HOPE MEETS FOSTER (PRESTIGE)

ELMO HOPE (1955/10/4)

HOPE MEETS FOSTER


【パーソネル】

FRANK FOSTER (ts) ELMO HOPE (p) JOHN ORE (b) ART TAYLOR (ds)
FREEMAN LEE (tp) <#2,3,5>

【収録曲】

WAIL , FRANK , WAIL / ZAROU / FOSTERITY
GEORGIA ON MY MIND / SHUTOUT / YAHO

【解説】

 春ですなぁ。春と聞いて頭に浮かぶのは春雨サラダハルマゲドンでありますが、好きなんですよねぇ、春雨サラダ。数あるサラダの中で、ツナサラダ、マカロニサラダ、ポテトサラダ、スパゲッティサラダ、中華サラダ、ごぼうサラダ、海藻サラダ、野菜サラダの次くらいに好きです。いや、他に何かサラダの種類ってあったっけ?…と思ってしまうほど、ずいぶんと低いところに位置しておりますが、つまりまあ、僕は数あるサラダの中でも春雨サラダがそれほど好きではないわけでありまして。大して旨くもないですからね、春雨サラダって。ま、かろうじて、キャベツの千切りにソースをかけたヤツよりはマシ?…といった感じなんですが、僕は子供の頃からキャベツの千切りにソースをかけたヤツがあまり好きではない少年だったんですよね。せっかくのトンカツも、隣にキャベツの千切りにソースをかけたヤツがあっては台無しやん!…と思わずにはいられなくて、トンカツに手をつける前に、キャベツの千切りにソースをかけたヤツをまず全部片付けておいてから、本題に入る。…という食生活を送っておりました。

 そもそもトンカツにキャベツの千切りにソースをかけたヤツを添えるというスタイルはですね、東京の銀座の “煉瓦亭”(明治28年創業) という店が起源であるそうですが、どうしてレタスでもパセリでもセロリでも焼きビーフンでもなくてキャベツなのかと言うと、当時、年間を通じて手に入る野菜といえばキャベツだったから。…って、そんだけ。いや、調べてみてまりにもつまらない回答だったので愕然としましたね。もっとこう、トンカツとの相性を考えて、3年間にも及ぶ試行錯誤の結果、 “煉瓦亭” の初代中国人料理長、煉瓦亭 (れん・がてい) が、「キャベツでいくアル!」…という英断を下したのであった。…といった“プロジェクトX”的な展開を期予想していたんですが、期待はずれもいいところでした。そんな理由なら、別に焼きビーフンでもよかったんぢゃん。…という気がしますよね。焼きビーフンだって年間を通じて手に入りますもんね。煉瓦亭が余計なことを考えてくれたばっかりに、せっかくのトンカツの楽しみが半減してしまったという不幸な少年時代を送った僕でありますが、長じて青年となった今も、相変わらずトンカツに添えられたキャベツを毛嫌いしているのか?…というと、そうでもなくて、キャベツおかわり自由の店では案外、おかわりを所望したりもしております。というのも、最近のトンカツ屋ではキャベツにソースをかけるのではなく、特製のドレッシングで食べさせるところがほとんどでありまして、これならキャベツの千切りにソースをかけたヤツがあまり好きではない僕でも抵抗感なく食べることが出来るんですよね。悪いのはキャベツのほうではなくて、ソースのほうだったんだぁ。…ということに気付いた次第でありますが、よく考えたら、野菜にソースをかけるという発想自体が間違っていた。…と言わざるを得ません。

 僕はいわゆるウスターソースというヤツが嫌いではなくて、特にコロッケなんかは両面が隈なく真っ黒に湿潤して、箸でつまむとソースが皿に滴り落ちてくるくらいでないと気がすまないんですが、キャベツとの相性は今ひとつだったような気がします。何かこう、キャベツとソースの関係がよそよそしいんですよね。キャベツは一見するとソースの中にどっぷりと浸かっているように見えて、その実、拒絶しているんですよね。キャベツの葉の表面がソースをはじいているのがその何よりの証拠でありますが、ま、千切りになっているから表面的にはソースを拒否していても、全体としてはソースまみれになっているんですけどね。千切りは偉い!…と言わざるを得ませんね。千切りにあやかって、俺も千人斬りを目指すよ!…と、ぜんぜん関係のないところで闘志を燃やす青年もいたりするわけでありますが、ということで、えーと、サラダですか。僕が好きなのはサラダと皿だ。…という人は少なくないと思います。僕が好きなのはパンダとパンだ。…という人と同じくらいはいるような気がします。少なくとも、僕が好きなのは山本リンダと鈴 (りん←仏具) だ。…という人よりは多いと思います。あまりソソられるものがありませんからね、鈴 (りん←仏具) は。ただリーン、リーン♪…と鳴るだけで、面白みという点では “木魚” の足元にも及びません。 ただ、ペットの祭壇 おりんちゃん というヤツはちょっぴりキュートでありまして、一瞬、ペットの遺影の変わりに “jazz giant” のジャケ絵でも入れて、ギャル系読者へのプレゼントにでもしようか?…と思ってしまったんですが、祭壇タイプだと税込 21,000円もするんですな。いくらアニマルボディスポンジを漏れなく貰えるとはいえ、ちょっと購入をためらってしまいますが、そんなことはどうでもよくて、えーと、確かサラダの話でしたよね。

 君は野菜サラダに何をかけて食べているかな? んなもん、ドレッシングに決まってんぢゃん。…と、今のヤングな若者は思うかも知れませんが、昔は違いました。その昔、サラダにかけるものといえば、 “” と相場が決まっていたんですよね。その証拠に “プリッツ” のサラダ味というのは、誰がどう考えても、ただの塩味やん。…としか思えないにもかかわらず、サラダ味という名前が付いております。うまい棒の “野菜サラダ味” というのも同様です。つまりまあ、グリコの人や、やおきんの人は、野菜サラダというのは塩味である。…という認識を持っているわけでありますが、その昔、サラダにかけるものといえば、 “” と相場が決まっていた。…と僕が断言する根拠となっているのは、ただそれだけのことなんですけどね。で、サラダの歴史を振り返ってみると、 “塩” に続いて登場するのが、 “油の時代” でありました。昔の人というのはですね、サラダに塩をかけて食べるのに飽きると、今度は油をかけて生野菜を食うようになります。生野菜に油ぁ?…と、不思議に思う人もいるかも知れませんが、日清製油や味の素が “サラダ油” という商品を発売しているのが何よりの証拠です。サラダ油という名前なんだもん。サラダにかけて何が悪い?…といったところですよね。が、昔の人というのは今の人が思っているほどアホなわけではなくて、いつまでもサラダに塩や油をかけて満足していたわけではありません。サラダに塩をかけてみたところで、ただ塩辛いだけだし、油をかけてみたところで、ただ油ギトギトになるだけやん。…ということに気が付いて、塩と油と酢をまぜてサラダにかけることを思いつくんですよね。これがいわゆるドレッシングと呼ばれるものであるわけですが、西洋におけるドレッシングの歴史というのは意外と浅く、えーと、中世の頃になってから使われるようになったみたいですね。日本で普及したのはそれよりも遥かに遅くて、市販のドレッシングが販売されるようになったのは昭和33年であると言われております。西暦にすると1958年で、年齢で言うと今年の誕生日が来て47歳ということになりますな。中年やん!…と言い切っても何ら失礼にはあたらないお年頃でありますが、僕が多感な少年時代を過ごした昭和40年代には無論、ドレッシングというのはとても一般的なものとなっていて、たくさんの種類のものが売られておりました。

 セパレートドレッシングフレンチドレッシング。少なくともこの2種類は僕の子供時代にもありました。たくさんの種類…と言っておきながら、僕のうちで使われていたのはこの2種類だけだったんですが、セパレートドレッシングというのはですね、 “油の部” と “酢の部” がくっきり分離しているタイプのものです。僕たちはこのドレッシングを目の前にして、 “水と油” という言葉の意味を実感することが出来た次第でありますが、使用の前に瓶をよく振ってやらないと、上のほうの “油の部” だけが出てきて、ただ油ギトギトになるだけやん!…といった結果に終わってしまうのが欠点でありました。いくら頑張ってシェイクしても、1分も放置しておけばまたすぐに酢と油に分離してしまって、でも頑張って振れば振るほど、分離するまでの時間を稼ぐことが出来て、こうして僕たちはセパレートドレッシングから、努力をすればそれだけ報われるんだねっ。…という教訓を得たものでありました。いつか大人になったらきっと、セパレートドレッシングが絶対に分離しなくなるまで、思いっきり振って、振って、振りまくってやるぅ!…と、将来に夢を託したものでありますが、そんな努力をしなくても最初から酢と油が混ざっているのがフレンチドレッシングでありました。白い、ドロっとしたタイプのヤツですよね。絶対に分離しないフレンチドレッシングというのは、一体どうやって作っているのか?…というのは子供たちにとっては大きな謎だったんですが、おそらくまあ、フランスでパートのおばさんがセパレートドレッシングを思いっきり振って、振って、振りまくって、ついに分離しなくなるまで振って完成させたものなんだよね。…というのが、僕たちが導き出した結論でありました。日本のパートのおばさんではまだそれだけの技量はなくて、やっぱ、さすがはフランスのパートのおばさんだよねっ。フランスのパートのおばさんって、凄ぇ!!…と、まだ見たことのない異国のパートのおばさんの偉業に尊敬の念を抱いた次第でありますが、大きくなってから調べてみたらそういうことではなくて、酢と油の割合を1対2にすれば、乳化して分離しなくなるんだそうでありまして。そのことを発見したフランスのパートのおばさんの着眼点の鋭さは評価してもいいと思いますが、僕としてはやはり、努力と根性とフリフリだけで、絶対に分離しないドレッシングを作って欲しかったところでありますなぁ。。。

 ちなみに日本農林規格におけるドレッシングの定義は、“食用植物油脂及び食酢もしくはかんきつ類の果汁に食塩、糖類、香辛料等を加えて調整し、半固体状もしくは乳化液状の調味料、又は分離液状の調味料”…であることとされております。つまり、最近多く目にするようになったノンオイルドレッシングは油脂分を含んでいないので正式にはドレッシングとは呼べなくて、分類上は “ドレッシングタイプ調味料” ということになるそうです。ついでにいうとマヨネーズというのはドレッシングのうち、“必須原材料として、卵黄、卵白、たん白加水分解物、食塩、砂糖類、香辛料、調味料(アミノ酸等)及び酸味料以外の原材料を使用していないもの”…なんだそうでありまして、ま、早い話がドレッシングに卵を混ぜて、半固体状にしたものと考えればよろしいのではなかろうかと。なるほど、卵があれば半固体状になるわけですな。今度、下痢になって便が液状になってしまったら、卵を食べて便を半固体状にしてみようと思います。 ということで、ドレッシングの話はおしまい。

 ということで、今日はエルモ・ホープでありますな。

 ・ 君の愛 得るも、本プレイ 許されず

   > プラトニックな愛。

 せめて素股だけでも!…と思わずにはいられませんが、そんなことはどうでもよくて、えーと、 『ホープ・ミーツ・フォスター』 でありますか。 「ホープはフォスターと肉(複数形)」 …って、いや、 “ミーツ” というのはそうではなくて、 “出会う” という意味ではないかと思うんですけどね。ホープはフォスターと出会う。で、フォスターというのはアレですよね。 「峠の我が家」 とかを作曲した人ですよね。…って、いや、そのフォスターとは違う人のような気もするんですが、ちなみに僕は “峠” というのがけっこう好きです。今まで上り坂だったのが、そこを境に下り坂に転じたりするところがとてもいいと思います。何かこう、峠を越えたっ!…という感じがしますもんね。で、峠には必ず “峠の茶屋” というのがあって、そこで釜飯を売っているところもいいと思います。いや、個人的に釜飯というのはさほど好きではないので、それを買ってどうこうしようといった気はさらさら無いんですが、峠の茶屋なのに釜飯が無かったりすると、何の為の峠や!…とか思ってしまいます。が、ここでいうフォスターというのはそっちのフォスターではないので、これ以上 “峠問題” に深入りするのはやめておきますが、ここでいうフォスターというのはフランク・フォスターでありますな。僕はフランクフルトソーセージは大好きなんですが、フランク・フォスターのほうはさほどでもなくて、よってエルモ・ホープがフォスターと出会ったところで、さほどソソられるものを感じなかったんですが、何気に聴いてみたところ、これがなかなか悪くない出来だったので、こうして取り上げてみることにした次第でありますが、それはそうと、このアルバムのジャケット。もうちょっと何とかならなかったんですかねぇ。。。あまりにもジャケ絵を書くのが面倒くさそうだったので、この1枚は見なかったことにしておこうか?…と思ってしまいましたが、人間、逃げてばかりでは進歩というものがないので、原稿に先駆けて、頑張って絵のほうを先に仕上げてみました。うーん、今ひとつの出来ですなぁ。。。

 そもそもこれは何の場面なんでしょうね? ま、おそらく、左側チームと右側チームとの和解のシーンではないか?…と思われるわけでありますが、左側チームの前から2番目の腹が出たおじさんはアメリカ合衆国のものらしい旗を持っておりますので、おそらくこちらが侵略軍チームで、右側の槍をもっているほうが原住民チームなのではなかろうかと。侵略軍の鉄砲隊を前に原住民はなすすべも無く屈服を余儀なくされたものであると思われますが、何でもいいけどこの絵、登場人物が多過ぎぃ。。。少しはジャケ絵を手書きしている人の立場を考えたことがあるのか!?…と、文句のひとつも言いたくなってしまいますが、2人目以降はとりあえず後ろのほうに下がってもらって、代表者の2人だけを登場させるという配慮が欲しかったところです。で、その代表者の服装も書くのが簡単な白いジャージ姿か何かにして、顔には覆面をかぶせておくべきでありましょう。原住民の代表者なんて、書くのを失敗して何だかブタみたいになっちゃいましたもんね。で、背後の小屋は火を放って全焼させておくのが親心というものではないかと思うんですが、ま、失敗にしろ何にしろ、もう書いちゃったから別にいいんですけどね。ということで、では1曲目から聴いてみることにしましょう。

 と、ここまで書いたところで僕は塩尻に来ております。3連休のうち、何とか明日 (3月21日) だけはお休み出来そうな気配なので、日曜日に事務所でオシゴトを済ませた後、こちらに移動した次第でありますが、いいですよねぇ、塩尻。 塩好きと尻フェチには、もうたまらんっ♪…といった感じでありますが、今日のお泊りは “クア・アンド・ホテル信州健康ランド” というところであります。健康ランド併設のホテルって、けっこう好きなんですよね。駐車場は広いし、宿泊客はタダで “健康ランドの部” を利用出来るし、とってもハワイアンなムームーは貸してくれるしぃ。場合によってはそのムームーをお土産に持ち帰ることも可能だったりするんですが、いや、酔っ払って間違えて持ち出してしまっただけの話なんですけどね。とりあえずのところは何のお咎めもなかったので、駄目モトで一度チャレンジしてみるだけの価値はあると思います。…と、ここまでインチキで先行して書いておいて、先ほど実際に塩尻に到着したところでありますが、いやあ、ハマりましたな。塩尻ICから車で1分と書いてあったのですっかり安心してたんですが、いきなり道を間違えて、クソ狭くて嫌ァなところをしばらく走る羽目になった上に、ようやく到着したと思ったら駐車場が満車ぢゃん!パーキングの一方通行のところを逆走して思い切り顰蹙を買って、今度は注意して正しい方向から進入したら、前から逆走トラックが突っ込んで来て身動きがとれなくなって運転手から文句を言われ、しかたなく周囲をぐるぐると3周ほど周回して、30分ほどしてようやく駐車スペースを確保した次第でありますが、いやあ、すっかり気分がメゲてしまいました。大広間も食堂も中華料理屋も一杯で、いまだにメシにありつけない有様だし、4月の平日に更埴の健康ランドに泊まった時は大広間に5人くらいしかいなくて、こりゃいいや♪…と思っていたんですが、いや、すっかり当てが外れてしまいました。健康ランドに併設されたホテルはよくないっ!…と、声を大にして前言を撤回したい思いで一杯でありますが、ま、黄色いムームーを来た湯上がり人妻がたくさんいるのと、部屋の “すけべビデオ” が無料で見れるのは嬉しいんですけどねぇ。少なくとも3連休の真ん中の日にくるべきではありませんでしたなぁ。。。

 ということで、1曲目の 「ウェイル・フランク・ウェイル」 でありますが、 “慟哭、フランク、慟哭” でありますか。タイトルからして恐らくフランク・フォスターのオリジナルではないかと思われますが。何か辛いことがあったんでしょうなぁ。フランクフルトのケチャップが垂れて、せっかくのムームーを汚しちゃったとか。これは悲しいですよね。思わず慟哭したくなる気持ちもよくわかります。が、曲のほうはというと、さほどサッドな悲しみに暮れている風でもなくて、ごく普通の闊達なリフ・ブルースだったりするんですが、それにしてもこの演奏には “けれん” というものがまったくありませんな。エルモ・ホープという人には、僕たち日本人は “そこはかとないファンキー” といった要素を求めがちなんですが、これはもう、純粋にビ・バップであると言えましょう。さほど期待度が高いわけではなかったフランク・フォスターの真っ直ぐな吹きっぷりはむしろ清々しいばかり。例えて言うなら、テナーを吹いた時のソニー・スティットに近い感じですかね? あとはえーと…、彼について僕の言いたいことは、そんだけ。何せまだ晩飯を食っていないので、心が荒んでヤル気も出ない次第でありまして。で、続いてはエルモ君のソロですか。この人の弾きっぷりは何とも言えず線の細いところがあって、そこが長所でもあり短所でもあるんですが、短小でどこが悪いっ!…と、先ほど “健康ランドの部” で開き直りたい気分で一杯だった僕は、彼特有の線の細さは、大いなる美徳であると評価したい気持ちで一杯であります。根はバッパーなんだけど、ハンク・ジョーンズあたりに通じる趣味のよさがあると言ってよいのではないでしょうか。んなことでまあ、ピアノ・ソロに続いてテナーとドラムスの4バースがあって、テーマに戻って、おしまい。

 はい、次。 「ザルー」 という変な名前の曲でありますな。何でもいいけど今日は久々のザウルス執筆でありまして、面倒な事この上ありません。何でわざわざ塩尻くんだりまで来て、健康ランドで原稿を書かなアカンねん!?…と思わずにはいられませんが、昨日の僕の誕生日にも、誰もお祝いのカキコをしてくれなかったしぃ。…と、完全に “いじけモード” に突入してしまったので、後はもう適当に流しておくことにしましょう。えーと、この2曲目はですね、完全なるバップ曲でありますな。フリーマン・リーという、健康ランドをフリチンで走り回っていそうな名前のトランペッターが加わった2管クインテットとなっておりまして、その為、ビ・バップの雰囲気がより一層強くなっているような気がします。で、ソロ先発はフリチン君でありますか。何となく地味な感じにビル・ハードマンあたりを彷彿させるスタイルの持ち主であるように見受けられますが、花粉症で鼻も詰まり気味なので、あまり頭が働きません。こりゃ、ビールを飲むと症状が悪化するに違いないので、おとなしく素面(しらふ)で一晩を過ごそうかと思いますが、もし飲んじゃったが最後、 “塩通” なんかもう、どうだっていいやぁ!…という気分になるに違いないですからね。それならそれで、随分と気が楽になるに違いありませんが、そろそろ大広間のほうも空いてきましたかね?フリチン…はさすがにまずいので、ムームーを来て偵察に行ってみたところ…、大広間はカラオケ大会で大いに盛り上がっていて、相変わらず付け入る隙がありませんでしたが、和食のお店が何とか空いておりました。 “山賊揚げ定食” というのがいいかな?…と思ったんですが、「さんぞくあげ定食ぅ。」…と頼んで、実はそれが “やまぞくあげ” だったりしたら大恥やな。…と思って、無難な “鉄火丼セット” というのにしておきました。1730円と結構なお値段でありましたが、鉄火丼と冷たい山菜蕎麦と天麩羅と酢の物と、何故だか豚の角煮がセットになっておりまして、なかなかバラエティに富んだ内容でありました。所詮は健康ランドやしぃ。…と思って馬鹿にしてたら、蕎麦なんか結構しっかりとした手打ち風だったし、すけべビデオ代として1000円は覚悟していたので、夕食代が730円だったと思えば安いものでありますな。前のテーブルでは幼女が2人、ムームーの上着を脱いでトップレス姿を披露してくれましたし、いや、健康ランド併設のホテルというのも悪くないものでありますなぁ。もっとも、結局は生ビールの中も注文しちゃったので案の定、花粉症の症状は悪化しちゃったし、ヤル気のほうも完膚なまでに消失しちゃったんですけどね。

 で、3曲目は 「フォスタリティ」 ですか。タイトルからしてフランク・フォスターのオリジナルっぽいんですが、曲調としてはエルモ・ホープ的な感じがあって、その実、よくわかりません。CDのディスクだけ持ってきて解説の紙はうちに置いて来たので、調べようもありません。で、この曲もフリーマン入りのクインテットでありますな。で、4曲目はスタンダードの 「ジョージア・オン・マイ・マインド」 ですな。バラードかと思ったらそうではなくて、ミディアム・ファストでスインギーに料理しておりました。トランペット抜きのカルテット演奏ではなかろうかと思われますが、とにかく今は眠いので先を急ぎましょう。5曲目は再びクインテットになって、 「シャットアウト」 という曲が演奏されております。鼻が詰まって息苦しくて、くしゃみも出て、なかなか辛いものがありますな。おまけにビールがよく回って、激しく眠いです。このままではせっかくの “すけべビデオ” も見ないまま睡魔に襲われて爆睡しそうで恐いんですが、最後の気力を振り絞って演奏に耳を傾けてみるとですね、フリーマン・リーのトランペットがちょっぴりリー・モーガンの 「キャンディ」 でのプレイを彷彿させるところがあって、悪くないと思います。フランク・フォスターやエルモ・ホープのソロもきっと悪くなかったんだろうな。…という気はするんですが、えーと、アルバムの最後を飾るのは 「ヤホー」 という曲でありますか。フランク・フォスターのワン・ホーンによるダウン・トゥ・アースなスロー・ブルースでありまして、それにしてもトップレス娘2人の母親はなかなか色っぽい感じの若いギャルでありましたな。父親のほうは茶髪の頭にタオルを巻いたりして、ややファッションセンスに難があるかな?…という感じだったんですが、本格的なインドカレーの店にはナンがあるかな?…という気がします。かく言う僕は今朝、ちょっぴり軟便気味だったんですが、そちらのほうはもうすっかり回復しまして、ということで、このアルバムに関して僕の言いたいことは、以上です。さ、後はとりあえずビデオをつけっ放しにしたまま眠りにつくことにして、明日は野麦峠と乗鞍高原いがやスキー場でストレス発散だいっ♪

【総合評価】

 曲解説の後半は手抜きの極みで、何も説明していないに等しいではないか!…と思われるかも知れませんが、仕方がないよね、健康ランドなんだし。とりあえず更新をサボらずに済んだという事を評価して貰うことにして、それにしても真っすぐな演奏に終始した1枚でありましたな。1曲くらいバラードを入れるなど、もうちょっと余裕が欲しかったような気がしないでもないんですが、ま、それはそれで悪くないと思います。塩尻だしぃ。


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