そもそも紙の色と占いの中身に、何か相関関係があるのかどうかも定かではなかったりするんですが、同じ色の紙にいつも同じ点数が書かれていたりしたら、占いとしての楽しみは半減…どころか、9割引きくらいになっちゃいますもんね。さすがのワカエちゃんも、そこまでアホではないと信じたいところでありますが、ま、アホかどうかはともかくとして、彼女はなかなか親切な性格の持ち主であるようで、パッケージの裏面にはちゃんと “あそび方” というのが記載されておりました。
いや、デカい画像ですな。10年に及ぶ “jazz giant” の歴史の中で、今回、最も無駄にスペースを浪費してしまったのではないかと深く反省しているところなんですが、あ、この “点取占い” の中身の紙は折り畳まれた状態では 19mm×42mmとさほど大きなものではないので、たとえ誤って口の中に入れてしまったとしても、これほどまで大泣きする必要は無いような気がしないでもありません。 ま、食べてもさほど美味しくないので、口に入れないに越したことはないんですけどね。 で、この “あそび方” を見ると、半○● (←Web上では表示不可。) というヤツがゲームに深みを与えているということが分かるんですが、○の点数が●よりも多ければ白黒は○になって、●の点数が○よりも多ければ、白黒は今度は●の味方に付くわけでありますな。 よくいますよね、こういう、どっちつかずな奴って。 本社の常務と岐阜営業所の所長とで意見が分かれて対立が生じた場合、最初のうちは自分の立場を明確にせず、どちら側にもいい顔をしておいて、いざ、常務が不利な状況になったりすると、すかさず勝ち馬に乗って所長の側に付く、ナ○ナワ所長代理。 伏字にする場合もナ○ナワ所長代理だったり、ナガ●ワ所長代理だったりして、○●がはっきりしなかったりするんですが、そういう奴がけっこう世間では成功したりするんだよね。…と、ワカエ紙工株式会社は言ってるわけで、いや、なかなか鋭いところを突いていると思いますね。 とまあそんなことで、では1枚目から順に占いの紙を開いてみることにしますかね? 50点以上がでれば上々、さらにガンバロウ。…とのことなんですが、ここはひとつ、松本ちえこにも気に入られるよう、65点を目指してガンバロウ!!
いや、いきなり嫌なヤツが出ましたな。いやなものをたべなければならない上に、●の3点ですか。 踏んだり蹴ったりというのは、まさにこういう事を言うのではないかという気がするんですが、いやなものと言うと例えば “孫太郎寿司” とか、そんなんなんですかね? あ、かなりグロいので、虫嫌いのギャルとかはクリックしないほうがいいと思うんですが、見た目は悪くても、蒲焼きとかにすると豚肉の味がして、けっこうイケるそうなんですけど。 ただ、同じ豚肉の味がするのなら、見た目も豚肉な普通の豚肉を食べるほうがよっぽどいいような気がするんですが、変な占いの結果が出たお陰で、今日の夕食には何だか僕の嫌いなおかずが出てきそうで、ちょっと憂鬱ですなぁ。 ま、いやなものと言っても、例えば “イワシの煮たの” といった程度の嫌さであれば、何とか我慢しようとは思うんですが、それでもやっぱり、ちょっと嫌ですなぁ。。。
出だしの不調を一挙に挽回する起死回生の “○高得点” をゲット! いやあ、交通巡査、なかなかポイントが高いですなぁ。 僕は今まで交通巡査になりたいと思ったこともないし、今日、いきなり交通巡査になれるとも思えないわけなんですが、言われてみれば確かに交通巡査というのも悪い選択肢ではないですよね。 交通巡査と文通検査と便通喫茶。 この3つの中から選ぶとなると、断然、交通巡査が魅力的であるわけなんですが、文通検査というのも他人のプライバシーを覗き見出来そうで、なかなか楽しそうではあるんですが、思ったほど大したことは書いてなかったりするんですよね、文通。 うちでは文鳥を2羽飼っています。名前はブンちゃんと、チョウさんです。…みたいな。 文通って文鳥ネタくらいしか書くことが無かったりするんですよね。 で、もうひとつの便通喫茶というのは下痢の時の緊急避難用としては大変に有益だと思うんですが、一生の仕事とするにはどうか?…という気もしますよね。 となるとやはり、これはもう交通巡査になるしかありませんなー。
エレキギターを買ってもらへるんですかー。やりぃ♪ いやあ、ちょうど欲しいと思っていたんですよね、エレキギター。 エレキギターでキダ・タローの曲を弾くというのが僕の長年の夢だったんですが、とれとれぴちぴち、カニ料理ィ♪…とか、粋に弾きこなすことが出来たら、さぞやギャルにモテモテでありましょうなぁ。 ただ、いくらワカエちゃんが、買ってもらへる♪…と、太鼓判を押してくれたところで、うちのおかんに 「そんなもん、買ったらん。」 と言われたらそれで終わりのような気もするし、「あんたの嫌いなイワシの煮たのを食べたら、買ったるわ。」 とか交換条件を出されても困るし、それを真に受けて頑張ってイワシの煮たのを食べたとしても、「あんたが交通巡査になったら買ったるわ。」 と、新たな難題を出されたりして、結局のところは買って貰えずに終わってしまうような気がしないでもありません。だって今さら、交通巡査になんかなれないような気がするしー。
…と、この調子で16枚すべてに解説を付けようとすると限がないので、大して面白くないヤツは点数と文面だけを書くに留めておきますが、
○ 8点 「ゴルフが大層上手だ」
● 2点 「チョコレートは沢山たべない事」
○● 5点 「字を間違えてしかられた」
○● 5点 「バスが急停車してけがをしないように注意しましょう」
○ 7点 「何でも手伝ってやるから言いなさい」
○ 10点 「人間国宝になるように勉強しなさい」
○ 8点 「今日の給食はうまかった」
● 3点 「ぐづぐづしていると損をする」
○ 8点 「次の日曜日にサイクリングに行きましょう」
○● 6点 「トランジスタラジオは停電の時必要です」
…って、いや、あまり面白くはないんですが、スポーツの才能を褒めてみたり、甘いものを食べ過ぎて虫歯になることを心配してくれたり、来週の予定だったり、今日の給食の感想だったり、停電時に必要なものを教えてくれたりと、何とも実にバラエティに富んだ内容でありますなぁ。 まさに人生の縮図を目の当たりにした思いでありますが、あとはえーと、
いや、確かに人のけんかを見て面白がるのはいけません。 かつて河合奈保子は、けんかをやめて、2人をとめて、私のために争わないで、もうこれ以上、ちがうタイプの人を好きになってしまう、揺れる乙女心、よくあるでしょう、だけどどちらとも少し距離を置いて、うまくやっていける自信があったの♪…と、歌っておりましたが、人の喧嘩を見たら、とりあえず止める。 自分の力で止めれそうにもない場合には、「2人をとめて!」 と誰かにお願いするというのが、人としての正しい筋道だと思うんですよね。…って、喧嘩の原因、アンタやがな!…と、河合奈保子に言ってやらねばなりませんが、「揺れる乙女心、よくあるでしょう?」 じゃねーって! ちょっと胸が大きいからって、いい気になっているとしか思えないんですが、ま、確かに乙女心はどうだか知りませんが、胸のほうはよく揺れていたように記憶しているんですけど。 で、そんな奈保子ちゃんも、ごめんなさいね、私のせいよ、2人の心もてあそんで、ちょっぴり楽しんでたの、思わせぶりな態度で。…と、素直に反省の意を表しているようなので、ここはひとつ大目に見てあげてもいいかなという気がするわけなんですが、許せないのは人の喧嘩を見て面白がっている、この右斜めしたの少年ですよね。めっちゃ喜んでますもんね。 で、喧嘩をしている2人のほうはちょっと距離があるので人物像をつかみ難いんですが、右のほうの人は痩せていて、背も低めですよね。左のほうの人は太っていて、力も強そうです。で、もっかのところ痩せているほうが太っているほうに殴りかかっていて、おまけにどちらかというと優勢であるようにも見えるんですが、となると別段 “弱い者いじめ” ということでもなさそうなので、ま、傍で笑って見ていたとしても “○●4点” といったところでありますかー。
所詮は他人事だと思って好き放題、言いたいことを言ってるようにしか思えないこの点取占いなんですが、今度は言うに事欠いて、「犬そう大がすきだ」ですか。あ、点を付ける位置が間違ってますね。「大そう犬がすきだ」ですね。 僕はこの世の中で何が嫌いと言って、孫太郎虫とイワシの煮たのほど嫌いなものはないんですが、それに続くワースト3として、犬というのも大そう嫌いだったりします。 もしかしたらイワシの煮たのよりも嫌いだったりするかも知れなくて、子供の頃はめっちゃ嫌いだったイワシの煮たのも、オトナになったらわりと普通に食べられるようになりましたからね。 ま、好きか嫌いかと言われれば、間違いなく嫌いな部類に属する食べ物ではあるんですけど。 一方、子供の頃から大嫌いだった犬は、オトナになった今でもわりと普通に大嫌いなままだったりするんですが、どうしてそんなに嫌いなのかというと、咬まれると痛いからなんですけどね。幸い、僕は今まで一度も犬に咬まれたことはないし、咬んだこともなかったりするんですが、もし犬を咬んだりすればまず間違いなく、仕返しで咬み返されるに違いないので、そういう行為は自重しているわけなんですが、もし犬に咬まれたらめっちゃ痛いやろな。…ということは何となく想像がつきます。 だからもし、絶対に咬まないということが保障されている犬であれば、仲良しになるのもヤブサカではないかな?…という気がしないでもないんですが、このイラストの犬は顔つきがまったく凶暴ではなくて、人の好さ…というか、犬の好さがにじみ出ているような感じですよね。股間のもっこり具合もなかなかチャーミングだし、こんな犬なら大丈夫なような気がしないでもないんですが、いざとなったら急に顔つきを変えて咬みついてくるという心配も完全には払拭しきれず、やはりまあ、ここは自分の立場を鮮明にせず、どっちつかずな態度で “○●6点” というのが無難な線ではないでしょうか。
で、最後のトリは鶏でも牛でも馬でもなくて、豚です。 そうですかぁ。豚と仲よしになりましたかぁ。それはよかったですなぁ。 いや、それが本当にいい事なのかどうなのか、ワカエちゃんもちょっと迷ったようで、マークのほうはいいとも悪いとも言えない “半●○” になっているんですけど。 ところでこの “半●○” というマーク、あそび方にところに書いてあった “半○●” とは色の順番が違っていて、どのように計算したらいいのかよく分からんのですが、ちなみに16枚中でこのマークがついていたのは、たったの1枚だったんですけど。もしかしたらこれ、かなりのレア物なんすかね? ま、計算方法は “半○●” と同じように扱うしかないと思うんですが、それはそうと、この学生服らしきものを身に纏った少年、豚と仲良くなっちゃったわけなんですな。 もう、背中の上に乗って遊んじゃうくらいだから、かなりの仲良しということになると思うんですが、少年、めっちゃ嬉しそうな顔をしてますよね。 豚のほうはわりとそうでもなかったりするんですけど。 いずれにせよ、ここまで仲良くなってしまうと、もう、豚カツとか豚の生姜焼きとかは食べられませんよね。 もし、どうしても豚の生姜焼きが食べたくなったら、味が似ているらしい “孫太郎虫” でも焼いて食べるしかありません。 豚というのは、まあ、個人的には少なくとも犬よりは仲良くなれそうな生き物ではあるんですが、豚の生姜焼きを食べられなくなると“さんまの店” に行った時に困るので、ここはやはり態度を保留することにして、ということで、ではいよいよ、得点の集計結果の発表でありますな。
ここで改めて “あそび方” を見直してみると、白○黒●のそれぞれ一番点の多い 「ことば」 に注意してみよう。 白○のすすめについてはできればやってみましょう。…とありますよね。 白○黒●、一番点の多い 「ことば」 はどういうものだったのかというと、
○ 「人間国宝になるように勉強しなさい」
● 「今日はいやなものをたべなければならない」
● 「ぐづぐづしていると損をする」
…ということになりますか。うん、僕、できれば人間国宝になるように勉強してみるよ! でも、多分できないと思うから、とりあえず、ぐづぐづしないようにだけ気を付けるよ! でも、いやなものを食べるのはやっぱり嫌なので、この占いの言いつけは、きっぱり無視することにするよ! で、今日の僕の点数はというと、“○=57点” “●=8点” ということで、引き算すると49点で、余裕のプラス♪ となると、○●の点数は加算されることになって、49+5+5+6+4+6+7=82点っ♪ おおっ、めっちゃ高得点やんっ! ただ、松本ちえこに好かれるかどうかは、ちょっと微妙やん! でもまあ、豚と仲よしになれたから、いっかぁ♪ とまあそんなことで、今日のところは以上です。 あ、ちなみに “点取占い” はブログパーツとして提供されていたりするので、最後にちょこっと貼り付けておきます。更新する度に新しいのが出てくるので、16回くらいやって今日の運勢を占ってみてくださいね。
ということで今日はテディ・チャールスなんですが、ちなみにこのブログパーツの “点取り占い” は収録語録が少なすぎて、すぐに同じ言葉が出てきて飽きちゃうところがネックだったりします。おそらく7回ほどリロードした時点でアホらしくなるに違いありませんが、その他には “レシピ診断・進化年表” なんてのもあったりするんですな。
試しに自分の本名を入力してみたら、何だかまったく意味不明だったりしたんですが、続いて名前のところに “さば” と入力して 「心のスパイス占い」 をやってみたところ、今日のさばにお薦めのメニューとして、豚の生姜焼きが挙げられておりました。せっかく豚と仲よしになれたというのに、やっぱり焼いて生姜で味付けをして食べなければならないんですかね? ある意味、これ以上、食べるのが “いやなもの” というのは無いと言っていいかも知れませんが、とまあそんなことでテディ・チャールスです。1928年生まれということなので、これはアレですな。行くには (1928) 停電、茶、留守 (テディ・チャールス) かぁ。…という語呂合わせで誕生年を暗記しなければなりませんな。 停電の時にはトランジスタラジオが必要だったりするんですが、そして彼は46年にジュリアード音楽院の打楽器科を卒業して、ベニー・グッドマン、バディ・デフランコ、アーティ・ショウなどの楽団を遍歴し、その後、ジャッキー・パリスとクインテットを組んだもののすぐに止めて、アニタ・オデイやオスカー・ペティフォードのグループを経て、53年頃にはニュー・ダイレクションズというユニットと、自らのテンテットを立ち上げて、56年のニューポート・ジャズ・フェスティバルに出演したことにより、注目を浴びるようになったと、ま、そういった経歴の持ち主であるようです。 あびる優は窃盗事件の告白によって世間の注目を浴びることになったんですが、それに比べるとテディ・チャールスのほうは普通ですよね。アヒルの物真似で注目をあびるとか、そういったことではなかったようです。アヒルの物真似って、ただ 「グァー、グァー」 と鳴けばいいだけの話で、基本的には誰にも出来るので、あまり注目を浴びることはなかったりするんですよね。
とまあそんなことで、今日は 『テディ・チャールス・テンテット』 というアルバムを紹介したいと思うんですが、めっちゃシマシマなジャケットの奴。…というと、ピンとくる人もいるかも知れません。 チャールス君はよりによって、どうしてこんな趣味の悪い服を来ているのかというと、楽天市場で500円の福袋を買ったら、めっちゃセンスの悪い斜めシマシマなシャツが出てきてしまったので、仕方なく。…ということではなく、 おそらく光線の加減でそのように見えているだけなのではないかという気がするんですが、それが証拠に服だけではなく、顔の部分もめっちゃシマシマになっていますよね。おかげで、めっちゃ性格が悪そうな不気味な感じのジャケットになってしまっておりますが、ついでに言うと僕はテンテットといった大きめな編成によるジャズというのがあまり好きではありません。見た目と中身の両面において、まったくソソられる物がない1枚なんですが、ヴァイブ編として紹介出来る手持ちのCDの数があまりにも乏しかったので、とりあえず手元に確保してみることにしました。 で、こうして実物を手にしてみて、なかなかメジャーな人達が10重奏団のメンバーとして名前を連ねているな。…ということが判明したわけなんですが、主なところだけでも、契約の関係でピーター・アーバンという名前になっているアート・ファーマーをはじめ、 ジジ・グライスとか、J.R.モンテローズとか、マル・ウォルドロンとか。 テンテットだけにチューバとかバリトンサックスといった地味な楽器まで入ってしまっておりますが、とまあそんなことで1曲目の 「ヴァイブレーションズ」 です。ニューポート・ジャズ・フェスティバルの為にマル・ウォルドロンが書いた曲のようですが、いいですよね、ニューポート。 僕はニューポートが乳頭の次くらいに好きだったりするんですが、豆乳よりも乳頭、そして豆乳よりニューポートでもあるんだけど、そのニューポートも乳頭には勝てない。そういうランク付けにあったりするわけなんですが、ニューポートはここではあまり関係なかったりするので先に進みましょう。演奏のほうは鼓笛隊のマーチを思わせるタイコの音で幕を開けるんですが、複雑に絡み合うテーマ部のアンサンブルは、さすがテンテットやん。…といった感じですよね。玉川カルテットとか、探し物発見器ミツカルテットとかではこの世界は描き出せないに違いなくて、ここはやはり10人という大所帯がどうしても必要だったことが分かるんですが、ま、チューバ担当のドン・バタフィールド君あたりはもし急に姿が見えなくなったとしても、別に誰も気付かないような気がしないでもないんですけど。
日本語ライナーに、さまざまなサウンド、リズム、テンポの交錯が聴きもの。…とあるように、山田耕筰や北朝鮮の工作員もびっくりといった複雑な構成になっておりまして、順にフォローすると、まず最初にホーン・セクションにヴァイブを加えた絶対多数によるハモりがあって、続いてバリサクとアルトによるサックス・バトルみたいなのがあって、ここでまた大人数に戻ってちょっとベタな感じのメロディを奏で、と思ったらピアノが出てきたところでテンポがゆっくりになって、テナーが独奏でシンプルなフレーズをリピートしているな。…と思っていたらホーンの数が次第に増えていって、それをバックにアルトがちょっと心に染みるメロディを吹き始めて、そしてそのままジジ・グライスのソロに突入する。…といった感じでしょうか? 参加人数の違いこそあれ、ちょっぴりチャールス・ミンガスの 『直立猿人』 を彷彿させる展開だったりするんですが、具体的にどの曲に似ているかというのは、改めて聴き直すのも面倒な話なので今回は割愛させて頂きます。 で、素直な吹きっぷりのグライスのソロのバックで、テディ・チャールスが無機質なヴァイブを叩いていたりするところがちょっぴりシュールなんですが、やがてそこに大人数のホーンが絡んできて、で、続いてはジミー・レイニーのギター・ソロでありますか。バックでは引き続きホーンのアンサンブルが似たようなフレーズを反復しておりますが、ここでいきなりブチっ!…とリズムが途切れて、マル・ウォルドロンが攻撃的なピアノを弾き始め、で、やがてチャースルのヴァイブ・ソロへと引き継がれていくことになります。顔がシマシマで不気味なわりには、わりとオーソドックスなスタイルの持ち主ではないかという気もするんですが、1956年という録音年からするとかなり前衛的で、クールでありながらスインギーという、独特のスタイルを持った人であるようにも思われます。 とまあそんなことで、テーマに戻って、おしまい。 アンサンブルとソロ・パートとのバランスもよくて、意外と悪くない出来だったりする1曲であることが判明したんですが、いやあ、なかなか侮れませんな、シマシマ君も。
2曲目の 「ザ・クワイエット・タイム」 はジミー・ジュフリーのオリジナルで、編曲も彼が担当している模様です。ジミー・ジュフリーといえば 『真夏の夜のジャズ』 での勇姿がすぐに目に浮かんでくるんですが、いいですよね、ニューポート・ジャズ・フェスティバル。個人的にはニューポートよりも乳頭のほうが好きだったりするんですが、最近、温泉とかに行くと入湯税というのを取られることがありますよね。 乳頭温泉で入湯税を取られるのは、ま、やむを得ないかなという気もするんですが、とまあそんなことで 「ザ・クワイエット・タイム」 。 「ザ・静かな時間」 というタイトルのとおり、たいへん静かなサウンドだったりするんですが、ヴァイブ主体のイントロに続いて登場するテーマ部は、なんとも控えめなホーンのアンサンブルが地味にして、ジュフリー。…といった感じですよね。 ま、地味にしてフリチンというのよりはよっぽどマシだと思うんですが、その後も気分のほうは一向に盛り上がってこなくて、あ、僕、こういうのはちょっと苦手です。 ま、メロディそのものはなかなかキュートだし、チャールス君のヴァイブ自体も悪くないとは思うんですが、後ろで奏でられているサウンドがあまりにも催眠効果抜群だったりして、あっ! ふと気が付いたらいつの間にやら3曲目が始まっておりますな。 今度はチャールス君のオリジナルで、 「エンペラー」 でありますか。 いいですよね、エンペラー。 少なくとも僕はテンペラよりも好きだったりするんですが、西洋画の一種。顔料を膠質または糊の類で練って描いた絵。…って、何だかちょっと地味だったりしますからね、テンペラ。 そんなものより天麩羅のほうがよっぽどいいような気がするんですが、ここでいう 「エンペラー」 というのはチャーリー・パーカーのことなんだそうで。 となるとこれは、バピッシュな曲なのか?…と思ったら、ちっともそうではなくて、何だか集団即興演奏風のワケのわからん演奏になっていたりするんですが、ま、騒ぎが一段落した後に登場するテーマ部は、それなりに変則ビ・バップっぽい感じにはなっていたりするんですけど。 で、その後、ファンファーレっぽいメロディが登場して、ジジ・グライスのソロになるんですが、この人は基本的にパーカー直系といってもいいスタイルの持ち主で…とか言ってるうちにまたファンファーレが登場してきましたが、以下、J.R.モンテローズのテナー・ソロ、ファンファーレ、ソル・シュリンガー(?)のバリサク・ソロ、ファンファーレ、ジミー・レイニーのギター・ソロ、ファンファーレと、目まぐるしい演奏が繰り広げられることになるんですが、ファンファーレ、喧しいちゅうねん! で、その後、マルのちょっと変わった感じのピアノ・ソロが出てきて、ここでまたファンファーレ…を持ってこなかったところは、さすがだと思いますが、続いてテディ・チャールスのヴァイブ・ソロがあって、アート・ファーマーのトランペット・ソロがあって、ま、後半はわりと普通にハード・バップしていたので何よりだと思うんですが、最後にはやっぱりファンファーレを持ってきて、でもって、テーマに戻って、おしまい。…と思わせておいて、最後の最後にちょっとだけオマケのパートがあったりするんですが、 意欲作ではあるものの、ちょっぴり足臭くもある。そんな感じの1曲なのでありました。
4曲目、イーデン・アーベッツ作曲の 「ネイチャー・ボーイ」 。 有名なスタンダードですよね。有名なスタンダートなんですが、僕はこの曲があまり好きではなくて、 「ネイチャー・ボーイ」 よりも、ボーイッシュな姉ちゃんのほうが好きだったりします。 が、ここでの演奏は意外と悪くなかったりして、ま、さほどよくもなかったりはするんですが、バラード仕立てでありますな、こりゃ。 チャールスのヴァイブが室内楽的なムードをかもし出していて、バックに聴かれるホーンのアンサンブルもそれなりにムーディーだったりするんですが、2曲目と同じく、聴いていてめっちゃ眠たくなるという感は否めません。 中盤以降はジミー・レイニーのギターが地味ながら活躍しておりまして、とまあそんなことで、最後はヴァイブ主導のテーマ部に戻って、おしまい。最後のエンディングが、ちょっとしつこいところがネックだったりするんですが、続く5曲目の 「グリーン・ブルース」 は曲そのものも、演奏も、わりとオーソドックスな作品でありますな。 チャールス作・編曲。ここでも斬新で改革的なハーモニーの冒険が行なわれているのだが、スイングすることを忘れていない。重厚なサウンドが楽しい。ビバップ・ア・ラ・アヴァンギャルドといった意欲作だ。…と、日本語ライナーに久保田高司クンが書いているとおりの演奏だと思います。 ビバップ・ア・ラ・アヴァンギャルドだぁ?…と、ワケの分からん横文字に反感を覚える保安官とかもいるかも知れませんが、ルックチョコレートのア・ラ・モードが好きな僕としては、これを容認するにヤブサカではありません。 『魔女っ娘ア・ラ・モード』 のナナちゃんとかもめっちゃ可愛いですしね。子供のように純粋で素直な好奇心いっぱい♪…というところがいいのではないかと思うんですが、僕はけっこう好きなんですよね、ちょっと子供っぽいギャルって。 少なくとも、めっちゃオバハンっぽいギャルとかよりはいいよな?…という気がするんですが、ただ、出だしのあたり、スインギーでちょっといいよな♪…と思っていた演奏のほうは、途中から次第にクドくなってしまったりして、総合的にはもうちょっとだったりしてたんですけど。
ということで、6曲目です。 「ユー・ゴー・トゥ・マイ・ヘッド」 。 「あなたは私の強盗団の頭」 といった意味ではなく、 「ゴー・トゥ」 と強盗は、あまり関係がないような気もするんですが、 「あなたは私の頭に達します」 とでも訳すんですかね? ちょっぴり意味不明だったりするんですが、僕はこのスタンダードがけっこう好きだったりします。 パーカーっぽい感じのアルトで吹いたりするとなかなかムーディーだったりするので、ここはダンディな爺ィであるジジ・グライスの活躍に期待したいところなんですが、ここで編曲を担当しているのはギル・エヴァンスなんですな。 ラズウェル細木が漫画の中で、「骨と皮だけのただの爺ィだろっ!」 というを発言をして、マニヤから頭をどつかれたりしておりましたが、これはアレですな。いかにもギルらしいホンワカとして、それでいてきなり先鋭だったりする、独特のアレンジが施されておりますな。いや、僕はギル物が汁物ほどには好きでなかったりするので、その編曲はほとんど聴いたことがなかったりするんですが、低音部を活かしたギルならではの、霞たなびくように動くサウンドが実に魅力的。…と日本語ライナーに書かれているので、恐らくきっとそういう事なんでしょう。 言われて見れば確かに、僕が聴いたことのある数少ないギル物であるマイルス・デイビスの 『スケッチ・オブ・スペイン』 あたりと、ちょっと似た感じだったりしますよね。ま、僕としてはスペインなどのスケッチをするより、“透け透けエッチぱんつ” のスケッチをしたほうが楽しいような気がするんですが、せっかく僕の好きな 「ユー・ゴー・トゥ・マイ・ヘッド」 だというのに、こねくり回して小難しい演奏に仕立て上げたりして、余計なことをしてくれたものでありますなぁ、ギルの爺さんも。
ということで、ラストです。 ジョージ・ラッセルのオリジナルで、 「リディアンM−1」 。 名前の通り、リディアン・モードで書かれた曲なんですが、リディアン・モードというのが一体どういうものなのか、詳しいことは志摩子ちゃんにでも聞いて貰うとして。どこにあるのかというと、えーと、 ここ ですな。 図と字が重なって読みにくいやんっ!…と思った人は、ブラウザ設定でフォントサイズを最大にして貰えると大丈夫かと思うんですが、書いている本人が音楽の理論をまったく理解していないので、改めて読み返してみても、自分でも何のことやらさっぱり分からなかったりするんですけど。 とにかくまあ、こういった小難しい理論によってジョージ君はこの 「リディアンM−1」 という曲を作ったわけなんですが、彼のもう一つの有名作 「エズセティック」 に似た秀作で、冒頭から小刻みに躍動するアンサンブルが圧巻。対する各アドリブも上々だ。…と、日本語ライナーに書いてある通りの演奏が繰り広げられております。ま、僕の個人的な意見としては、一体どこをどのように楽しめばいいのか、まったく理解不能だったりするんですが、あるいはこの苦行としか思えないような演奏を何度か繰り返し聴いているうちに、苦しみや痛みがやがて、突如として快感に変わったりするんですかね? この曲のタイトルの 「リディアンM−1」 ってもしかして、 「リディアン、マゾの1番♪」 だったりするとか? 最後の最後がかなり今ひとつでありましたが、とまあそんなことで、今日のところはおしまい♪
【総合評価】 1曲目を聴き終えた時点で、テンテット、悪くないかも?…という気がしたんですが、2曲目以降は概ね、今ひとつでありましたなぁ。 豚とは仲よしになれても、テディ・チャールスとはあまり心が通じ合わないかも知れません。顔、シマシマだしぃ。