SUNSET EYES (PACIFIC JAZZ)

TEDDY EDWARDS (1959/8/16,1960,1960/8/16)

SUNSET EYES


【パーソネル】

TEDDY EDWARDS (ts) LEROY VINNEGAR (b) <#2-10> BILLY HIGGINS (ds) <#2-10>
RONNIE BALL (p) <#1> JOE CASTRO (p) <#2,4-7> AMOS TRICE (p) <#3,8-10>
BEN TUCKER (b) <#1> AL LEVITT (ds) <#1>

【収録曲】

TEMPO DE BLUES / VINTAGE '57 / I HEAR A RHAPSODY / UP IN TEDDY'S NEW FLAT
SUNSET EYES / TEDDY'S TUNE / TAKIN' OFF
THE NEW SYMPHONY SID / MY KINDA BLUES / TAKIN' OFF (alt take)
【解説】

 “かいけい検査” というのが当たりました。もう、大当たりでした。 潮干狩りに行って、大アサリが大当たり♪…と言うのは、なかなか嬉しいものなんですが、ま、僕はそれほど貝類が好きではないので、それほど嬉しくはなかったりもするんですが、大アサリというのは、貝けぇ?…というのを検査して調べる。 “かいけい検査” というのは、そのようなものではありません。わざわざ検査して調べたくなって、大アサリが貝だと言うのは見れば分かりますもんね。 でまた、床屋に行ってアタマを洗って貰っている時、 「どこか痒いところはありますか?」 と聞かれることがありますよね。 “かいけい検査” というのはすなわち、 「どこか痒いけぇ?」 というのを調べる検査なのか?…と思ったらそうでもなくて、 “かいけい検査” というのは “会計” について検査する。 どうやら、そのようなものらしいんですけどね。 世の中にそのような検査があるというのは、僕も知識としては持ち合わせておりまして、それに当たったりすると大変なことになっちゃうみたいです。 もうすでに終わった事になっている工事に関して、この書類がない、その書類もない。あの書類はどうや?どの書類があるんや!?…と、 “こそあど言葉” の4種類すべてが動因されるような、大変な騒ぎになるらしいです。 世の中で、当たって嬉しいのは宝クジ。 当たりたくないのはデッドボールと生牡蠣と会計検査。…という言葉もあるんだそうで、いやあ、そんなのに当たっちゃった人は大変でありますなぁ。

 大変でありますなぁ。…などと、他人事だと思って暢気に構えていたら、昨日の昼休み、僕のところに “当選通知” の電話が掛かって来たんですよね。 「会計検査に当たったから、待機していてくれ。」 とか何とか。 何かあったらすぐに呼びつけようという魂胆なのかと思ったら、何かあってから呼びつけていたのでは遅いので、何かある前から事務所に呼びつけておいて、そこで待機させられる破目になったんですが、いやあ、何とも大変なことになってしまいましたなぁ。。。 僕は中学生くらいの頃、さば兄から白癬菌をうつされてインキンに罹ったことがあったんですが、それはアスター軟膏の塗布によって完全に治癒しました。 だから “痒いけぇ検査” であれば、「痒いところなど、ひとつもありません!特に股とか、まったく痒くありません!」 …と、力強く断言出来るだけの自信はあるんですが、それが会計検査となると話は別です。 会計検査というのは恐らく、お金の無駄遣いについて厳しく取調べられたり、吊るし上げられたり、拷問されたりして、自白を強要される検査なのではないか?…という気がするんですが、僕の場合、無駄遣い以外でお金を遣うことなど、ほとんどと言っていいほど無いですからね。 よく調べもせずにCDをダブり買い、もしくはトリプル買いしちゃったり、よく調べもせずに、人前ではとても恥ずかしくて使えないようなクソ格好の悪いデジカメを買っちゃったりして、貴重な予算をほとんどドブに捨てるように浪費しております。 もしそのような実態を知られてしまったら、「こんなものに無駄なお金を遣うくらいなら、まだ無駄毛の処理でもしたほうがマシですなぁ。」…などと、嫌味のひとつも言われかねません。 会計検査員さん、ゴメンよぉ! 僕、明日からエステに行って、レーザー脱毛するよぉ!

 とまあそんなことで、検査当日、僕は身嗜みを整えて事務所に赴いた次第でありますが、何分、会計検査というのは初めての体験なので、右も左も分からなくて不安一杯でありました。 まず、どんな服装をしていけばいいのかという点から分からなかったりするんですが、やっぱりスーツでビシっと正装しなければならないんですかね? 僕は普段、黒いシャツの上に作業着を羽織って、作業ズボンの下にはパッチ。…というスタイルで勤務しているんですが、いや、外は寒いですからねー。 いくらギャルから 「むさい〜。」 と思われようと、パッチだけは手放せない…というか、脚放せなくて、これがないとどうにも落ち着かなかったりするんですよねー。 落ち着きがないと、挙動不審で、どうも怪しい!…ということになって、会計検査員のチェックが厳しくなることが予想されるので、いつもどおり、下半身はパッチにワークズボン。これでいくとしましょう。 パッチにワークズボンということであれば、 「趣味はパッチワークですぅ。」 というギャルの歓心を得ることだって出来るかも知れないしー。 で、上半身のほうもそれに合わせて作業着を羽織ることにして、ただ、最低限のマナーとして、服の下にはワイシャツを着て、きちんとネクタイも締めていくことにしました。 これでもう、現場監督としては最大限の正装スタイルであると言えるでしょう。 その格好で某・土地改良区の事務所に赴くと、そこの職員はみんな同じような服装をしていたので、僕の選択は大正解だったわけなんですが、若いヤナセ君なんて最初はちゃんとスーツを着ていたのが、検査前にはきちんと作業服に着替えたりしてましたからね。

 そしてまた僕は、 「そなたはまじめで物事に厳しい人。待ち合わせ時間の5分前には到着していないと気が済まないタイプと言えそう。」 と、“愛のロゴス” に指摘された通りの几帳面なA型性格でありまして、待ち合わせ時間の5分前どころか、30分前には到着していないと落ち着かなかったりして、落ち着きがないと、挙動不審で、どうも怪しい!…ということになって、会計検査員のチェックが厳しくなることが予想されるので、 「まー、9時前くらいに。」 と指示されていたにも関わらず、8時過ぎには事務所に着いてしまったんですが、その几帳面さが “吉” と出ました。 この日、この土地改良区で会計検査が当たったのは2つの物件だったんですが、もう1つの物件を請け負った ○徳鉄工…って、伏字にしても、読み方が実名と同じである事に気付いて、僕はちょっぴり焦っているんですが、今からこの会社の悪口を書こうとしているわけですからね。 どこで誰に読まれてしまうか分かったものではないので、ここは ×徳鉄工という穏健な伏字を使っておこうと思いますが、ここの社員は呼ばれていながら、時間になっても姿を見せなかったんですよねー。 関係者各位からは、 「やっぱりあそこは悪徳鉄工やなっ!」 などという、たいへん心無い陰口まで飛び出したりして、おまけに、そこが整備を実施した除塵機が会計検査当日の朝になって壊れるというトラブルまで発生したりして、著しく評判を落としておりました。 それに比べて我が塩サバ物産(仮名)はと言えば、現場代理人は約束の時間の30分以上も前に顔を出すほど業務に熱心だし、可愛いルックスで事務所のおねえさん達の間でも人気が高いし( ←多分 )、この会計検査をきっかけに、大いに株を上げたであろうことは間違いありません。 ま、会社の株は上がっても、僕のボーナスはちっとも上がってなかったりするんですけどー。

 ただ、この現場代理人、ささいなことですぐにムッとして、逆ギレして、お客の不興を買って、出入禁止になったりするのが玉に瑕でありまして、ボーナスがちっとも上がらない理由は、おそらくそこに一因があるのではないかと思われますが、とにかく会計検査の場などには絶対に出さないほうがいいキャラであることは間違いありません。 「どうしてこの書類がないんですかぁ?」 と詰問されて、 「作るのが面倒やったからや!」 と答えたりして、ま、 “正直” という点ではこの上ない出来ではあるんですが、平然と嘘を付くとか、そういうことが出来ない性質だったりしますからね、僕は。 ま、幸いにも会計検査が行なわれる部屋に業者は入れないという決まりなんだそうで、僕は別室で待機ということになったんですが、ほっとした反面、ちょっぴり残念でもあったんですけどね。 会計検査というのが一体どういうものなのか、この目で確かめてみたかったような気がするし、すぐ近くで誰かがネチネチと虐められている現場に居合わせるというのも、なかなか得難い体験であるように思えるしー。 でまた、ただボーっと待機しているだけというのも、なかなか辛いものがあるんですよね。 そういえば昔、三重県のあたりでは

 妻 「あなた、ボーっとしないで、ツーっとしたらぁ!?」
 夫 「そうだ、津ボートに行こう!」

というテレビ・コマーシャルが流れていたんですが、いくらボーっとしているのが辛いからと言って、事務所を抜け出して津まで競艇を見に行くわけにも行かないですからね。 しかし、何ですな。 この会話、夫も夫なら、妻も妻やよな。…と思わずにはいられなくて、だいたい日常生活における会話の中で、 「ツーっとしたらぁ?」 などという台詞が出てくることなど、まず考えられないですよね。 これがもし、 「ツーンとしたらぁ?」 というのであれば、夫としても、ワサビのよく効いた寿司を食えばいいんだな。…というので、身の施しようもあるんですが、ツーっとしろと言われて、一体どないすればエエねん? 夫は悩みぬいた挙句、津ボートに行くという事を思いつくことになるんですが、妻として、それでエエんかぁ? 旦那がギャンブルにあけ狂うくらいなら、まだ家でボーっとしてくれたほうがよっぽどマシなような気がするんですが、競艇なんてお金の無駄遣い以外の何物でもないですからね。 そんな予算の浪費を会計検査員が見逃してくれる筈もなく、ギャンブルをそそのかした妻のほうも、恐らく教唆の罪に問われることになると思うんですが、そうこうするうち、どうやら今日の検査員は現場にまで見に行く主義の人らしい。…ということになって、僕は現場に一足早く行って、シャッターを開けておくという、非常に重大な任務を仰せつかることになりました。 やはり、デケる現場代理人ともなると、難しいけれど、やりがいのある仕事を任せられるものでありますなー。

 ということで、僕は10時過ぎに現場に到着して電動シャッターの 「開」 ボタンを押して、それで本日の業務はすべて終了したのかと言うと、そういうわけにもいかず、僕はまた、「もし現場が汚れてたら、掃除もしといてなー。」 とも言われていたんですよね。 シャッターを開けて、清掃もする。 普通の人に2つの仕事をやらせるというのはちょっと酷な話なんですが、それだけ僕が信頼されているということなんでしょう。 僕は現場においてあった箒で床を掃き清め、目立つところに置いてあった電線の束を電気室の隅っこに移動するなどして、準備万端整えて検査員の到着を待っていたんですが、1時間経っても誰も現場に来もしなければ、電話による連絡もなくて、仕方がないので更に1時間ほどボーっとしていたら、とうとう12時になってしまいました。 どうすればエエねん!? 僕としてはお昼になったわけなので、近くにある “びっくりチャーシューの店” に行って、チャーシュー麺でも頼んで、大いにびっくりしてみたかったところなんですが、いや、前々から看板を見て気にはなっていたんですが、一度も行ったことが無かったんですよね。 が、シャッターを開けっ放しにして飯を食いにいくわけにもいかないし、シャッターを閉めて鍵をかけて店に行って、チャーシューにびっくりしているタイミングで検査員が現場に到着したりすると、 「アイツは何をしとんのや!?」 と、激怒した土地改良区の担当者が携帯に電話を掛けてくるに違いなく、「今、チャーシューにびっくりしてますぅ。」 などと正直に答えようものなら、せっかく30分以上も前に事務所に着いて、今までコツコツと築き上げてきた名声が地に堕ちることになるに違いありません。 チャーシューか、それとも名声か? 思い悩み、悶々とした時間を過ごしている僕のところに、12時半過ぎになってようやく土地改良区の担当者から電話が入りました。 「終わりましたぁ。現場はもう行かないってー。」 ガクっと力が抜けた僕は、もうチャーシューも名声もどうでもよくなって、コンビニでサンドイッチを買って、車の中で食べたのでありました。

 正装する必要もなければ、清掃の必要もない。会計検査とは、そういうものでありました。 おしまい。

 ということで、今日はテディ・エドワーズです。 とまあ、それはそうと、 “さぱぴょん” (「は」に半濁点) はどうした!? で、リンゴの話はどうなった!? そういえば次回は “美少女さちこ編” だと予告していたぢゃないか!…とか、いろいろと言いたいことはあろうかと思いますが、ま、すべて済んだ話ですからね。 ま、とりあえず今日はテディ・エドワーズということで、あまり書くことが無さそうな気がしないでもないので、さちこネタは随時織り交ぜていこうと思っているんですが、この人はアレです。主に西海岸で活躍した黒人のテナーマンでありまして、主に西海岸でしか活躍しなかったので、日本での知名度は致命的に今ひとつだったりするんですが、ま、唯一、メジャーな活躍として知られているのは、ブラウン=ローチ・クインテットの初代テナーマンだったという経歴くらいでしょうか? アルバムで言うと、 『イン・コンサート』 の半分くらいにしか入っていないので、あれ?そんな人、いたっけ?…くらいにしか思われてないかも知れませんが、確かにそんな人、いました。 で、今日はそんなエドワーズの 『サンセット・アイズ』 というアルバムを紹介しようと思うんですが、パシフィック・ジャズの1枚だけあって、なかなかジャケットが洒落てますよね。 これを “さぱぴょん” (「は」に半濁点) に書かせると台無しになっちゃうに違いないので、今日は最初から自分で書こうと思うんですが、手前のテナーサックスを前ボケにしているあたり、なかなかいいカメラで撮影しているものと思われます。 被写界深度の深いコンデジでは、なかなかこうは行きませんもんね。 ただこのアルバムはサイドマンがかなり渋いことになっておりまして、メンバー的にはあまりソソられるものがなかったりするんですが、ベースのリロイ・ビネガーは、ま、いいとして、ピアノにはロニー・ボールアモス・トリスジョー・カストロという3人の名前がクレジットされております。3人が3人とも、僕にとってはまったくよく知らない人でありまして、録音日も3パターンあって、そのうちの1日は1960年の中頃…ということしか分かっていなくて、どうもこれ、寄せ集めなんじゃないか?…という疑いを払拭することが出来ないんですが、とりあえずまあ、1曲目から聴いてみることにしましょうか。

 まず最初はエドワーズのオリジナルで、 「テンポ・デ・ブルース」 でありますか。 この1曲目だけメンバーがロニー・ボール、ベン・タッカー、アル・レヴィットとなっていて、いきなり余り物なのか?…という気がしないでもないんですが、ま、曲自体はごく普通のブルースなんですけどね。 テンポ・ダ・ブルースでも、テンポ・ヂ・ブルースでも、テンポ・ヅ・ブルースでも、テンポ・ド・ブルースでもなく、テンポ・デ・ブルースとしたところに 「パンチDEデート」 の影響が色濃く感じられるわけでありますが、ま、 「ぱんつDEデート」 よりはマシだと思うんですけどね。デートの段階からパンツ姿というのは、いくら何でも気が早すぎると思います。 で、この曲、ミディアム・テンポの何の変哲もない単純明快なリフ。ブルースなんですが、エドワーズのソロはですね、とっても好調だと思います。 レイドバックした後ノリはちょっぴりデクスター・ゴードンを彷彿させ、汲めど尽きない淀みのないフレージングは淀川長治の域に達しておりまして、あとはえーと…、僕の言いたい事はだいたいそれくらいなんですが、続くロニー・ボールのソロはアレですな。西海岸の黒人ジャズ物にはよく登場するカール・パーキンスにちょっぴり似たところがあったりするような気がしないでもありません。 で、続いてリロイ・ビネガーお得意のウォーキング・ソロがあったりするような気がしないでもなくて、最後に再びエドワーズが登場して軽くアドリブ・ソロを取って、最後にリフの繰り返し具合がかなり簡略化されたテーマを吹いて、おしまい。 ま、何と言うか、ケレン味がないと言うか、ストレート・アヘッドと言うべきなのか、癖のないブルース演奏に終始しておりまして、これはこれで悪くはなかったりするんですかね?

 で、2曲目はリロイ・ビネガーのオリジナルで、 「ヴィンテージ '57」 という曲です。リロイ・ビネガーという人は、エロい酢だよね。…といった感じのする名前の持ち主であるんですが、演奏を聴いてみると、さほどエロくも無ければ、酢でもなくて、エロくは無くても、黒くはある。 ま、そのような資質の持ち主でありますよね。 で、彼はウォーキング・ベースの名手として知られると同時に、作曲の才能もなかなかのものがあったりして、この 「希少価値のある57年モノ」 も、今から50年近くも前に作られたとは思えないほど、カビが生えない程度には新しく思える作品に仕上がっております。 何だか、そぞろ歩きをそのまま五線譜に写し取ったような曲調でありまして、テナーとピアノがユニゾンで奏でる主旋律に、ピチカートでベースが絡む。…みたいなアレンジに、ビネガーらしい酸っぱさがよく表れていると思います。エドワーズのソロも、えーと、あまり書くことが無くなってきたので、とりあえずここで “美少女さちこ” を持ってこようと思うんですが、さちこに限らず、みちこ、るみこ、ようこ、ゆうこが簡単に目を開けるようになった アイリスセット というのは、実に画期的なアイデアですよねー。 ようするにこれ、睫の下のスリットに、本物女性の目玉をコピーした黒目シールを貼り付けた “くさび” のようなものを嵌め込むだけなんぢゃないか?…という気がするんですが、さすが、本物女性の目玉をコピーしただけのことはあって、なかなかリアルですよね。 たったこれだけで (税送込 \12,000) というのは、少し高いんじゃないか?…という気がしないでもないんですが、目玉シールを貼る位置の調整によって、左右の流し目、上目使い、下目使いなども可能になるという汎用性の高さからすると、それだけ出費するだけの価値は十分にあるとも言えるんですけどね。 ちなみに僕は、目と目の感覚が通常よりちょっぴり開き加減である、俗に言う “ひらめちゃん顔” のギャルがけっこう好きなんですが、このアイリスセットさえあれば、さちこちゃんをヒラメっぽくすることだって、出来ちゃうわけです。これはもう、買いでしょう!

 で、続くジョー・カストロのピアノ・ソロは、西海岸の黒人ジャズ物にはよく登場するカール・パーキンスにちょっぴり似たところがあったりするような気がして、さっきのロニー・ボールとあまり大差がないように聴こえるんですが、CDの裏面に掲載された写真を見る限り、カストロ君は白人系で、ちょっぴりイタリアの血が混ざっているナポリタンっぽいルックスの持ち主なんですけどね。 意外と黒っぽいスタイルの持ち主で、僕個人としてはかなり楽しめる出来でありますが、続くビネガーのウォーキング・ソロも実によく歩いていて、いいですなぁ。歩くことは健康にもいいですからね。ウォーキングと酢の相乗効果で、ビネガー君はさぞや健康的で体の柔らかいオッサンに成長したことでありましょう。 ということで、テーマに戻って、おしまい。 続く3曲目の 「アイ・ヒア・ア・ラプソディ」 はしみじみとしたバラードでありまして、テディ・エドワーズのしみじみとしたテナーを満喫することが出来ます。 いや、深いですな、これは。 少なくとも、浅井戸よりは深いよな?…という気はするんですが、ま、浅井戸でも20mくらいの深さはあったりするので、あまり馬鹿には出来ないんですけどね。 で、このエドワーズのバラード・プレイ、誰かに似てるよな?…という気がするんですが、その誰かというのが今いとつ判然としないまま、今日に至っております。えーと、ロリンズでもないし、コルトレーンでもないし、そういうことはもしかしたら原文ライナーに何か書いてあるかも知れないので読み返してみたところ、何だかよく分かりませんでした。 だって、英語で書いてあるしー。

 ということで、4曲目です。ここからずっと、CDオマケ曲を除くすべての曲がエドワーズのオリジナルということになるんですが、そこのところを意欲的だと評価するか、知っている曲がなくて、つまらん。…と感じるかは、人それぞれですよね。 僕個人としては、つまらんオリジナルをやるくらいならスタンダードを演って貰ったほうがいいし、つまらなくないオリジナルが作れるのなら、それを甘んじて受け入れてもいいよな?…と思ったりしているんですが、4曲目の 「アップ・イン・テディーズ・ニュー・フラット」 はですね、アップでインで、テディの新しい平らだよね。…といった感じの仕上がりとなっております。 平らと言えば、はらたいら。死んじゃいましたよね。…というのがまず一点。 平らと言えば今日、 “開田高原マイア” というスキー場に行って来たんですが、2000m滑走可能だったコースのうち、一部分はちょっぴり平らだったんですが、それ以外のところはそれなりに傾いていたので、それなりに滑ることが出来て、楽しかったです。…というのがもう一点。 ただ、営業開始前のリフト試運転で、係のオッサンが事務所に向かって大きな声で、「○○さーん、駄目ぇ!」と叫んでいるのを耳にした時は、かなりハラハラ、はらたいら状態だったんですけどね。 実際問題、駄目出しをされたリフトは、少し動いてはすぐに停止。…という動作を何度も繰り返していて、これはもしかして、1本しか動いていないリフトが駄目になって、臨時休業か?…という嫌な予感がしたんですが、その後、何とか持ち直したようで、騙し騙し何とか動くようにはなったんですけどね。 それにしても係のオッサン! そういう、客を不安にさせるような機密事項は、もっと小さな声で言うようにしてくださいねー。

 ということで 「アップ・イン・テディーズ・ニュー・フラット」 でありますが、ちょっぴりリズムのノリに工夫が感じられるブルースやな。…といった仕上がりとなっておりまして、エドワーズのソロはほんの20%くらいの割合で、ちょっぴりジョニー・グリフィンを彷彿させる部分がまったく無いわけでもないよな。…みたいな展開になっておりますな。 などと書いていたら、たった今、携帯メールに “サバくんバラバラ殺人” …というか、バラバラ殺魚のショッキングが画像が送られて来たりしましたが、いや、今日はスキーに行ってて時間がなくて、更新出来るかどうかギリギリの状況でこの原稿を書いておりますので、あまり丁寧なレスが書けませんで、申し訳ありません。 ま、要するに4曲目は3分ちょっとの、ちょっとした小品であったな。…という感じなんですが、とか言ってるうちに新しいサバ画像が届いたんですが、今日、スキー場からの帰り道、長良川の堤防道路を走っていたら、めっちゃ渋滞に巻き込まれてしまったんですよね。 木曽三川公園のイルミネーション渋滞 は想定していたので、さほど影響がないうちに抜け出すことが出来たんですが、その先の “なばなの里” イルミネーション渋滞のことをすっかり忘れていて、大ハマリしてしまいました。 潮干狩りに行って、大ハマグリが大ハマリ♪…と言うのは、なかなか嬉しいものなんですが、ま、僕はそれほど貝類が好きではないので、それほど嬉しくはなかったりもするんですが、おかげで1時間はロスしちゃいましたからね。 ま、昨日のうちに前半とジャケ絵だけは片付けておいたので何とかなりそうなんですが、でなければ、今週はお休みになってしまうところでありました。 せっかく、ギャルからの励まし書き込みや、慰めメール、略して “慰めーる” でヤル気を取り戻したというのに、いきなりまた休刊ではあまりにも申し訳ないので、何とかあと6曲分を片付けなければなりませんなぁ。。。

 ということで、5曲目のアルバム・タイトル曲の 「サンセット・アイズ」 でありますが、これはアレですよね。 ブラウン=ローチ・クインテットでも取り上げられていたラテン調のノリのいいナンバーでありまして、こういうのならアレだよね。 オリジナルを演って貰っても、ぜんぜん迷惑ではなくて、むしろ嬉しかったりするよね。…と言いたくなるような素敵な作品に仕上がっておりますな。 ただ、ワン・ホーンではなくて、トランペット入りの2管セッションであれば、更にもっと華やかな感じになったろうな。…という気がしてしまうんですが、このアルバムはそういう編成にはなっていないわけなので、それは無いものねだりというものでありましょう。 ここはひとつ、純粋な気持ちでエドワーズのソロに耳を傾けようではありませんかー。 で、ついでにジョー・カストロ君のカスでもトロくもなくて、ただちょっぴり下品だったりするナポリターナ・ピアノにも耳を傾けようではありませんかー。 で、この演奏はアレですな。ピアノ・ソロのあと、エドワーズが出てきてセカンド・テーマみたいなのを吹いて、続いてビリー・ヒギンズのドラムス・ソロもフィーチャーされたりして、ワン・ホーンながら、なかなか凝ったアレンジで観客を飽きさせない工夫が施されているわけなんですが、あ、この段階で今日のところは力尽きました。 6曲目の 「テディズ・チューン」 はアレです。テディのチューンでありますな。 で、オリジナルのLPフォーマットでは最終曲ということになる 「テイキン・オフ」 は、とっても離陸しているナンバーでありますな。 前者はパーカーっぽい雰囲気も感じられたりするオーソドックスなバップ系のブルースで、ま、吹いているのがテナーだから、演奏そのものはさほどパーカーっぽい雰囲気は感じられなかったりするんですが、例えて言うならここでのエドワーズはテナーを吹いた時のソニー・スティットにちょっぴり似てますかね? 鱒の煮付けを作る時、君は鱒を煮てますかね?…って、あ、時間がないのについつい余計なことを書いてしまいましたが、リロイ・ビネガーのウォーキング・ソロ…よりはちょっぴりテンポが速めの競歩ソロがあったりして、その後、ts→ds→ts→dsの4バースがあったりして、テーマに戻って、おしまい。…って、あまり時間がないのに、結構マジメに曲解説を書いてしまいましたがな。

 で、7曲目の離陸ナンバーはアレです。いかにもテイキン・オフらしい急速調のバピッシュなナンバーで、エドワーズのケレン味のないスタイルを堪能することが出来ます。 で、残りはCDオマケの3曲でありますな。  「ザ・ニュー・シンフォニー・シッド」 はキング・プレジャーという人の作った曲で、たった2分12秒しかないので、ま、あまり大したことはありませんな。テーマ部のエドワーズの吹きっぷりが妙にロリンズっぽかったりするところは、なかなか面白かったりするんですけど。 で、 「マイ・キンダ・ブルース」 はエドワーズ作のオリジナル・ブルースで、ま、オーソドックスな普通のブルースでありますな。所詮はCDオマケ曲だしぃ。 で、最後の 「テイキン・オフ」 は、ま、所詮は別テイクだしぃ。 …ということで、今日のところは以上です。

【総合評価】

 派手さやケレン味のまったくない作品なので、ぱっと聴いた感じは地味なんですが、じっくり耳を傾けて見ると、やっぱり地味。 そんな通好みの1枚でありますな、こりゃ。 


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