GROOVIN’ WITH GOLSON (NEW JAZZ)

BENNY GOLSON (1959/8/28)

GROOVIN' WITH GOLSON


【パーソネル】

CURTIS FULLER (tb) BENNY GOLSON (ts) RAY BRYANT (p)
PAUL CHAMBERS (b) ART BLAKEY (ds)

【収録曲】

MY BLUES HOUSE / DRUM BOOGIE / I DIDN'T KNOW WHAT TIME IT WAS
THE STROLLER / YESTERDAYS

【解説】

 窓の外から花火の音が聞こえて来ます。今日 (2006年 7月29日) は桑名の水郷花火大会でありますな。ゆかたギャルと一緒に花火を見て、帰りに白酒屋でカキ氷を食べる。…という僕の長年の夢は、結局、今年も適えられなかったわけでありますが、そもそも今年はこの時期、ユカタンぎゃると一緒に花見に行く予定になっていて、花火大会の日に桑名にはいない筈だったんですよね。 ところが急に仕事の予定が入って、金曜日に有給休暇が取れなくなって、お花見旅行は1週間延期ということになったわけなんですが、あ、ユカタンぎゃるというのはですね、ユカタン半島出身のギャルのことなんですけどね。 が、よく考えたら僕にはメキシコ人の知り合いなど一人もいないので、お花見のほうも 一人で行くことになったんですが、結局のところその予定も伸びてしまって、いや、こんなことなら花火大会用に “ゆかたギャル” を確保しておくべきでしたなぁ。 いや、端から花火に誘う相手というのもまったく当てはなかったんですが、金にモノを言わせて何とかするという手もあったと思うんですよね。ネエちゃん、3万円で俺と一緒に花火を見いや!…みたいな。ゆかた着用の場合はオプション料金として1万円追加というのなら、それだって構いません。 プラスして “お互いにニックネームで呼び合う特約” というのを付けると、さらに1万円が必要となりますが。…って、いや、何だか、ぼったくりバーのような斡旋業者に頼んでしまったようですが、こうなったらもう、今さら後には引けません。指名料金5千円を払って由佳 (ゆか) という名前のギャルを指名して、僕のことを “さばりん” と呼ばせ、相手のことは “ゆかたん” と呼ぼうと思います。これで “ゆかたギャル” と “ユカタンぎゃる” を兼任させることが出来るわけですが、せっかくだから来週のお花見にも連れて行くことにしますかね? ありがとうございます。再契約ということで5万5千円になりますが、2回目のご指名ということで特別サービスとして、もれなく “精密ドライバー5本セット” をプレゼント♪…って、おおっ、何だかとっても得した気分ではありませんかー。

 とまあそんなことで、来週の今頃、僕はユカたんと一緒に白馬・志賀高原方面に行くことになると思うんですが、2泊3日となると、契約料金は3日分で16万5千円ということになっちゃうんですよね。 でもまあ、よく考えたら山を歩いてお花を見たりするのに、ゆかた姿である必然性はどこにもないし、ゆかたギャルでなければ名前がユカたんで無くてもまったく問題はないわけなので、相手指名・コスチューム指定無しの標準コースでもいいような気がします。 その結果、僕の相手として選ばれたのがユカたんではなくてユタカ君だったりしたら、別に僕のことを “さばりん” と呼んでくれなくてもいいし、 相手のことを “ゆたかっち” とも呼びたくないので “お互いにニックネームで呼び合う特約” もいりません。 というか、9万円も出してユタカ君と一緒に3日間もお花を見るのは嫌なので、契約自体を白紙に戻すことにしようと思うんですが、そんなことでまあ、一人で自由気ままにお花を愛でて、写真をバチバチ撮ってこようと思っているんですけどね。 が、そうすると、ひとつだけ困った問題が生じます。お花の写真はもっぱら “one finger snap お花編” で紹介しているんですが、このところ何だか妙に仕事が忙しくて、ちっとも原稿を書く暇がなかったりするんですよね。結果、お花の写真が不良在庫として増えていくばかりでありまして、とまあそんなことで、今日から2回シリーズで残っている写真を片付けちゃおうという企画に踏み切った次第でありますが、そうこう言ってるうちに花火大会のほうは終わってしまいましたな。 何だか遠くで音だけ聞いている限りでは、去年よりもシケていたような気がするんですが、やっぱり地元の有力企業・水谷建設が脱税で捕まっちゃった影響なんですかね? 来年はきっと罪滅ぼしで水谷クンがたくさんお金を出してくれて盛り上がるに違いないので、今、これを読んでいるギャルのあなた。 来年、一緒に花火を見いへん? (←料金は応相談。)

<キュウリグサ> (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 “ワスレナグサ” という植物がありますよね。とっても綺麗な名前だと思います。 これがもし “クサレマグソ (腐れ馬糞) ” という名前だったとしたら、とっても汚い名前だよね。…と思わずにはいられないんですが、いや、変な名前を付けられなくて本当によかったです。 例えば世の中には “レダマ (連玉) ” という名前の木があって、それとよく似た草だから “クサレダマ(草連玉)” だねっ♪ …という名前を付けられた草花があるくらいなので、もし“レマグソ” という木があったりしたら危ないところでありました。 で、ワスレナグサは漢字では “勿忘草” と書くんですが、 “勿” と “忘” の間にレ点を入れないと正しく読めないところろが、何ともアカデミックでいいと思います。 僕は国語の授業はあまり好きではなかったんですが、漢文だけはわりと得意だったんですよね。悪いものを食べて腹を下した時は “書き下し文” だよね。…と思っていたほどなんですが、下痢してもなお衰えぬ学習意欲は敬服に値するところでありますな。

 で、ワスレナグサというと純国産のお花というイメージがあるんですが、原産はヨーロッパなんだそうで、日本語名は英語の “forget-me-not” をそのまま訳したものなんだそうです。 その昔、ルドルフという名前の騎士がいて、ある日、ドナウ川の岸に咲くこの花を恋人のベルタに贈ろうとして、誤って川に落ちて死んでしまったと。 警察では事故死と見ているようですが、恋人のベルタは納得せず、近所のスーパーで目撃情報を求めるビラを配ったりして、でも本当はベルタが橋の上から突き落としたんちゃうの?…という噂があったりもするんですが、とにかくまあ、騎士ルドルフが川に流されつつ叫んだ “forget-me-not!” という言葉がこのお花の名前になったんだそうです。 普通、川に流されたりしたら、 「うぎゃ〜!」 とか 「うお〜っ!」 とか、言葉にならない悲鳴しか出てこないような気もするんですが、そうさせないところが愛の力なんでしょうね。 そして残されたベルタは一生、この花を髪に飾り続けたと言われております。 …というのがこの伝説のオチなんですが、ということはアレですな。ワスレナグサというお花は別にルドルフ君が命懸けで取ろうとしなくても、ベルタちゃんが自力で簡単に手に入れることが出来るものであったわけなんですな。 もしくは、すぐに新しい男が出来て、その男がベルタちゃんの為に取ってくれるようになったとか。 “forget-me-not” というお花の名前は残っても、ルドルフの存在はすぐに忘れ去られた公算が大きいです。「ほら、昔おったやん。花を取ろうとして川に落ちて死んだアホなやつ。なんちゅう名前やったっけ?」 「えーと、確かほら…、ド・ド・ドリフ?」 …って、もはや “大爆笑” ですかい?

 で、いなべ市の公園で僕が見つけたこの植物。一見するとただの雑草のようにしか見えないんですが、よーく目を凝らしてみると、何ともキュートな小さなお花が咲いているんですよね。 花びら5枚の何ともシンプルな作りなんですが、ひらひらの部分が薄紫で、中心部が黄色という、カラーリングのセンスが抜群だと思います。 何という名前のお花なのかと思って調べてみたところ、どうやらこれが有名な “忘れな草” みたいなんですよね。いや、確かにキュートだとは思うんですが、何だか意外と小さくて地味なお花だったんですな。 こんなもの髪に飾ってみたところで、 「何かアタマに草が付いとるでー。」 くらいにしか思われないような気もするんですが、更によく調べてみたところですね、どうやら違っていたみたいです。ワスレナグサの花の直径が6〜9ミリくらいあるそうですが、僕が見たのはせいぜい2〜3ミリくらいないんですよね。どうやらこれはワスレナグサと同じムラサキ科に属する “キュウリグサ” という名前の植物のようです。ああん、キュートだと思っていたのに、キュウリだったなんてぇ。。。 何だかロマンチックの度合いが一気に急降下しちゃった感じで、ちょっとガッカリでありますな。。。。

 そもそも、どうしてこの植物にキュウリグサなどという名前が付いたのかと言うと、葉っぱを揉むとキュウリのような匂いがするからなんだそうでありまして。キュウリというとアレですかね? すっぱい酢とか、ウナギの蒲焼きの匂いとかがするんですかね? …って、それはあくまでもキュウリを “うざく” にした場合の話であって、キュウリ単体ではただ単にキュウリくさいだけなのかも知れませんが、いや、そうと知っていれば葉っぱを揉み揉みして試してみるべきでしたな。ま、キュウリの匂いと言うのでは、さほどソソられるものがなかったりするんですけど。芳香があるとか、思わず奉公に行きたくなるような香りとか、あるいはまったく反対に馬糞 (まぐそ) みたいな匂いがするというのなら、臭いもの嗅ぎたさの心理で、思い切り試してみたいところなんですけどねー。 いずれにせよ、このキュウリグサはお花の大きさにせよ、葉っぱを揉んだ時の香りにせよ、あまりにも中途半端でインパクトが弱いような気がします。 この先、花のサイズを大きくしてベルタちゃんの髪に飾って貰えるような “ワスレナグサ路線” を目指すか、もしくは葉っぱを揉んだ時に強烈な悪臭を放つ “クサレマグソ路線” にするのか、一度、身の振り方を考えて見るといいと思います。


<ヤマブキ> (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 君は写生が得意かな? 僕はですね、ぜんぜん駄目です。いや、鉛筆で下書きしている時点ではまだいいんですよね。もしかして今度こそ、傑作になっちゃうかも? …という淡い期待さえあったりするんですが、絵の具で色を付け始めた時点で、すべてが台無しになってしまいます。筆が悪いのか、あるいは腕が悪いのか、せっかく鉛筆で丁寧に下書きをしても、その境界線をまったく無視する形で絵の具の色が広がってしまって、こうなってしまうともう、抽象画路線に転向するしか手立てはありません。だいたい、絵の具というヤツはですね、了見がよく分からんのですよね。例えば水彩絵の具の12色入りのヤツを買ってくるとすると、その内訳はだいたいこのようになっております。 しろ・くろ・抹茶・あずき・コーヒー・ゆず・さくら…って、それは “青柳ういろう” でありまして、絵の具のほうはこうですね。 しろ・くろ・あお・あか・そらいろ・あいいろ・おうどいろ・こげちゃいろ・しゅいろ・きみどり・レモンいろ・やまぶきいろ・ビリジアン。 数えてみたら全部で13色になってしまいましたが、これはおそらくアレでしょう。 今、12色入りの水彩絵の具を買うと、もれなくもう1色プレゼント♪…という、とってもお得なセールをやっていたのではなかろうかと。 ま、それはそうと、小学生時代の僕はですね、この水彩絵の具の12色、もしくは13色というバリエーションを見て、許せへん!…と、激しい憤りを覚えておりました。 その怒りの矛先は、緑色がないやん!…というところにあったんですが、写生大会というのは大抵、緑豊かな大自然の元で行なわれることになるので、緑色が無いと大いに困り果ててしまうことになります。

 そこで僕は担任の先生に 「緑色が無いやん!」 と、文句をつけることになるんですが、すると先生はですね、 「いなば君、緑色はビリジアンというのを使えばエエんやよ。」 と教えてくれることになるんですよね。  クラスのみんなは、そんなん常識やん。…みたいな顔をしていて、僕はとんだ大恥を曝すことになってしまったんですが、ほな何か? 緑がビリジアンという名前なら、通学路に旗を持って立っている “みどりのおばさん” は “ビリジアンのおばさん” なんか? ゴレンジャーに出てくる “みどレンジャー” も “ビリレンジャー” に名前を変えんとアカンのか?…と、負けず嫌いの僕は不愉快な気分になって、以来、すっかり写生の時間が嫌いになってしまったのでありました。 もうひとつ、黄色がないやん!…というのも僕には許せませんでした。 似たような色を探すとなると “レモンいろ” 、もしくは “やまぶきいろ” ということになるんですが、黄色をわざわざ2種類に分けたりするから、後から数えた時に12色ではなくて、13色ということになっちゃうんですよね。 最初から、しろ・くろ・あお・あか・そらいろ・あいいろ・おうどいろ・こげちゃいろ・しゅいろ・きみどり・きいろ・みどりいろ。…という名前ににしておいてくれれば、まったく何の問題も無かったんですよねー。

 とまあそんなことで “ヤマブキ” でありますが、紫陽花の季節以外はほとんど見るべきものがないな。…という感じだった4月下旬の “万葉の里公園” (三重県・いなべ市) で、唯一咲いていたのがヤマブキの花でありました。 緑色の枝に、黄色の花…ではなくて、ビリジアン色の枝に、やまぶき色をお花を咲かせていたんですが、いや、なかなか綺麗なものではありませんか。ヤマブキというのは桜の花を黄色くした、いや、やまぶき色くしたような5枚の花びらのものがスタンダードなんですが、八重咲きのタイプのものもあるんですね。 この手のタイプのものは、いかにもバラ科やな。…といった感じがして、華やかでいいと思います。 しかし何ですな。子供の頃は、黄色でエエやん!…と思っていたんですが、やっぱり “やまぶき色” という名前のほうが風情があっていいですよね。黄色いパンツを履いているギャルというのはちょっぴり子供っぽい感じがするんですが、これが “やまぶき色の下穿き” となると、日本的で清楚な人妻の雰囲気があったりしますもんね。 人妻の皆様は是非、やまぶき色のパンツを着用して頂きたいところでありますが、 “ビリジアンぱんつ♪” というのは…、ちょっと嫌ですなぁ。。。


<ツツジ> (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 桑名の夏と言えば水郷花火大会と石取祭り、それに寺町通りの夜店というのが3大イベントなんですが、ま、寺町の夜店というのはぐっとレベルが下がるんですけどね。 ヤドカリを買ったり、うなぎセンターでウナギのつかみ取りをしたりするくらいで、ゆかたギャルと一緒だったとしても、さほど気分が盛り上がらないわけでありますが、ゆかたギャルということだと日進小学校の盆踊り大会のほうがいいかも知れません。 未だに “アラレちゃん音頭” を流しているところに昭和レトロな味がありますし、桑名の殿さん、茶々漬け、茶々漬け♪…という民謡も郷土色豊かでいいですよね。 で、桑名の夏はそれでいいとして、じゃ、桑名のゴールデンウィークはどのように過ごせばいいのか?…というと、これはもう “ちんこくさんの金魚まつり” で決まりでありましょう。 石取祭りと比べるとあまりにもパッとしなくて、あまり他所様にはお見せしたくないところなんですが、金魚すくいをしたり、綿菓子やりんご飴を買ったり、よい子の型抜きをしたりして、ゆかたギャルと一緒でもそれなりに楽しめるのではなかろうかと。

 会場となる九華公園は地元では一応、桜の名所として有名なんですが、金魚まつりの頃は “ツツジ” が咲いていて、けっこう綺麗だったりします。僕はけっこう好きなんですよね、ツツジって。 好きなお花はツツジ、好きな動物はヒツジ、あこがれの職業は執事…って、いや、メイドさんと一緒に働けるから、楽しいかな?…という気がするんですよね。 もしユカタンと一緒に金魚まつりを見に行くとすれば、ゆかた姿でなくてメイド服でもいいかな?…という気がするんですが、あー、メイド服のオプション料金は1万2千円っすかー。じゃ、諦めます。。。 ちなみにお写真のほうは、上のほうが 「白っぽいツツジちゃんをちょっぴりアップで写してみました。」 というタイトルの作品であります。何だかフリフリのメイド服みたいで、とっても可愛いのぉ♪…という気がします。 常に冷静沈着であるべき執事が、コーフンのあまりつい取り乱してしまいましたが、ツツジという花には執事が思わずネカマと化してしまうような、妖しい魅力があるんですよね。その意味では夜桜と同じく、夜ツツジというのもなかなかソソられるものがあったりするんですが、夜にツツジを見る機会というのは金魚まつりの時くらいしかなかったりするので、来年は是非、ナイト・バージョンの写真を撮ってみたいと思います。

 で、下のほうの写真はですね、枝先に付いた赤っぽい色のツツジの花とつぼみの姿を捉えたものなんですが、バックにお堀の水の色を配してみたのぉ♪…という構図にちょっぴり工夫を凝らしたつもりなんですけどね。 が、背景と花びらの色が似通っていて、ちょっぴり保護色になってしまったところが今ひとつかも知れません。同じ構図ならもっと白い花にするか、あるいは堀の水の色を白くしたほうがよかったかも知れません。来年は是非、堀に牛乳をぶちまけてから撮影してみようと思います。


<フジ> (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 君は今年のゴールデン・ウィークにはどこに行ったかな? 僕はですね、羽島の “れんげ祭り” に行きました。羽島の “れんげ祭り” というのは休耕田にレンゲが植えられていて、そのお花を鑑賞する。…という、ただそれだけの企画でありまして、わざわざ祭りに仕立て上げるほどのことか?…という気がしないでもなくて、これだけでは恐らく30分も間が持てばいいところでしょう。 で、調べてみると羽島には藤で有名なお寺もあるみたいで、同時期に “藤祭り” というのも 開催されておりまして、この2つを絡めて見に行くとこにしたんですが、レンゲと藤の2つではまだちょっと心配です。 そこでまあ、海津市南濃町にある “月見の里” にも行ってみるぅ? …という企画を立ててみたんですが、月見の里というのはアレです。夜に国道258号線を走ると見えてくる、山の上までずーっと灯りで照らされた階段が伸びている場所であります。僕は最初、円満寺霊園がライトアップしてるのか?…と思っていたんですが、どうやら夜景鑑賞スポットとして整備された公園のようなものがあるみたいです。 何故、月見?…と、月見うどんがさほど好きではない僕としては思ってしまうんですが、ま、それなりに月が綺麗に見えるんですかね? 麓には道の駅、山の中腹には日帰り温泉もあったりして、ちょっとした観光スポットになっております。

 で、遊歩道を歩いていくと1本だけ…というか、1棚だけ “フジ” が咲いておりましたので、これでわざわざ羽島くんだりまで藤祭りを見に行く手間が省けたというものでありますな。 それはそうとフジの花というのはこうして見ると、けっこう不思議な形をしていますよね。 何だか豆みたいやな。…と思ったらそれもそのはず、フジというのはマメ科の植物だったんですね。 で、日本で見られるフジにはノダフジとヤマフジという2つの種類があるそうですが、野田クンは蔓が右巻きで、山藤クンのほうは左巻きになるんだそうで。 その昔、麻丘めぐみが歌っていましたよね。 私の私の彼は、左巻き〜♪ その昔、つむじが左巻きのヤツは頭が悪いとか、性格が悪いとか、足が臭いとか、いろいろな事を言われて差別と偏見に苦しんできたわけですが、フジの世界では右巻きと左巻きとが仲良く共存しているみたいで、とてもいいことだと思います。 あとはえーと…特に何も思いつかないので、フジのお話は以上です。

 ということで、お花シリーズの第1回目はこれでおしまいなんですが、最後はやっぱり花の子ルンルンみたいに “今週の花言葉” で締めくくりたいと思います。

  お 花    花 言 葉 ♪
ヤマブキ 気品・崇高・待ちかねる
ツツジ 自制心・節制 (赤)恋の喜び (白)初恋
フジ 歓迎・恋に酔う・陶酔
キュウリグサ キュウリくさいやんけ

 あ、最後のは調べてもよく分からなかったので、自分で勝手に作ってみました。世の中には花言葉を付けて貰えないようなお花もあるんですね。ま、しょうがないっすか。所詮はキュウリだしー。

 ということで、今日は福田康夫です。 です。 いや、 『グルーヴィン・ウィズ・ゴルソン』 というアルバムのジャケットのベニー・ゴルソンって、顔が福田康夫に似てないか?…と、ふと思ったりしたんですが、自民党の総裁選には出馬しないんですな。田中さんちの康夫クンのほうは長野県知事選挙に出馬するみたいですけどね。個人的にはなんとなく、なんとなくクリスタル田中くんがあまり好きではないので、落ちたらいいなと思ったりしてるんですが、対抗馬の村井仁 (むらい・じん) クンというのも何だかキュウリグサ並みにインパクトが弱いキャラなので、きっと田中くんが当選しちゃうでしょう。 ま、他所者の僕にはあまり関係のない話なんですけど。 ということで1曲目です。今日は前半だけで 20KBも無駄に浪費してしまったので、後半はスピーディに行きたいと思っているんですが、まず最初は 「マイ・ブルース・ハウス」 という曲ですな。ゴルソンのリーダー作と言えば、テナーの吹きっぷりなんてのは別にどうでもよくて、もっぱらそのオリジナル曲に注目が集まるところなんですが、この曲はアレです。まあまあです。原文ライナーではアイラ・ギトラーが “ザ・ダウン・グルーヴ” などと書いておりますが、僕は子供の頃、ダウンベストを着るというのが夢だったんですよね。 が、本物の羽毛を使ったダウンベストは高くて買って貰えず、仕方がないのでナイロンの綿が入ったチョッキのようなもので我慢してたんですが、ここでいうダウンというのは羽毛とはぜんぜん関係なくて、泥臭さを示す形容詞のようなものでありますな。泥臭くて黒人臭い。確かにそんな感じのナンバーです。

 テナーとトロンボーンのユニゾンで演奏されるゆったりとしたテーマに続いて、まずはカーティス・フラーのソロでありますか。僕はトロンボーン奏者の中ではカーティス・フラー、郷ひろみの歌の中では 「誘われてフラメンコ」 がいちばん好きでありまして、僕も大人になったらフラメンコに誘われるんだぁ。…と、甘い夢を見たこともありましたが、結局、未だかつて誰にも誘われたことがありませんな、フラメンコ。 ま、普通、フラメンコせえへん?…とか、誘ったりしませんからね。 で、フラーのダウン・トゥ・アースなアドリブがしばらく続いた後、ゴルソンのテナー・ソロになるわけですが、この人のアドリブというのは大抵ワンパターンですよね。ここでも何だか 「モーニン」 を彷彿させるような展開となっていて、思わず笑みがこぼれてしまうほどなんですが、続くレイ・ブライアントのソロはいいですよね。 転がるようなタッチはジャズ・ピアノ界のフンコロガシとも称されるほどでありまして、上品でいて、尚且つ黒っぽいところがこの人の持ち味であると言えましょう。 続くポール・チェンバースのソロはお得意のアルコを封印してピチカートに徹しているところが成功の要員でありますな。 うちの会社の社長の哲クンも、ハゲに徹しているところは潔くていいと思うんですが、経営手腕のほうはどうも今ひとつのようで、このところ毎年のように業績が悪化しております。岐阜営業所の所長が、あと3年は持つ!…と力強く宣言してから、すでに1年が経過してしまったんですが、でも大丈夫。きっとあと2年くらいは持ちこたえるでありましょう。 とまあそんなことで、テーマに戻って、おしまい。 9分25秒という長い演奏時間がちっとも苦にならないのは、絶妙のテンポ設定のおかげでありましょうか?

 ということで、次です。 何だかレイ・ブライアントの弾くピアノのイントロが思いっ切りブギウギしてるな。…と思ったら 「ドラム・ブギ」 という曲だったんですな。 僕は日本の歌謡曲史上で最も優れた歌い手は笠置シズ子だと思っているんですが、 「買物ブギ」 なんかノリのよさが日本人離れしていて最高ですよね。 ま、2匹目、3匹目のドジョウを狙った続編の 「瀬戸物ブギ」 や 「なまものブギ」 はあまりヒットしなかったようですが、ブギウギというのは本来、ピアノの演奏スタイルのひとつであるわけでして、ここまでベタなブギウギ・ピアノに徹したブライアントはなかなかの職人芸だと思います。テーマ部に入るとブギウギっぽさはかなり希薄になってしまうんですが、純粋にノリのいいリフ・ブルースだと考えてもそれなりに楽しめる曲ですよね、この 「ドラム・ブギ」 というのは。 で、ソロ・パートは前曲と同じくフラーが先行で、ゴルソンがそれに続くんですが、いや、相変わらず愛川欽也でありますな、この人のプレイは。何だかキンキンしちゃってますもんね。ちなみに僕はキンキンよりもキョンキョンのほうが好きだったんですが、渚のハイカラ人魚、キュートなヒップにズッキン、ドッキン♪…とか、世の中を嘗めているとしか思えないような歌詞に深い味わいがありました。 で、続いてはブライアントのソロなんですが、この人はいいですな。イントロとは打って変わって、ちっともブギウギしたなかったりするんですが、アドリブ・パートでもずっとブギウギされたら迷惑以外の何物でもないので、敢えてブギウギしなかったのは節度を踏まえた適切な選択だったと思います。 で、ドラム・ブギとなればブレイキーが黙ってないだろうな。…と思ったら案の定、彼が黙っていられる筈もなく、派手なドラムロールで大いに気を吐いているのでありました。…って、いや、思ったよりもずいぶんと短くて控えめなソロなんですけど。 ということで、テーマに戻って、おしまい。

 3曲目は歌モノの 「アイ・ディドント・ノウ・ホワット・タイム・イット・ワズ」 だす。日本名 「時さえ忘れて」 でありますな。ロジャース=ハートのコンビによる作品ですよね。えーと、ロジャース、ロジャース…。ハート、ハート。 どちらも特に何も思い浮かばなかったのでそのまま先に進みますが、ゴルソンの一味はこのスタンダード曲をミディアム・ファストくらいのテンポで料理しております。テーマ部は2管の絡み具合がなかなかにゴルソン・ハーモニーだったりするんですが、いいですよね、ゴルソン・ハーモニー。略してゴルハモ。 ま、略してみたところで何がどうなるわけでもないんですが、それはそうと、すけべ動画をいっぱいダウンロードして保存してあった外付けハードディスクが動かなくなってしまったではないっすか! いくらUSBで接続してみても、うんともすんとも言わなくて、いや、直接本体に耳を当ててみるとキーンといった感じの調子の悪そうな音がするんですが、こりゃ、もしかして壊れちゃいましたかねぇ。。。 ハードディスクは振動に弱いという話をよく耳にするので、迎え酒の原理でバシバシと叩いてみたり、少し高めのところから机の上に落としてみたりもしたんですが、駄目です。 というか、さらに調子が悪くなったような気もするんですが、もしかしてトドメを刺しちゃいましたかね? お陰で僕はすっかりヤル気を喪失して、のこる2曲の演奏など、もうどうでもよくなって来ちゃいましたなぁ。。。

 ということで4曲目です。 「ザ・ストローラー」 はゴルソンのオリジナルです。あまり大した曲ではありません。さほどファンキーではないシンプルなリフ・ブルースと言った感じでありまして、ま、曲が単純明快なだけにアドリブがやりやすかったりするのか、ソロ先発のゴルちゃんはかなり飛ばしていたりするんですけどね。もう、飛ばし過ぎの鳥羽市職員、ガードレールに激突して即死。…みたいな。もともとこの人、知的な作編曲のセンスのわりに、テナーの演奏そのものは下品なんだよね。…ということで知られているわけなんですが、でもまあ、ここまでやってくれるとある意味ちょっぴり爽快だったりしますよね。一線を越えちゃってるって言うか、踏み切り線を越えちゃってると言うか、走り幅跳びだったらファールやん。…といった感じなんですが、幅跳びとか、高跳びとか、跳躍系の競技というのは僕が大いに苦手としているところでありますからな。高跳びなんか、挟み跳びで1mがやっとといった感じですからね。ベリーロールとか背面跳びなどというのは、もはや僕の理解を越えておりまして、特にベリーロールなんてのは、どうしてここでいきなり英語が出てくるねん!?…というので、絵の具のビリジアンと同等の不快感を覚えたものでありますが、続くフラーのソロはあまりにもテンポが速すぎて、ちょっともたつくようなところがありますな。トロンボーンにはちょっと辛い状況設定かも知れません。 で、ソロ3番手のブライアントが無難に自分の仕事をこなした後は、チェンバースのアルコ・ソロ、ブレイキーのドラム・ソロと続いて、最後は ts→ds→tb→ds→p→ds の4バースで大いに盛り上がって、テーマに戻って、おしまい。 ま、良くも悪くも派手派手の演奏であることだけは間違いありません。

 いかにもブライアントらしいブルージーなピアノのイントロに続いてテーマが登場するジェローム・カーンの名曲 「イエスタデイズ」 では、典型的なゴルソン・ハーモニーを堪能することが出来ます。いいですよね、ゴルソン・ハーモニー。略してゴルハモ。…って、せっかく現実逃避して、すけべ動画のファイルが消えちゃったという辛い現実から目を背けていたのに、この略称でまた思い出してしまったではないですか。 でもまあ、一晩ほど放っておけば勝手に直るかも知れないね。…というハードディスクの自然治癒力に望みを託すことにして、で、演奏のほうはですね、ソロ先発のゴルソンの吹きっぷりがあまりにもクド過ぎて、せっかくのブルーなムードが台無しになっておりますな。続くフラーやブライアントが節度を踏まえた上品なプレイに徹しているだけに、リーダーの配慮に欠ける態度がちょっぴり残念なところですが、あるいは知的というレッテルが彼にはちょっと邪魔だったのかも知れません。俺って本当はチョイ悪オヤジなんやからな。…というのを派手なプレイでアピールしたかったのかも知れませんが、となれば、ちょっぴり可愛い話だとは思うんですけどね。ここはひとつ、ゴルソンの暴走には目をつむるとして、で、チェンバースのピチカート・ソロがあって、テーマに戻って、おしまい。 ということで、今日のところは以上っす。

【総合評価】

 典型的なゴルソン・メロディやゴルソン・ハーモニーを満喫出来るというわけではなく、全体的にはやや地味な印象の1枚でありますが、ゴルソンもねぇ。テナーさえ吹かなければ、いい奴なんだけどねぇ。。。フラーとかブライアントの出来は悪くないので、サイドマン目当てで聴く分には悪くないと思います。


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