DUKE WITH A DIFFERENCE (RIVERSIDE)

CLARK TERRY (1957/9/6)

DUKE WITH A DIFFERENCE


【パーソネル】

CLARK TERRY (tp) BRITT WOODMAN (tb) QUENTIN JACKSON (tb)
JOHNNY HODGES (as) PAUL GONSALVES (ts) TYREE GLENN (vibes)
BILLY STRAYHORN (p) JIMMY WOODE (b) SAM WOODYARD (ds)
MARIAN BRUCE (vo) <#2> LUTHER HENDERSON (celeste) <#2>
【収録曲】

(01-03) C-JAM BLUES / IN A SENTIMENTAL MOOD / COTTON TAIL
(04-06) JUST SQUEEZE ME / MOOD INDIGO / TAKE THE "A" TRAIN
(07-08) IN A MELLOW TONE / COME SUNDAY

【解説】 (2009年06月28日更新)

 ということで、ゴリラが届きました。 と言われても、 前回の話 を読んでいない人には何のことだか分からないと思いますが、ゴリラというのはアレです。サンヨーが出しているカーナビの名前です。どうしてそんな名前にしたのかと思ったら、初号機の見た目がゴリラっぽかったから。…という、ただそれだけの理由のようですが、だからと言って、何も商品名にしなくてもいいと思うんですけどね。名前がゴリラだからというので買うのをやめたという人も少なくないに違いありません。 どうせなら “ゲリラ” にしたほうが山奥の道に誘導してくれそうで、神出鬼没なイメージがあっていいと思うんですが、ま、市民団体からクレームを付けられる恐れはあるんですけど。 ベトコンラーメンなんかも、戦争っぽくてよくないと文句を言われて、 「こ、これは、ベスト・コンディション・ラーメンの略だしぃ。」 …と、苦しい言い訳を余儀なくされてしまいましたからね。 とまあ、そんなことで、ネット通販で注文したゴリラが手元に届きました。 新しい機種は高くて手が出なかったので、型落ちの Mini GORILLA NV-SB360DT で手を打ちました。 ゴリラという名前は嫌なんですが、 “ミニゴリラ” だとちょっと可愛い感じがして、悪くないですよねー。 バッテリー内蔵で歩行ナビとして使えるところが個人的にはポイントが高いんですが、僕は極度の方向音痴なので、普通に街を歩いていてもよく道に迷ったり、ドブに落ちたりするんですよねー。 ま、ナビがあってもドブに落ちるのは防ぎようが無いかも知れませんが、道に迷うことは少なくなるに違いありません。 そう思って、かつて こんなの を買ったことがあるんですが、いろんな点で問題や不満があったので、Mio Digi-Walker C325 というのに買い換えました。 が、このミオちゃんも、いろんなところに問題のあるギャルでありまして、特に明るいところで画面がぜんぜん見えないのと、電池切れに備えて外付けバッテリーを持ち歩かなければならないところが嫌でした。 ゴリラちゃんの場合、屋外での視認性に関しては不明なんですが、オプションで予備バッテリーを買えるところがいいです。 純正品だとクソ高いのがネックなんですが、パチモンなら1個 970円で売られているので、2個買っておきました。 バッテリーの持続時間は自称4時間ということなので、話半分としても2時間。 パチモンのほうは半値八掛けと考えて、96分。 純正1個+パチ2個で、ま、5時間は大丈夫なのではなかろうかと。 いくら僕が方向音痴で決断力に乏しいと言っても、5時間もあれば目的地に到着出来るか、あるいは諦めて家に帰るかの決断は出来ると思うので、これでもう安心です。

 事前の調査により、パーキングブレーキ接続ケーブルを正しくパーキングブレーキに接続しなくても制限解除が出来るという “公然の裏技” を入手することが出来たので、あらかじめカーマホームセンター安八店で M2.6×10mmのビスを買うことにしました。僕は商売柄、たまにビスを買ったりするんですが、M2.6 なんて半端なやつ、あったっけ?…と思って探してみたら、案の上、見当たらないんですよね、これがまた。いちばん小さいのでも M3 というのしかありませんでした。下手にぶっといのを小さい穴に突っ込んで、ゴリラちゃんの大切な部分が傷付いちゃったら大変なので、更によく探してみたところ、2.7×10mmの木ネジというのは発見出来たんですが、0.1mmくらい太いだけなら、何とかなりますかね? ただ木ネジの場合、先っちょが細くて根元にいくにしたがって太くなるので、いったいどこまで挿入していいのか判断に悩むことになってしまいます。 他の店をあたったほうがいいですかねぇ。…と諦めかけた頃、こんなのを発見ー。

精密ねじFセット発見♪

 M2.6 の “なべ小ネジ” と “さら小ねじ” 、いろんな長さのやつが4本ずつセットになっていて、ちゃんと 10mmのも入っております。余計なネジがいっぱい入っていて、ちょっと割高なところがネックなんですが、店で探す場合は “精密ねじ” をキーワードにするとよさそうです。 ということで、さっそくゴリラちゃんに試してみることにしました。 “なべネジ” のほうがピッタリしそうなんですが、あまりにピッタリ嵌まり込んで抜けなくなったりしても嫌なので、 “さらネジ” のほうを突っ込んでみることにしました。 いやあ、ドキドキしましたなぁ。 何せ、初めての体験ですからね。ゴリラちゃんも新品だから初めてであるに違いなく、 「いい?大丈夫?怖くない?覚悟は出来てる?後悔しない?」 と、しつこいくらい確認した上で、おそるおそる挿入してみました。 もしかして、大変なことになっちゃうんじゃないか?…という心配もあったんですが、ここまで来てしまった以上、もう、やっちゃうしか無いですよねー。 で、結果はというと・・・

挿入完了♪

 おー、わりといい感じぃ? ネジを使うというので、ドライバでネジネジするのかと思ったらそうではなく、指で押し込んでやるだけで大丈夫です。絶妙な抵抗感を伴いながら、ずぼっと奥まで入っていきます。クロームめっきの黒っぽいビスがあればベストなんですが、ま、側面なのでニクロムめっきの銀色でも、さほど気にはなりません。 あまりにもあっけなくて、これで本当にパーキングブレーキを引いているのと同じことになるのか?…と、ちょっと心配だったんですが、メニューから “情報” を選んで “車両センサー” の項目を見て、そこが “ON” になっていてば大丈夫。試しにビスを抜き差ししてみたら、ほんの 2mm くらい抜いただけで “OFF” になって、いやあ、 M2.6×10mmというサイズは実に絶妙なんですなー。 ビスの挿入に抵抗があるという人は、パーキングブレーキ接続ケーブルをアースに落としてやれば大丈夫だし、そんなこと言われても、分からん!…という人は “ゴリラ 解除ケーブル” で検索すれば、それ用の商品が出てくると思います。カインズホーム桑名店にも売ってました。 もはや “公認の脱法行為” と言えそうなんですが、運転中にワンセグを見たり、ナビの操作をしたりするのは、あくまでも違法ですからね。悪魔でもそんなことはしません。 いや、悪魔ならやりかねないかも知れませんが、少なくとも僕の場合、テレビは見ないと思います。家にいてもほとんど見ることはないですからね。 ナビの操作のほうは、ま、必要最低限の範囲でゴニョゴニョということがないとは言えないんですが、運転免許証を更新する際に交通安全のビデオを見れられましたからなぁ。 雨の夜にクルマを運転していて、カーステレオのカセットを操作しようとして前方不注意になり、傘をさして歩いていた若いギャルを撥ねちゃうという内容でありました。 可愛そうに若いギャルはお亡くなりになってしまって、被害者のおかんが号泣しておりました。 被害者がオッサンだったりしたら、運が悪かったね。…で終わりなんですが、若いギャルだと可愛そうですよね。 被害者がオッサンだったとしても、その娘が出てきて号泣されたりすると、やっぱり可愛そうだし、教官! 俺、これからは運転中にカセットを操作するの、やめるよ!…心に誓った次第であります。 幸い、自家用車にも社有車にもカセットデッキなど付いていないので、誓いを破らずに済んではいるんですが、カーナビを操作したら同じようなものですからね。 警察のほうも、教材ビデオを昭和版から平成版に更新したほうがいいのではないかという気がします。

 会社から帰ったらゴリラが届いていたので、いろいろ試してみました。 カーバッテリー/内蔵バッテリー/AC電源の3電源対応で、おうちの中でルート設定とか出来るのが便利ですなー。 本体に可倒式のスタンドがついているというのもいいです。 電源を入れたら即座に現在地としてサバ家の地図が出てきたのにはビビりました。 感度、めっちゃエエやん! 今までいくつかハンディGPSの類を試してきたんですが、家の中ではまず衛星を捕捉しなかったんですよね。窓際に持っていって、10分くらいして、ようやく。…といった感じだったんですが、ゴリラちゃん、優秀です。 オプションの外付けGPSアンテナを買ったほうがいいのかどうか、ちょっと悩んだんですが、この分なら大丈夫そうです。 ただ、ワンセグがひとつも入らなかったのはちょっとアレなんですが、これはゴリラの問題というより、サバ家の立地状況に起因するものですからね。 これ を見ると津と名古屋の両方のエリアに入っていて、ガンガンいけそうなんですが、家の中では見れないんですよね。 ま、部屋の中で条件のいいところを探せば、半月に1回ほどの割合で “メ〜テレ” だけが入ることもあるんですけど。 いろいろイジっているうちに遅い時間になってしまったので、クルマへの取付は明日の朝ということにして、とりあえずその日は寝ることにしました。 気分はウキウキ♪ きっと、いい夢が見られることでありましょう。

 買ったばかりのカーナビが壊れて魘されていたら、目が覚めました。 やはり、無理やり穴にネジを突っ込んじゃったのが、心の呵責となっていたんでしょう。 夢でよかった♪…と胸を撫で下ろしつつ、いつもより10分ほど早く家を出て、社有車のカローラフィルダーにゴリラちゃんを取り付ける作業に取り掛かりました。最近のポータブルナビの取付は吸盤を使うのがトレンドのようですが、ゴリラだけに原始的な両面テープ貼付方式となっております。 スタンドベースは貼り付け後、ナビ本体を取り付けない状態で24時間以上放置してください。…などと書かれておりますが、そんなに待てるかー! 学研の学習の付録で石膏で作る立体日本地図が付いてきたとき、3時間ほどの乾燥時間が待ちきれず、ドライヤーで強制乾燥させて、見事、真っぷたつに割れたりしましたからね。 3時間でも待てないのにその8倍も放置しろというのは、どだい無理な話です。 ということで、速攻で取り付けました。 で、続いて電源ケーブルを接続しようとしたんですが、ん?家に忘れてきたっぽい? 実はその時、家から少し離れた郵便局の駐車場にクルマを止めて、取付作業を行なっていたんですが、家まで取りに戻ると言うのも面倒な話です。 そんなことしてたら会社に遅刻するかも知れないし、かと言って、その日の夜まで我慢出来るわけがないしー。 幸い、僕の社有車にはカーシガレットから DC5Vの電源を取り出せる汎用ケーブルが付けてありました。 W-ZERO3 を充電するのに使っているんですが、ゴリラも5Vだし、プラグの形状も同じだし、えーい、つなげちゃえー! ということで、据付完了ー。 パーキングブレーキ接続ケーブルも外付アンテナもないので配線がスッキリしていて、いいですなー。 あとはナビの指示に従って会社に行けばいいだけなんですが、エンジンをかけようとして、キースイッチを回した瞬間、ポン!

ぱっけーじ比較♪

 と、大きな音がしたらどうしよう?…と、ドキドキものだったんですが、ぜんぜん大丈夫でした。カーシガーライター接続ケーブルを注文したら在庫切れで、結局、買うのは保留にしたんですが、汎用品で十分に代用出来るんですな。クソ高い純正品を買わなくて正解でした。 無事、岐阜市内の会社に到着し、昼前に大垣市役所まで出かけ、しばらく走ってみると、どうも今ひとつナビのポジションが気に入らない自分に気付いて、取り付けをやり直すことにしました。 スタンドベースを貼り付け後、まったく放置しないですぐ本体を取り付けたのが幸いしたのか、粘着力が今ひとつで、わりと簡単に引っ剥がすことが出来ました。 で、位置を変えてもういちど貼り付けたんですが、おそらく粘着力は半値八掛け二割引き以下まで低下したものと思われます。 さすかにこれでは心許ないので、付属のネジを併用することにしました。ダッシュボードに穴があいちゃうのはかなり抵抗があったんですが、ま、どうせ社有車だしー。 とまあそんなことで、市役所の駐車場で写真を1枚撮って、あとは会社まで30分ほどの道のりを、途中で3回ほど休憩を挟みながら安全運転で帰れば、本日の業務は終わったも同然です。今日もオツトメ、お疲れさまでしたー♪

 順調に東に向かって走って、揖斐川に掛かる橋を渡り終えた頃でしたか。 GPSは順調に捕捉されているかな?…と思って、情報画面に切り替えた瞬間、画面が真っ白になって、それから2秒ほどして、電源が落ちました。 慌てて電源スイッチを入れてみたんですが、やはり真っ白な画面が出るだけで、すぐに切れてしまいます。 焦って電源ケーブルを外して、内蔵バッテリーで立ち上げようとしたんですが、まったく反応せず。 も、もしかして、壊れた!? 何でや? 無理やりネジを突っ込んだりしたからか? それとも変な電源をつなげたからなのか!? 朝方見ていた夢が正夢なってしまったという悪夢のような現実に、呆然、愕然、心不全。 思わず心臓が止まりそうになってしまいましたが、心肺停止状態になってしまったゴリラちゃんは、果たして蘇生するのでしょうか? 衝撃の結末は、 こちら で。

 ということで、今日はクラーク・テリーです。なんか地味ですな。こっち方面からの集客はあまり期待出来そうにありませんが、ま、 “サンヨー ゴリラ” に誘導されてアクセスが増えるかも知れないので、別にいいとして。 で、この人に関してはですね、僕もあまり多くのことは知りません。 性格が暗く、照り焼きが好物。 ま、恐らく、そういうキャラなのではないかと推測されるんですが、美味しいですからね、照り焼き。 特にトリの照り焼きが韻も踏んでいて抜群だと思うんですが、とまあそんなことで、今日は 『デューク・ウィズ・ア・ディファレンス』 というアルバムを紹介したいと思います。 手持ちのネタが尽きたので “Amazon” で注文したら、ガイジンから送られてきて、ちょっとビビりました。 ま、普通に日本語は通じたので、別にいいんですけど。 で、送られてきた中身を見たら、どこかで見たことのあるジャケットだったので、あるいはダブリ買いしちゃったのかも知れませんが、よくあることなので、送りつけてきたガイジンを恨んだりはしません。 我ながら寛容な日本人でありますな、僕も。 ま、それはそうと 『違いをもっているデューク』 なんですが、ここでいうデュークというのは間違いなく、デューク・エイセスのことでありましょう。…という判断は間違いなく間違っていると思うんですが、もしこれがデューク・エイセス作品集であるなら、間違いなく 「かに道楽」 はチョイスする筈ですからね。 「ムード・インディゴ」 「A列車で行こう」 といった選曲からすると、あるいはデューク・エリントンと何か関係があるんでしょうか? そういえばテリーという人はエリントンの楽団にいたことがあるみたいだし、その他にもジョニー・ホッジスとか、ポール・ゴンザルヴェスとか、ビリー・ストレイホーンとか、エリントンにゆかりが深く、佐藤ゆかりにゆかりが深くないメンバーが顔を揃えております。個人的に坂角の 「ゆかり」 はあまり好きではないんですが、エリントンゆかりのナンバーは嫌いではないので、そこそこ期待が持てるのではないでしょうか? とまあそんなことで、では演奏に耳を傾けてみることにしましょうか。

 まずは 「C・ジャム・ブルース」 。 メロディとも呼べないようなシンプルこの上ない作風の曲でありまして、テーマだけなら誰でも縦笛で吹けそうなんですが、これなら僕でも吹けそうだらぁ。…と、西三河出身のスケソウダラも言っておりました。タラちゃんに吹けるなら、サバくんでも大丈夫かも知れませんが、ここでのテリーはアンサンブルとヴァイブの掛け合いという形で料理しておりますな。さほど大きくはないビッグ・バンドと言ってよさそうな分厚いサウンドでありまして、とってもスイングな雰囲気に満ち溢れております。その分、ちょっぴり古臭い感じがしないでもないんですが、敢えてそういう路線を狙ったものであると思われるので、いいか悪いかは、好きか嫌いかという問題に帰結することになるのではなかろうかと。個人的にはあまり好きでないサウンドなので、ハズしたか?…と焦っているところなんですが、あまり気合の入ってないサックス、繊細さに欠けるヴァイブ、ほとんど音が聞こえないトランペットと、約3名による短めのソロ廻しがあって、でもって、テーマに戻って、おしまい。 ま、2曲目以降に期待!…ということで、さ、頑張りましょう。

  「イン・ア・センチメンタル・ムード」 。 この曲だけオマケで、おばちゃん系のボーカルと、おっさん系のチェレスタが加わっているんですが、これは悪くないですな。もともと僕はこの 「ア・センチメンタルなムードの中」 という歌が好きなので、評価も甘めになるんですが、少なくともヤマメとか煮豆とかよりはソソられる出来になっております。個人的には、あまり好きではないんですよね、川魚と豆類。 そこへいくと、このおばちゃんの歌はセンチメンタルなムードに溢れていて、チェレスタの音色もノスタルジックな味があって、悪くないと思います。クラーク・テリーはほとんど活躍の場がないんですが、ま、恐らくゲストの顔を立てたということだと思うので、そういうオトナの心配りは大切なことだと思います。とまあそんなことで、おしまい。

 で、3曲目。 「コットン・テイル」 。 僕はこのコットンという言葉を見ると、何故か頭にウンコが浮かんできてしまうんですが、どうしてなんですかね? ぼっとん便所とイメージが交錯しているんでしょうか? ま、それはともかく、これはアレですな。なんとも賑やかなサウンドですな。スイングっぽいのは相変わらずなんですが、1曲目に続いてここでもアンサンブルとヴァイブとの掛け合いでテーマが演奏されております。 で、続いて、わりと長めのトロンボーン・ソロがフィーチャーされます。ブリット・ウッドマンかクエンティン・ジャクソンかの、どちらかなんだと思うんですが、どちらもよく知らない人なので、どちらのソロなんだか、よく分かりません。 で、その後、ドラムスのソロが出てくるんですが、全体を通じてこのサム・ウッドヤードという人の叩くタイコは、ちょっと安っぽいチープ感が漂っているような気がしないでもありません。 これがスイング風ということなのかも知れませんが、ま、そんなこんなで、テーマに戻って、おしまい。 …と思ったら、演奏はまだ続いていて、テナーとトランペットとトロンボーンのソロが出てきたりしましたが、でもって、テーマに戻って、おしまい。

 4曲目、 「ジャスト・スクィーズ・ミー」 。 僕はこのスクィーズという言葉を見ると、頭に野球のスクイズが浮かんできてしまうんですが、ま、それは当然でしょう。語源は同じですからね。 “squeeze” というのは絞り出すという意味で、絞り出すようにして得点をモノにする。そういうことだと思うんですが、で、一方 「私を絞って♪」 ですか。 僕は子供の頃、 “雑巾絞り” という新しい技を編み出したことがあるんですが、どうするのかというと、相手の腕を両手で握って、雑巾みたいに絞るんですけどね。ギャルから 「私を絞って♪」 と言われた場合、この技を掛けておけば大丈夫かと思うんですが、ああん、そうぢゃなくってぇ。。。 恐らくこれは 「体をギュッと強く抱き締めて♪」 ということなのではないかと思うんですが、何とも言えない小粋な感じのする曲でありますな。 凝ったアレンジが施されたホドルコフスキー (←ロシアの実業家) 。…といったテーマ部に続いて、テリーのソロがフィーチャーされます。この人のプレイはマイルス・デイビスにも影響を与えたそうなんですが、その話は本当なんですかね? 何だか、ほのぼのとしていて古臭いところもあって、まったく違うタイプのように思えてならないんですが、とか言ってるうちにサックスのソロにスイッチしました。アルトなのかテナーなのか、もはやそれを判断するだけの意欲さえも失っている今日の僕なんですが、何となく地味。そういったソロであるように思われます。サックスの後、もう一人のサックスも出てくるような気もするんですが、とまあそんなことで、テーマに戻って、おしまい。

 で、次。 「ムード・インディゴ」 。 これはアレです。とってもムードのある藍色をテーマにした歌であります。 藍というと僕はいつも 「青は藍より出でて藍より青し」 という諺を思い出すんですが、 『荀子』 に出てくる言葉でしたっけ? 何でもいいけど 『荀子』 って、 “じゅんし” と読むのが正解だったんですな。僕はずっと “たけのこ” だとばかり思っていました。 よく見たら “荀” と “筍” では字が違うし、 『筍子』 だったら “たけのここ” になってしまいますもんね。タケノコと言えば今、東京の原宿では竹の子族というのが流行っているらしいですが、代々木公園で踊っていた竹の子族が、以前から対立していた公園内の 「のぞきグループ」 に襲われて、高校生3人が怪我をするという事件も起こりましたよね。…って、あまりにも書くことがないので、今から30年ほど前の思い出を語ってしまいましたが、何ともムーディでノスタルジックなサウンドに仕上がっていて、意外と悪くなかったな。…という気がしたのでありました。おしまい。

 6曲目、 「テイク・ジ・Aトレイン」 。標準和名は 「A列車でいこう」 。 ぜんぜんジャズを知らない人でもタイトルだけは聞いたことがあるに違いない超有名な作品でありまして、ま、個人的にはそれほど名曲とは思えないんですけどね。 ここでのテリー版は、ま、無難な仕上がりでありまして、各自のソロ (トランペット→テナー→トロンボーン) とアンサンブルとの絡みが、なかなかお洒落だと思います。昔、そんな名前の競走馬がいましたよね、オシャレ。 オシャレキングとかオシャレキャットとか、お洒落シリーズの馬たちもいるようですが、 ということで、次です。 「イン・ア・メロウ・トーン」 。 僕はこのメロウという言葉を見ると、どうしても頭に今井メロ (旧・成田夢露) が浮かんできてしまうんですが、兄妹揃って、とんだ恥さらしでしたなぁ、トリノオリンピック。 ついこの間の出来事のように思えるんですが、来年はもうバンクーバーオリンピックなんですな。一生懸命頑張っている人に対して、恥さらしとか、そんなことを言ってはいけませんね。…って、何故だか急にオトナになってしまった僕でありますが、で、この 「イン・ア・メロウ・トーン」 は、とってもメロウな音がしていて、悪くないと思います。意外とスインギーなんですけどね、実際のところは。

 で、ラストです。 「カム・サンデイ」 。 日曜日が来ましたかぁ。それは嬉しいですな。 ま、週休2日制が定着したおかげで、最近では土曜日のほうが嬉しくなりましたけどね。日曜日のほうは、また明日から仕事かぁ。。。…というので、ちょっと憂鬱な気分が交じったりします。 “サザエさん症候群” という言葉がありますが、僕なんか 「サンデードラゴンズ」 が始まる 12時54分の時点で、かなりブルーになっちゃいますからね。日曜日の昼間からドラゴンズ情報なんかやってんじゃねえ!…と思わずにはいられなくて、そもそもドラゴンズが好きでもなんでもなく、むしろ嫌いだったりする人が見る番組ではなかったりするのかも知れませんけど。 で、この 「カム・サンディ」 、憂鬱な日曜日の昼下がりにはぴったりの、とっても暗い仕上がりになっておりまして、ダミアの 「暗い日曜日」 よりは、ちょっとだけマシ。…といったレベルだったりします。おかげで僕もすんなりと音の世界に入っていくことが出来たんですが、ピアノによるイントロに続いて、トランペット→サックス(アルト?)の順でテーマのメロディが演奏され、その後、ムーディな合奏パートがあって、おしまい。 随分とあっさりした仕上がりでありましたが、とまあそんなことで、今日のところは以上です。

【総合評価】

 ところどころ悪くない部分もあったんだけれど、概ね、僕の趣味には合わんかった。すまぬ。 ま、そういう1枚でありました。 スイングジャズ好きにはいいかも知れませんが、モダン命!…な人には、ちと、ぬるいです。


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