TAYLOR’S TENORS (PRESTIGE)

ART TAYLOR (1959/6/3)

TAYLOR'S TENORS


【パーソネル】

CHARLIE ROUSE (ts) FRANK FOSTER (ts) WALTER DAVIS (p) SAM JONES (b) ART TAYLOR (ds)
【収録曲】

RHYTHM-A-NING / LITTLE CHICO / CAPE MILLIE
STRAIGHT , NO CHASER / FIDEL / DACOR

【解説】

 定番のお土産というのがありますよね。例えば、北海道なら“白い恋人”、仙台なら“萩の月”、東京なら“ひよこ”…って、実はこれ、本来は九州のお土産だったりするので、代替案として“草加せんべい”というのを挙げる人もいるかもしれませんが、実はこれ、本来は埼玉のお土産だったりするので、個人的には“ハローキティの人形焼き”を激しく推奨したいところでありますな。“ハローキティの根性焼き”ではありません。キティちゃんにそんな根性があるようにはとても思えず、「ああん、手の甲の毛が焦げちゃったのぉ。。。」と半泣き状態になるであろうことは目に見えておりまして、ま、別に根性を求められるキャラではないような気もするので、それはそれでいいと思うんですけどね。ただ、東京土産として“人形焼き”の名前を挙げることに疑問を呈する向きもあるようでして、では何を持って東京土産の代表とするかと言うと、“東京ばな奈”。なるほど、そうきましたか。確かに僕が東京土産として会社に“ハローキティの人形焼き”を持っていったら、「なんで東京でキティちゃんなん?」…と言われてしまったわけなんですが、“東京ばな奈”だったら疑問の口を挟む余地がありませんもんね。ただ、それですんなり“ばな奈”ごときに代表の座を譲ってしまうのはキティちゃん好きの僕としては何だか悔しいので、ここはひとつ、“ハローキティの東京ばな奈”という新製品を作ったらどうか?…という提案をさせて頂いて、先に進もうと思います。

 静岡なら“安倍川餅”、浜松なら“うなぎパイ”…って、この辺りは依存がないと思いますが、ただし“安倍川餅”というのは会社のお土産として買っていくには、やや問題がありますよね。この手の個別包装されていない和菓子系のものは、配布する際に菓子皿に盛ったり、正式には何と言うのか知りませんが、竹で出来た“和菓子ぶっ刺し楊枝”みたいな ものを添えたりしなければならず、「面倒なのぉ。。。」というのでOLさんの不興を買う恐れがあります。静岡に出張したサラリーマンはこの点に十分留意して、代替品として“ハローキティの安倍川餅”というのを購入することを強く推奨しますね。いや、配布する際の手間はノーマル品とまったく同等なんですが、「ああん、カワイイのぉ♪」…というので、何となく許して貰えるのではなかろうかと思うわけでありまして。で、一方、“うなぎパイ”のほうは個別包装になっているので配る分にはまったく問題がないんですが、ノーマルタイプのものは大きさがややデカ過ぎるような気がするんですよね。“うなぎパイ”の場合、“夜のお菓子”というイメージが定着しているので、あまりデカいヤツを躍起になってカジっていると、「そんなに精力をつけてどうするつもり?」…と、いらぬ詮索を受けてしまうぢゃないかっ!…と、ワケのわからんところで怒り出すおじさんがいたりするので、注意しなければなりません。その意味では、奮発して“うなぎパイVSOP”を買ったりするのもちょっと考えものですよね。ノーマル版にも増して“ビンビン指数”が高いような気がするし、いや、個人的な見解を言わせてもらえば、“うなぎパイ”ごときでどうこうなるようなら、誰もこんな苦労はせんっ!…という気がしないでもないんですが、それはさておき、“うなぎパイVSOP”にはまた別の問題が含まれております。それは何かと言うと、おじさんという人種は“VSOP”という字を見ると、どうしても脳裏に“ベリー・スペシャル・ワン・パターン”という訳語が浮かんでしまう。…という問題でありまして、しかも悪い事に、おじさんという人種は頭に浮かんだことを無意識のうちに口に出してしまうという習癖を持ち合わせているものでありまして、午後3時にお茶当番のOLさんから“うなぎパイVSOP”が配布された瞬間、オフィスのあちこちから、「うなぎパイ、べりー・すぺしゃる・わん・ぱたーん…ってか?」…という声が聞こえてくるという、悪夢のような状況が展開される次第でありまして、いやあ、もう考えただけでも今すぐ会社をヤメたくなっちゃいますよね。そのうち、「そういえば、“ブスオペ”なんてのもありましたなぁ。」…などと余計なことを言い出すおじさんもいたりして、いや、おじさんがまだヤングだった頃、そういう流行語があったんですよね。“べりー・すぺしゃる”ほどは流行しなかったんですが、“VSOP”を“ブスオペ”と読んで、オペ(手術)しても直らないようなブスのことを言う。…みたいな。今、こうして説明しているだけでもこっ恥ずかしくなっちゃうような会話がバブルという時代には日常的に交わされていたわけなんですが、そう考えるとバブルの崩壊というのはある意味、日本という国にとって幸せだったのではないか?…という気もしますよね。いやあ、今から思えばありえない時代でありましたなぁ。。。

 …と、“うなぎパイ”で引っ張れるだけ引っ張っておいて、更に西へと進んでいくと、続いては名古屋ですか。ここはもう、とても一言では語り尽くせないような独自の文化が根差しているところでありまして、論じ始めれば立ち所に本の1冊や2冊は書けちゃうところなんですが、今回は“ういろう”1本に話を絞ってみたいと思います。いや、名古屋で“ういろう”を1本だけお土産に持っていくような行為は、「ケチくせあでかんわ。」(←文字表記が難しい。)…と、激しく忌み嫌われることになるので、“青柳ういろう3本セット”…ということで話を進めたほうがいいのかも知れませんが、とにかくまあ、“ういろう”というのは会社のお土産にとしては甚だ不適切であります。それは“安倍川餅”の場合と同様、菓子皿と、竹で出来た“和菓子ぶっ刺し楊枝”みたいなのを用意しなければならないところに問題があるわけですが、“ういろう”の場合、更に切り分けるというプロセスが必要となってきますからね。社長が1人、弟子が1人…みたいな単純な構成の会社だったら2つに切って半分ずつカジれば済む話なんですが、総勢13名みたいな部署だったりすると切り分け作業は混迷を極めることになってしまいます。“ういろう”に限らず“羊羹”の場合もそうなんですが、どんなに几帳面な性格の血液型A型のOLさんが切ったとしても、その厚みに多少の不公平感が生じてしまうのがこの手の菓子の宿命でありまして、そのことによって巻き起こる騒動というのは、もう考えてみただけでも会社をヤメたくなっちゃうほどでありまして、やれ、部長のほうが分厚い。…だの、その分、髪の毛が薄いからいいぢゃん。…だの、いなば君は小さかった。…だの、そんなことは関係ないっ!…と思わずにはいられないわけなんですが、几帳面な性格の血液型A型のOLさんが切ったとしてもこの有り様なので、もしその日のお茶当番がとてもアバウトな性格の血液型O型のOLさんだったりしたら!?…と考えると、身の毛もよだつような思いが致します。…って、いや、さすがにそんな会社はないと思うんですけどね。一応は社会人として真っ当な社会生活を営んでいるオトナ達の集団でありますので、“ういろう”の厚みごときで諍いが起こるようなことはないんですが、が、表面上の穏やかさとは裏腹に、心の中ではかなり複雑な葛藤が生じているのも事実でありまして、例えば偶然、やや分厚めの“ういろう”を配給を受けたナカジマ課長代理(41歳)は内心、あの娘、僕に気があるんぢゃないか?…などと思っているわけでありまして、それに引き換え、“ういろう”のいちばん端っこのところを割り当てられた僕の立場はどうなる?…と、イナバ主任(35歳)のココロはおだやかでありません。3時のおやつの時間が過ぎた途端、不機嫌になってしまったイナバ主任に気付いたOLは、「ほら、“僕は端っこが好き♪”…っていうハムのコマーシャルがあるよね?」…といった話題で、重くなってしまった空気の転換に躍起になるわけなんですが、“ハム”と“ういろう”は、ぜんぜん違うっ!もういいっ!…って、いやあ、そういう大人気ない態度というのはよくありませんね。万一、“ういろう”のいちばん端っこを配られたりしても決して拗ねたりせず、「“ういろう”の端っこのところって、何だか肛門みたいだよねっ♪」…という話題で社内のコミュニケーションを図っていこうではありませんか。

 …といった難しい問題を孕んでいるのが“ういろう”でありまして、“肛門発言”で思いっきり引かれてしまったイナバ主任の立場はどうなる!?…というのが気掛かりなところでありますが、いや、名古屋の“ういろう”というのは透明なフィルムのようなものでラッピングされていて、いちばん端っこのところが金具のようなもので絞られているんですよね。魚肉ソーセージを太く、大きくして、直方体にしたものをイメージしてもらえるといいかと思いますが、その金具があったところって、何だか肛門みたいだよね。…と、僕は子供の頃から口には出さねど、心の中ではずっと思っておりました。それを思わず口に出してしまったのは、僕もおじさんになってしまった証拠であるわけですが、それはそうと名古屋の“ういろう”には羊羹形状のレギュラーサイズの他に、プチサイズのお手軽版も売られていたりします。食べきりサイズで切り分ける手間もいらないから、お土産にいいかな?…と思って買っていったことがあるんですが、これは正直、失敗でしたね。“プチういろう”でも、“ミニ羊羹”みたいな直方体形状のものは何の問題もないんですが、僕が買っていったのは四角い箱を開けると、中に太い魚肉ソーセージみたいな形状の“ういろう”が5本…といったタイプでありまして、白・黒・まっちゃ・ゆず・さくら…と、色々な味が楽しめる優れモノではあったんですが、問題はその形状にありました。ギャルが棒状の太いモノを口にしている姿というのは、何だかとっても“BLOW JOBそのもの”…といった感じでありまして、いやあ、思わず、「もうちょっとリアルな形状にして、秘宝館で売りに出したろかい!?」…とか思ってしまいましたもんね。コイツを会社の土産に買っていった日にゃ、「こんなもの銜えさせて、どうしようっていうの?」…とOLさんの顰蹙を買ってしまうに違いなく、いやあ、肛門発言といい、BLOW JOB問題といい、“ういろう”というのは立場がありませんなぁ。

 えーと、続いては京都です。もっとお上品な話をしましょうね。日本人にとって、殊更、中年になってからその感が強くなったんですが、やはり京都というところは心の故郷…という気がしますよね。で、その京都の定番お土産と言えば、これはずばり“金閣寺の置物”でしょう。上品でいて、それでいて豪華華麗で、もう、じっと見つめているだけで心の依り所…といった気がして、OLさんにも大人気なわけでありますが、“東寺の五重塔の置物”とペアで揃えてもいいですよね。更に“清水の舞台の置物”もセットにしてトリオ編成にしてもいいし、更に“舞妓フィギュア”をオプションで5体ほど付ければ、他に類を見ない京都気分満喫の逸品…という気がするんですが、現実問題として、これだけのセットを会社の全員に配るというのは無理な話だと言う気がします。貰ったほうにしても、ただひたすら迷惑なだけ…という気がしないでもないですし。そこでまあ、金閣寺以下はいちばん大切な人へのとっておきのお土産ということにして、義理で配る会社向けのお土産は“生八つ橋”ということになるんですが、ま、無難と言えば無難ですが、あまりにもありきたりという気がしないでもありません。かと言って、“生じゃない八つ橋”というのは年寄り相手ならともかく、ヤングな人の間では、「何だかお線香をカジってるみたーい。」…と不評だったりするので、ここはひとつ“生八つ橋”でもノーマルな“あんこバージョン”は避けて、“いちご入り”とか、“抹茶風味”とか、“チョコ味”なんかを買ったりするといいかもしれませんね。…って、何だか物すごくありきたりな結論になっちゃいましたが、ま、上品を心掛けようとすると、どうしても無難な話にまとまっちゃうわけでありまして。で、そろそろ本題に入っていきたいと思うんですが、“長野土産”の定番というと、君は何を思い浮かべるかな?…というのが今日のテーマです。全国を北から順に下ってきて、京都まで来て急にUターンする形になるわけですが、いや、定番のお土産@西日本編…というのはさほど書くことがありませんからね。例えば中国地方だったら岡山の“きびだんご”と広島の“もみじ饅頭”が出て来て、B&Bの漫才ネタの話をすれば終りだし、四国なら香川の“讃岐うどん”と、愛媛の“ポンジュース”、それに高知の“坂本龍馬の銅像の模型”で決まりです。徳島の定番土産として、“阿波踊り饅頭”と“鳴門の渦潮最中”のどちらを選ぼうか?…ということろに若干の議論の余地が無いこともないんですが、ま、別にそんなのはどっちだっていいような気もするしぃ。で、九州地方もこれまた単純明快ですよね。博多の“明太子”、長崎の“カステラ”に、大分の“ザボン漬け”。この3品目を九州土産の三英傑とすることに異存はないでしょう。いや、この3品目を九州土産の三英傑とすることに異存がないハズがない。…という気もするんですが、生憎と僕は九州方面のお土産事情にはさほど詳しくないので、ここら辺りで手を打っておきたいと思います。ま、ザボン漬けを除けばわりとイイ線いってるような気もするので、さほど大きな問題はないような気もしますしね。

 ということで本題の長野に入っていこうと思うんですが、どうして長野なのかと言うと、このところスキーで毎週のように長野に行ってる関係上、僕は長野方面のお土産事情にはわりと詳しかったりするからなんですが、えーと、まず最初に挙げておきたのは “ハローキティ長野限定グッズ” でありますな。特に個人的にはピンバッジ関係の動向に着目しているわけでありますが、一時期の“安曇野スイス村”に行けば、大抵の長野限定ピンバッジは手に入る。…といった状況と比べると、やや寂しい状況にあるようです。オリンピックの頃に大量発生したバージョンが軒並み姿を消しちゃいましたもんね。安曇野という土地柄からすると準地元とも言える“白馬ばーじょん”もすっかり姿を見なくなりましたし、マニアの間で超レア物として垂涎の的になっていた“エムウェーブばーじょん”はついに手に入れることが出来ませんでした。で、最近幅を利かせているのは、スキー場がありそうなところなら全国どこにでも売っていそうな“スノボばーじょん”でありまして、ま、これはこれで可愛いからいいとは思うんですが、レア度という点からすると、ポイントはかなり低いと言わなければなりません。長野限定もそろそろ出尽くしちゃったかな。…と、少し寂しい気持ちでいたんですが、先日、久しぶりに新しいバージョンを発見しました。げんよう製の“松本城ばーじょん”というのがソレなんですが、ま、ぜんぜん可愛くないところがちょっぴり今ひとつなんですけどね。ということで、続いてお菓子関係に目を転じてみると、長野土産の定番は“雷鳥の里”でいいんぢゃない?…というのが僕の考えでありまして。無論、異論もあるでしょうが、僕がそう思っているんだから他人にとやかく言われる筋合いはありません。で、どうして僕が“雷鳥の里”を長野土産の定番と決めつけたのかと言うと、長野県内ならどこにでも売ってる。…というのがまず1点。ホントにもう、どこにだって売ってますもんね。一口に長野と言ってもその範囲は広く、北と南では気候風土や特産品なども随分と違ったりするんですが、そういう細かい話は一切無視して、長野だったらもう、どこにだって売っております。これは一体、どこの土産なんや?…と不思議に思ってしまうほど長野県内ならどこででも見かけますが、どうやら本来は大町のお土産らしいんですけどね。が、恐らくは富山県や岐阜県あたりにも出没しているのではないかと思われ、もう、雷鳥が棲んでいそうな山奥なら、別にどこで売っててもいいぢゃん。…みたいな方針で拡販に励んでいるとしか思えないほど、山岳地帯では必ず見かけます。その遭遇頻度は“白樺の大地”にも匹敵するものがあります。“白樺の大地”というのもどこでも売ってますもんね。もう、白樺が生えていそうな山奥なら、別にどこで売っててもいいぢゃん。…みたいな方針で拡販に励んでいるとしか思えないほど山岳地帯では必ず見かけますが、僕がどうして“白樺の大地”ではなく、“雷鳥の里”のほうを長野土産の代表に選んだのかというと、いや、何となく。

 “雷鳥の里”のほうは試食が出来るから。…というのは理由のひとつに挙げてもいいかと思いますが、いや、どの店でも必ず試食が出来るようになってますからね、“雷鳥の里”は。通常の3分の1くらいの大きさにカットされて、四角い透明なプラスチックのケースに入れられて、「食べて♪」…といった感じでカウンターの上とかに置かれております。据え膳食わぬは、男の恥…という諺もあることですし、そこまで言われたら食べちゃうより他ないわけなんですが、けっこう美味しいです。パッケージは純和風…といった感じで、あまりギャル受けのする感じではないんですが、お菓子自体は洋風なんですよね。それが証拠に箱にもちゃんと“欧風焼菓子”と書いてあります。けっこう固めの洋風煎餅にクリームを挟んでみたのぉ♪…といった感じのお菓子です。洋風煎餅・クリーム・洋風煎餅・クリーム・洋風煎餅…という多層構造となっておりまして、洋風煎餅のパリパリ感と、クリームのしっとり感が絶妙のバランスだねっ♪…という感じでありまして、1枚ではちょっと物足りないかな?…と思っていると、意外と食べごたえがあったりします。調子に乗って10枚くらい連続で食べるとちょっぴり気持ち悪くなっちゃうほどです。えーと、“雷鳥の里”に関して僕が言いたいことは、そんだけ。ということで、続いて“長野限定ベビースターラーメン”。いや、正確にはラーメンではないのでこの名称は正しくないかも知れませんが、具体的に言うと“ベビースターわさび蕎麦”と、“ベビースター七味蕎麦”と、“ベビースターしめじ蕎麦”の3種類です。このうち、“しめじ蕎麦”はカップに入った本当の蕎麦(←お湯を注いで食べるタイプ)なので除外するとして、個人的には“わさび蕎麦”が大のお気に入り♪それに比べると、“七味蕎麦”のほうはちょっと落ちますね。いや、ま、人それぞれだとは思いますけど。で、先日、安曇野スイス村で“ベビースターお楽しみパック”みたいな馬鹿でかい袋が売られていたので思わず買ってしまったんですが、中身のほうはと言うと、レトロパッケージのチキン味の小袋が2つ、“ラーメン丸”というカップに入ったスナック菓子が1つ、馬鹿でかい“懐かしの中華そば味”が1つ、それに台湾とインドネシア向けのベビースターラーメンが各1つ…といった内容でありました。ま、珍しいと言えば珍しいんですが、安曇野ともスイスとも何の関係もないので、お土産としてはどうか?…という気がしないでもありませんね。少なくとも僕はこのパッケージ商品を長野土産の定番とすることには若干の躊躇を感じてしまいます。どうせなら“わさび蕎麦”と“七味蕎麦”、更には“りんご蕎麦”と、“野沢菜蕎麦”と、“なんとなくクリスタル蕎麦”あたりを新規に開発して詰め込んで欲しかったところですね。“なんとなくクリスタル蕎麦”というのはどういうものなのかと言うと、蕎麦がトコロテンみたいに透明になっていればそれでいいだけの話でありまして、いや、現在の技術では蕎麦の透明化は難しいのかも知れませんが、別に完全に透明になってなくてもいいんだって。“なんとなく”でいいんだって。いや、蕎麦がなんとなく透明だったところで、それがどうしたんだ?…という気がしないでもないんですけどね。

 とまあそんなことで、おしまい。

 皆さま、明けましておめでとうございます。本年最初の“jazz giant”ですね。年末年始は9日間、この週末には3日間の休みがあったというのに、2日弱が仕事で潰れ、大半がスキーで潰れて、原稿書きのほうがさっぱりでありましたが、皆さま、医科がお過ごしでしょうか?僕は先述のとおりスキー三昧でございました。12月28日から1月11日にかけての約2週間で訪れたスキー場をリストアップしてみると、赤倉温泉・妙高杉ノ原・爺ヶ岳・大町・鹿島槍・白馬ハイランド・白馬さのさか・青木湖・木島平・牧の入スノーパーク・野沢温泉・斑尾…と、実に12箇所にも上る次第でありまして、いやあ、最近、1日にいくつもスキー場をハシゴするのが癖になっちゃいまして、ま、中には取るに足らないようなチンケなスキー場もいくつか含まれておりますが、野沢にしたところで“柄沢ゲレンデ”を8回くらい滑っただけだしぃ。で、今日(12日)は栗田クンが取水ポンプの基礎工事に伴う掘削作業をしてくれるという話だったので、祝日だったにも関わらず朝の8時過ぎに現場に赴いたんですが、いざ行ってみたら、「いつになるかわからん。」という話だったので、作業は全面的におまかせすることにして、近くのスーパーの駐車場で原稿を書いておりました。本日の“お土産ネタ”はそのような状況でザウルスを用いて執筆したものですので、多少文章にまとまりのないところがあるかも知れませんが、気にするなって。(←態度でかい。) あ、そういえば昨日、僕の書いたゲームのレビュー記事に関して苦情のメールが届きました。どうやら ここあたり を読んで気分を害したようなんですが、ヒロインの天野舞耶ちゃんを “ハート乳(ちち)” 呼ばわりしたのがマズかったんですかね?ま、何と言われようと、彼女の服装のセンスにはやや難がある。…という僕の意見を撤回することは出来ませんが、他人に不快感を与えるような表現はよくありませんよね。お詫びして、舞耶ちゃんの呼称を “ハート胸ぎゃる♪” に訂正させて頂きたいと思いますが、とまあそんなことでアート・テイラーですな。手持ちのアルバムの中で未紹介のものは 『テイラーズ・テナーズ』 だけになってしまったので、これ行きましょう。タイトル通りチャーリー・ラウズフランク・フォスターという2人のテナーをフィーチャーした編成となっておりまして、ピアノはウォルター・デイビス、ベースはサム・ジョーンズ。何と言うかこの、手堅い人選ですよね。ま、テイラーらしいと言えばそれまでなんですけど。で、今日は前半で 20KB くらい稼ぐことが出来たので、早速本題に入りたいと思うんですが、あ、ちなみに今日の前半の “雷鳥の里ネタ” は 『おやつのじかん』 用に…と思って書き始めたものなんですが、他に書くネタを思いつかなかったので “jazz giant” の前半に流用させて頂きました。無駄にコーナー数を増やす戦術は見事に破綻を来たした次第でありますが、“スキー場ガイド”のほうも書かなければならないスキー場の数ばかりがどんどん溜まってしまって、一体どうすればいいんですかね?ま、そのまま放っておけばいいだけの話なんですけどね。

 ということで、1曲目は 「リズマニング」 。ご存知、セロニアス・モンクの曲でありますな。モンクの曲にしては割と素直なメロディで、ただ、フレーズの最後の「ぱっぱっぱ〜♪」という部分が何だかオマヌケでいただけない。…といったナンバーでありますが、テイラーの御一行はイントロ無しの2テナー・ユニゾンでテーマを演奏して、問題の「ぱっぱっぱ〜♪」の部分はピアノであっさりと料理していて、あまりクドくないところがいいですよね。で、AABA形式の“Bの部”もピアノ主体のトリオ演奏となっておりまして、んでもってソロ先発はテナー(1)ですかい。僕の場合、同一楽器の奏者が2人以上いるセッションで、その聞き分けをするのが大の苦手だったりするんですが、横濱ジャズ・プロムナードで向井滋春の4トロンボーンを聴いた時は、一体どうなることかと思いましたもんね。幸いにもライブだったので、見ていればだいたい誰が吹いているのか見当がついたからよかったようなものの、CDの場合はそういうわけにもいきません。こうなったらもう、“めっそ”でいくしかありませんな。えーと、「リズマニング」のソロ先発はラウズです。でなきゃ、フランク・フォスターではないかと思われます。ま、ラウズの場合はフレージングに手癖が多いので、ブラインドが割と容易なキャラであると言えるわけですが、僕がジャズ的センスを研ぎ澄ませて演奏に耳を傾けた結果、得られた答えもやはり“先発はラウズ”…でありました。でなきゃ、フランク・フォスターですよね。で、ソロ2番手はアレです。最初に吹いていなかったほうの人です。僕の勘ではフォスターではないか?…という気がしないでもありません。フランク・フォスターのテナー・スタイルというのを僕は今ひとつ把握していないんですが、1番手がラウズのような気がしたところから類推すると、おそらく2番手はフォスターではないか?…と思う次第でありまして。で、正解はおそらく原文ライナーを見れば分かるのではないかと思うんですが、えーと…、何も書いてありませんね。役に立たんぞ、ボブ・スニードとかいうおっさん!…と思わずにはいられませんが、ソロ3番手はウォルター・デイビスです。この曲を聴く限り、ややホレス・シルバーっぽいピアノを弾く人であるな。…という気がするわけなんですが、いや、ウォルター・デイビスという人はそこそこ有名なので、僕がとやかく言わなくても、みんなそこそこ知っているとは思うんですけどね。フレージング的には、ソニー・クラークっぽいところもあるかな?…という気がしないでもありません。で、その後、ラウズ、フォスター、ラウズ、フォスター…の順(←多分)でチェイスが繰りひろげられる訳でありますが、やはり2テナーの醍醐味はこういうところにありますよね。途中からはテイラーのドラムスを挟んだ4バースの形になって、演奏のほうは大いに盛り上ってまいります。でもって、テーマに戻って、おしまい。うん、まあまあだったんじゃないですかね?

 で、2曲目は 「リトル・チコ」 という曲です。恥垢というのはあまり好ましくないんだけど、でも、リトルだったらそれほど問題ないよね?…ということをテーマにしたものと思われるラウズのオリジナルなんですが、冒頭、炸裂するテイラーのドラミングがいいですなぁ。で、2管のユニゾンによって快活なハード・バップ風のテーマが演奏され、AABA形式の“Bの部”はラウズのワンホーンになっていたりします。で、ソロ先発は前曲同様、ラウズでありましょう。確率としてはフィフティ・フィフティですが、曲を作った人が最初にソロを取ることが多い…という経験率に照らしてみると、正解率はおそらく70%程度ではなかろうかと。いや、演奏を聴けば一目瞭然…というか一聴瞭然と言ってもいいほど、ここではラウズの手癖がバリバリ全開なんですけどね。これでもし間違っていたらイナバ主任の立場は台無しでありますが、ま、どうせ“肛門発言”で一度、人格が全否定されちゃってるわけだしぃ。で、ピアノ・ソロを挟んで聴かれるのがフランク・フォスターのソロであるものと思われ、その後、テイラーにしては派手目なドラム・ソロが繰り広げられて、でもって、テーマに戻って、おしまい。いや、2曲目は随分とあっさりした曲解説になっちゃいましたね。ま、ライナーノートとしてはこれくらいの分量にまとめておくのが適当かとも思いますが、僕はいつも余計なことを書き過ぎちゃうんですよね。いつまでたっても東芝EMIからライナーの執筆依頼がこないのは、そこに原因があるんじゃないか?…というのは自分でもよく分かっているんですが、でもやっぱり舞耶ちゃんの服というのはセンスが悪いと思うしぃ。で、3曲目。ここまでわりとハード・バピッシュなナンバーが多かったので、ここらで1曲、ファンキーなヤツを。…とか思っていたら、ちょうどいい感じの曲が出てまいりました。 「ケイプ・ミリー」 はウォルター・デイビスのオリジナルでありまして、これはどこかで聴いたことのあるような曲調でありますな。ま、おそらく、『デイビス・カップ』 あたりに入っていたんぢゃないか?…と推測されるわけでありますが、調べてみたらそれらしい曲は入ってなかったので、この話は無かったことにして下さい。となるとマクリーンのBN盤ですかね?…と思って再度調べてみると、『ニュー・ソイル』 にCDオマケ曲として入っている 「フォーミダブル」 というのがソレでありました。無論マクリーン版が悪かろう筈はないんですが、2テナーによるテイラー版もこれはこれで興味深いものとなっております。ソロ先発はまたしてもラウズですかね?ラウズというのはアレですよね。ラウズラウズラウズラウズラウズラウズラウズラウズラ…と続けていると、いつの間にか“ウズラ”になっちゃいますよね。…と、どうでもいいことを書いておいて、あ、でもソロ2番手の人のほうが、より一層ラウズっぽいような気がしないでもありませんね。…と思って、改めて最初から聴き直してみた結果、この曲でのソロ・オーダーはフォスター→ラウズの順である。…という結論が出ました。でなけりゃ、その逆だと思われます。で、その後、ウォルター・デイビスのファンキーなソロがあって、フォスター→テイラー→ラウズ→テイラーの4バースがあって、テーマに戻って、おしまい。うん、まあまあだったんじゃないですかね?

 で、B面は再びモンクの曲で幕を開けます。「ストレート・ノー・チェイサー」 は彼の作品中、最もストレートなブルース・ナンバーでありまして、いや、単純明快でいいですよね。ウイスキーをストレートやロックで頼んだ時に一緒に持ってくる水のことを“チェイサー”と言うんだ。…という知識を僕はこの曲名を通して学んだ次第でありますが、ちなみにアルコールに極めて弱い僕は、いつもウイスキーをロックで頼んで、もっぱらチェイサーばかりを飲むようにしております。美味しいんですよねぇ、水って。で、シンプルにユニゾンでテーマが演奏された後、えーと、これはフォスターのソロですかね?ややヘロヘロしていて覇気がない感じがするんですが、ま、人間、いつも100%の力が出せるわけでは無いしぃ。…と、温かい眼差しで見てあげてくださいね。で、2番手のラウズのほうは…、まずまずですな。後年、モンクと長く行動を共にすることになるラウズではありますが、ここでのプレイはまずまずです。…という域を抜けていないような気がします。ま、そこかしこに光るフレーズがあったりもするんですけどね。で、続くウォル・デビのピアノも、そこそこです。が、その後のサム・ジョーンズのウォーキング・ソロがなかなかいい感じなので、ま、これはこれでヨシとしておきましょう。でもって、テーマに戻って、おしまい。5曲目はマクリーンの 「フィデル」 でありますかぁ。よく言えば斬新なんですが、はっきり言ってしまえばかなり変な曲なんですよね、これ。ま、テーマ部における2本のホーンの絡み具合は傾聴に値するような気もするんですが、でもって、ここでもサム・ジョーンズのウォーキング・ベースが効果的なんですが、ソロ先発のフランク・フォスターはまたしてもやや覇気に欠けている嫌いがありますね。3曲目までは元気だったのに、どうしちゃったんでしょうか?フランクフルトの食べすぎで下痢気味になっちゃったフランク・フォスター。…という図式も考えられますが、根がソーセージなだけに腸詰めですからねぇ、フランクフルト。いや、書いている本人も意味がよくワカランのですが、ウォル・デビ、ラウズ、サム・ジョーと続くソロは概ね好調ではなかろうかと。ということでラストです。「ダコア」 はテイラーのオリジナルです。オリジナルだけに冒頭からドラム・ソロで頑張っております。で、その後、ラウズが出てきてワン・ホーンでテーマを吹くわけでありますが、何というかこの、随分とバピッシュなナンバーでありますな。で、テーマに続いてそのままラウズのソロへと流れていくわけですが、かなりノリのいいプレイで楽しめますね。で、下痢気味で腸詰だったフランクも復調して元気なソロを聴かせてくれるのが嬉しい限りでありますが、下痢に負けない丈夫な体(からだ)。僕も見習いたいところですね。ちょっと肉を食べ過ぎると、すぐに下痢しちゃいますからね、僕。おそらく胃腸の構造が肉食に適していないんぢゃないか?…という気がするわけなんですが、ピアノ・ソロの後はお約束のテナー・チェイスで、大いに盛り上っております。で、さあ、これからいよいよ最後のお祭り騒ぎ!…と思っているところで演奏がいきなり終わってしまい、やや拍子抜けの感がありますが、ま、全体的にまあまあだったんじゃないですかね? ということで、おしまい。

【総合評価】

 まあまあです。


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