LIFE TIME (BLUE NOTE)

TONNY WILLIAMS (1964/8/21,24)

LIFE TIME


【パーソネル】

SAM RIVERS (ts) BOBBY HUTCHERSON (vib,marimba) HERBIE HANCOCK (p)
RICHARD DAVIS (b) GARY PEACOCK (b) TONNY WILLIAMS (ds)

【収録曲】

2 PIECES OF ONE : RED / 2 PIECES OF ONE : GREEN / TOMORROW AFTERNOON
MEMORY / BARB'S SONG TO THE WIZARD

【解説】

 今日は“ショートスキー”と、“ファンスキー”と、“モニカ・ルインスキー”について考えてみたいと思います。懐かしいですねぇ、モニカ・ルインスキー。クリントン元大統領と不適切な関係を持ったとされるギャルでありますが、とってもルインが好きだったと言われております。いや、何のことだかよくわかりませんけどね、ルインが好きって。モニカは最中(もなか)が好きっ♪…というのなら、まだわかるんですけどね。チャイコフスキーは茶漉しが好き。…というのも何となくわかります。ストラビンスキーはストロボが好き。…というのも納得がいくし、ニジンスキーは人参好き。…なんてのは定番ですよね。カンディンスキーは感電好き…とか。とまあそういうことで、世の中にはいろいろな種類のスキーがあるんだね。…ということがご理解いただけたかと思いますが、そもそもスキーというのはいつ頃生まれたものなんでしょうか?…というところから話を進めてみたいと思います。題して、『スキーの歴史』…って、なんのひねりも工夫もないタイトルでありますなぁ。どうせなら、『好きで好きでたまらない“すき家”の牛丼の話』とか何とか、そういうちょっぴりひねったタイトルにしておけばよかったかな?…という気がしないでもないんですが、それではスキーとはまったく関係のない話になっちゃうので、ま、別に『スキーの歴史』でもいっかぁ。…という気もしますよね。それに第一、僕は“すき家”の牛丼がそれほど好きや。…というわけではありませんしね。やっぱり吉野家がイチバン♪…というか、他の店の牛丼ってほどんど食べたことがないので比較のしようがないんですが、なんでもいいけど“なか卯”って、ありゃ、“なかう”と読むのが正解だったんですね。僕はずっと、“なかたまご”って、言いにくいやん!…と思っていた次第でありますが、よく見ると“”という字は“”と比べると、微妙に画数が少なかったりするんですな。いやあ、迂闊でありました。…などという思い違いをしていた人が、世の中には恐らく5万人くらいはいるんじゃないかと推測されるわけでありますが、いや、僕はちゃんと知ってましたけどね。“卯の花”の“”ですよね。ウンコの“”ではありません。…って、またしても小学生ライクなことを書いてしまいましたが、“おから”のことを“卯の花”と言ったりするのは、実に綺麗な表現ですよね。ま、そのお陰で本家“卯の花”(←“うつぎ”という花の別称)のほうは、なんや。豆腐のカスかぁ。…といったイメージを持たれるハメになった次第でありますが、卯の花の匂う垣根に〜♪…という歌を聴くと、なんだか、おから臭そう。…とか思ってしまいますもんね。

 とまあ、それはそうとスキーの歴史でありますが、アレは恐らく、北欧のノルウェーあたりで生まれたものなんじゃないっすかね? ノルディックスキーという言葉があるくらいだから。…というのが、僕がスキー誕生の地をノルウェーと推定した大きな理由であるわけですが、一方、スキーにはアルペンというもう一つの流れがありますよね。ノルディックの故郷がノルウェーなら、アルペンの故郷はアルプスの麓。…ということでいいのではないかと思われますが、アルプスの少女ハイジも、よくスキーをやってましたもんね。いや、僕は子供の頃、あまり真剣にハイジを見ていたわけではないので、ハイジは本当によくスキーをやっていたのか?…と聞かれるとあまり自信はないんですが、少なくとも、ハイジの趣味は廃寺巡り。…というのよりは説得力があろうかと。ハイジの持病は切れ痔。…というのもあまりイメージにそぐわないし、少なくとも雪が大好きな少女だったことだけは確かですよね。仲良しの小ヤギの名前もユキちゃんだしー。 で、近代スキーの歴史について紐解いてみると、3人の重要な人物にたどり着くことになるわけなんですが、まず最初に名前が挙げられるのが、キンダイスキー…って、いや、そんな名前の人ではありませんね。フリチョフ・ナンセンというのがその人であります。名前だけを見ていると、何だかフリチンで走り回っている、ナンセンス漫画好きのおっさん。…といったキャラを彷彿させるんですが、ああん、そんなんぢゃなくって。ぢゃ、どういう人だったのかと言うと、1861年にノルウェーで生まれた動物学者&海洋学者&極地探検家なんだそうでありまして、1888年にスキーを使ってグリーンランド横断に成功したと。ほう、僕と似たような経歴の持ち主なんですな。僕はグリーンランドこそ横断したことは無いんですが、子供の頃に奈良のドリームランドになら行ったことはあるし、肝臓が悪くて黄疸のケがあったりします。一緒やん!…と、思わず親近感を覚えてしまいましたが、このフリチンくんはその時の体験を元に、『雪靴でグリーンランド横断』という本を出版しております。タイトルに、あまりにもひねりや工夫が無さ過ぎぃ。…という気がしないでもないんですが、この本にはスキーの技術や用具に関する解説もあって、これによって今まで北欧でしか知られていなかった“スキー”というギアが全世界に知られるようになった…と。なるほど、そういうキャラだったんですな、フリチョフ君は。しかし、極地探検とフリチンというのは、何だか今ひとつ結び付きませんなー。極地をフリチンで走り回ったりすれば、局部がしもやけになるのがオチだと思うしー。…って、いや、僕が勝手にそういうイメージを抱いているだけの話であって、実際にはそのような変態めいた行動を取る人ではなかったと思うんですけどね。フリチンにはやはり、グリーンランドよりもソープランドのほうが似合うような気がするしー。

 で、2人目として、“アルペンスキーの開祖”と呼ばれる人が登場します。その名も、マチアス・ツダルスキー”っ♪…って、いや、いかにもスキーの開祖らしいお名前でありますな。ま、どうせなら、スキーノ・カイソスキーといった名前のほうがよかったような気がしないでもないんですが、ま、最後にスキーが付いているだけ、儲け物だと思って諦めるしかありませんね。いや、何が儲け物なんだか、今ひとつ釈然としないものはあるんですけど。 で、このツダルスキー君がどのようにしてアルペンスキーの開祖になったかと言うとですね、フリチョフ君の書いた題名に工夫が見られない本を読んで感銘を受けて、ウィーンの郊外リリエンフェルトにてスキーの研究を行ったと。で、アルプス地方の山岳に適応するスキー技術の確立に成功したそうでありますが、それがいったいどのようなものであったのかと言うと、長い一本杖で制動して、テールを開いて突っ張って回転する“シュテムボーゲン”が基本なんだそうで。おお、何だか聞いたことがありますなぁ、シュテムボーゲンって。日本ハムのソーセージでしたっけ?…って、それはシャウエッセン。…って、いや、一文字たりとも共通するものがありませんな。同じボケるにせよ、もうちょっとマシなものを思いつかなかったのか?…と思わずにはいられませんが、実際問題として、それしか思いつかなかったんだから仕方がありません。 で、それはそうと長い一本杖…って、そうそう。昔のスキーって、確かにそういう格好で滑降してたんですよね。何かの写真で見た覚えがあるし、野沢温泉スキー場のイメージキャラ、野沢菜くん(←多分そんな名前だと思う。)だって、そのような格好で滑っていたりします。ちなみにこの野沢菜くん(仮名)というキャラ、僕は絶対にそういう名前だと思い込んでいたんですが、実際には何か違った別の名前が付けられているようでありまして。何でしたかね?ナッキー? ナッピー? 正確な名前は忘れてしまいましたが、何だかそんな感じの片仮名のネーミングだったような気もします。たかだか野沢菜のキャラの分際で、片仮名の名前を名乗るとは生意気や!…と思わずにはいられませんが、格好よくスノーボードを乗りこなしている絵柄もあるところを見ると、ああ見えて実際はけっこう若いのかも知れませんね。いや、ああ見えて…も何も、かなり童顔(ベビーフェイス)なキャラではあるんですけど。

 ということで、3人目。あ、その前にスキーの基本である“ボーゲン”についておさらいしておこうと思うんですが、この糞ババア、さっさとくたばっちまえよ!…って、それはボーゲンではなくて、暴言。親に向かって何て口の聞き方するの、たかし!…と、おかんに大変叱られたりします。たかし君の猛省を求める次第でありますが、ボーゲンというのはアレです。スキー板を“”の字にして滑るという、基本中の基本の滑り方であります。“”の字というのはあくまでも片仮名の“”の字のことでありまして、初心者のくせに片仮名の名前を名乗るとは生意気や!…とか言って、無理に平仮名の“”の字で滑ろうとすると、えらいことになってしまいます。左脚のほうはまだいいとしても、右脚のほうはこりゃ、まず確実に捻挫でしょうな。捻挫というのは嫌ですよね。捻挫するくらいなら、まだ便座にハマったほうがマシ?…と思ってしまいますが、それを避ける為にも平仮名の“”の字はヤメる。…ということを深く肝に命じておきましょう。無論、漢字の“”の字…なんてのは論外です。 ということで3人目でありますが、知名度という点では3人の中でもこの人が飛び抜けているでありましょう。その名も、ハンネス・シュナイダーって、いや、格好いい名前ですよね。津田さんちに行ったら誰もいなくて、津田、留守けぇ?…といった感じのツダルスキーなんかとは一線を画するところがありますよね。今なお、野沢の“シュナイダーコース”にその名を残す彼の正体はと言うと、世界初のプロスキー教師…って、何だか思っていたよりも、さほど冴えた職業でもなかったりするところが意外なんですが、1921年には、『スキーの驚異』なる映画にも出演しているし、1930年に来日して、各地でスキーの指導にあたった事から、日本ではレルヒ少佐と並ぶ知名度を誇っているようです。いや、レルヒ少佐よりも人気という点では小差ながら上回っているかも知れませんね。“シュナイダーコース”というのは野沢以外にもいくつかあるんですが、“レルヒコース”というのはあんまり聞いたことがないし。いや、“レルヒコース”って何だかヨーデルでも流れていそうで、個人的にはいいと思うんですけどねー。ヨロレイヒー、レバ、バラ、レバ、バラ、レバ、バラ、カルビも焼き放題、ウヨレルヒ〜♪

 ということで、新しいスキーボードを買いました。いわゆる普通の長い板ではない板、すなわち、短い板に関する呼称としては複数のものが入り乱れておりまして、やや混迷に陥っているというのが現状だと思われるので、ここで簡単に整理しておくことにすると、えーとまずは、“ショートスキー”。これはアレです。短いスキーの総称です。従来からある長い板ではない短いスキーのことを、一般的にこの名称で呼んでおります。長さに関する明確な規定はなく、ぱっと見て、短いなー。…と思えるようなものであれば、“ショートスキー”と呼んでもあながち間違いではなかろうと。ぱっと見て、短いなー。…と思える女子高生のスカートは、ショートではなく、ミニと称するわけでありますが、その違いはパンツが見えそうか、どうか?…という一点で勝負が決するような気がします。見えそうかならミニスカ。そう考えてもいいと思います。いや、見えそうでなくてもショートスカートという言い方はあまりしないんですけどね。で、続いては“ファンスキー”という名称でありますが、これは“ショートスキー”とほぼ同義であると言ってもいいでしょう。要するに、長くなくて短い板のことであります。ただしこれは日本独自の呼び方のようでありまして、ニュアンスとしては“ビッグフット”(←でかい足の形をしたごく短い板。かなりアホっぽい。)を元祖とする、やや遊び系の要素の強い板のことを称する感がありますよね。それに対して“ショートスキー”のほうはと言うと、長さ130センチ前後で、長い板と同じ開放式のバインディングが付いていて、ストックを使って滑る板…といったイメージが最近では強くなってまいりました。いや、何となくなんですけどね。無論、70センチくらいの板を“ショートスキー”と呼んでもぜんぜん間違いではないし、“ファンスキー”と呼ぶにヤブサカでもないし、ただこれが“スキーボード”となると、かなり明快な規定があったりするようです。長さとしては、ま、だいたいが90〜99センチ。ほとんどのものが99センチという長さになっているんですが、この“99”という数字が何とも微妙なんですよね。何でも、スキーの板というのは100センチ以上のものには開放式のバインディングを付けなければならん。…という規則があるんだそうでありまして、つまりこれはコケた時に足の骨を折ったり足首を捻挫したりしないように、ブーツから板が外れるようになっているワケでありますな。が、99センチ以下の場合はその規定から除外されるので、簡易的な固定式のバインディングでも問題がないと。なるほど、スキーボードって、どうしてあんな安っぽい金具になっているのか?…と、常々不思議に思っていたんですが、そんな法の抜け道的な理由(わけ)があったんですな。安っぽいバインディングというのは実際にも安く作ることが出来るので、スキーボードというのは全体の値段としても、かなりリーズナブルなものとなっております。が、耐久性という点において、この安っぽいバインディングというのはかなり問題のある代物であるというのも確かでありまして、ま、早い話がすぐに壊れちゃうんですよね。ま、仕方のない話ではあるんですけどね、実際問題としてかなり安っぽいわけなんだし。

 で、僕の板もバインディングの部分にやや問題が生じてまいりました。ブーツの大きさに合わせて前後に幅を調整する機構の部分、分かりやすく擬態語で説明すると、ズッと留め具をスライドさせて、カクッとクリップを溝にはめ込んで、エイッとロックさせる部分、そのズッとスライドさせる留め具の部分がユルユルになって、クリップの位置が勝手にズレて、ああん、ばいんでぃんぐぅ〜。…という、マチコ先生的な末期症状を呈するようになってしまいました。ただでさえスキーボードのバインディングは安っぽいというのに、僕の板は安価にして、廉価にして、サラマンカ。…といった感じのバーゲン品でありましたので、やはり部品のひとつひとつがどことなく御粗末で、不始末で、ガッツ石松。…という気がしないでもないんですよね。それなりに気に入っていた板ではありましたが、それなりにそろそろ飽きの来ていた板でもあるし、すぐに金具が外れるような板ではいたしかたなし。新しい板、買ってやるぅ!…という衝動をどうしても抑えることが出来ませんでしたので、先週の土曜日、昼休みに会社を抜け出して行ってまいりましたがな、アルペンに。3月半ばなどという末期的な時期に、果たしてスキー用品なんぞ、置いてあるのだろうか?店内すべてが卓球用品と、水球用品と、鍼灸用品で埋め尽くされているのではなかろうか?…と心配していたんですが、ぜんぜん大丈夫でした。卓球のラケットなんかはそこそこ置いてありましたが、水球と鍼灸の用具などは影も形もなく、ま、鍼灸というのはあまりスポーツとは関係無いような気もするので、それも当然なのかも知れませんが、スキー&スノーボード用品は最終売りつくしセールということで、時期的には今がいちばんお買い得と言えるなかなかよいタイミングでありました。ただ、スキーボードの品揃えにはかなり寂しいものがありましたな。やはりこの器具はスノーボードに比べるとまだまだマイナーな存在であるようで、店の隅っこのほうに10本くらいの板が申し訳程度に並べられているだけでありました。スノーボードは“ボード館”という別館仕立てになっていて、店員にも若いオシャレ系のギャルが配属されていたのに、スキーボードのほうは卓球用品とジャージ売り場の担当も兼ねていると思しき、むさい兄ちゃんが一人だけ。いやあ、何だかとっても場末なムードが漂っておりましたな。いや、別にいいんですけどね。シャイで無口は僕は、若いギャルとか結構苦手だしぃ。おかげで僕は落ち着いて板を吟味することが出来た次第でありますが、ちなみに僕のスキーボード選びに関する知識というのは皆無に等しくて、ま、見た目さえカッコよければ、何でもいっかぁ。…みたいな。が、決断力が皆無に等しくて、“優柔不断のユウジ”の異名を取る僕としては、そう簡単に即断即決で決められる筈もなくて、いや、喀血半ケツ、好きなのはどっち?…といった質問なら、即決で半ケツのほうを選ぶことが出来るんですけどね。 ま、とりあえずの方針として、“kissmark”の板を買うのだけはヤメよう。…と心に決めていたんですが、というのも以前、ファンスキー用のブーツを買う時に、“kissmark”という言葉が世界一似合わないデブの店員がしきりに“kissmark”のブーツを薦めて来て、「うるせー!」…と思ってしまった、とても嫌な思い出がありますからなぁ。もしあの店員がキュートなギャルだったりしたら、「ぼく、“kissmark”にするぅ♪」…とか言って即決で買っていたかも知れませんが、よりによってあのデブは、居並ぶ商品群の中でもずば抜けてセンスの悪い真っ赤なブーツを薦めてよこしましたからなぁ。以後、この定員のことを“赤いキスマークのデブ”と呼ぼう。…と心に誓った僕でありますが、いや、それ以来その店員には一度も会ったことがないので、その誓いを未だに実現出来ないでいるんですけどね。

 とまあそういうことで、“kissmark”のスキーボードを買ってしまいました。いや、店に陳列されていた10本ほどの板の中で、“kissmark”の奴だけちょっと特殊なバインディングが付いてたんですよね。“特殊”というキーワードは僕の中では結構重大なポイントを占めておりまして、例えば浴場なんかでも、普通の一般的な浴場よりも“特殊浴場”のほうが楽しかったりしますもんね。で、“kissmark”のバインディングがどのように特殊なのかと言うと、スタンディング・イン方式とか言って、普通の長板のバインディングのように、立ったままの状態で装着が出来るという。この、立ったままの状態…というのが、何とも言えずに嬉しいですなぁ。ちゃんと立っていないと、やりにくい。…という、屈辱的な苦悩を図らずも余儀なくされた経験は誰にでもあろうかと思いますが、いや、もしかしたら僕だけなのかもしれませんが、ま、それはともかくとして、スキーボード用のクリップ式のバインディングって、ありゃ、装着するのが結構面倒なものでありまして。おかげで、いちいち板を外さなければならないゴンドラに乗るのが億劫になったりするんですが、このスタンディング・イン方式のバインディングなら、立ったままでらくらくOK! 試しに店員に頼んで実演して貰ったら、踵の部分でバインディングを踏ん付けるだけで、ガチャコン!…と見事に固定されて、思わず、「おーっ!」…と、感嘆の声をあげてしまいました。で、思わずそいつを買ってしまいました。“kissmark”、悪くないぢゃん! ちなみにお値のほうは24800円(税別)と、最終売り尽くしセールで幾分安くなっているとは言え、特殊バインディングのおかげでちょっぴり割高になっている感はありますな。僕の想定予算は19800円以内だったので、ちょっぴり痛かったです。ということで、以上、板を買ったら、痛かった。…というお話でした。んじゃ。

 ということで、今日はトニー・ウィリアムス『ライフ・タイム』 というアルバムを紹介したいと思いますが、すいません。…と、あらかじめ謝っておきます。つまんねーんですよね、この演奏。もう、今日の前半ネタのオチと同じくらい。…って、ま、さすがにそこまでひどくはないんですが、書いているうちにだんだん面倒になってきて、強引に終わっちゃいましたからね、今日のネタは。ちなみにその店に置かれていた“kissmark”のスキーボードは1種類だけ、しかも現品限りでありまして、選択の余地はありませんでした。個人的にはもうちょっと細ほうが好みなんですが、いや、太いモノにはコンプレックスを感じるとか、何だか悔しいとか言った話ではなくて、細いほうがカーブしやすいかな?…という気がするからなんですけどね。で、形状的には“ツインチップ”と呼ばれるタイプで…って、いや、これは買ってしまってから後で調べて判明したことなんですが、板の前の部分と後ろの部分が同じようにピンと跳ね上がったエビ反り式になっていて、後ろ向きにも滑りやすいのが特徴なんだそうで。何だか全体的にスノーボードを細くして2本に分割したような感じでありまして、こういうのが典型的なスキーボードということになるんでしょうな。いろいろと調べてみたところ、幅の太い板というのはカービング性能に劣るものの、新雪に埋もれにくくて、エアーの着地もわりとキメやすいんだそうですね。ま、エアーなんてものはどうせキメる気などさらさらないから別にどうでもいいんですが、最近、直滑降に目覚めた僕にはカービング性能など無縁なものだし、新雪に埋もれにくいというのはいいことなので、太いのにして正解だったかも知れませんな。ま、欲を言えば、普段は細みなんだけど、いざとなったら太くなる“海綿体機能付き”というのが理想なんですが、それはまあ、“kissmark”の今後の課題であるとして。あ、そうそう。僕が“kissmark”の板を買って箱に詰めて貰っている時、世界で2番目に“kissmark”という言葉が似合わない陰気な兄ちゃんが、「ぼく、“kissmark”ブランドが好きなんだけどぉ。」…と、店員に告白しているシーンが耳に入ってまいりました。もう“kissmark”の板が1本もないことを聞かされてかなりガックリしておりましたが、僕がもうちょっと店に来るのが遅かったら、僕の“kissmark”をこの陰気な兄ちゃんに奪われるところでありました。いやあ、危なかったです。 で、新しい板を買ったからには1日も早く試してみたくなるのが人情でありまして、そんなことで僕は福井に来ております。いや、いつも長野方面ばかりであまりにも変化に乏しいので、たまには違うところに行こうと思いまして。明日は“ジャム勝”こと、スキージャム勝山に行く予定です。で、土曜日の今日は会社で3時までオシゴトをして、福井県の鯖江というところに来ました。会社からは2時間半弱、“ジャム勝”までは1時間…というロケーションであります。無論、「さば君、鯖江に行く。」というネタを展開したいがためにこの地を宿泊地に選んだんですが、思ったほど“さば気”の感じられない土地柄でありますなぁ。泊まっているホテルのレストランのメニューに“鯖の味噌煮定食”があるくらいで。無論、んなもの注文したりしませんけどね。大して好きでもないですからね、あんな下品なサカナ。リッチな大人なら、やっぱり“ふんわりハンバーグ定食”やろ?…と思わずにはいられませんが、いや、値段はサバの味噌煮と同じ980円なんですけどね。

 ちなみに僕が泊まっているのは“ホテルα−1”という廉価なビジネスホテルチェーンなんですが、思ったよりも小綺麗なところでありました。先々週に泊まった伊那の某ホテルは小汚かったですからねー。フロントのおっさんが、「暖房がついてないので、上のところをこう、クッっとやってくださいね。」…と、頭の上にあるスイッチを入れるような身振りを交えて説明してくれたんですが、部屋に入ってレトロな天井吊り下げ型のエアコンをチェックしても、どこにもクッとやるようなスイッチは見当たりませんで。仕方が無いので部屋に備え付けの椅子を持ち出してエアコンの仕組みをつぶさに観察してみたところ、何だか中のほうに配管のバルブのようなものが付いているのを発見しました。おっさんの「クッと…」という身振りから判断するに、このバルブを開けるなり、閉めるなりしろということなのか?でも、何か違うような気もするなぁ。でも、他に何もないしなぁ。ま、今日はエアコン無しで耐える手やな。…などと思っていたんですが、あまりにも部屋の中がウスラ寒いので、おそるおそるバルブを操作してみることにしました。恐らく配管の中を熱湯が流れていて、バルブを開けることによって部屋の中が暖まる仕組みになっているんだと思いますが、案の定、バルブを開けたらエアコンからちょっぴり熱が出てきたような…? すっかり安心した僕はベッドのスタンドの灯りを付けようとして スイッチに手を延ばしたんですが、エアコンのスイッチ、ここにあるぢゃん! 試しにスイッチを入れてみるとエアコンは元気よく温風を吹き出し始めまして、いやあ、こんなことなら、クッ…という身振りもクソも、関係ないぢゃん!…と思わずにはいられませんでした。枕元のスイッチを入れてくださいね。…と説明すればそれで済む話ですもんね。ま、何はともあれ無事にエアコンのスイッチが入って何よりだったんですが、それから30分くらいして、僕は重大な事実に気がついて、愕然としました。ぢゃ、僕がさっき開けたバルブは、いったい・・・!?

 …と、これだけ余計なことを書いておけば、そろそろ本題に入っても大丈夫でしょう。トニー・ウイリアムスの 『ライフ・タイム』 です。このアルバムはサイドマンが凄いですよね。ハービーに、ボビ・ハチに、ベースはリチャード・デイヴィスと、ゲイリー・ピーコックの豪華2大共演。で、テナーがウエイン・ショーターではなくて、サム・リヴァース…というところが、かなりの減点材料ではありますが、60年代新主流派路線の代表選手が顔を揃えた形でありまして、これでもし演奏がつまらなかったりしたら詐欺ですよね。…と思っていたら、ホントにつまらない演奏だったりするんだから、世の中、やんなっちゃいますなー。失敗の要因は、ずばり、フリーに走ったことにあるわけなんですが、例えば冒頭の 「ツー・ピーシズ・オブ・ワン(赤編)」 。弓弾きのベースとテナーのユニゾンで奏でられる導入部は不気味なムードに溢れておりまして、何かこれからよくないことが起こりそう。…といった、暗い時代の幕開けを予感させます。2人のベーシストの参加が実に効果的でありまして、ステレオの左右両方からベースの音が聞こえてくるわけだから、こりゃもう、相当の忍耐力が身につくことは請け合いですな。リチャ・デヴィとゲリ・ピーの2人は時にはアルコで、時にはピチカートで強烈なメッセージを発し続けております。演奏としては、まあ、ベース主体の忍耐パートと、そこにテナーとドラムスが加わったコレクティブ・インプロヴィゼーションのパートから成り立っておりまして、ま、唯一の救いとしては、このような演奏が延々32分くらい続いたりせずに、わりと短めで終わることくらいでありましょうか。ま、それでも8分以上はあるんですけどね。ということで、2曲目です。 「ツー・ピーシズ・オブ・ワン(緑編)」 。 こちらのほうは基本的にテナーとドラムスの掛け合いで演奏が進んでまいりまして、ま、ベースがクドくない分だけ、1曲目よりはマシ?…という気がしないでもありません。ま、つまらないという点では似たようなものなんですけどね。このような演奏を耳にすると、前衛性と嫌がらせは紙一重だなぁ。…と思わずにはいられません。今の僕は、さっさとこの原稿を切り上げて“すけべビデオ”の鑑賞に専念したい思いで一杯でありまして、エレベータを降りた瞬間にテレビカードを買っちまいましたもんね。伊那のホテルはビデオがなくて寂しい思いをしたので、その雪辱を鯖江で果たさねばなりません。あ、すけべでない映画チャンネルのほうでは、 『新宿鮫シリーズ』 をやってるんですな。鯖江のホテルで鯖の味噌煮を食べて、新宿鮫を見る。これぞ、旅の醍醐味と言えるかも知れません。いや、実際には“ふんわりハンバーグ”を食べて、『おばさま制服図鑑/“三・四・五十”年代別特別版』 を見るんですけど。…って、そんなマニアックな企画モノ、見たくねーって!

 …と言ってるうちに3曲目ですね。あ、先ほどの“緑編”でありますが、トニーの叩きっぷりにはかなり壮絶なものが感じられますので、マニアの人にはそれなりに楽しめるかも知れません。いや、僕にはちっとも楽しめませんけどね。それはそうと、僕の愛車のエクストレイルくんでありますが、この前、突然オーディオが壊れました。先々週、ピラタス蓼科からの帰り道、気分よくドン・フリードマンの 『サークル・ワルツ』 を聴いていて、聴き終えてCDを取り出そうとしたら、中で引っ掛かってイジェクト出来なくなってしまいました。ドン・フリードマンのCDが詰まって、これが本当のドン詰まり。…って、しょうもないことを言ってる場合ではなくて、CD無しではしょうがないので、お昼休みに会社を抜け出して柳津町の佐波(さば)というところにある日産の営業所に行ってきました。オーディオを外して、工場に出さないと駄目ですぅ。…と言われました。役にたたないサバ野郎め!…と思わずにはいられませんでした。しかたがないから今日はラジオで相撲中継を聞きながら鯖江まで来たんですが、3曲目の 「トゥモロー・アフタヌーン」 は、まずまずごく普通の、あまり面白くない演奏。…と評価することが出来るかも知れません。いちおう、ちゃんとしたテーマらしきものもあるしー。いや、あまりちゃんとはしてませんけどね。ただ、やかましいだけや。…みたいな。というか、まだ2曲目の続きだと思っていたら、いつの間にか3曲目に移行していたというか。サム・リヴァースをソロを前面に押し出して、寄り切って、さば折り。…といった感じの演奏でありまして、いや、さば折りは反則なんぢゃ?…という意見もあろうかとは思いますが、どうせサム・リヴァースのソロなんて、反則みたいなものだしー。で、後半にはベースのとっても楽しいソロもあったりして、まったりとしたイージーリスニング系のジャズが好きっ♪…という人にとっては地獄の責め苦のような世界が展開されて、楽しいなっ♪…ということで、ここまで耐え抜いてきた人、お待たせ! ハービーとボビ・ハチの出番はいつや?…とイライラしていた人、お待たせ! 素股好きの人…にはもうしばらく待って貰うことになるかも知れませんが、あ、熟女特集をちらっとチェックしてみたんですが、思ったよりも悪くなかったです。いや、さすがに制服モノはつらいものがあったんですが、『黒い下着の団地妻』 というのは、なかなか。ギャルは若くて、ぱんつは白!…と決めつけていた自分の価値観を見直す時期が来たようでありますなー。僕も昨日で36だしー。…って、完全におっさんのトシですよね、こりゃ。若かりし頃の思い出が走馬灯のように浮かんできますが、ということで4曲目は 「メモリー」 という曲です。前曲 までと同様、基本的にはフリー・インプロヴィゼーションなんですが、演奏の主体がボビ・ハチとハービーである分だけ、まだマシではなかろうかと。いや、さほど面白くないところは似たようなものなんですけどね。

 ということで、最後の1曲に一縷の望みを託しましょう。 『バーブス・ソング・トゥ・ザ・ウイザード』 …って、何だかタイトルもお洒落っぽくて、ちょっぴり期待が持てそう?…と思っていたら、案の定やってくれました。いかにも60年代新主流派らしいリリカルな仕上がりでありまして、いや、暗いと言えばどうしようもないくらい暗いんですが、ちょっと暗いくらいのことは我慢しないと、このアルバムに救いはありません。ちょっと暗いのさえ我慢すれば、ハービーのピアノはこの上なく純粋でピュアで、美の極致といった感じでありまして、…とか言ってるうちに演奏の方は終わっちゃいましたので、今日のところはこの辺で。んじゃ、また。

【総合評価】

 つまんないでーす。…って、その一言。


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