PIANO FOR NURIA (SABA/MPS)

TETE MONTOLIU (1968/2/2)

PIANO FOR NURIA


【パーソネル】

TETE MONTOLIU (p) PETER TRUNK (b) ALBERT HEATH (ds)
【収録曲】

(01-03) BLUES FOR NURIA / TRANQUILLOGY / ALONE TOGETHER
(04-05) SPEAK LOW / VISCA L'AMPURDA
(06-07) I SURRENDER , DEAR / STABLE MATES

【解説】 (2009年04月05日更新)

 新年度ですなぁ。みんな、粘土遊びしてるかな? 職場が大きく変わって大変で、とてもそんな暇はねぇ!…という人もいるかも知れませんが、僕は新年度になって、めっちゃ暇になりました。年度末には穴を掘ったり、その穴に水道管と電線管を敷設したり、掘った穴を埋め戻したり、そんな仕事のカントク業務を1日半ほどやったりして、WBCの原監督ほどでは無いんですが、それなりに気疲れしたりしました。胃が痛くなるんですよねー、穴掘りの監督って。どうして胃が痛くなるのかというと、穴を掘ると大抵、途中にある水道管やら電線管やらをブチ破ることになって、ぴゅ〜と水が噴き出したり、急に停電になったりして、何かと大変だからなんですが、そういう悪い事をする張本人は土建屋のオッサンであるにも関わらず、叱られるのはいつも監督ということになるんですよね。どうして叱られるのかというと、監督不行届という事になるんですが、いくら僕が行き届いた監督をして、 「ここ、何かありそうやから、気を付けて掘ってねー。」 と助言を与えたとしても、土建屋のオッサンは 「大丈夫、大丈夫♪」 と言いながら無造作にユンボで穴を掘って、挙句、水道管をブチ破って、ぴゅ〜と水が噴き出すというのが常でありまして。ぜんぜん大丈夫じゃねぇ!

 …とまあ、穴掘りにはそういうリスクが付き物であるわけですが、今回の年度末の工事の場合、役所の担当者がわりと細かいタイプだったので、余計に気疲れしました。設計書に書かれた担当者の下の名前が “友紀” だったので、え?何?ユキちゃん?ギャルか?…と思って楽しみにしていたら、ただの “とものり” という兄ちゃんだったりして、その時点で僕のこの仕事に対する意欲は80%ほど削がれてしまったんですが、この友紀クンがですね、ぼーっとした見た目とは裏腹に、意外と細かいキャラだったんですよね。どういうところに細かいのかというと、土木的に細かいことを気にする性格でありました。僕の仕事は電気工事と機械器具設置が主要なものであるため、掘削や埋め戻しにはあまり多くのモノを期待しておらず、ただただ、水道管から水が噴き出しませんように。電線がブチ切れませんように。…という、作業の安泰だけを祈っていたんですが、監督の目が行き届いていたのが幸いしたのか、結果的に今回はそういうトラブルに巻き込まれることもなく、無事に掘った穴を埋め戻すことに成功したんですけどね。 が、友紀クンはそれだけでは満足せず、作業中 “段階確認” と称して、掘った穴の深さだとか、埋め戻しに使った保護砂の厚さだとか、在来土がどうとか、砂利がこうとか、色んなところにチェックを入れられました。掘ってダンプに積み込まれた土を眺めて、 「土質確認をする。」 などと言い出したので、仕方なく土を眺めている様子をカメラで撮影したりもしたんですが、どうして、土質なんかにそんなに固執するんですかね? “土フェチ” なんでしょうか???

 で、何とか工事も完了して、書類のほうもとりあえず必要最小限のものだけを揃えて、工期ギリギリに提出しておきました。これでほっと一安心ですな。足らない書類に関しては、ま、言われたらまたその時に考えるとして、言われなかったら、ラッキー♪ とか思っていたら、後からいろいろ言われてちょっと大変だったんですが、そうならそうと最初から言えって! で、後から要求した書類の中に、 「ダンプに積んで持って帰った土をどうした?…という件に関する書類」 というのもあって、どうしたと言われれても、恐らく、土建屋のオッサンがよきにはからって、適当に処分してくれたんだと思うんですけど。 幸い友紀クンは、格好だけでも書類が揃っていれば、あまり細かいことは言わないという程度の細かさの持ち主でありましたので、 「持って帰った土は土建屋の土場 (どば) にドバっと捨てた。」 という旨の書類を提出したところ、それはそれで通ったんですが、もうひとつ、建設工事に係る資材の再資源化等に関する書類も出せと言われてしまいました。 それってもしかして、 CREDAS というヤツですかね? このクレダスというヤツは今ひとつよく分からなくて面倒なので、 「クレダスを出してくれだす。」 と言われたら、 「嫌だす。」 と答えることにしているんですが、 「嫌だすでは、駄目だす。」 と言われて、許してもらえませんでした。仕方が無いので入力ソフトをインストールして何とか書類をでっち上げることにしたんですが、最初のうちはわりと順調に入力作業が進んだものの、途中で壁にぶち当たってしまいました。 ん? 何、この、建設副産物発生・搬出のところにある “第一種建設発生土” “第二種建設発生土” “第三種建設発生土” “第四種建設発生土” “浚渫土” “建設汚泥” っていうの???

 ま、建設と言うほど大それた工事ではなかったものの、確かに土が発生したのは確かでありまして、どうして掘った穴を埋め戻すだけの工事なのに土が発生するのかというとですね、掘った土を埋め戻す替わりに、どっかから持って来た砂を入れたりするからなんですけどね。 どうして土ではなくて砂を入れるのか、その意図が今ひとつよく分からんのですが、ここで入れられる砂は “保護砂” とか “クッション砂” と呼ばれているようなので、保護したり、クッションだったり、そういう役割があるのではないかと思われます。敷設した水道管や電線管の周りに砂を入れるんですよねー。 で、どっかから持ってきた砂を入れたりするから、最初に掘った土が余ってきちゃうんですが、そうして発生した土なので、土建屋のオッサンがダンプに積んで持っていった土は “建設発生土” ということでいいんだと思われます。 浚渫などという大それたことをした覚えはないので、恐らく “浚渫土” では無いと思うし、それほど汚れた泥というわけでも無かったので、 “建設汚泥” とも違うような気がします。 恐らく、 “建設発生土” でいいと思うんですが、問題はアレがいったい第何種の建設発生土だったのか?…ということですよね。 そんなことを聞かれても、僕は知らんっ! 試験なんかだと、分からない問題はとりあえず飛ばして、分かる問題から手を付けるというのが鉄則でありまして、何も100点を取る必要はないんだ。65点でいいんだ。…ということになっているんですが、クレダスの場合、そうは行きません。とりあえず適当でも何でもいいから入力しておかないと、先に進めないことがあるんですよね。いつもそれで行き詰って、 「クレダス、無理だす。。。」 ということになってしまうんですが、それで友紀クンが納得してくれたらいいんですが、格好だけでも書類を出さないと許してくれないタイプですならね。納得してくれんでしょうな、多分。。。

 この際、アレは浚渫工事だったということにして、 “浚渫土” で出しちゃおうかとも思ったんですが、浚渫とは 「航路、水路、泊地などの水底、又は河川の川底(水中掘削分)の土砂を掘りとること。」 でありますか。工事現場はどう考えても航路や水路や泊地などの水底でも、川底でもなかったので、駄目でしょうなぁ。。。 ここまで来て僕はどん底の気分を味わされることになったんですが、よく考えたら建設発生土の第一種とか第二種とか、どういう分類なのかを調べればいいだけの話なので、気を取り直して調べてみることにしました。えーと、第一種建設発生土。砂、礫及びこれらに準ずるもの。 第二種建設発生土。砂質土、礫質土及びこれらに準ずるもの。 第三種建設発生土。通常の施工性が確保される粘性土及びこれに準ずるもの。 第四種建設発生土。粘性土及びこれに準ずるもの。 なるほど、建設発生土などというものだから、ただの土だと思って馬鹿にしていたんですが、場合によっては砂だったり、礫だったり、砂質土だったり、礫質土だったり、粘性土だったりするんですな。いやあ、勉強になりました。 で、問題は土建屋のオッサンがダンプに積んで運んでいったあの土が、果たして砂だったのか、礫だったのか、砂質土だったのか、礫質土だったのか、粘性土だったのかということなんですが、そんなことを聞かれても、僕は知らんっ! 「土質確認をする。」 と言い出したくらいだから、友紀クンに電話して聞けば、答えはすぐに分かるんでしょうが、 「土質も知らないんですかぁ?」 と馬鹿にされても癪なので、何とか自力で解決を目指すことにしました。あの土はえーと、さほどネバネバもしてなかったし、砂っぽく無ければ、礫っぽくも無かったので、砂質土、礫質土及びこれらに準ずるもので、第二種建設発生土っ!

 とりあえずそういう土が1立米ほど発生したことにして書類を作って提出したところ、特にお咎めも無かったので、それで正解だったのか、あるいは格好だけでも書類が出てきたので、あまり中身までは気にしなかったのか。厳密にはコーン指数というものを使って分類するようなんですが、検便なんかでも便に含まれるコーンの割合によって消化の度合いを判断するらしいので、それと似たようなものなのではないかと思われます。 とりあえず、適当な書類でも無事に完成検査に合格したのでヤレヤレなんですが、とりあえず新年度になったら、粘土の粘度とか、そういう方面の勉強もしなければならないな。…と痛感した次第でありますが、いざ実際に新年度になったら、そんなことはどうでもよくなったので、とまあそんなことで、今日のお話は、おしまい♪

 ということで、今日はテテ・モントリューなんですが、前回のデイブ・ブルーベックと同じく、本コーナー、初登場の模様です。ちょっと意外ですよね。ムール貝とムラサキイガイとが同じ貝だというのは、前回も書いたからもうそれほど意外ではないんですが、イガイというのは漢字で書くと “胎貝” だというのは、ちょっと意外でした。 “胎貝” なんて、大概の人は “たいがい” と読んじゃう気がするんですけどね。 とまあそれはそうとテテ・モントリューなんですが、この人はいいですな。何がいいといって、名前が抜群にいいと思うんですが、 “テテモン♪” と4文字に略せるところが群を抜いて抜群です。何だかちょっぴりポケモンのパチモンみたいで、お子様やギャルの受けもいいのではないかという気がするんですが、で、今回はそんなテテモンの 『ピアノ・フォー・ヌリア』 というアルバムを紹介したいと思います。 『ヌリアのためのピアノ』 。 一体、誰なんでしょうな、ヌリア。 こういうところに名前が出てくるギャルは大抵、作曲者のアレか、もしくはソレかの、どちらかに相場は決まっているんですが、その謎はおいおい解明するとして、バルセロナの吟遊ピアニスト、テテの世界デビューの貴重盤ついにCD化なる!…でありますかぁ。 何ともイカした惹句を付けてくれたものでありますが、ドイツの名門、 SABA/MPSレーベル の1枚でありますな。MPSなのかサバなのか、今ひとつはっきりしないんですが、フィリンゲンにある SABAトン・スタジオというところで録音されたみたいです。ちょっぴり名古屋にある味噌カツの店 「矢場とん」 みたいで、なかなかキュートなスタジオでありますが、とまあそんなことで、では演奏に耳を傾けてみることにしましょうかぁ。

 1曲目はテテモンのオリジナルで、 「ブルース・フォー・ヌリア」 。 アルバムのタイトルは “ピアノ” なんですが、曲のほうは “ブルース” なんですな。 確かにこの曲はヌリアちゃんに捧げたものなんだけど、僕の弾くピアノはすべて、君の為なんだよ♪ そういうスペイン人の戯言がアルバム名には反映されたのかも知れませんが、 “恋は盲目” と言いますからな。モントリューは生まれた時から盲目だったようなので、多少のタワケさは大目に見てあげましょう。 で、肝心のヌリアというのは誰なのかと言うと、瀧口大由記クンの書いた日本語ライナーには、ヌリアの知名度とともに印象的な曲だ。…としか書いてなくて、今ひとつよく分からんのですが、文脈からするとテテモンのアレとか、ソレといったものではなくて、有名人なんですかね?ヌリア・ジャゴステラ・ビベスとか? …って、そんなの女子テニス好きの人でなければ、さほど知られているとも思えないんですが、それはそうとこれ、何だかモンクみたいな変な曲でありますな。 と思っていたら、大由記クンもしっかり、モンキッシュなアプローチが特徴的などと書いておりまして、モンキッシュ? セロニアス・モンクっぽいという意味の造語なんですかね? 僕はこの人の書くちょっぴり小難しいレビューがちょっと苦手なんですが、そもそも瀧口大由記って、何と読むのかもよく分かりません。 “たきぐち・だいゆうき” ?  もしかしたら “たきぐちだい・ゆき” という名前のギャルだったりするのかも知れませんが、もしユキちゃんだったら、多少の事は大目に見てあげてもいいんですけど。いずれにせよ、モンクっぽいという点では見解が一致しているわけなので、とやかく文句を言うところではないんですけど。 しかし何ですな。吟遊ピアニストなどという呼び名からして、前田吟っぽいスタイルを想像してたんですが、ぜんぜんイメージと違いますな。白人のピアニストというとバップ系、エバンス系、もしくはワケわからん系の3タイプがあるんですが、(パップ+叙情派)÷2だとばかり思っていたら、意外と前衛なんすかね? テーマの後、ピアノのソロが来て、続いてベースが出て、最後は3者の絡みになる。…という構成なんですが、概ね、小難しかったです。 とまあそんなことで、テーマに戻って、おしまい。

 2曲目の 「トランキロジー」 はベーシスト、ペーター・トルンクのオリジナルです。タイトルは恐らく、トルンクが切れ痔になったということだと思うんですが、 “tranquil” には、静かな、穏やかな、落ち着いたといった意味もあるようです。切れ痔になったのに、落ち着いてる場合か?…という気もするんですが、下手に動き回ると余計に切れるので、穏やかに静養するのが正解なのかも知れません。 で、これ、タイトル通り、静かで落ち着いたタイプの曲だったりするんですが、…という気がしたのは出だしの部分だけで、テーマに入るとそれなりにテンポも速くなるんですが、微妙に叙情的なムードがあるので、さっきの曲よりは親しみが持てますな。モントリューのソロもなかなかいい感じです。 で、中盤、トルンク君のソロがフィーチャーされるところはちょっと余計な気もするんですが、作曲者だけに文句を言うわけにもいかず、幸い、さほど気分が落ち込まないうちにまたピアノが出てくるので、やれやれだと思います。 とまあそんなことで、テーマに戻って、おしまい。 今日は前半ネタがわりとあっさりしていたので、後半はちょっと気合を入れようと思っていたんですが、あまり書くことはありませんな。 で、3曲目。歌物ナンバーの 「アローン・トゥゲザー」 。 バラードで来るのかと思ったら、意外にもアップ・テンポだったりしたんですが、これがなかなか悪くありません。テテのソロもわりとオーソドックスで、保守的と言われるかも知れませんが、僕は普通なのが一番だと思います。桑名から名古屋まで近鉄の普通で行くのはあまりにも時間が掛かるので、普通は最低でも準急に乗ることになるんですが、JRなら駅の数が少ないので、普通でも何とか我慢出来る範囲だったりします。 で、ここでのテテのソロは、スタイルこそ普通なんですが、スピード感は “快速みえ” に匹敵するものがあって、なかなか爽快でありますな。 いや、決して快いほど速いというワケではないんですけどね、快速みえ。快速なのにディーゼルだし、2両編成だったりすることもあるしー。 とまあそんなことで、ピアノのソロの後、 p→ds→p→ds の4バースがあって、テーマに戻って、おしまい。

 4曲目は歌物が続いて 「スピーク・ロウ」 でありますか。 ラテンでやるのが定番のナンバーなんですが、スペイン人のテテは普通に4ビートでやっておりました。日本人だとかえって、歌舞伎とか芸者といった和風テイストに恥ずかしさを覚えることがあるんですが、それと似たような心理なんでしょうか? スペインと言えば闘牛と “なんでかフラメンコ” やろ?…と思われるのが嫌で、敢えてラテンのフレーバーを排除したのかも知れませんが、それがなかなか新鮮で、いいんじゃないでしょうか。 スウィンギーでシャレた感じのテーマ演奏から始まり一気に気分が高まる。これを聴くとこの当時のテテは完結したものを作るというよりは、エネルギーを放射し続けて周囲の温度を高温に持っていってしまう、そんな演奏を心掛けていたような感じがする。…とユキちゃんが書いておりますが、成るほど、完結しない美学でありますか。確かに完結したものというのはそれだけで終わってしまって、そこからの前進というのが期待出来ないですからね。完結したものと言うと、例えば間欠泉なんかがそうなんですが、あんなもの、ただ熱湯が噴き出しているだけで、さほど面白くもないですからね。 ま、エネルギーを放射して周囲の温度を高温に持っていくという点では、それなりに健闘しているとは思うんですが、45分ほど待たされて、ようやく熱湯が噴き出したと思ったら5分で終わってしまって、また1時間近く間欠しちゃいますからね。エネルギーを放射し続けるとは、とても言えたものではありません。 そこへ行くと、1曲終わるまでパワーが落ちないテテは立派なんですが、ま、演奏時間が4分17秒くらいなので、間欠泉より持続しないとも言えるんですけど。途中、アルバート・ヒースのドラム・ソロの助けを借りる部分もあるしー。

 ということで、次です。 「ヴィスカ・ランプルダ」 はペーター・トルンクのオリジナル。 スペイン語なのか、タイトルの意味はよく分からんのですが、いかにもヴィスカでランプルダな仕上がりになっております。 トルンクくんにそこそこ作曲の才能があるというのは2曲目で既に実証済みなんですが、それに続く第2弾はシンプルなリフ・ブルースのような感じで、さほど感心はしませんな。 ま、テテのソロ自体はなかなかいい感じなので、特に問題は無いんですけど。 テーマがシンプルな分、アドリブしやすいという側面もあるのか、心地よく演奏が進められていくんですが、途中でフィーチャーされるベースのソロは、ちょっとどうか?…という気もします。作曲者だからというので 「トランキロジー」 のところで甘やかしたら、すっかり図に乗って しまったようなんですが、ところで “図に乗る” というのは、一体どんな図に乗るものなんでしょうな? 陰毛図とか、そんなんでしょうか? …と思って調べてみたら、どうやら “図” というのは坊さんが唱えるお経の転調がうんぬんという事で、本来はいい意味で 調子に乗っていたようなんですが、それが転じて、調子に乗り過ぎる状態を示す言葉になったみたいです。詳しくは、ま、 ここ を見てもらうとして、 コピペ出来ないようになっているところが、何とも癪でありますな。唐沢俊一に対する痛がらせでしょうか? うちのサイトはコピペ大歓迎なので、どんどんペーストしていただいて結構なんですが、貼り付ける場合はペースト糊を使うといいかも知れません。…って、こういうつまらんネタは誰からもコピーされないと思うんですけど。 とまあそんなことで、終盤になって再びピアノが登場して、続いてドラムスとの絡みがあって、でもって、テーマに戻って、おしまい。

 で、次。 「アイ・サレンダー・ディア」 。 この曲だけピアノの無伴奏ソロということになるんですが、これを聴くとテテくんがバド・パウエルの強い影響を受けていることが一目瞭然。 いや、目で見ても分からないので、一耳瞭然と言ったほうがいいのかも知れませんが、ユキちゃんも、音の強弱のダイナミズムとフレーズのスピードにおける緩急の大きさは全盛期のパウエルを思い起こさせる。…と書いておりまして、もしかすると大由記クンとは、意外といい友達になれるかも知れませんね。友紀クンとは最後まで、どこか噛み合わないところがあったんですけど。 そういえば友紀クンは土木系にうるさいわりにクレダスのことを知らなくて、僕はちょっぴり優越感に浸ることが出来たんですが、ということで、ラストです。 「ステイブル・メイツ」 。 ご存知、ベニー・ゴルソンのナンバーなんですが、僕はこの曲名を見ると、どうしても頭の中に “スクールメイツ” が浮かんで来てしまいます。一致しているのは後半のメイツだけなんですが、 『ドリフ大爆笑』 のオープニングのバックダンスと言えば、スクールメイツですよねー。 あ、後半のメイツだけでなく、頭の “” も被ってますか。 “ステイブル・メイツ” というのはどういう友達なのかと思ったら、同じクラブの選手のことのようなんですが、例えばホスト・クラブの同僚だったりとか。個人的にはかなり好きな部類なんですが、いや、ホストクラブではなくて、この曲がなんですが、ここでのテテ版もなかなかの仕上がりでありますな。非常によく弾けていると思います。よく弾けている上に、けっこうイケてます。池乃めだかと同じくらいイケてます。からす対策折りたたみ式ごみネットボックス “カラスいけいけ” ほどはイケてないんですが、そこまでテテに求めるのは酷ですからね。コクのあるフレーズを連発しているので、かなりの大健闘であると言っていいでしょう。終盤、トルンク君がベースのソロに走ることもなく、わりとあっさりした感じでテーマに戻って、おしまい。 とまあそんなことで、今日のところは以上です。

【総合評価】

 冒頭のモンキッシュなサウンドにはやや違和感を覚えてしまいましたが、2曲目でやや持ち直し、歌物が出だしてからは概ね良好に推移しておりました。どういうスタイルの持ち主なのか、ほとんど何の解説にもなっておりませんでしたが、テテモン、いいんじゃないでしょうか。


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