただきます。お気軽に 「ホームページ見たよ!」 とお声をかけてください。…などと書いてありますな。クチコミによると、どうやら下足の天麩羅とかをサービスしてくれるみたいです。 が、根がシャイで無口な僕には、ちょっぴりハードルが高いです。 ま、しぶき亭のオフィシャルサイトが 『しぶき亭のほめぱげ』 という名前で、合言葉が 「ほめぱげ見たよ!」 だったりするよりはマシなんですが、相手が愛想のいいオバチャンならさほど緊張することもないと思うし、勇気を出して 「あのぉ、ホームページ、見たんすけどぉ。」 と、婉曲な表現で申告してみますかね?

ドライブインしぶき亭♪

 店の前に行くと愛想のいいオバチャンから 「まぐろきっぷの方ですかぁ?」 と声を掛けられました。 思わず 「はい。」 と返事をして、この時点で僕は 「さば君」 から 「まぐろきっぷの方」 へと昇格を果たしました。 が、よく考えたら僕は 「2DAYきっぷの方」 なので、「あ、まぐろきっぷでは無いんですけど。」 と訂正して、この時点で僕は元の 「さば君」 に戻りました。 ただ、この調子なら気楽に 「ほめぱげ」 の件を口に出来そうですなー。 安心して店に入り、席に座って、愛想のいいおばちゃんが来るのを待ったんですが、注文を取りに来たのは期待に反して、あまり愛想のよくない若いお姉さんでありました。 結果、 「まぐろ丼、お願いします。」 と注文するのが精一杯で、ホームページのことは言えず仕舞いに終わってしまったんですが、でもまあ、わざわざ自己申告しなくても、気を利かせてオマケを付けてくれるかも知れないしー。 で、しばらくして、まぐろ丼、到着〜。 何か一品ちょっとサービスは…、ありませんなぁ。。。 京急横浜駅のあまり愛想のよくないお姉さんのおかげで 120円損したのに続いて、下足の天麩羅を食い損ねてしまいました。ああん。。。

まぐろ丼のセット♪ まぐろ丼のアップ♪

 気を取り直して、まぐろ丼を食べてみました。 おおっ、美味しい♪ 普通に美味しい♪ 確かに美味しいんですが、わりと普通ですな。 桑名のあたりで食べる美味しいマグロ丼とさほど大差はありません。 どうせなら、桑名のあたりでは見かけない “まぐろカツ” とか “まぐろ天丼” とかにしたほうがよかったですかね? まぐろきっぷの指定メニューだと、まぐろ丼かミックス丼 (まぐろ+イカ) 、どちらかしか選べないんですが、よく考えたら僕は 「まぐろきっぷの方」 から降格した身なんですよね。 ただ、僕のプランではその日の夜にトンカツかコロッケを食うことになっていたので、昼も夜も揚げ物というのはちょっとどうか?…と思って自粛したんですが、今から思えば昼に揚げ物を食って、夜は揚げ寿司にするとか、そういう選択もあったわけです。 ま、普通に美味しかったから別にいいんですけどね、まぐろ丼。 これで下足の天麩羅さえサービスしてくれれば、言うことは無かったんですけど。

 おおかた食い終わった頃、店に新たな客がやってきました。 「蕎麦」 とか 「うどん」 とか、店のおばちゃんと話している声が聞こえてきます。 城ヶ島まで来て蕎麦を食うな! サバを食え! そう思わずにはいられませんが、メニューにサバは無かったような気がするので、だったらマグロを食え! 常識のない奴らだと思いながら顔を見たら、白人系のガイジンさんでありました。老若男女8名くらいの集団です。 椅子に座ったガイジンさんは、店のおばちゃんに「お茶でいいですかぁ? 水のほうがいいですかぁ?」 と聞かれて、口々に 「チャ〜」「チャ〜」 「オチャ〜」 と、嬉しそうに答えてました。 日本に行ったら大衆的なレストランで 「ソバ」 を食おう。 で、 「オチャ」 を飲もう。 そう、心に決めていたんでしょうな。 そもそもガイジンさんだから、水。…という発想も、ちょっと間違っているような気がするんですが、食事の時に水を飲むのは日本人とカエルだけという話を聞いたことがあるしー。 果たしてその噂は本当なのかと思って 「日本人とカエルだけ」 でググったら、 「パンツを毎日かえるのは日本人だけですか?」 という質問しか出てこなかったので、真偽のほどはサダカでありません。 で、このガイジンさんたち、必ずしも 「蕎麦命!」 や 「うどんLOVE♪」 の人たちばかりではなかったようで、「エビフライ〜」 とか注文している人もいましたが、いいですなぁ、日本を満喫しているようで。 軍港めぐりが 120円割引にならなかっとか、サービスの品が付いてこなかったとか、僕はそんなこと、ぜんぜん気にしてないし、根に持ってもいません。 当然、僕がもらえる筈だった下足の天麩羅の権利は、喜んでガイジンさんに譲渡したいと思います。 そういえば、2ちゃんねるに 「日本びいきの外人を見るとなんか和む」 というスレがありましたなぁ。 そんなことを思い出しながら店を出ると、いつの間にやら雨が降り出しておりました。

  雨はふるふる 城ヶ島の磯に 利休鼠の 雨がふる
  雨は真珠か 夜明けの霧か それともわたしの 忍び泣き

  ( by 北原白秋 )

 ということで、 『 けったでGO!(とれっきんぐ編) 〜 城ヶ島散周遊 』 に、つづく♪

 ということで、今日はジョニー・グリフィンなんですが、いいですよね、グリフィン。僕はグリフィンがけっこう好きです。少なくとも栗石(ぐりいし)よりは好きです。 あんなもの、ちょっとグリグリしているだけで、所詮は 10〜15cm程度の丸みを帯びた、ただの川石ですもんね。 ただの川石のくせに、買うと1m3で 2,700円くらい取られたりするんですが、そんなお金があるんだったら、僕はグリフィンのCDを1枚買いますね。 僕だったら 貝増(かいます) で志ぐれ煮を買いますね。…という人もいるかも知れませんが、とまあそんなことで、今日はジョニー・グリフィンの 『ジョニー・グリフィン』 (ARGO) というアルバムを紹介したいと思います。 何のひねりもないタイトルですな。 ジャケットもあまりにもシンプル過ぎて、そこのところが僕のハートをキャッチしたんですが、前回のモブレーはクソ面倒だった上に失敗に終わって、ちょっぴりプライドが傷付きましたからね。今回は失敗のしようが無いので今から気が楽なんですが、でもって、こいつはメンバーも悪くありません。ピアノがジュニア・マンスで、ベースがウィルバー・ウェア。 ドラムスのバディ・スミスという人に関しては寡聞にしてよく分からんのですが、ナイス・バディで酢味噌が好き。 ま、そういったキャラなのではなかろうかと。美味しいですよね、ウドの酢味噌和え。 どちらかと言うと酢味噌の部分が美味しいだけで、ウドそのものはちょっぴり苦手だったりするんですが、とまあそんなことで、では1曲目から聴いてみることにしましょう。

 まずは歌物ナンバーの 「アイ・クライド・フォー・ユー」 。 「君に泣く」 という邦題が付いていたような気がするんですが、黄身に泣く人と、白身に泣く人、どちらのほうが多いかというと、やはり 「からざに泣く」 というのがいちばん多いのではいかと思うんですが、何だか気持ちが悪いですよね、卵の “からざ” 。 ニワトリも何を考えて自分のタマゴにあんなのを作っちゃったんですかね? もっとも “からざ” が無いと、白身の真ん中にうまく黄身を吊るしておく事が出来ないので、ニワトリとしても仕方なくやった事なのかも知れませんが、ジュニア・マンスの御陽気なピアノのイントロに続いて、グリフィンがミディアム・テンポのテーマを吹奏します。ちょっぴりクドいところが無いでもないんですが、ま、それはこの人の持ち味ですからね。 クドくないグリフィンなんて “からざ” の無いタマゴみたいで、気味が悪いです。 そんなの、タマゴの黄身にとっても気味が悪い話だと思います。アドリブ・パートに入るとテンポが速くなって、より一層、爽やかさとは無縁になってしまうんですが、オーバー・ブロウとまではいかないので、ま、許容の範囲内かと。 中間部で聴かれるマンスのソロは小気味よく黒っぽくて、ちょっぴりベースとの絡みのあったりして、でもって、きちんとした感じのテーマには戻らずに、おしまい。 あっさりし過ぎのような気がしないでもないんですが、ま、無難な立ち上がりであったと言えるのではなかろうかと。

 で、2曲目です。グリフィンのオリジナルで、 「サテン・ラップ」 。 サランラップなら聞いたことがあるんですが、サテンラップというのは初耳です。 が、曲そのものは何度か聴いたことがあります。 何と言う名前なのかは思い出せないんですが、 「なんとか」 という、わりとよく耳にするグリフィンのオリジナルです。 「63丁目のテーマ」 でしたっけ? もしかしたら、ぜんぜん違ったかも知れませんが、テーマの後、いきなりベースのソロが出てくるところが渋くて、いいですな。途中からマンスのピアノが絡んでくるところも、いいっす。 でもって、グリちゃんが出てきてグリグリと吹いて、終盤は反復フレーズで大いに盛り上がったりして、でもって、テーマに戻って、おしまい。 これまた、やや短めではありましたが、ま、よかったのではなかろうかと。 ということで、3曲目。歌物ナンバーの 「イエスタデイズ」 。 これはアレです。バラードです。なかなか深いです。深いんですが、それほど不快ではなく、どちらかと言うと、意外とムラサキイガイ。そんな感じの仕上がりです。 テーマを軽くフェイクする形でグリフィンがソロを取って、で、ピアノとかはフィーチャーされずに、でもって、おしまい。 解説が手抜き過ぎるのではないか?…と思われるかも知れませんが、演奏のほうも 2分27秒くらいですからね。ほんのちょっとした小品といった仕上がりなので、そんなに書くこともありません。

 ということで、4曲目です。ウィルバー・ウェアのオリジナルで、 「リフ・ラフ」 。 名前からしてシンプルなリフ・ナンバーにして、裸婦。 そういった作品であることが予想されるんですが、いいですなぁ、裸婦。 少なくとも裸オッサンとかよりはソソられるものがあるんですが、ま、一言で 「婦」 といっても、ピンキリなんですけどね。 婦人会のオバチャンとかでも、一応は 「婦」 の部類なんだろうしー。 で、聴いてみたらこれがまた、なかなか面白いメロディを持った曲だったりしたんですが、単純なリフというわけではなく、わりと入り組んだ、いりこ出汁。 そういった仕上がりになってます。 のびのびとしたグリフィンの吹きっぷり、はつらつとしたマンスの弾きっぷり、どちらも快調そのもので、会長さんも、怪鳥ロプロスも、甲斐町の住民も、とっても満足。 甲斐町って山梨にあるのかと思ったら、どうやら大阪府堺市、あるいは三重県鈴鹿市の地名のようですが、その後、ウィルバー・ウェアのピチカート・ソロがフィーチャーされて地味に盛り下がって、でもって、テーマに戻って、おしまい。 で、次です。 「ビー・イーズ」 。 グリフィンのオリジナルです。 聞いたことのないタイトルなんですが、曲そのものはどこかで聴いたことがありますな、こりゃ。 ファンキーな香りのハード・バップといった感じで、グリちゃんの朗々とした吹きっぷりが、とってもグリーシーな栗石。…といった感じで、心が躍ります。続くマンスの熟成したマンズワインのようなプレイにも酔わされるし、実力の程が不安視されていたバディ・スミスくんだって、ドラム・ソロを無難にこなしているし、とまあそんなことで、テーマに戻って、おしまい。

 6曲目は歌モノです。 「ザ・ボーイ・ネクスト・ドア」 。 「隣の少年」 ですか。 “The Girl Next Door” ならともかく、壁に穴を開けて覗く気にもなれないシチュエーションなんですが、演奏そのものは悪くないです。 ゆったりとしたミディアム・テンポで、何とも寛いだリラックスした世界が展開されています。 マンスもいい味を出してます。 で、このムードは7曲目のバラード、 「ジーズ・フーリッシュ・シングス」 にも引き継がれるんですが、いいですよね、 「そんなアホなこと」 。 僕のフェイバリットなソングのひとつだったりするんですが、グリフィンのテナーで聞くと、より一層、味わい深いものがあったりします。 ということで、ラストです。 グリフィンのオリジナルで、 「ロリーポップ」 。 ナウでヤングなレンタルサーバー ロリポップ は新構成サーバーに移設したようで、FTPソフトの設定変更とかをやらされて、ちょっと面倒だったんですが、最近は動画ファイル用に チカッパ というのも使っているので、年間の維持費が馬鹿になりません。 あ、今まで知らなかったんですが、チカッパにもアクセス解析の機能があったんですな。リンク元とかを辿れるんですが、1日に0〜2件ほど、検索サイト経由で来てくれているようです。検索ワードは 「えび 煎餅 箱」 とか、 「えび すし イラスト」 とか、 「あっ、いいっ、いやあんっ」 とか。 いったい、何を調べようとしたんでしょうな? …という話は置いといて、で、曲のほうはというと、これはアレです。 ミディアム・ファストのリフ・ブルースっぽい仕上がりだったりしております。 さほどポップでなければ、ロリでも無いんですが、 グリフィン → マンス → ウィルバー・ウェア → グリフィンもう一度 → 短くバディ・スミスと続くソロは、うーん、まあまあ。 でもって、テーマに戻って、おしまい。 とまあそんなことで、今日のところは以上です。

【総合評価】 1曲の演奏時間が短めだし、どこかで聴いたことのある曲がほとんどだし、悪くはないと思うんですが、うーん。 …と思っていたら、これ、グリフィンの初リーダー作だったんですな。 となれば、ま、こんなものかも知れませんな。 というか、一聴してグリフィンと分かる独特のトーンや節回しは既に完成の域に達していて、ちょっぴり新人離れした、原人。 そんな風格が感じられるところは立派だと思います。 でもやっぱり、どこかで聴いたことのある曲ばかりで、グリフィンを聴き込んでいるマニアにとっては、ややインパクトが弱いですな。 悪くは無いんだけど、佳作どまり。 賞品は井村屋の水ようかん1箱。 ま、そういったところではなかろうかと。


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