SEARCH FOR THE NEW LAND (BLUE NOTE)

LEE MORGAN (1964/2/15)

SEARCH FOR THE NEW LAND


【パーソネル】

LEE MORGAN (tp) WAYNE SHORTER (ts) GRANT GRREN (g)
HERBIE HANCOCK (b) REGGIE WORKMAN (b) BILLY HIGGINS (ds)

【収録曲】

(01-03) SEARCH FOR THE NEW LAND / THE JOKER / MR.KENYATTA
(04-05) MELANCHOLEE / MORGAN THE PIRATE

【解説】 (2009年07月12日更新)

 7月の後半、車山までニッコウキスゲを見に行こうと思っております。 7月の後半、志賀高原までニッコウキスゲを見に行こうと思っております。 8月の初旬、白馬へ行って八方池を散策しようと思っております。 …とまあ、3つほどプランを考えてみたんですが、いろいろと比較検討した結果、8月初旬に 立山・黒部アルペンルート に行くことにしました。 ニッコウキスゲは7月下旬が見頃のようで、ちょうど3連休もあったりして好都合なんですが、 「海の日」 のあたり、梅雨が空けているかどうか微妙なところなんですよね。 雨が降ったらアウトだし、でまた、晴れたら晴れたで、この時期の車山って、めっちゃ混むらしいんですよね。 ま、混むなら混むで、めっちゃ朝早くから行動すれば何とかなると思うんですが、近くで、一人客でも飯抜きでも泊めてくれて、温泉があって、しかも安くて、立派なところ。…という条件で宿を探したところ、ありませんでした。 もう、いいっ!車山になんか行かないっ!ブルセラ屋さんに行って、ブルマの山を見るっ! ということで、次。志賀高原。スキーでコケて脚の骨を折った思い出の地でありますな。宿を探したら “写真家さんあ〜つまれプラン” というのがあったりして、ちょっとよさそうなんですが、写真家さんあ? つまれプラン? 僕は名字からすると “写真家さん・い” ということになると思うので、つまっていいのかどうかちょっと心配なんですが、便所に変なものを捨てて詰まらせても無罪放免とか、そういう特典が付くんですかね? 朝食の時間を遅らせてくれたり、朝食をお弁当に変更してくれたりするようで、朝早く、人の少ないうちに行動したい僕としては好都合なんですが、志賀高原には何度も行ったことがあるので、やや新鮮味には欠ける嫌いがあります。 となるとやはり、八方池ですか。 月亭八方と行く八方池ツアー (八宝菜ランチ付き) ♪ あまりにもベタだし、八宝菜をこぼすとベタベタになるのがネックなんですが、新鮮味という点ではよりベターだと思います。 八方池、まだ行ったことがないですからね。 ニッコウキスゲに拘る必要がないので、天候が安定する8月上旬を選べるところもポイントが高いです。

 ということで、立山・黒部アルペンルートに行くことに決めました。八方池はともかくとして、長野にはしょっちゅう行ってますからね。中央道に乗る。神坂PAで便所に行く。阿智PAでガソリンを入れる。いつも同じパターンで、そろそろ飽きてきました。阿智のガソリンスタンドはセルフ式で人間関係の煩わしさがないので、いつもここで入れることにしているんですよね。 阿智に寄るのなら、そのひとつ前の神坂はパスしてもいいのではないか?…と思われるかも知れませんが、このあたりまでくると、必ず尿意を催すんですよね。とても無事に恵那山トンネルを抜けられる自信は無いので、二度手間なんですが、やむを得ません。 そこで今回は東海北陸道を走ってみることにしようと思うんですが、こちらのルートだと長良川SAまでは大丈夫です。 幸い、ここにはセルフ式では無いもののガソリンスタンドもあるので、人間関係の煩わしささえ我慢すれば、便所と給油を一度に済ますことが出来て、とっても便利♪ 東海北陸道は1年ほど前に全面開通して、富山まで直通で行けるようになったので、一度走ってみたいと思っていたんですよねー。 ということで、立山・黒部アルペンルートの富山県側で、よさそうな宿を探すことにしました。見つかりました。 いや、よさそうな宿は見つからなかったんですが、よくなさそうなホテルなら見つかりました。 この先、ネガティブな展開になることが予想されるので、ホテル側の名誉を傷付けることがないように “ホ○ル雄山” と、一部を伏字にしておこうと思うんですが、立山ケーブルの駅までクルマで20分と場所的にも便利だし、温泉もあるし、何より “ビジネスプランC” という、夕食付き・朝食無しの変則プランがあるところが、ポイント高いです。

 調べてみたら立山・黒部アルペンルートというのはとにかく、やたらめったら混むみたいです。ゴールデンウィークや紅葉のシーズンなど、ケーブルカーが4時間待ちという事もあるんだとか。そういえば今から20年ほど前、ゴールデンウィークに一度だけ行ったことがあるんですが、その時もケーブルカーがやたらめったら混んでいたような気がします。 検尿というのは朝イチの小便を採取することになっているんですが、立山ケーブルも朝イチの便を目指したほうがいいんですかね? 朝イチというと、7時半くらい?…と思って 時刻表 を調べてみたら、夏の間は何と、6時から運行を開始していることが判明しました。早っ!めっちゃ早っ! こりゃ、朝っぱらから飯を食ってる場合では無さそうなので “ビジネスプランC” の設定は非常にありがたいんですが、ただこのホテル、クチコミを見ると、あまり評判が芳しくないんですよねー。 「ホテルは全体に薄汚れた感じ。料理は、まずかった。」 とか。 いや、僕がそんな失礼な事を言ってるのではなくて、ク− (男性/50代) が。 「料理はあんまりインパクトがなかった。露天風呂はちょっと汚かった。残念だった。」 と、カッパ (女性/30代) も書いてるし、浴場に関しては 「男女の仕切りが中途半端で、へたすると覗けます。」 という指摘もありました。 それに対して宿側は、 「仕切りは、源泉のお湯(約60〜70℃)が流れ込んでくる岩に登り意識的に覗こうとしたら覗けますが、そこまでして覗く大人は常識的に考えられません。」 と回答しておりますが、ちょっと源泉のお湯が熱いのさえ我慢すれば、覗けちゃうということでありますな。 「屋外に露天風呂がありますが、5階の部屋から丸見えです。」 という声には 「露天風呂も5階から下を見れば、誰かが入ってると言う程度の見え方です。下の階からは脱衣場の建物に阻まれて見えませんし、眼前に立山連峰の姿も見えるわけですし、次回はその景色も堪能してください。」 というレスが付いております。 風呂ばっかり覗いていないで、もっと景色を見ろ!…という、ごもっともな逆ギレでありますが、結局のところ、やっぱり露天風呂は丸見えということなんですな。 その他、エレベーターの中には 「おかずまずい」 という落書きもあったそうです。

 個人的に部屋が汚いのはさほど気にならないし、食い物にもあまり拘りはないので、ゲロまずくて吐くようなもので無ければ、ぜんぜん大丈夫なんですけどね。 むしろ 「おかずまずい」 はネタ的に、非常に美味しい気がするんですが、ケーブルカーの駅までクルマで20分というのは、便利そうで微妙に中途半端な気がしないでもありません。 他にもっといいところは無いのかと思って探してみたところ、ありましたー。 千寿荘 というところです。立山ケーブルカー乗り場が目の前!朝食は5時より準備いたします。お荷物・お車をお預かりします。お昼のおにぎり弁当をご用意いたします。完璧やん♪ 朝食をわざわざ5時から準備して貰わなくたって、朝食だけ無しのプランも選ぶことが出来るし、少しだけ割高なのを我慢すれば、一人客だって大丈夫。クチコミの評判も上々で、お部屋は清潔、食事は美味しく、雰囲気は家庭的。 風呂場は狭くて温泉でもないようですが、ま、覗かれる心配は無さそうだしー。 ただ唯一の弱点は、8月上旬の土曜日に空きが無いということなんですが、約60〜70℃の源泉で火傷するのを覚悟の上で “ホ○ル雄山” に突撃するか、あるいは有給休暇を取って “千寿荘” にするか。 僕は迷わず、後者の道を選ぶことにしました。8月7日(金)を押さえることにしました。ちょうどこの日は特例措置で、平日でも高速料金が1000円になるみたいなので、好都合です。 初日は 称名滝 を見たり、 立山博物館 の 「まんだら遊苑」 を見たりして過ごし、翌日、朝の6時からケーブルカーに乗って、室堂をゆっくり散策して、そこで引き返そうと思っております。出来れば黒部ダムまで足を伸ばしたいところなんですが、ロープウェイの待ち時間が半端で無いに違いないので、今回はパスすることにしようかと。 20年ほど前に室堂に行った時は猛吹雪で、宗猛と宗茂の見分けも付かないような状況で、とても散策どころでは無かったので、今度はすっきり晴れるといいな♪ 雷鳥たんにも逢えるといいな♪…と、期待しております。

 雷鳥が駄目だったら、せめて御開帳でも。…というわけでもないんですが、土曜日は片山津温泉に泊まることにしました。せっかく有給休暇を取るんだから、2泊してのんびりしようと思って、いろいろ探してみた結果、そういうことになりました。かなり寂れているみたいですけどね、片山津。ストリップ小屋も潰れちゃったみたいなので、御開帳も期待出来ないしー。泡関係のフーゾクのほうは、まだ健在みたいなんですけどね。 昔、さば兄が会社の旅行か何かで行ったらしく、 「しょうもなかった。」 というクチコミを聞いたような気もするんですが、熊坂長範とか、スッポンとか、そんなところを観光したらしいです。もしかして、やめたほうがいいかも?…という気がしないでもないんですが、でも、仕方ないぢゃん。 ホテル森本” の温泉のところの写真を見て、海が目の前で、いいぢゃん♪…と思ってしまったんだもん。 よく見たらこれ、海ではなくて、潟 (がた) だったんですなー。 でもまあ、夏の間は毎日、花火が上がるみたいだし、ま、一人で花火を見るというのもかなり虚しいものがあるんですが、写真を撮って楽しむんだから、別にいいもん!寂しくなんか無いもん! あ、写真としては 楽天トラベル のほうがいいですな。夏だと白山はこんなに白くは無いでしょうが、 “潟” だって捨てたものではありませんな。 で、男性は珍しい 「立湯」 もございます。…というのも何だかとっても怪しくて、激しく気になりますな。 どんな湯なんですかね? もしかして、あんな湯?そんな湯?それとも、こんな湯だったりしちゃうとか?ああん♪ いやがうえにも期待が高まるところでありますが、 焼酎好きの主人セレクトによる80種類の焼酎を女将が選局したJAZZと共にお楽しみ頂けるBARを併設 というのもいいですな。女将が選局って、チャンネルを選ぶだけかい!…と思わずにはいられませんが、 オフシャルサイト を見たら、女将が選曲したJAZZが流れるバーと書いてあったので、恐らくちゃんと曲まで選んでいるのではなかろうかと。ジャズが好きなんですかね、女将? ホテルの焼酎バーはジャズが流れ、オーブンな作りはセンス良しです。…と、しょうちゃん (男性/40代) も褒めておりますな。オーブンな作りというのがちょっと気になるんですが、オーブンレンジみたいになっているんですかね? だとすれば、もしかして、焼かれる???

 もしかしたらサバのオーブン焼きみたいになっちゃうかも知れませんが、とまあそんなことで、3日目は適当に海のあたりでも散策して、福井で越前三國湊名物元祖焼き鯖寿司でも食べて、鯖江のあたりから高速に乗って帰ろうかと思っている、そんなサバくんなのでありました。 おしまい♪

 ということで、今日はリー・モーガンなんですが、それはそうと今日の前半ネタはどうしてもオチを思いつかなくて、半日ほど無駄に過ごすことになってしまいました。結局、最後はかなり無理やりな感じになってしまったんですが、あまり気が進まない焼き鯖寿司を食べなければならないのかと思うと、ちょっぴり憂鬱です。さほど好きではないんですよね、サバ。 “ホ○ル雄山” に泊まるのを思い止まったのも、最終的には 「食事も冷たい物ばかりで、魚ばっかりで、鯖を使ったおかずが、2種類もあり…」 というクチコミを目にしたからなんですが、恨むんだったら “ペンネーム:うっちゃん” を恨んでくださいね。 おそらく3日目の焼き鯖はやめて、焼き蕎麦でも食べて帰ることになると思うんですが、とまあそんなことで、今日は 『サーチ・フォー・ザ・ニュー・ランド』 というアルバムを紹介したいと思います。 『新天地の検索』 でありますか。それはとってもいいことだと思うんですが、いつも神坂PAの便所ばかりでは面白くないですもんね。たまにはホテル森本の立湯で立ちション…って、そんなことしたら女将に叱られるのでヤメておきますが、それはそうと、このアルバムのジャケットはいいですなぁ。 ガンを飛ばす不良少年のようなモーガンが、とっても新天地を検索してますよね。ちなみに google で 「新天地」 を検索してみると、上海観光のレストランスポットとか、福島県西白河郡にあるビジネスホテルとか、森田釣竿のオフィシャルブログとか、そんなのが出てくるんですが、ウェイン・ショーターハービー・ハンコックという、ファンキー路線からの脱却を目指した人選にモーガンの並々ならぬ決意が感じられます。時系列的に見ると、ジャズ・ロック路線の 『ザ・サイドワインダー』 で大ヒットを飛ばした直後の作品ということになるんですが、ここで一転、硬派路線にイメチェンということなんですかね? となると、ギターのグラント・グリーンの参加がちょっと場違いにも思えてしまうんですが、この人、意外とモーダルなスタイルでも違和感なく溶け込んだりしますからね。いずれにしろ、かなり興味深い1枚であるには違いなくて、とまあそんなことで、では1曲目から聴いてみることにしましょうか。

 まずはアルバム・タイトル曲の 「サーチ・フォー・ザ・ニュー・ランド」 なんですが、これは大作です。演奏時間が 15分44秒もあって、それだけでもかなりの気合が感じられます。 ハードなフリー路線なのかと思いきや、意外にもゆったりとしたバラード調だったりするんですが、バックで聞かれるグリーンのギターが独特の雰囲気を醸し出していて、スピリチュアルでありますな、こりゃ。 何だかこう、新天地っ!…という気配が伝わってきます。 とか思っていると、ここでテンポが速くなって、ちょっぴり軽めなノリでテーマが再度演奏されることになるんですが、この辺りのアレンジはけっこう凝ってますな。スースーします。 あ、スースーするのは先ほど、足のあたりが火照って何だか暑かったので、北海道で買ったハッカ湯をシュパシュパしたからなんですが、調子に乗ってシュパシュパし過ぎたようで、局部のあたりまで刺激が到達しつつあります。…って、そんなことはどうでもよくて、で、速くなったと思ったら、また元のテンポに戻ったりして、この部分だけで、かなり時間が浪費されることになります。

 で、ここでまたまたテンポが速くなって、ショーターのソロが登場することになるんですが、モーダルでミステリアスという、この人の持ち味がよく発揮されていて、ま、いいんじゃないでしょうか。 最後のところでスローになって、ワン・ホーンでテーマのメロディを吹くというパートがあって、しばしのブレイクを挟んで、続いてはモーガンの出番ですな。 Amazon のユーザー・レビューでは JazzキチHammer "(横山さん生きてる?)" という人が、LeeのソロはHerbieに完全に食われていて哀れ。Herbieは「Leeさんのソロ意外性無いね、そう来るの判ってるよ」ってな感じ。…と酷評しているんですが、そのハンドル名(?)が世間の不興を買ったのか、このレビューが参考になった票は3人中、0人となっております。 ソロを半角の片仮名で書いているところからして、ちょっとどうか?…と思うんですが、3人とか、数字を全角で書くと “2ちゃんねる” では馬鹿にされたりもするし、日本語で書くのも何かと大変ですよね。 で、ここでのモーガンのソロは、言われるほど酷いものではなく、適度なファンキーさがこの人らしいと思うんですが、ま、曲調とあっていないと言われれば、確かにそうなんですけど。 で、続いてグリーンのソロがあって、最後は Jazzキチ(以下省略)くんが絶賛するハービーのソロで締めて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 いやあ、大作でしたなぁ。大作ではあるんですが、いちいち各自のソロのつなぎにテーマが出てくるところが正直、ちょっとウザかったです。意欲は買うんですが、ややクド過ぎる嫌いがありますな、こりゃ。

 ということで、次。 『ザ・ジョーカー』 。前曲とはうって変わって、ジャズ・ロック調の能天気なナンバーだったりするんですが、60年代のモーガンにはよくあることなので、非難するほどのこのでもないでしょう。 ただ、ショーターのスタイルとはあまり相性がよくないようで、ここでの彼のソロはちょっと浮いている気がしないでもありません。意外性を求め過ぎて裏目に出たというか、ちょっとバランスが悪いというか、あんああん、あ、アンバランス♪ ( by 河合奈保子 ) というか。ロリ顔と巨乳とのアンバランスさが、たまらんっ♪…というキャラでありましたが、 “ヒデキの妹オーディション” で優勝したんですよね、確か。 今から思えば、昭和という時代はよく分からんオーディションをやっていたものでありますが、続くモーガンのソロは作曲者本人だけに生き生きとしていて、いいですな。下手に新天地を検索するより、こっちの路線のほうが無難かも知れません。 続くハービーは新主流派でもファンキーでも、どちらにでも対応出来て、さすがでありますが、ソロの途中で2管とギターが絡むというアレンジも、なかなか秀逸です。 とまあそんなことで、テーマに戻って、おしまい。

 3曲目、 「ミスター・ケンヤッタ」 。トミーズ雅の相方って、誰やった? 健やった。 タイトルは恐らくそういう事だと思うんですが、今ひとつ存在感が薄くて、忘れられがちですからね、トミーズ健。 が、そんなケンヤッタも演奏の出来は素晴らしく、結論から先に言ってしまうと、本アルバムのベストはコレだと思いますね、個人的には。 ファンキーなようで、モーダル。ベタなようでいて、斬新。 ま、そんな感じだったりするんですが、モーガン、ショーター、グリーン、ハービーと続くソロは、どれも極めて優れていて、絶品。 ということで、テーマに戻って、おしまい。 …って、それではあまりにレビューとして中身が無さ過ぎるので、少しだけ補足しておくと、モーガンのプレイはやんちゃな感じで、続くショーターは飲茶 (ヤムチャ) なムードとでも言いましょうか。下手に補足したら余計にワケが分からなくなりましたが、ギター・ソロの後半、ホーンのアンサンブルが被さってくるところがカッコいいですな。 続くハービーのクールなテンションの高さは天性のものであると言ってよく、終盤、そこにギターが絡むという趣向も他にぬきんでて、ひいて優れていて、秀逸です。 で、最後、モーガンが再登場して、ノリにノったプレイを披露して、ということで、補足は以上です。

 続く 「メランコリー」 は、メランコリーなバラードでありまして、やんちゃなモーガンもバラードを吹かせると、大人ですよね。 2管の絶妙なハモリと、ハービーのリリカルなピアノとのブレンド具合が絶妙で、でもって、そこにグラント・グリーンのギターまで加わって、ああん♪ で、ソロはアレです。モーガンが取ります。この人の持つ歌心は京唄子に匹敵するものがあって、で、短くピアノを挟んで、続いてはショーターのソロでありますか。バラードを吹かせたら、彼の右に出るものは右大臣くらいしかいない。…と言われるだけの事はあって、ここでの吹きっぷりも涙モノであるわけですが、とか言ってるうちにテーマに戻ってしまって、個人的にはちょっと物足りない部分もあったんですが、これ以上、無駄にソロを長くすると飽きちゃうおそれもあるので、ま、節度のある判断だったと言えるかも知れません。 とまあそんなことで、ラストです。 「モーガン・ザ・ピレート」 。 「モーガンは海賊です」 ですか。そりゃ、自衛隊に頼んで対処して貰わなければなりませんが、あ、ピレートではなくて、 「モーガン・ザ・パイレート」 ですな。読み方がよく分からなかったので、適当にカタカナで書いておいたんですが、パイレーツの単数形だっちゅーの。そういうことなんですな。 『パイレーツのブラインドタッチマスターだっちゅーの!!』 を買おうかどうか迷って、踏ん切りがつかなくて、おかげで未だにブラインドタッチがマスター出来ない僕なんですが、中古で¥9,600もするんですか。そんなに高いんだったら、いらんっちゅーの。海賊版をもっと安く手に入れるっちゅーの。江口寿史の 『すすめ!!パイレーツ』 や、ピンクレディの 「波乗りパイレーツ」 なら、もっと安く手に入るかも知れないしー。 で、曲のほうはというと、明るいハード・バップ。 ま、そういった感じでありますな。アドリブはモーガン、グリーンの順に出てきて、ギター・ソロの中盤にはホーン・アンサンブルが被ったりします。 で、以下、ショーター、ハービーと続くんですが、でもって、テーマに戻って、おしまい。 ま、手頃によかったのではないでしょうか。 とまあそんなことで、今日のところは以上です。

【総合評価】

 悪くないですな、こりゃ。 Sidewinderの後にLeeがコケたアルバムと言われているが…と、JazzキチHammer に言われておりますが、そんなことはありません。 ま、確かに1曲目は意欲だけが先走り過ぎて、ちょっぴりコケそうになっておりますが、その後、立ち直っております。特に 「ミスター・ケンヤッタ」 から 「メランコリー」 への流れがいいですなぁ。…とまあ、そんな1枚なのでありました。


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