TO MY QUEEN (NEW JAZZ)

WALT DICKERSON (1962/9/21)

TO MY QUEEN


【パーソネル】

WALT DICKERSON (vib) ANDREW HILL (p) GEORGE TUCKER (b) ANDREW CYRILLE (ds)
【収録曲】

TO MY QUEEN / HOW DEEP IS THE OCEAN / GOD BLESS THE CHILD
【解説】

 もうすぐ日本ダービーですね。そこで今日は“ダービーと荼毘(だび)”というテーマでお届けしたいと思いますが、ダービー荼毘というのはあまり関係がありません。それはまあ、ダービーに出走したウマが骨折して、安楽死処分になって、荼毘にふされる可能性がまったくないとは言い切れないんですが、いや、死んじゃったウマが荼毘にふされるものなのかどうかはサダカではないんですが、少なくとも鳥インフルエンザで死んじゃったニワトリは荼毘にふされておりました。燃やされた後、袋詰めにされて土中に埋められるという、火葬と土葬のコンビネーションで処分されておりましたが、あのような場当たり的でその場凌ぎな方法でホントに大丈夫なんすかね? 何かこう、新聞配達のアルバイトを頼まれた主婦が途中で配るのが面倒になって、残った新聞の処理に困って焼却炉で燃やして、残った灰を庭に穴を掘って埋めちゃった。…みたいな安易さが濃厚に感じられましたもんね。

 ちなみに焼却による証拠隠滅というのは思ったよりも難しいものでありまして、僕もかつて“すけべ本”の処分に困り、思い悩んで家庭用の焼却炉で燃やしたことがあるんですが、事のほか手間取るものであるなぁ。…というのが実感でありました。意外と燃えないものなんですよね、“すけべ本”って。それはまあ、見ている時点ではそれなりに燃えて、コーフンしたりもするんですが、いざ飽きて焼却処分しようとすると、これがなかなか燃えないものでありまして。特に背表紙のあたりが駄目ですね。紙がみっしゅうしていて、空気の入りがよくないからなんぢゃないか?…と、中学生なりにその原因と対策を検討して、その結果、1枚ずつバラバラにして燃やせばいいんじゃないか?…という結論に至ったんですが、確かにそうすることによって多少は燃えやすくなったんですけどね。1ページを更に細分化して、葉書くらいの大きさに千切ってやると、より効果的であることも判明しました。が、そうすることによって新たな問題が生じてまいりました。1冊ごと燃やしていた頃はある程度の重さがあったからよかったんですが、バラバラにされた紙というのはけっこう風で飛んでいっちゃうんですよね。モノを燃やすと空気が暖められて軽くなって上昇気流が発生して、半分くらい燃えて軽くなった紙が巻き上げられるといった現象が多く見られるようになりました。巻き上げられて風に飛ばされて、そのままポトンと隣家の庭に落ちたりしました。半分燃えた状態で飛んでいくわけだから延焼の危険性がないとも言えないし、それに何より“生焼け”の状態で隣家の庭に落ちるので、近所のおばさんに見られたりすると世間体が悪いこと、この上なし。。。 こんな時、明光商会のMSシュレッダがあったらなぁ。…と、中学生にはとても手の届かぬOA機器に羨望の念を抱いたものでありますが、いや、大人になってからホームセンターで安いシュレッダを見つけて、思わず買ってしまったんですけどね。早速、未だ処分されずにいた“すけべ本”を押入れの奥から引っ張り出してきて“千切り”を敢行したんですが、アレって意外と切られる幅が太いものなんですね。ミスタートンカチで買った安物だったからなのかも知れませんが、これ、切る前は絶対“すけべ本”やったやろ?…というのが一目瞭然でありまして。機密保持という観点からは大いに問題のある商品だったと言わざるを得ませんね。

 とまあ、そんなことはどうでもよくてダービーの話なんですが、“日本ダービー”というのは正式には何という名前なのか知ってますか?東京優駿。はい、正解です。とっても基本的な問題でしたね。 “優駿”というのは足の速い優れたウマのことでありまして、では、足の遅いあまり優秀ではないウマのことは何と言うのかというと、世間ではもっぱら“駄馬”と呼ばれることになります。ちなみにウマというのは極めて優劣の差が顕著な生き物なんだそうでありまして、違いの分かる男が一目見れば、それが駄馬であるのかどうか、すぐに分かっちゃうんだそうですね。ゴールドブレンド片手にちらっと馬を一瞥しただけで、あ、こりゃ、駄馬だ、駄馬だ〜、だぁ〜♪…みたいな。かつて、沢田研二が馬主になってたウマもぜんぜん走らなかったそうですね。ジュリータイガースと名付けられたそのウマは、こりゃ、ダービーだって取れるウマでっせ。…という触れ込みだったにもかかわらず、新馬戦から連戦連敗。すっかりあての外れたジュリーは毎晩酒場で、「駄馬だ、駄馬だ。」とボヤいていたそうでありますが、このエピソードから誕生したのが、あの 「酒場でDABADA」 という歌でありますな。いや、もしかしたら嘘なのかも知れませんが、というか、間違いなく嘘であるに違いありませんが、とにかくまあ、ダービーを取るというのはそれくらい難しいものであるわけでして。

 日本ダービーには70年の歴史があるそうです。第1回が開催されたのが昭和7年のことでありまして、今年で第71回を数えることになります。記念すべき第1回の日本ダービーを制したのは“ワカタカ”という名前のウマだったそうなんですが、何だか当時のスポーツ新聞の見出しが目に浮かんできそうですよね。ま、おそらく、“ワカタカ時代の幕開け!”とか、“ワカタカの実力、分かったか!?”みたいな。ちなみに、大きな期待を背負ってダイエーホークスに入団しておきながら、全然ぱっとしなかった若田部クンが、ごくたまに活躍した時のスポーツ新聞の見出しは“俺の真価、分かったべ!?”というものでしたよね。で、第2回のダービーで優勝したのは“カブトヤマ”という名前のウマでありました。さすがにまだ戦前だっただけのことはあって、ウマの名前と相撲取りの四股名の区別がまだ明確でなかった嫌いがありますよね。ウマも力士も、一緒やろ?…みたいな。僕たち日本人は第2次世界大戦で連合軍に負けたおかげで、そこで初めて、ウマと力士は違うんだねっ♪…ということに気付かされたわけなんですが、ま、所詮はその程度の実力だったんですよね、昭和初期のニッポンなんてものは。で、第2回日本ダービーの翌日のスポーツ新聞の見出しというのも何となく想像がつくわけでありまして、ま、おそらく、“カブトヤマ時代の幕開け!”とか、“カブトヤマ、他のウマが思わず兜を脱いじゃうほどの怒涛の強さ!”みたいな。いや、新聞の見出しとしてはあまりにも饒舌すぎて不出来な感じがあるんですが、ま、所詮、戦前の新聞記者のセンスなんて、この程度だったんですよね。

 で、ダービーも3回目となると、さすがに馬主側としても意識改革がなされるというか、ウマにもそれなりの名前が付けられるようになってまいります。日本人がウマと力士の違いに気付いたのは、戦後の話ではなかったのか?…とか、そのような細かい矛盾点はとりあえず置いといて、昭和9年のダービーを制したのは“フレーモア”という名前のウマでありました。おお、かなりバタ臭い感じになってきましたね。もう、アンパンマンに登場するバタ子さんもびっくり!?…という感じでありますが、 ちなみにバタ子さんが飼ってるイヌの名前は“バター”ではなくて“チーズ”ですよね。実は最初、あのイヌは“バター”という名前だったんですが、バタ子さん、バター犬愛好疑惑!?…などと週刊誌に書かれたのがきっかけで“チーズ”と改名された。…というのは、アンパンマンファンの間では有名な話であります。いや、もしかしたらぜんぜん有名ではないのかも知れず、というか、根も葉もない出鱈目であるに違いないわけなんですが、とにかくまあ、この年のスポーツ新聞の見出しは、ま、おそらく、“フレーモア時代の幕開け!”とか、“フレーと応援、もうあんなに速い、フレーモア!”みたいな。いや、何だか新聞記者のセンスが年を追うごとに低レベルになっているな。…と思わずにはいられないんですが、ま、馬主側のほうも、もっと見出しになりやすいウマの名前を付けろよ!…という気もするんですけどね。例えば、そうですね…、“ジダイノマクアケ”とか。これだったらどんなコピーセンスのない新聞記者だって、“ジダイノマクアケ時代の幕開け!”という見出しを付けることが出来て、万事は丸くおさまると思うんですけどね。いや、毎年、同じような見出しやったやん。…という気がしないでもないんですけどね。

 で、今年のダービーは個人的に、“キングカメハメハ”というウマに注目したいと思います。このネーミングセンスのくだらなさは大井競馬出身の“ハシルショウグン”以来!?…という感じでありまして、鞍上が笠松競馬出身の安藤勝己というのもポイントが高いですよね。僕としては、血統的に優れたウマが勝つ…というのがどうも好きになれんのですよね。世の中、血糖ぢゃなくて尿酸やろ?…というのが僕のポリシーでありまして、いや、それは糖尿病とか痛風の話であるわけなんですが、その意味ではホッカイドウ競馬所属の“コスモバルク”にも頑張って欲しいところでありますな。ちなみに“キングカメハメハ”というのはサラブレッドの競り市で7800万円もの高額で落札されたウマなんだそうでありまして、となると、僕の好みからはちょっぴりハズれる感じが無きにしもあらず。となると、ここはやはり400万円というリーズナブルなお値段だったらしい“コスモバルク”のほうに賭けてみますかね?“キングカメハメハ”のほうはまあ、引退後の種牡馬としてせいぜい頑張って貰うとして。この馬が種牡馬として大活躍を果たした時のスポーツ新聞の見出しは、もう既に考えてありますからね。それはどういうものなのかというと、ずばり、“大王、カメをハメハメ、大ハッスル!?

 とまあそういうことで、ウォルト・ディッカーソンです。大王が出たところで女王にも登場して貰うとして、 『トゥ・マイ・クイーン』 というアルバムを取り上げてみたいと思います。ジャケットを飾っているのは、女王様…というよりも、普通のオバサン(←あるいはネーチャン?)やん。…といった感じのギャルなんですが、あるいはこれ、ディッカーソンの奥さんなのかも知れませんね。僕にとっては君が“クイーン”なんだよ♪…みたいな。いやあ、愛妻家ですね。僕はまだ独身だから愛妻というのはいないんですが、その代わり、白菜なんかはけっこう好きですね。で、サイ科の動物の中ではサイをいちばん愛してたりもするんですが、ま、サイ科の動物なんてのはサイ以外には特に思いつかないので、1番も2番もあったものではないんですけどね。で、このアルバムはアレです。全部で3曲しか入っておりません。で、ピアノにはアンドリュー・ヒルが入ったりしております。ということはつまり、かなりアッチ系の演奏なんぢゃないかな?…ということが懸念されるわけでありますが、事実、おこめ師匠が以前、「(前略)ヴァイブのコルトレーンなどと言われ、(中略)僕、苦手なんすよね、こういうの。(後略)」…などと言っておられたような気がします。が、僕はそういうのってあまり苦手ではないし、今度、荏原製作所の若手講習会というのにも参加することになったし、あ、そうそう。馬主ネタで書くのを忘れておりましたが、北島三郎とか和田アキ子とかは、けっこうウマを持ってるみたいですね。ま、そのほとんどが駄馬のようでありますが、500万下条件の洞爺湖特別程度のレースで勝ったことのあるウマも、まあまあちらほら。ちなみに和田アキ子所有のウマは特にネーミングに統一性が見られませんが、北島サブちゃんのほうは“キタサンヤマト”“キタサンムサシ”“キタサンテイオー”“キタサンサイレンス”…と、“キタサン・シリーズ”で統一を図っているようです。あと、清水アキラの所有馬で、こちらは大井競馬の所属だからレベルはかなり落ちるんですが、“モノマネハナコ”“モノマネスペシャル”“モノマネチャンプ”というウマがいるようです。とまあそんなことで、では1曲目から聴いてみることに致しましょう。

 えーと、まずはアルバム・タイトル曲の 「トゥ・マイ・クイーン」 ですな。これはアレです。演奏時間が17分30秒もあります。LPだと片面まるまる費やすことになってしまいます。こんなところにもコルトレーンの悪影響が…と思わずにはいられませんが、許されるものなら何時間でも吹いていたい性質(たち)だったみたいですからね、トレーンという人は。そういう人とはあまり一緒に演奏しなくないな。…と思ってマッコイくんとエルヴィンくんは逃げちゃったわけですが、そのエルヴィンくんも死んじゃったんですね。この人に関して書きたいことは山ほどあるんですが、いや、山ほどはないかも知れませんが、丘ほどはあって、でも今日の話とは直接関係がないから書くのはヤメにしておきます。でないと、このアルバムでタイコを叩いているアンドリュー・シリルくんが、「僕のことそっちのけで、エルヴィンの話ばっかりぃ。。。」と、拗ねちゃう恐れがありますもんね。仕方がないからミミズの話でも書こうかと思うんですが、そうすると今度はアンドリュー・ヒルくんが、「蛭のことそっちのけで、ミミズの話ばっかりぃ。。。」と、拗ねちゃう恐れもあって、いや、ジャズのレビューというのもこれでなかなか気を遣うものなんですよね。いや、余計なことを書かなければいいだけの話なんすけど。で、この曲はアレですね。どこまでがテーマで、どこからがアドリブなのか、よくわかりませんね。ま、おそらく、これといったテーマを持たない全編インプロヴィゼーション的な作品ではないかと思われるわけですが、とりあえず手始めにヴァイブとベースの“対話”で演奏は幕を開けます。前衛的というか、アバンギャルドというか、地味というか、何だか淡々とした感じで2人の対話が進められていくうちに、やがてアンドリュー・シリルがブラシで静かに入ってきて、3人の会話は大いに盛り上がる…ということもなく、いや、相変わらずのクールネスでありますな。どこどこどこどこどどどんどん♪…とシリルくんがバスドラ(?)を連打するくだりになって、ようやくちょっぴりスピリチュアル・ムードが高まって来たかな?…という気がしないでもないんですが、全体的な雰囲気としては、ボビー・ハッチャーソンが飛び切りクールに構えているような感じぃ?ま、リリカルである。…と評価することは出来るかもしれませんけどね。他に注目すべき点としては、シリルくんのブラシとスティックの絶妙の使い分けを挙げておきたいと思いますが、きちんとビートを刻んでくれているから、まだ何とか鑑賞に耐え得る範囲には収まっているんですよね。で、ディッカーソンのソロは5分20秒を過ぎた頃になって、ようやく若干の盛り上がりを見せてきたかな?…という感じになってきて、なによりだと思います。

 で、ここで一瞬の静寂を挟んで、続いては“ヒルくんの部”でありますな。ヒルくんって何だか、昼間っから暗いよね。…といった気配が濃厚に感じられ、地味といえば確かにとても地味なんですが、ハイチ人ならではの配置転換というか、アルプスの少女ハイチというか、廃寺巡り的なワビ・サビというか、しみ・そばかすにはハイチオールCというか、とにかくまあそのようなものを感じることが出来て、俺的にはけっこう好きなんすよね。…って、いや、いいですなぁ、“俺的”って。一度使ってみたかったんですよね。“豚テキ”というのもけっこう好きだったりするんですが、“カクテキ”というのはあまり好みではありません。キムチはやっぱり白菜やろ?…みたいな。で、全部で17分30秒もあるとなると、ヒルくんのソロだって嫌になっちゃうくらいのスペースが確保されておりまして、ハービーを陰気にしてハイチ化したような独特のスタイルを必要充分に堪能することが出来るシステムになっております。一般に、“ラテン系=ノリノリ”やん。…といったイメージがあると思うんですが、この人はそんな通念から遥かに超越した次元で生きておりまして…、などと書いているうちに第3弾の“ジョージ・タッカーの部”が始まりました。略して、“ジョータツの部”。どちらかというとファンキー丸出し派…という印象が強かったんですが、このような知的で陰鬱なプレイだって出来る人だったんですね。ここではリチャード・デイビスとか、そっち系統を思わせるようなソロを展開しておりまして、いやあ、ジョータツくんもかなり上達したものですなぁ。アンドリュー・シリルのサポートぶりも相変わらず絶妙です。で、各自のソロが終わったところで、出だしと同じヴァイブとベースの“対話”に戻りました。なるほど、一応はこれがテーマ・メロディというわけだったんですな。ということで、以上、演奏の全体を総括するとですね、ああん、こんな地味でわけのわからん演奏を捧げられてもぉ。…と、奥さんもちょっぴり戸惑い気味。…というところではないかと思うんですが、でもまあ世の中、“”があれば何とかなるしー。

 で、2曲目です。LPだとここでひっくり返すことになるから大丈夫なんですが、CDの場合だと、あれ?いつの間にやら2曲目が始まってるやん。…みたいな感じがすることになるのではなかろうかと。いや、曲のテンポも演奏のイメージもまったく違うんですが、何せ1曲目は適当に聞き流していたもんで。で、いつの間にやら始まっていた2曲目は、えーと、アービング・バーリンの 「ハウ・ディープ・ジ・オーシャン」 でありますか。直訳すれば 「海は何て深い」 みたいな感じなんですが、そんな愛の感じられない日本語訳では駄目です。ここはやはり 「愛は海よりも」 と訳さねばなりません。原タイトルのどこにも“LOVE”に相当する単語は入ってないんですが、そこはそれ、“言葉にならない愛”というヤツでありまして、男たるもの、それを感じ取るくらいのデリカシーは持ち合わさなければなりません。で、これ、11分を越えるかなり長めの演奏なんですが、1曲目で免疫が出来ているというか、心づもりが固まっているというか、覚悟を決めたというか、とにかくまあ、さっきのよりはマシだよね?…ということで、わりとすんなり最後まで聴き通すことが出来るようになっております。ま、もともとが日本人好みの素直な歌モノですからね。テンポはミディアム、出だしの部分はヴァイブとベースの対話風でありまして、そこのところが、あれ?いつの間にやら2曲目に…というイメージにつながるわけなんですが、やがてシリルがスティック両手に元気にリズムを刻みはじめると、演奏は俄然スインギーなものへと変貌を遂げることになります。で、テーマからそのままディッカーソンのソロへと流れていくわけでありますが、よどみのないフレーズの連続が彼の好調さを物語っております。えーと、彼のソロに関して言いたいのは、そんだけ。続いてはアンドリュー・ヒルですか。彼らしい演奏が聴かれて、とてもよいと思います。あ、物すごく気のないレビューでありますが、書き手にヤル気がないだけで、演奏そのものは極めて良好なので大丈夫です。アンドリュー・シリルのバッキングが、全体的にちょっぴりやかましいかな?…という気がしないでもないんですが、気のせいか?…と思って気にしなければ、あまり気になるほどでもないし、続くジョータツのピチカート・ソロも無難な出来栄えだし、再登場のディッカーソンは最初にも増してノリノリな感じだし、ま、全体的に見て悪くはないんじゃないですかね?…といった1曲なのでありました。

 はい、ラストです。今日は前半ネタがちょっぴり短めでしたし、後半が3曲しかないから、20KB 程度で収まりそうですね。分量的にはこれくらいが適当かも知れませんが、えーと、最後は 「ゴット・ブレス・ザ・チャイルド」 でっか。3分57秒という、ちょっぴり小さめの小品でありまして、ベースのアルコとヴァイブの対話で、演奏のほうは極めて地味に粛々とした感じで進められておりますな。ま、いいんぢゃないですかね、4分足らずだしー。

 ということで、今日はおしまい。

【総合評価】

 ディッカーソンの最高傑作ぢゃ!…みたいに紹介されることも多い1枚なんですが、マニア以外にはちょっと辛い。。。個人的には他のアルバムのほうがよいと思います。彼の他の作品に関しましては( jazz giant artist index )を参照してください。えーと、今日は以上です。


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